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変わらない価値のあるもの

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Miiverseを実装した任天堂の未来は

 前回の記事の後編にあたる記事です。


 ちょっと関係のない話題から。
 おかげさまでウチのブログも記事が1500コ目を越えまして、1500回記念として2009年9月の1001コ目~2013年1月の1499コ目までを読み返して自ら「傑作選」と称してまとめるなんてことをしていました。

 ブログってのは長く続けると面白いもんだと思うことに、2009年にも2010年にも「ゲームってここがダメだよね」とか「ゲーム業界の未来なんて真っ暗だよね」みたいなことを書いているんです。その当時は単なる愚痴でしかなかった記事なのですが、今読み返すと例えば3DSやWii UってDSやWiiの頃に抱えていた問題点を解消することを目指していたんだ―――みたいなことが分かるのです。


 自分じゃないですけど、コメント欄にも「携帯電話を使って手軽に遊べるオンラインゲームが出てくれば……」とソーシャルゲームの大ブームを予感しているような人もいたり。昔の記事やコメントが蓄積されているのって、読み返すとすげー面白いのですよ。




 ということで本題。
 Miiverseって、「DSやWiiが抱えていた幾つもの問題」を解消するためのウルトラCを目指していたんです。

 3年4ヶ月分の自分の愚痴を読み返していると、「あ、これってMiiverseで解決するわ」「あれ?これもだ」「これもじゃん!」と気付くことが多かったです。実際に現在解消できているかは置いときまして、解消するためにはコレシカナイと言えるくらい理に適った“アイディア”だと感心しました。

 当たり前ですけど、たかが趣味でゲームを遊ぶ程度の私が愚痴っているような問題点って、仕事でゲームを作って普及させようとしているゲーム会社の人は「そんなの分かっているよ!」ということなんでしょうしね。




1.「口コミ」が起こる場所
 ちょいと昔の話から始めます。
 DSやWiiはゲームに不慣れな人まで巻き込んでゲームを遊ばせたことで社会現象になりました。「画期的なゲームを用意出来たから」「TVCM展開が上手かったから」、DSやWiiの成功について色んな分析がされていますし、色んな理由が組み合わさってこその成功だったと思うのですが。

 3年4ヶ月分を一気読みした現在の自分が表現するのなら―――
 「DSやWiiのソフトは口コミで広がったソフトは売れたけど、広がらなかったソフトは売れなかった」と表現します。

 そりゃそうだろって話になっちゃいますけど(笑)。


 例えば『脳トレ』
 このゲームは家族4人分のセーブデータが記録されて毎日の成績が折れ線グラフになって表示される―――というだけでなく、友達や家族に遊ばせるための「お試し」モードが入っているんです。
 このモードが入っていることで、「ちょっとやってみなよ(・∀・)ニヤニヤ」と他人にやらせてみて「うわー!オマエ脳年齢60代じゃーーーん!ギャハハー」と遊べるんです。言ってしまえば「接待プレイ」専用モード。

 このモードが入っていることで、発売から3ヵ月後の「お盆の時期」に集まった親戚にこれをやらせるという「口コミ」が発生。発売から3ヶ月経ってから伸びた売上げに気付いた岩田社長が「年末年始にもう一度波が来るぞ」と、続編『もっと脳トレ』を3ヶ月間で作らせ、『マリオカートDS』『おいでよ どうぶつの森』とともにDS本体が品切れで入手困難になるほどの社会現象を起こしました。


 このゲームに「お試し」モードが入っていなかったら……?
 同じ結果にならなかったと私は思います。



 ゲーマーそっちのけで大ヒットした『トモダチコレクション』も「口コミ」が機能した1本。
 自分や友達や有名人のMiiを作って島に住まわせて観察するというゲームなので、当然リアル友達同士で「○○のMii作ったよー」とか「○○のMii作らせてー」という会話が発生するのです。そうすると「どれどれ?見せて」と言われたり、「○○のMiiがウチのお父さんのMiiとケンカしてた」という話題になったりするのです。

 当時「どうしてあんなゲームが売れるか分からない」という声が任天堂ファンの中からも挙がっていましたが、DSソフトのヒット法則を象徴するようなゲームだったと自分は思います。

