やまなしなひび-Diary SIDE-

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自分がTBSラジオ『LINDA!』を大好きな理由

 たまにはこういう記事も。
 自分はラジオが大好きで、もっともっと「ラジオを聴く人」が増えればイイのになーと思っていて、「超初心者のためのラジオ入門」なんて記事も書いたことがあるくらいなんですが―――

 御託を並べるよりも、「俺はこのラジオ番組が好きなんだーーーーー!!」と熱く語ることでその番組に興味を持ってくれる人もいるだろうし、そこからラジオそのものに興味を持ってくれる人もいるだろうと思ったので。今日は「ぼくのだいすきならじおばんぐみ」の話を書きます。




 しかし、予め断っておきます。
 この番組は、基本的に「関東(TBSラジオが聴ける地域)」と「沖縄(琉球放送が聴ける地域)」でしか聴けません。2ヶ月に1度の「聴取率調査週間」の時のみインターネットによる放送も行っていて、世界中のどこででも聴けるらしいですが。レギュラー放送は関東と沖縄の人以外は聴けません。

 また、番組ポッドキャストも配信しているのですが、これは「本放送終了後の別録り」なので本放送とは内容は違います。こっちはこっちで凄く面白いんですが、本放送とは別物なんで。




 LINDA!~今夜はあなたをねらい撃ち~

 TBSラジオにて、月曜日~木曜日の深夜24時から1時間の放送です。
 パーソナリティはアンタッチャブルの柴田さん。

 自分はアンタッチャブルの漫才とラジオが大好きで、同じくTBSラジオで放送されていた『シカゴマンゴ』が大好きだったので、その番組を終わらせるきっかけを作った柴田さんには正直思うところもあるんですが。まぁ、柴田さんがいようがいまいが『シカゴマンゴ』は改編期に終了していた可能性も高いよなと最近になって考え直したので、ソレはソレとする!





 どういう番組かというと―――
 その日にあったニュースを題材にして、番組開始の24時00分から「○○な人を募集!」と発表→24時30分頃まではダラダラと色んな話をして(実はこのダラダラ話こそが面白いとも思うのだけど)、24時30分頃から「テーマにあった人」と電話で喋るという番組です。

 一例を挙げると……
 「今日、松井秀喜選手が○○に移籍しました」というニュースがあったら、「松井秀喜選手と対戦して打ち取ったことがある人を募集!」みたいなカンジ。当然、こういう“そんな人いるの?”というテーマの時が、ワクワクドキドキ出来て面白いです。




好きな理由1つ目:実はみんな「その人にしか出来ない体験をしている」
 この番組で電話を繋ぐのは、基本的には“素人”です。
 言っちゃえば“その辺にいる人”で、有名な人でも喋りが面白い人でもありません。当人も御自身のことを「自分は特別な人間だ」なんて考えもせずに生きている人達ばかりでしょう。でも、そういう人の話こそが面白いってこの番組は教えてくれるんです。


 「松井秀喜選手と対戦して打ち取ったことがある人を募集!」の時は、確か該当者なしで「惜しい!」人が繋がっただけだったんですが―――「子どもが松井選手と一緒に野球をする」みたいなファンイベントで対戦したことのある人が電話で出たんでした。

 その人は全然特別な人ではないし、松井選手が子どもと一緒に野球をするイベントなんてこれまでにも何十回と行われてきたことでしょう。特別ニュースになるようなイベントでもありません。
 でも、そこで“普通の子ども”が松井選手と対戦してビビッてちっともストライクが入らないとか、それでも気を使って松井選手はボール玉をファウルしてくれたとか、最終的に松井選手が空振りしたんだけどキャッチャーも取れなくて振り逃げになったとか。

 そこで語られる“その人しかしていない体験”の話が凄く面白いんです。



 当たり前だけど、誰にでも“人生”があって、その人それぞれ“その人しかしていない体験”をしているんですよね。改めてそれを思わせてくれるこの番組を、やっぱり自分は好きなのです。



好きな理由2つ目:リアルタイムだからこその一丸感
 「超初心者のためのラジオ入門」の時にも書いたんですが、最近は「リアルタイムで聴くラジオ」を聴く人よりも「アーカイヴスとして残るポッドキャスト」を聴く人が増えてきたみたいで。ラジオ番組の中にも「ポッドキャストありき」という番組が増えていたんですね。

 リアルタイムにラジオを放送しているけど、その放送の模様はポッドキャストで後でも聴ける―――自分も聴き逃してしまった番組を後から追いかけるのに重宝していたりするんですが。


 でも、この番組は徹底して「リアルタイム感」を大事にしているんです。
 24時00分でテーマを募集して、1時間の放送の間にどれだけ該当する人が集まるか―――をヨーイドンでやるので、この面白さはポッドキャストにアーカイヴス化して数ヵ月後に聴いたって面白くないんですよ。夏にやった「今まさに海にいる人を募集!」とか、iPhone5発売前夜にやった「iPhone5の行列に今並んでいる人を募集!」とか、今聴いても多分当時の面白さでは味わえないんです。

 こないだの『ドルアーガの塔』の話にも通じますけど、
 冷凍保存して持ち越せない「リアルタイムならではの面白さ」ってあると思いますし、ラジオの面白さって実はそういうとこだったよねと思い出させてくれました。



