やまなしなひび-Diary SIDE-

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攻略サイトを見る人、攻略サイトを見ない人

 今までにも何回か書いたことがあるのですが……
 「今という時期」に改めて書く意味があると思ったので、今日はこの話題。


 ゲームを楽しむ人には二種類のタイプがあると思います。
 「攻略サイトや攻略本を見ながらゲームを遊ぶ人」「攻略サイトや攻略本を見ないでゲームを遊ぶ人」


 “人”って分類はアレかな。
 同じ人であっても、「RPGは見ないけどSLGは見る」みたいに遊ぶゲームのジャンルによって変わったり。自分のように「最初はとりあえず見ずにプレイするけどクリア後とか挫折後には見る」みたいに、時期によって変えたりする人も多いと思います。



 要は二つのプレイスタイルがあって、
 そのどちらのプレイスタイルにも良さがあるので、「どっちが正しい」とかそういう話ではありません。
 ゲームに何を求めているかの差で、効率良く攻略するのに快感を覚える人は「予め攻略サイトで情報を調べておいてプレイしよう」って遊び方になるし、何が起こるか分からないドキドキ感を楽しみたい人は「攻略サイトなんか見ないぞ!」って遊び方になるってだけの話です。

 「ゲームは楽しんだもの勝ち」ですから、それぞれが一番楽しい遊び方をすればイイんです。それを他人からケチを付けられたら、「うんこうんこー!」って言ってやればいいんです。何がいいかは分からないけどいいんです。



 ………というキレイゴトだけでは、収まらなくなってきたよね。というのが「今という時期」だと思うんです。
 「ソーシャルネットワークサービス(SNS)」の普及によって、一人用のゲームであっても「みんなで一緒に遊ぶ」ことが普通になりました。
 例えば、Twitter上で『どうぶつの森』について「釣り大会中!」「フナが釣れねえ!」「住民に記録抜かれたーー」と各々のプレイ状況を呟いて、別々にプレイしているのに一体感が生まれているじゃないですか。


 しかし、「同じように同じゲームを遊んでいる人」であっても、こっちの人は「攻略サイトを見ている」し、こっちの人は「攻略サイトを見ていない」ということが起こるのです。
 前者の人は効率良くプレイをするから、このことをしてもらえる家具が何種類なのかを予め知っていて、コンプリートしたらさっさと辞めて次の行動にさっさと移っちゃう。後者の人は自分がコンプリートしたかどうかも分からないまま、延々と同じことをやっていて「え?もうみんな雪だるま作ってないの!?」と思ったりする。

 「攻略サイトを見る人」の単なるプレイ状況の呟きが、「攻略サイトを見ない人」にとってはすごいネタバレになっちゃったりするんです。





 あ、ちなみに私は「それはイイかな」と割り切ってプレイしています。
 漫画とかアニメの先の展開とかゲームのストーリーをネタバレするヤツには「親戚縁者全員皆殺しにしてやる」と思いますけど、ゲームの攻略情報に関しては「自分からは攻略サイトは見ない」けど「フレンドの人やフォロワーの人に教えてもらうのはアリ」と思うことにしています。その人が攻略サイトで調べた情報であっても。

 だって、『スーパーマリオ』のワープ土管からそうでしたもん。
 兄貴から聞いたその情報は、きっと兄貴の友達の先輩の友達が集まっていた部屋に置いてあった攻略本の情報だったりするワケで。ゲームの攻略情報はそうやって「交換し合う」のが楽しいんだと思っているからです。
 その結果、デマとかにも合うんですけどね(笑)。
 それもイイ思い出じゃないですか。



 ただ、これは「私の場合」であって。
 「一切の攻略情報を入れたくない」って人もいるでしょうし、そういう人に「その遊び方はおかしい!」とケチ付ける人はうんこうんこですよ!「そういう人もいる」ってのは頭の片隅に入れておかなきゃいかんと思うのです。その上で「そんなヤツ知ったこっちゃない。そんなヤツには嫌われてもいいから自分が楽しめる遊び方をするだけだ」って選ぶのなら、それはそれで立派な選択だと思いますしね。