(関連記事:『トモダチコレクション』が売れた理由から目を背けてはならない



 携帯ゲーム機は持ち運びが出来るから「口コミ」が起こりやすいけど、据置ゲーム機はどうなんだろう?というところで大ヒットしたのが究極の接待ゲーム『Wii Sports』です。誰でも遊べるゲームでかつ、みんなで遊べるゲームだから、「Wii Sports買ったからウチに遊びに来なよ!」と言えるのです。そうして接待された人は「友達んちでWii Sports遊んだら超面白かった!」「ウチも買おうっと!」と「口コミ」で広がっていく。


 「面白いゲーム」を作ったからと言って、自然と「口コミ」で広がっていくワケではないのです。
 Wiiでパーティゲームが大ヒットしたのは、接待プレイに使われて「一緒に遊ぶ」ことで「これ面白いじゃん」「自分でも遊べるじゃん」と広がっていったからだと思うのです。


 裏を返すと、「一人用のゲーム」は「口コミ」で広がりようがないんです。
 「Wii Sports買ったからウチに遊びに来なよ!」とは言えますけど、「ゼノブレイド買ったからウチに遊びに来なよ!」とは言えませんよね。小学生時代ならともかく、大人になってから「友達と一緒にRPGを最初から最後までプレイ」なんか出来るワケがありません。


 「口コミ」では広がらない。
 「30秒のTVCM」じゃどういうゲームか伝わらない。
 「何分もの紹介映像」はよほどのゲームマニアでもない限り観てくれない。


 「一人用のゲーム」の売上げが苦戦するのも当然ですよね。
 特に「非シリーズソフトの新規作品」なんてこれでどうして売れるのよって話です。こう考えると『ドラゴンズドグマ』って凄いね。



 ということで、Miiverseに期待されている仕事の一つが「一人用のゲームでも“口コミ”で魅力が伝わる場所」だと思うのです。
 そのために、3DSまでは「知らない人とフレンド登録してはいけません」と言っていた任天堂が、Wii Uでは「フレンドリクエスト」機能とか「フォロー」機能を入れて「知らない人でも面白いと思った人とどんどん繋がっていこう!」としているんでしょう。

 「こういう事例が起こればイイな」と期待されているであろうシミュレーションをします―――
 私はMiiverseの『ニンテンドーランド』のコミュニティにガンガン投稿をしています。「ゼルダのタイムアタック40秒とかムリだろー!」みたいな超他愛もない投稿ですが、同じようにゼルダのタイムアタックに挑戦している人が「あ、仲間がいる。フォローしておこう」と自分をフォローするようなこともあるのです。

 そうすると何ヵ月後かに、自分が新しいゲーム―――例えば『レゴ』を買って「レゴおもしれー!今日はストーリーそっちのけでこんなことしてたぜー」みたいな投稿をすると、『ニンテンドーランド』きっかけで私をフォローしていた人が「へぇ、そんなゲームが出てるんだ。この人が遊べているということは自分も遊べるかな」と思えるんです。


 つまり、「同じゲームを遊ぶ人」同士を繋げることで「次のゲーム」の口コミが生まれるんです。

 今はまだ「次のゲーム」が全然出ていないからピンと来ないでしょうが、DL専売ソフトとかバーチャルコンソールなんかが始まってソフトの数もコミュニティの数も増えると効果を発揮してくると思います。「ゲームを楽しんでいる一ユーザー」がとてつもない宣伝効果になる――――と。

(関連記事:全てのゲームには4つの層が存在する
(関連記事:その「ゲームのルール」、何秒で説明できます?
(関連記事:ユーザーが勝手に宣伝してくれるゲーム


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2.非同時接続型オンラインゲーム
 2010年の1月にこんな記事を書いていました。

 「ゲーム+インターネット=オンライン対戦&協力」だけなんて勿体ない!

