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自分が描いた漫画はどうしてこんなに面白いのか

 「クリスマスイヴに相応しい記事を書こう!」と思った結果がコレなんだから我ながら凄い。


 ホームページからブログからTwitterと長く「自分の文章」を書き続け、それでいてそれと同じ時間だけ「他人の文章」を読み続けてきたワケなので。自然と、強く影響を受けた文章やサイトや人物に出会いもしてきました。みなさんの中にも「この人は俺の心の師匠だ!」と勝手に思っている人がいるんじゃないかと思います。
 自分の場合その中の一つに『不倒城』さんというブログがあります。

 そして、その中でも常に「忘れないように」と心に留め続けている記事がこちら。


 ひとり語りは面白いのかどうか、について。



 「自分の文章」とは面白いのである。
 もちろん、時間を置いて読み返すと、拙い部分が目に付いたり、若さ故に目を覆いたくなったり、自分がとっくの昔に改めた考えを意気揚々と語っていたりして、穴を掘って自分で埋まって呼吸が苦しくなって糞尿を撒き散らしながら窒息死したまま誰にも気付かれずに謎の白骨死体として数十年後に掘り起こされたくなるのですが。

 自分と同じようなものに興味を持ち、自分と同じような思想を持ち、自分と同じような思考で書かれた文章は、「これを書いたヤツは他人とは思えない」親近感で、そこに込められた意図の100%を理解できるという意味で、やっぱり物凄く面白いのです。



<以下、引用>
 自分が自分で読む程には、自分の文章は面白くないのだ。これは揶揄でも皮肉でもなく、自嘲や自戒ですらない、文章を書く際に常に意識しておくべき大原則である。
</ここまで> 


 そして、読者は自分ほど「自分の文章」を面白いとは思ってくれないのです。
 そんなことを書くと、私に対して「いやいや!自分はこのブログ大好きですよ!すごく面白いから、1日中ずっと次の更新を楽しみにしているほどですよ!」と言ってくれる人がいるかも知れません。しかし、言いたい。オマエよりもオレの方が、何倍もオレの文章を楽しんでいるかんな!どうだ!参ったか!



 「私の好きな食べ物はカレーライスです。以上」という文章は、書き手自身にとっては、読み返せば凄く面白いものです。「うわー、私この時期は好きな食べ物にカレーって書いてたんだ。この1年前はカツ丼だったんだけどね、ちょうど12月くらいにテレビで「カレーを食べると痩せる」ってやってて食べ始めたらハマっちゃったんだなぁ。おかげで10kgも太っちゃったけどね!テヘペロ!」みたいなバックボーンが脳内で高速再生されて、その短い文章の裏にある事情を100%理解できるからです。

 でも、読み手にとっては、全っ然っ面白くない!
 バックボーンが全然見えませんからね!




 多分、私が「このDSiウェアのゲーム最高!みんなも遊べばイイと思うよ!」と書いている時の、読んでいる人達の気分ってこんなカンジでしょうね。

 私はブログの記事を書く時、「この話題ならどのくらいの人が興味を持つかなー」と考えてから記事を書き始めます。私は「私の興味のあること」には全て興味がありますから、DSiウェアの話題にも、『ドラゴンボール』の話題にも、サッカー日本代表の話題にも、深夜ラジオの話題にも、全部興味があります。でも、読んでいる人はそうではないんです。


 例えば『ドラゴンボール』の話題は、このブログではまーとてつもない反響があります。
 『ドラゴンクエスト』の話題もかなりデカイ反応がありますね。
 後は、「おっぱい」の話題ね。

 『ドラゴンボール』『ドラクエ』「おっぱい」、これがウチのブログの読者が興味あることTOP3です。



 逆に言うと、DSiウェアの話題とかはもう全然。何もない。「オレ以外読んでいないんじゃないか」と思うくらいに何もない。でも、そういう記事も書くワケです。だって、オレは面白いんだもん。
 自分の興味がある話題の中から、読んでくれている皆さんの興味のあるものを書く―――基本はソレなんですけど、でもそればっかじゃダメだと思うんです。中には数人でも「DSiウェアの記事キターーーーーー!」と思ってくれる人がいるかも知れないじゃないですか。数じゃないんですよ数じゃ!