 また、この番組は「リスナーが一丸となって該当者を探す」ので、リスナーがわざわざ友達や家族に電話したり、TwitterやFACEBOOKで「今日のテーマは○○だぞ!」と広めたりして、「該当者を探す」ことに一丸となれるのも面白いところ。
 「iPhone5の行列に今並んでいる人を募集!」の時は、「今日のテーマがコレだったんで今急いで地元のビッグカメラに来ました!今僕並んでます!」って人が出たっけ。


 この「1日の終わりに知らない人同士が一緒になって何かを成し遂げようとする」のがイイんです。SNSどころかインターネットもなかった時代から、そういえばラジオというのはそういう場所だったんです。
 ただ、最近はちょっとヌルイテーマが多くて、電話に繋がる人も多くて、「こんな人、いるのか?」というドキドキ感も、「やったーーー!一人いたぞーーー!」という成し遂げた感も若干薄いのが残念。個人的にはもっと攻めたテーマの方が好きだったんですけどね。




好きな理由3つ目:不景気な時代だからこそのアイディア勝負の番組
 ラジオの製作現場のことはよく分かりませんが、「深夜の生放送はお金がかかる」というのは聞いたことがあります。
 10年前だったら、テレフォンアポインターを何人も配置して電話をかけてきたリスナーの中から良さげな人を番組に繋ぐ……みたいな番組もありましたが、テレフォンアポインターの人数分深夜の人件費がかかるので、不景気の今そういう番組は難しいんだろうなぁと思います。


 また、2003年から2008年まで『LINDA!』と同じ時間帯で放送されていた『バツラジ』という番組が自分は大好きだったんですが……『LINDA!』と同じように「その日に起こったニュースを題材にした番組」で、放送作家やディレクターの人が物凄く作りこんだ原稿だったり、中継で外に出たり、電話で誰かに繋いだり、物凄く手のかかった番組だったんですね。



 そこからすると『LINDA!』は凄いです。
 電話でリスナーと喋る番組なのに、電話での受付はしていません。
 電話をかけてくれる人をメールで募集して、その中から「該当者」や「惜しい人」をスタッフが選別して、その人にスタッフが折り返しの電話をかけるという形なので。生放送でリスナーと電話で喋る番組なのに、数人のスタッフで作れちゃう番組なんですよね。

 また、『LINDA!』にも『バツラジ』同様に「今日こんなニュースがあったよ」と紹介するコーナーがあるのですが、それを書くのはリスナーという。放送作家でもディレクターでもなくて、ネタコーナーとしてリスナーが「今日のテーマ予想」という形で送ってくるのです。


 番組の後半に電話で喋るのもリスナーですし。
 この番組、ものすごく「省エネ」感があるんですよね。

 もちろん「ラジオ業界」の中ではそれでもお金も人数もかけた番組だとは思うんですが、10年前と比べればどんどん予算は減っているんじゃないかと推測できます。でも、面白い番組は作れる――――携帯電話とメールの普及と、SNSの台頭と、しっかり活かして“コンセプトから番組を作る”ことをした成果だと思います。


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 「こんな面白いラジオ番組があるんだよ!」と書いても、ラジオに興味がない人は記事自体を禄に読んでくれないものです。だから自分は、あまりブログに「ラジオ番組単体」の話を書いてこなかったんですが……


 この『LINDA!』の例って、今の時勢を反映していると思いますし、他の業界にも通じるものがあると思うんです。「時代が変わって昔ながらのものが出来なくなっちゃったよね」と嘆くのではなく、「ラジオの良さ」を残しつつ「今の時代に即したもの」を取り入れて、新しいものを作る――――

 学ぶものがあるなぁと思います。




 柴田さんに対しても思うところのあった自分ですが、『LINDA!』始まって「この番組は柴田さん以外には出来ないな」と思ったので今では「結果オーライ!」と言えます。
 「ものごとを深く考えず」「明るく誰とでもツッコんだ話が出来て」「シカコマンゴ時代からリスナーに愛されてて」「適度にチャラくて」「かつては漫才で日本一になったツッコミのキレがあるにも関わらず」「謹慎期間があったので仕事がなくて暇!」という、これ以上ない人材が余っていたという(笑)。





 『シカゴマンゴ』が放送されていた頃。2008年だったか。
 27時間テレビで明石屋さんまさんと大竹しのぶさんが共演したことに興奮したアンタッチャブル山崎さんが、「俺達も1回解散して何年も会わないようにして27時間テレビみたいなデカイ場所で共演したらすげー盛り上がるんじゃないの?」と笑いながら喋っていたのを覚えています。

 アンタッチャブルの漫才が見られないのは寂しい。
 でも、今、あの時冗談で言っていたようにコンビは別々の道を進んでいる。


 ならば、二人とも別々の道で活躍して、いつか27時間テレビくらいのデカイ場所で復活漫才をしてくれることを私は夢見ています。


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| ひび雑記 | 18:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

共感します

ぎっくり腰の時に柴田さんと話しました、まさか自分が該当するなんてと驚きました

リンダはわたしも大好きな番組です

| ミセスりん | 2013/01/28 02:52 | URL |

>ミセスりんさん

 コメントありがとうございます。
 ということは、元メイドさんの方ですかね?あの話も、柴田さんのメイドさんイジリも腹抱えて笑いました。

| やまなしレイ | 2013/01/28 19:37 | URL | ≫ EDIT















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