 この記事を書いた背景には2008年11月発売の『街へいこうよ どうぶつの森』に思うところがあって、インターネットにみんなで同時に接続して村でキャッキャッ遊ぶのは物凄く楽しかった一方で、「みんなで同時に接続する」のはすごく難しかったんですね。みんな、それぞれ生活サイクルが違いますから。

 じゃあ、今週土曜日の何時に門開けるんで集まってくださーいみたいなことをブログでやると、定員の3人よりもオーバーしてしまって「遊びに行きたいけど入れない人」が出てきてしまう。そうすると、遊びに来た人も「他にも来たい人がいるなら私早く帰ります……」となってしまう。



 ということで、インターネットにみんなで同時に接続するんじゃない楽しみ方をゲームでも目指すべきなんじゃないのかとあの記事では書いたんです。

 2013年にこの話を読んでいる人はポカーンとしていると思います(笑)。
 今はもうそっちが主流ですもんね。

 『いつの間に交換日記』、『カルチョビット』、『とびだせ どうぶつの森』の夢見の舘―――みんな「インターネットに蓄積された情報が、時間差でネットに繋いだ人のところに届く」遊びを提案していました。自分は未プレイですけど、恐らく『ガールズモード』とか、『新絵心教室』の自作レッスンとかもそうだと思います。

 ゲーム機そのものをネットに繋ぐ必要はありませんが、『Miiスタジオ』『クリエイトーイ』『引ク押ス』『とびだせ どうぶつの森』などでQRコードを配れる仕組みもそうですよね。


 ―――Miiverseはこの延長線上にあるものだと思います。
 同時に接続しているワケではない人同士が繋がれる仕組み。



 もういっちょ。
 こちらは2011年4月に書いた記事です。

 オンライン要素はゲームの寿命を延ばすのか縮めるのか

 発売から時間が経っちゃったゲームは「オンラインモードに誰もいなかった」というきっかけで語られた話でした。オンラインモードのあるゲームはみんなでせーので遊び始めないとならないから、超初動型の売れ方になっちゃうよね、みたいな。



 さっき書いたゲーム―――
 『いつの間に交換日記』も『カルチョビット』も『とびだせ どうぶつの森』の夢見の舘もMiiverseも、この問題を解決しているんです。遊んだユーザーの情報がネット上に蓄積されるから、何ヵ月後、何年後でも楽しめるんです。(任天堂が削除しなければ)アイカ村のデータはサーバーに残り続け、1年後でも2年後でもアイカ村に遊びに行けるんです。

 『いつの間に交換日記』も「3ヶ月ぶりに起動したらすげー量の未読日記が来てるーーー」と悲鳴をあげている人をよく見かけます。ゴメンね、私毎日書いているからその内の何分の1かは私です!



 Miiverseも恐らくコレを狙っているんだと思います。
 『ニンテンドーランド』はゲーム内に他の人の投稿が出てくるんですが、12月8日付近の投稿がまだ表示されている人がいますもの(これはフレンドやフォロワー限定で、基本的には新しい投稿が優先されて表示されるんだと思いますが)。
 12月8日頃に投稿された「ドンキーのエリア9のクリアの方法が分かった」というPOSTに、最近始めた人が「そうなんだ!ありがとうございます!」と共感することが起こりうるワケで。Miiverseには「ゲームが遊ばれる寿命」を伸ばす効果が期待されているんだと思います。


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3.自宅でも「みんなで遊んでいる」感覚
 これは確かMiiverseの仕様を発表したニンテンドーダイレクトでも言われていたことだと思うんで、わざわざもう一度繰り返すことでもないのかも知れませんが……『ニンテンドーランド』を遊んでいると、Miiverseの一番の効果はこれなんだなと強く感じたので改めて。


 ゲームってみんなで遊ぶものだったんですよ。一人用のゲームであっても。

 『スペースインベーダー』の裏技(名古屋撃ち等)が何故あんなに有名だったのか、『ゼビウス』を取り巻く噂はどこから広がったのか、自力では絶対攻略不可能と言われた『ドルアーガの塔』を当時の人達は何故クリア出来たのか―――ゲームセンターという“コミュニティ”の中で情報が共有されていたからだと思うのです。私は流石にリアルタイム世代でないので伝聞ですけど(笑)。

 『スーパーマリオブラザーズ』のワープ土管がどこにあるのか、みんなが知っていました。誰かの家で子ども達が集まって『マリオ』を遊んでいると「そこに1UPキノコあるよ!」と誰かが声をかけて、みんなが情報を共有していたんです。
 『ゼルダの伝説』の「ミンナニナイショダヨ」や、初期『ドラゴンクエスト』シリーズだって、教室という“コミュニティ”の中で「鍵見つかんない!」「あれは確か……○○にあるって兄ちゃんが言ってた」みたいに情報が共有されるために作られているのです。