 100万人を楽しませることは出来なかったとしても、100人がすげー楽しめるかも知れないのがDSiウェア!それが大好きだという俺が!「DSiウェアの記事はそんなにアクセス数とか上がらないと思うんで、書きませんプー」とか言えるワケないじゃないか!!!!!!!


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 さて、本題。
 同じようなことは「漫画」や「小説」にも言えることです。作り手の人数が増えると「自分の思い通りに出来る割合」が減るから「映画」や「アニメ」はちょっと微妙かも知れませんが、脚本とか演出の責任者にはそういうところがあるかも知れません。「ゲーム」も多少はあるかも知れません。



 作者が「自分の作品」を面白いと思うのは当然なんですよ。

 まずそもそも「自分の興味があること」が題材になっているワケですしね。
 「思想的にも自分に近い」作品になるでしょう。例えば自分の場合「モテナイ男は社会的に害悪だから踏みつけて笑い飛ばせばイイんだ」みたいな作品は描かないワケです。基本的には。

 また、1つ1つの「演出の意図」を作者自身なら100%理解出来ますし、全ての「伏線」を見逃さずにチェック出来ますし、「どうしてこの登場人物はこういう行動を取ったのか」が自分自身にシンクロするように分かるワケです。


 そりゃ、絶対に面白いんですよ。
 「自分の絵が下手だ」とか、「このコマを描いていた時の苦労を思い出すと今でも吐きそうになる」とかはありますけど、でも基本的には「作者が一番その作品を楽しめる」ものなんです。





 裏を返せば、作者自身が「この作品は面白い!大傑作だ!」と思っても読者がそう思ってくれるワケではありません。
 読者の立場から、「何だよこの漫画。全然面白くないな。よくこんなつまんないものを描けるね」とか言う人がいますけど俺達は毎回「これは大傑作だ!」と思いながら描いてんだよおおおおおおおおおお!だから睡眠時間をギリギリまで削ってヘトヘトになりながら描くことが出来るんだよ!!それを「つまんね。こんなつまんねえもものをよく世に出せるな」とか言うんじゃねえええええええええええええよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!





 ………



 …………えーっと。




 メリークリスマス!(唐突)





 拙くとも、自分がインターネットの世界に自分の描いた漫画を発表するようになってもう何年も経ちましたし。何作品にもなりましたけど。「作者が大好きな作品」と「読者が大好きな作品」はやっぱり全然違います。
 作者自身の中ではお気に入りの作品がちっとも受けないことに哀しんだこともありますけど、それはやっぱり「自分が日々思っていること」や「自分が大切にしていること」が前面に出すぎて、そうは思っていない人にはピンと来なかったんだろうなと。

 なので、「自分以外の視点」を持って、「これにはみんな興味があるのか」とか「この演出は伝わるのか」とか「この登場人物の行動はちゃんとみんなに理由が分かるだろうか」を一つ一つ考えなきゃなりません。作者が「コレは面白い!」と思っているだけじゃ、読者は「面白い」と思ってくれないのです。



 もちろん世の中には「描いている俺が面白いものは読者も面白いはずだ!」という人もいますし、それで実際に大ヒットを飛ばす人も沢山いますけど、それは「運が良かった」と思うのです。作者と読者の思う「面白い」がたまたま重なる部分が多かった、のだと。







 クリスマスに相応しい話をします。
 「自分で描いたエロ絵でオナニーできるか」問題はここに尽きると思うのです。

 自分で描く絵なんだから、「女のコは自分好み」に出来るし、「自分が興奮するフェティシズム」を詰め込むことが出来ます。そういう意味では「自分の描いたエロ絵はエロくて当然」と、思われても仕方がないと思うんですが。

 しかし、インターネットに公開することを目的にする等で、「他人に見てもらう」ことを意識すれば、100%自分好みには出来なくなります。だって、オレがエロイと思うことを描けばみんなもエロイと思ってくれるだなんて思えませんもの!