 で、こっからは「Wii Uのこれから」の話。
 Miiverseに魅力を感じられるかどうかってここに依ると思うんですよ。

 任天堂は「同じゲームの話題をする人が集まるSNSを作りました!」「みんなでゲームの話題をするのって楽しいでしょ!」というつもりなんでしょう。実際に自分も、『ニンテンドーランド』でみんなで攻略情報を教え合いながらプレイするのは非常に楽しいと思っています。しかし、他人から攻略情報を聞きたくない人もいるのです。


 「ネタバレは見えないようにする」という機能もありますが。
 「ネタバレ」の定義って難しいですよね。
 自分のように「ストーリー内容はネタバレだけど攻略情報はネタバレじゃない」と思う人もいれば、「攻略情報もネタバレだ」と思う人もいるでしょう。
 そういや自分も「説明書もネタバレになるからクリアするまで読まない」という人でした。だってアレ、「入手するアイテム」とか「出てくる仕掛け」とか先の展開が書いてあったりするじゃん!


 世の中には「この映画のラストにはどんでん返しが待っているんですよ!」をネタバレだと思っていない人がいるんです。「どんでん返しの内容を書いてないからイイじゃん」と。
 世の中には「日本代表は最高の試合をしたようです!」と言ってから始まったサッカーの録画中継があるんです。私は一生あの女子アナのあの笑顔を忘れないと思います。ネット遮断して情報入れないようにして待ちに待った試合の中継の直前にソレを言うんかい、と。


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 70年代末期~80年代初頭の頃は、攻略情報は「みんなで共有するもの」でした。同人誌として攻略本が出されていたくらいなのでそこに需要もあったのでしょうが、基本的には攻略情報は「人から聞く」ものだったと思います。

 80年代中盤、ファミコンが社会現象になった辺りで攻略本は商業誌として認知されていきます。『ドルアーガの塔』や『スーパーマリオブラザーズ』等。それはきっと「ゲーマーコミュニティの中にはいない人」のところにまでゲームが浸透したって転換点だったんじゃないかと思うのです。

 90年代になってゲームが「濃密なストーリーを描くもの」になってからも攻略本は人気でした。『FF7』や『FF8』の攻略本は大ヒットしましたもんね。Wikipediaによると、『FF8』の攻略本アルティマニアは220万部の大ヒットですってよ。マジかよ。だからあんな「攻略本がないと理解不能なシステム」にしてあったのか!汚い!


 2000年に入ってからは「攻略サイト」の時代。
 攻略本を大ヒットさせていた『FF』シリーズ最新作の『FF9』は、情報規制により、攻略本が出版されませんでした。その代わりに公式サイトで「オンラインアルティマニア」という形で配信されて、多くの人が「インターネットでゲームの攻略情報を読む」ことを経験したんじゃないかと思います。

 また、この頃は「個人サイト」全盛期でもあったので。
 個人が作っている「攻略サイト」も多かったですよね。自分も『FF9』の攻略情報は公式サイトよりも個人サイトで調べてたような記憶があります。海のど真ん中のチョコボとかマジ無理ゲー。
 掲示板で情報を募ったり、ゲーム雑誌に載っている情報を転載したりなんてこともあったでしょうが。運営は一人の手で行われているのが主だったように記憶しています。


 で、これが00年代中盤くらいから「攻略Wiki」の時代になります。
 いつ頃から主流なのかは定かではないですが、2005年発売のDS版『どうぶつの森』には既に攻略Wikiがあったので、その頃にはもう浸透していたんじゃないかと思います。

 みんなで寄せ集めた情報が幹になって攻略情報になる―――
 メーカーからの公式情報ではなく、プレイヤーの「俺はこうやったら上手くいった!」「こうやったらこうだった」みたいな情報が蓄積されて「攻略情報」になっているのが「攻略Wiki」。