 攻略本なんかなくても、みんなで情報を共有・交換することで遊んでいたんです。

(関連記事:自由度を捨てて、『ドラクエ』や『ゼルダ』が得た“遊びやすさ”


 この辺の話は、またどっかで単独記事で語ろうと思います。




 Miiverseは多分それを目指しているんですね。
 かつて「ゲームセンター」とか「友達の家」とか「教室」が担っていた、みんなでゲームの話題を共有する“コミュニティ”をインターネット経由で作ってしまおうと。

 裏技や隠しアイテムだけじゃなく、「タイムアタックマスタークリアに0.3秒足りなかったーーー」と書くと「がんばって!」と知らない小学生に励まされたり、「マスタークリアしたぞーー」と書くとみんなに共感してもらえたり。「一緒にゲームやってる」感覚がすごく心地イイんです。


 まぁ、これ……ストーリー重視のRPGとかアドベンチャーゲームとか出た時にどうすんのとは思うんですけど(笑)。逆に言うと、一人の力では絶対クリア不可能な『ドルアーガの塔』みたいなゲームを、Miiverseを使ってみんなで攻略するのとか凄く面白そうだと思うんです。


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○ Miiverseの現状と課題
 ということで……Miiverseの評価って、「2年後」とか「3年後」じゃないと出せないと思うのです。今は発売直後のソフトしかないから、MiiverseじゃなくてもTwitterで情報が共有できちゃうからそのありがたみが分からないけど、Wii Uが始まってから「2年後」くらいになると真価を発揮するんじゃないかなと。



 それを大前提にして、今日書かねばならないことを。




 これは去年の年末に自分がTwitterに投稿したPOSTです。
 Twitterを3年間続けてきた自分のPOSTの中で、最もリツイートされて最もふぁぼられたPOSTでした。今でも「○○さんがリツイートしました」みたいな通知が来ます。それだけ「同意」してくれた人が多かったんでしょうけど。



 この発言、撤回したいです。


 順を追って説明します。
 自分がこのPOSTを投稿したのは、12月20日に発売された『SIMPLEシリーズ for Wii U Vol.1 THE ファミリーパーティー』のコミュニティの惨状を見ていたからです。自分はこのゲームを買っていないんですが、Miiverseはこういう「マイナーなゲーム」こそが「人数は少ないかも知れないけど購入者が集まって楽しくゲームの話題をする」場所になると期待していたんです。

 しかし、実際は……
 最初はソフトのアイコンになっている熊のドヤ顔について、未購入者が「何だよこの熊はwwww」とネタにするPOSTが始まり。「このゲーム面白いの?」「このゲームはどんなゲームですか?」という未購入者のPOSTが多くなり。「何だよこのゲーム!クソゲーだ!」みたいな未購入者のPOSTが幾つか出て。それに対して「暴言はやめてください。作った人に失礼でしょう」という未購入者のPOSTが連投され。未購入者同士が中傷合戦・個人攻撃・通報→他のIDを取得して復活みたいな流れで


 未購入者の投稿ばっかじゃねえか!

 「購入者が集まって楽しくゲームの話題をする」場所じゃ全然なくなってしまったんです。
 購入者の投稿もないワケじゃないんですが、未購入者同士のケンカPOSTが連投されて、「暴言は良くないと思います」という秩序を作ろうとするPOSTが増えて、「フレンドになってくれる人ぼしゅうしてます」という唐突なPOSTがワンサカ出て、購入者の投稿がちっとも表示されないんです!



 そういう言ってしまえば“稚拙な”投稿を繰り返す人は、筆跡から「子ども」だと思われ、自分も含めて「子どもうぜー」「小学生うぜー」みたいに思った人が多くなってしまい、自分もあんな投稿をTwitterに書き込んだワケですが。

 違いました。
 そうじゃない。本当の問題は「子ども」とか「小学生」じゃなかったんです。



 その後ね、「ニンテンドーランドおもしろーい」と純粋にゲームを楽しんでいるっぽい女子小学生(多分)のアカウントがあったのでフォローして観察していたんですけど。この女子小学生の投稿に、50連投くらい「今何してるの?」「今トイレ行ってた?」みたいなセクハラコメントをしている人がいたんです。



