やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

DL専売ゲームでさえボリューム病に蝕まれるのか

 この記事で語る「DL専売ゲーム」とは、「違法ダウンロードされたゲーム」のことではもちろんなくて、最近多い「パッケージソフトとダウンロードソフトで同じものを発売するゲーム」のことでもなくて、DSiウェアのような「ゲーム屋さんには売っていなくて、ダウンロード販売でしか買えないゲーム」のことです。
 低予算で開発されたアイディア勝負のソフトを低価格で販売されることが多いので、自分が大好きなソフトが多いのですが……というのが今日の話。



 3DSのDL専売ソフト『怪獣が出る金曜日』をクリアしました。
 クリア時間はネタバレになるから知りたくないという人もいらっしゃるでしょうから、文字色を隠しておきます。気にならない人だけお手数ですが反転させて読んでください。

 エンディングまでのクリア時間は 2時間でした。
 その時点では「自分はそんなに好きじゃないけどこういうのが大好きな人もいるだろうし、そういう人に向けて紹介記事を書けたらイイな」と思っていました。グラフィックとか世界観の作りこみは素晴らしいですし、そういうところを重視する人には溜まらないゲームだろうと。


 だけど、エンディング後に一変。
 このゲームはエンディング後に、この世界を自由に歩き回って本編では消化しきらなかったエピソードを終わらせる―――という“やりこみ要素”があるんですけど。この“やりこみ要素”がムチャクチャつらくて、「こりゃ誰にもオススメ出来ないから紹介記事を書くのはやめよう……」と思ったほどです。

 全エピソードを終わらせるためには、ミニゲームである「怪獣カードバトル」をものすごい回数こなさなくてはなりません。
 本編ではこの「怪獣カードバトル」は数回しかプレイしなくてイイので気にならなかったのですが、エンディング後に何十回もプレイしていると面白くない上にテンポが悪いのがどんどん苦しくなってきます。

 例えば『ドラクエ』だったら戦闘時に、
 「スライムがあらわれた!」「スライムをやっつけた!」「○○は◇の経験値と△ゴールドを手に入れた!」みたいな説明文が出るじゃないですか。『怪獣が出る金曜日』の「怪獣カードバトル」は、この説明文がフルボイスのナレーションな上にスキップが出来ません。全部聞き終わるまでボーーーッと待っていることしか出来ないのです。

 欲しいアイテムを相手がドロップするまで何十回と戦わなくちゃならないので勝ったらすぐ「もう1回」と戦わなくちゃならないこのゲームで、長ったらしいフルボイスのナレーションを聞かされるこちらの立場にもなってくれよ!



 結果、エンディング後のやりこみ要素だけで 4時間。全部合わせて 6時間のプレイ時間でした。やりこみ要素に本編の倍の時間がかかっているのです。

 そこそこ面白かったはずの本編の思い出が、苦行とも言えるやりこみ要素の記憶で全部吹き飛ばされてしまう―――すげー本末転倒だと思うのですよ。「ハイ!面白かったでしょ!ここで終了!」とスパッと終わらせてくれた方が、「このゲームは面白かった」という記憶だけ残ると思うんですけどねぇ。


 「そんなに文句を言うならやりこみ要素なんてやらなければイイのに」と言われるかも知れませんが、やりこみ要素をやらないと未消化の伏線が残ったままなんですもの!

 「やらなくてもイイやりこみ要素」ならば、本編には関係のない話に限定してくれよ!




 どうしてこういうことにしてしまうのか……
 何故わざわざ「面白くないやりこみ要素」を入れるのか……

 800円のソフトでエンディングまで 2時間だと短すぎるから、その後も長く遊べるように「やりこみ要素」を良かれと思って入れた―――ってとこじゃないのかと推測するのですが。「短いけど濃密な時間が楽しめるゲーム」「長時間ダラダラと単調な作業を強いられるゲーム」だったら、前者の方が絶対に支持されると思いますよ!

 パッケージソフトならば、まだ仕方ないと思います。
 「すぐに終わってしまうゲーム」は中古屋さんに売られてしまうから、ボリュームを増やしたりやりこみ要素を入れたりして、長く遊べるようにして、中古屋さんに売られない=新品で買われ続けるようにしたいんだなとは思います。

 でも、私はそういうのがイヤだからDL専売ゲームが好きなんですよ!
 中古に売られる心配がないから変に引き伸ばされることもなく、面白いところだけをつまんでそこだけ味わえるからDL専売ゲームが好きなんですよ。どうしてパッケージソフトと同じように「ボリュームを増やさなくては……」と思ってしまうのか!