 『ドルアーガの塔』の頃にはゲームセンターの一角に“最初にいた人達”でしか味わえなかった体験を、今ではインターネットを通じて誰でもどのソフトでも体験できると言えるのかも知れませんし。


 Miiverseは「この流れ」の中にあるサービスだと思われます。


(関連記事:昔の名作ゲームを今遊んでも100%の面白さを味わえるワケがない
(関連記事:Miiverseを実装した任天堂の未来は




 「ゲームの攻略情報」というのは、昔からソーシャルなものだったんですよね。
 ゲームセンターに集まって情報交換していた人達や、そこから同人誌で攻略本を作ってしまう人達というのは、インターネットの時代に「攻略Wiki」や「攻略サイト」が作られる経緯とそれほど変わらないと思うのです。ネットの時代になって「日本中」「世界中」の情報が一瞬で交換されるようになったというのは革命的ではありますが。

 ということで、任天堂が自前のSNS(Miiverse)を作るということ自体は自然な流れだと思うのですが、ということは80年代に起こっていた問題がまたしても起こる可能性があるとも言えると思うんです。『スペースインベーダー』や『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』がどんなに流行っていても、ゲームセンターには怖くていけないって人はいましたよね。


 なんか…怖い人に絡まれそうだし……
 遊んでいる人はゲームが超上手い人ばっかだろうし……
 俺以外みんなこのゲームについて知り尽くしているんだろうし……




 Miiverseで現在起こっている&今後起こりそうなことにも通じますよね。 


 なんか…「うんこうんこ!」とか気持ち悪いこと言ってくる人がいそうだし……
 ゲームが超上手い人ばかりが投稿しているんだろうし……
 俺以外みんなこのゲームの攻略サイトを熟読しているんだろうし……




 これは別にMiiverseに限った話でもないか……
 Twitterでゲームの話題をしている時に、ふと疎外感を感じてしまうことは自分もあります。
 『カルチョビット』の時とかね。自分は本当シミュレーションゲームがドヘタクソな上に「攻略サイトも攻略本も読まない!」とプレイしていたため、他のみんなからどんどん置いてかれて、「N1を○連覇したぜー!」とか「世界一達成したぜー!」みたいなPOSTを見ては「あぁ……俺には向いていないんだな…」と落ち込んだりしました。


 「ゲームの話題をみんなでするのって楽しいよね!」ってのは、ゲームが上手い人の発想でしかなくて。SNSでみんながつながれるようになったからこそ、そこについていけない大量の脱落者を出すのかも知れないと思ったりもするのです。

 そもそも「ゲームの話題をみんなでするのって楽しいのか?」という根本的な疑問が出てこなくもない。私はもちろん「楽しい」と思っているからこんなブログを書いているのだけど、みんながみんな「発信したい」と思うほど楽しいとは思っていないでしょうし、「受信する」側としても私の文章が許せなくて「オマエのようなヤツがゲームの話をするんじゃねえ」と言ってくる人はしょっちゅういますし。






 まぁ……そういう角度で考えると、Miiverseの第二段階として「ユーザーコミュニティ」という“閉じた空間”を作るというのは「実は結構理に適っている」のかなと。
 「ユーザーコミュニティに参加している人のみ閲覧できる投稿」とかが出来るのかは分かりませんが、世界中の人と交流させられる『ニンテンドーランド』→ユーザー同士でコミュニティを作れる『Wii Fit U』という順番は。個人サイトやブログの時代の後に、SNSの時代が来た流れをなぞっているとも言えますね。


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| ゲーム雑記 | 17:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

「犯人はヤス」を初めて聞いた時、なんでネタバレすんねんと本気でムカついたもんですわ。
ミステリだったら大顰蹙ですからね。
でもゲームだし、と諦めました。
愉快犯を防ぐのは難しいですよね。

| 児斗玉文章 | 2013/02/06 21:54 | URL |

攻略wikiが使われるようになったのは、2004年10月くらいかな?
この頃に発売されたゲームからwikiで情報集めるようになった記憶がある

| ああああ | 2016/03/08 07:16 | URL |















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