 「大人」がちゃんとしてて、「子ども」がウザイワケじゃなかったんです。
 「大人」にも「子ども」にもちゃんとしている人がいて、「大人」にも「子ども」にもウザイ人がいるってだけの話だったんです。


 「子ども」にも礼儀正しい人はたくさんいました。
 「教えてくれてありがとう!」とちゃんとお礼を言える子ども、「がんばって!」と励ましてくれる子ども、「クリアできるなんてすごい!」と誉めてくれる子ども―――そういうたくさんの「ちゃんとした子ども」を見ずに、一部の「節度を守らない子ども」だけを見て「子どもウザイ」って言っちゃうのって、一人の凶悪犯罪者がゲームソフトを持ってたから「ゲームをやると凶悪犯罪者になるに違いない」と言っちゃう偏見バリバリ野郎と何が違うのよ!



 だから!


 俺がフォローしているアカウントにやけに「女子小学生だと思われるアカウント」が多いことにも何の問題もないんだ!
 いや、別に「女子小学生」というラベルを見てフォローしているワケじゃないですもん。「大人」も「子ども」も区別なく純粋にゲームを楽しんでいる投稿をしている人をフォローしたら結果的に女子小学生が多くなっちゃっただけですもん!何の問題もない!


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○ Miiverseの現状と課題2
 私自身は現状のMiiverseでも「フォロー」機能と「ブロック」機能を使いこなせば十分に楽しい場所だと思っています。
 Twitterやブログ等でMiiverseの惨状を嘆いている人は沢山いますし、「こうすれば良いんじゃないか」という改善案も沢山挙がっています。もちろんそういう意見を吸収して、任天堂はアップデートで「みんなが楽しくMiiverseを使える未来」にしなきゃならないと思うんですが。


 「子ども」を隔離すべきとか、「未購入者」の投稿を制限すべきとかは、自分は賛成じゃないです。
 Twitterでいう「ブロック」機能のように「この投稿者のPOSTを表示しない」という機能も、追加したところで問題の解決にはならないと思います。


 というかさ……
 「自分の気に食わないものを排除する」って方向性を言うならさ、絵が上手いからって「ゲームに関係のない版権絵」を描いて共感集めている人の方が私は気に食わないですけどね!

 利用ガイドには「Miiverse上でフレンドリクエスト以外の方法でフレンド関係を構築するような投稿」は違反としっかり書いてあります。「他人への嫌がらせや悪口」も違反と書いてあります。だから、そういう人達を排除したいというのは分かるけど、「他人の著作権を侵害するもの(二次創作)」もしっかり違反って書いてあるし、「ゲームに関係のない話題を投稿しないように心がけてください」とも書いてあるからな!


 もちろん「辞めろ」と言っているワケじゃないです。
 自分は「自分の気に食わないものもある」ことを踏まえて世界を許容するさ。
 面白いものというのはそういう「グレーな場所」から生まれるワケですからね。

 しかし、「ゲームに関係のない版権絵を投稿している人」が「みなさん利用規約をちゃんと読んで正しくMiiverseを活用しましょう」とか言ってるのは何なのよ!自分のことは棚に上げて他人を断罪してんじゃねえよ!!





 ………

 というのが、自分の思う「Miiverseの改善案」に繋がるんですけど。
 Miiverseが現状抱えている最大の問題は、「見たくない投稿を見てしまう」ことよりも、「面白い投稿が見られない」ことにあると思います。

 コミュニティの投稿は最近投稿された順に縦一列に並んで50コまで表示、それ以降は読み込み時間を経て伸びていくというカンジで、面白い投稿を探すためにはその何十倍もの「他人のケンカ」とか「フレンドを募集している人」とか「暴言を吐いている人」とか「意味不明な投稿」を読み込み時間をかけて読まなければなりません。

 じゃあ、「人気順」で表示すればイイんじゃ?と思ったら……
 「人気順」は「共感数」と「コメント数」が多い順に表示されるみたいで、「上手いけどゲームに関係のない絵」とか「とにかく共感やコメントを要求しているPOST」とかばかり、「ゲーム内容に関係のある投稿」はほとんど出ねえの!


 正直……このMiiverseの「面白い投稿を探しづらい」仕様は致命的だし、DSiショップの悲劇を思い出しましたよ。ゲームを中断して動かすソフトだからあんまり大掛かりなことは出来ないのかも知れませんが、ここを改善して「面白い投稿」や「面白い投稿者」を探せるようにならないと、Miiverseを使う人自体がどんどん減っていってしまうと思います。つか、私のフレンド+フォローは足して80人くらいいるはずなのに今投稿している人は10人くらいしかいないもの……

 後にPCやスマホからも閲覧できるようにする予定ということなので、「うごメモはてな」みたいに「投稿はゲーム機から」「閲覧はPCで」と棲み分けていくのかも知れませんが……とりあえず、自分がフォローしている人&フレンドの人が「共感したPOST」が見られる機能が欲しいかな。Twitterで言う「リツイート」みたいな。




 前回の記事の「フレンド以外との通信プレイ」の話から「Miiverseの成功とは何だ?」を考えると、「有名人が出る」ことかなと自分は思っています。
 『ドラクエ9』の「まさゆきの地図」とか『とびだせ どうぶつの森』の「アイカ村」みたいに、Miiverseでしか起こりえない体験をMiiverseをやっている人みんなが味わえる―――みたいなことで。「Miiverseを始めたらとりあえずこの人をフォローしておくと面白いよ!」と言われるような人が出るかどうか。

 PCから閲覧できるようになったら、そういう人を探しやすくなるだろうし。
 現状もちょっとは変わるかなぁと期待しています。





 超長文失礼しました。
 長かった……前編後編の2回じゃなくて、やっぱり全4回とかに分ければ良かった……

| ゲーム雑記 | 19:30 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ミーバースは現状でもちゃんと使えれば楽しめると思っていたので、いろいろ共感させられました。
それはそうと、私もよくニコニコやYouTubeのコミュニティに版権イラストを投稿しているのですが、これも基本的にはアウトなんですかね?
これがアウトなら、動画やカラオケのコミュは基本的に文字オンリーか自画像ぐらいしか描けないなー、とずっと疑問に思いつつも投稿してました。

| ああああ | 2013/01/19 21:32 | URL |

>ニコニコやYouTubeのコミュニティに版権イラストを投稿しているのですが、これも基本的にはアウトなんですかね?

厳密にはアウトですね。
利用ガイドには著作権保有者が無断使用を見つけた際の連絡方法まで書いてありますし。

ただ、ネット上に溢れている版権絵や二次創作の同人誌がそうなように「(限りなく黒に近い)グレーから面白いものは現れる」とも思うので。
ニコ動やYouTubeのコミュニティは「動画に関連するキャラ」なら、「コミュニティを盛り上げる」効果があるんで自分はアリかなぁと思っています(もちろん法的には訴えられたら負けますけど)。

| やまなしレイ | 2013/01/19 22:32 | URL | ≫ EDIT

お返事ありがとうございます。
なるほど・・・考えてみると当たり前ですね。
版権イラストを投稿する際は、一応そういう意識を持って投稿するってのが大事なんでしょうね。

あと関係ないですが、ニコニコやYouTubeで「動画に関連するキャラ」以外のキャラを見つけるのって最近じゃ逆に難しそうな気がしますw

| ああああ | 2013/01/19 23:11 | URL |

発売当初からミーバースに魅せられ、ここまでの流れをつぶさに観察してきましたので、今回のご考察は大変興味深いものがありました。ミーバースの魅力、将来的な可能性、現状の課題。とてもバランス良く考えられていると思います。

版権絵を描いている方々に関してはこちらもやはり色々な方がいらっしゃって、大人/子供同様に一括りには出来ないと考えています。

勿論厳密には全てルール違反ということになるのでしょうが、個人的には度を過ぎた行為(その場に全く相応しくないポスト、連投、誘導、宣伝、セクシャルなもの)以外はファンアートという扱いで良いのではないかと。版権絵だらけというのも困りますが、なければないでそれはそれで寂しい感じもしますし、版権ネタを巧みにゲームに絡めて場を盛り上げるポスト主の腕と稚気が見られなくなるのも残念です。

落としどころとしては、版権絵がグレーゾーンであることを重々自覚の上で遊びましょう、ということですね。版権絵しか描いていない方は一晩で全ての共感が吹き飛ぶこともありえる、という認識のもとで周囲を楽しませていただければと思っています。

| DAN | 2013/01/31 13:32 | URL |















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