 例えば、私の今のマイエロブームは「女のコが無理矢理バリカンで丸坊主にされる姿」に興奮するんですけど、ほら!みんなドン引きしてんしょ!?
 「オレ、今、バリカンの画像を見るだけで軽く興奮できるわ」とか書いても、誰も同意してくれないでしょ!?だから、自分のためだけにエロ絵を描いても誰も見てくれないんですよ!!!!!それどころか「アイツ、真性の変態だったんだな。理解できねーわ」と後ろ指で指されて、お見合いの席でも「私は丸坊主になんかしたくありません」と断られて一生独身で過ごさなきゃならなくなってしまうんですよ!一応言っておきますけど「丸坊主の女のコが好き」なんじゃないですからね!「女のコが丸坊主にされる様」が好きなんですからね!そこんとこ大事!!


(関連記事:自分の描いたエロ絵ではどうしてオナニーができないのか
(関連記事:「みんなが好き」なものより、「自分が好き」なものの方が重要なんです


【3行まとめ】
・自分の作品は、そりゃ面白くて当然
・しかし、他人はそこまで「面白い」とは思ってくれない
・その前提を踏まえて作品を作らなきゃいけないし、バリカンはエロイ



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| 漫画作成 | 18:02 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

悪い意味で

変態ですね!
ちなみに俺の座右の銘は
人類みな変態
です。
そう考えるとナルシストはオナニーなんですね。
それを表に出すか出さないかの違いか。
女性が鏡のまえで一人ファッションショーやるのとかも近いものがありますねー

| ひろん | 2012/12/25 16:02 | URL |

凄く勉強になりました

高校の時に演劇部で
大学ではデザインの勉強をしていて
本当は作家がやりたかったなーと考えてる自分には凄く勉強になりました。

デザインの授業でも同じような話されましたけどね~


ただ、他人に喜んでもらえるような作品を作ろうとすると自分が作りたい作品とぶれてくることがあって
モチベの維持が大変なんですよね…
それができる漫画家先生は尊敬します

| 直哉@naoua626 | 2012/12/25 16:44 | URL |

DSiウェアみたいなニッチなジャンルの話がなくなると僕が悲しみますよ!!!ただでさえ話題の共有範囲が狭いので遊んでいる人を発見するだけでも結構嬉しいですしww

バリカンはやはり破壊ですからね。興奮するのもそんなに不思議なことではないのでは。破壊は結果ではなく過程にこそ要素が詰まっていますし、結果(=丸刈りの女の子)にはバックボーンを感じられないのです。(でも丸刈りにしていく様子を見たけども中々伸びずに寂しがっているの状況は例外でしょうか)

| ああああ | 2012/12/25 20:35 | URL |

なぜ、自分の描いた漫画が面白いんだろう?と思って検索してみたら
この記事を読んですごく納得しました
いや、ほんと俺の漫画おもしれぇ~ww

| ああああ | 2012/12/26 06:38 | URL |

うんうん。
自分のブログをついつい読み耽ってしまう人も少なくないはずだ!

| 児斗玉文章 | 2012/12/26 12:35 | URL |

自分が面白いと思うものじゃなきゃ普通はわざわざ描かないですからね!
ただジャンプとかの超長期連載の漫画を描いてる作者の人はそうではないかも…と思いました。無理に引き伸ばしていく結果、ネタ切れで自分でも面白くないと感じるものを描いてる人はいるんじゃないですかねぇ。

| taida | 2012/12/26 18:44 | URL |















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