 エンディングまで 2時間で終わってしまっても、「あー面白かった」と思わせてくれるなら私は文句を言わないですよ!


ドラゴンクエストVII エデンの戦士たちドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

スクウェア・エニックス 2013-02-07
売り上げランキング : 24

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 んで、これって別に『怪獣が出る金曜日』に限った話でもないんです。
 DSiウェアとか3DSDLソフトの公式サイトを見ると、「ステージ数」などのボリュームを推してくるゲームが多いんです。恐らく「低価格のゲームだからボリュームがないと思われて買ってもらえないんじゃ……」と思って、「こんなにたっぷり遊べるゲームですよ!」と前面に押し出してくるんだと思うのですが……



 DSiウェアの『ピクダン』の「地下60階の広大な世界」とか、3DSDLソフトの『ミュウミュウトレイン』の「全30ステージで全90メダルコンプをめざせ!」とかさ。
 「こんなにステージ数があるんですよ!」とプロモーションしておいて、後半ほとんど同じようなステージの使いまわしばかりなゲームって何なんだよ!!


 『ピクダン』は前半の30階くらいまでは楽しんでいましたよ。
 『ミュウミュウトレイン』も最初の10面くらいまでは楽しんでいましたよ。

 でも、後半はステージ数を水増しするために作られたとしか思えない「同じようなステージ」ばかりで、アイディアもないのにステージ数を増やすんじゃねえよ!!バカヤロウ!!と思いながらプレイしていましたよ。

 これなら同じ値段でも全30階とか全10面とかの方が良かったんじゃないかな。


 ゲームって「ちょっと物足りない」くらいのボリュームでも別にイイと思うんですよ。低価格ゲームなら特に、「面白かったけど短かったな」と思われることが不満になるどころか「続編出ないかな」と“次”に繋がると思うんですよ。
 吐いても吐いても大量の薄味の料理を放り込まれるようなボリュームだと、「苦しい……」「もう二度とこの会社のゲームは遊びたくない……」って記憶しか残りません!私がゲームにお金を払うのは「楽しい体験」がしたいからなんですよ!苦行を味わいたいワケじゃないんですよ!




 これはこれで作るのが大変だと思うんですけど、自分は『スカイジャンパーソル』とか『ヒラメキ!絵柄しりとり』とか、ステージ数やモード数は少ないけど“実績”を狙うことで色んな遊び方が出来る―――ってゲームの方が好きですし。DL専売ゲームは、変にボリュームを水増しするんじゃなくて、そういう方向に進んで欲しいなと思います。

(関連記事:低価格路線のお手本となるべきソフト。『スカイジャンパー ソル』紹介
(関連記事:詰めは甘いけど、侮れない奥深さ。『ヒラメキ!絵柄しりとり』紹介

ボルヴィック/Volvic ナチュラルミネラルウォーター1500ml(ペットボトル)×12本 並行品ボルヴィック/Volvic ナチュラルミネラルウォーター1500ml(ペットボトル)×12本 並行品

ボルヴィック
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ゲーム雑記 | 17:54 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

同感です。ゲームにも腹八分目、があってもいいと思います。満腹ばかりじゃ、おなかの調子も悪くなっちゃいますし。
怪獣の出る金曜日は色々なところで惜しいゲームになってしまって、もったいないですよね。

| ああああ | 2013/03/21 20:08 | URL |

ボリュームのあるゲームはボリュームで誤魔化してる一面もあると思うわけで。

| 児斗玉文章 | 2013/03/21 22:06 | URL |

全くその通りだと思います。
僕もDLゲーをよくするのですが、その理由も短くてスパッと終われるゲームを望んでるからで。
あんまりゲームに時間を割けない分、短くもやってて面白いゲームをプレイしたいわけです。
面白ければ短くても、評価されるはずなんですけどねえ。

| どこにでもいる普通の人 | 2013/03/22 00:40 | URL |

中古ゲーム市場がばらまいた病ですね。

| ああああ | 2013/03/22 09:16 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/1534-a66a9ea6

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT