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リア充のためのゲーム…だけではなくなった!『トモダチコレクション 新生活』紹介

『トモダチコレクション 新生活』
 ニンテンドー3DS用/そっくりトモダチコミュニケーション
 任天堂
 2013年4月18日発売
 4800円(税込)
 セーブデータ数:1
 公式サイト

トモダチコレクション 新生活トモダチコレクション 新生活

任天堂 2013-04-18
売り上げランキング : 5

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※ このソフトはニンテンドー3DSの立体視機能に対応していますが、自分は視力の問題で立体視が出来ません。なので、この紹介記事内では立体視機能については言及しないことを御了承ください。


 『トモダチコレクション』は第1作のDS版が2009年6月に発売されました。
 完全新規のソフトだったために初期出荷やネット上での反応はイマイチだったのですが、タレントの優香さんがプレイした「和田アキ子さんのMiiがバナナマン日村さんのMiiにフラれる」TVCMで強烈なインパクトを残し――――その後も口コミと定期的なTVCM投入でジワジワと売れ続け、最終的には300万本以上の売上げを達成して“DS後期の大ヒット作”となりました。


 今作『トモダチコレクション 新生活』は、ハードを3DSに移したシリーズ2作目です。
 私は前作を未プレイで今作から始めたのですが、両方プレイしている人の話を聞く限りは「全く新しい続編の『2』というよりかは、前作のアッパーバージョン的な『1.5』みたい」というカンジらしいですね。遊び方は変わっていないのだけど、グラフィックが良くなったり、Miiのパーツが増えていたり、前作の不満点が細かく改善されていたり、というパワーアップをしているという。




 さて、前作は300万本以上も売り上げたソフトなのですが……「ゲームの情報を熱心に収集したりはしない人達」を中心に口コミで売れていったためか、ゲーマーの方々の中には「リア充のためのゲームなんでしょう?」とか「友達のいない自分みたいな人間には楽しめないんでしょう?」というイメージを持っている人が少なくないみたいです。
 それに対して実際にプレイした人達は「そんなことないよ!むしろ究極の一人遊びゲームだよ!」とか「住人にするのはリアルな友達じゃなくて芸能人とか漫画のキャラでもイイんだよ!」と言う人が多かったんですが。


 私が実際にプレイしてみたところ―――
 「リア充のためのゲーム」と言われても仕方ないかなとは思いました。もちろんリア充じゃなくても楽しい人は楽しいだろうけど、かなり「人を選ぶゲーム」だと思います。そんな「人を選ぶゲーム」が何故300万本を売れたかというと、それは“リア充だから楽しめる要素”が強かったからだと思うんですが。


 それはあくまで“前作”の話です。


 DS&Wiiはどうしても「リアルな友達との繋がり」が強かったハードでしたが、3DS&Wii Uは「友達がいない人でも繋がれる」ようにハードの機能から設計されているように思えます。
 3DSで特大ヒットを飛ばした『とびだせ どうぶつの森』も、従来の「リアル友達との繋がり」や「ネットフレンドとの繋がり」だけでなく、「町ですれちがった人との繋がり」「マイデザインをQRコードにしてブログで公開」「夢見の舘で知らない人の村に遊びに行く」などの新機能が用意されていました。友達でもフレンドでもない人と繋がれる楽しみを提供していたんですね。

(関連記事:「フレンド以外との通信プレイ」を解禁した任天堂の未来は
(関連記事:はじめて『どうぶつの森』を遊ぶ人に向けた記事
(関連記事:『とびだせ どうぶつの森』で作ったマイデザインのQRコードを晒すよ!



 同様に、3DS版『トモダチコレクション 新生活』も「友達がいない人でも楽しめるトモダチコレクション」を目指して作られているんだと思います。
 『トモダチコレクション』はそのゲーム内容ゆえに、“自分や友人の似顔絵をキャラとして使っている”可能性があるので『どうぶつの森』ほど自由には繋がれないんですが、その辺に配慮しつつ、上手いバランスで「友達がいない人でも楽しめるトモダチコレクション」を実現していると思います。


↓ 以下、感想はクリックで。



○ 勝手に動く人形遊び
 このゲームがどういうゲームか全く御存じない方に一言で説明しますと、「自分で好きなキャラクターを100人まで作って住まわせて観察出来るゲーム」です。どんなキャラクターを登録するかはプレイヤー次第ですし、どういうキャラクターを登録するかでこのゲームを楽しめるかが全く変わります。


 「リアルな友達」「リアルな家族」を登録するのももちろん良いでしょう。


 「芸能人」のキャラを作って登録するのも良いですね。
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 前作のTVCMで優香さんが和田アキ子さんのMiiを作っていたり、今作のTVCMで子ども達が小島よしおさんのMiiを作っていたりするように。芸能人のキャラを登録することは公式でも推奨されていると言えます。ちなみに前作の発売後はWiiの『Miiコンテストチャンネル』で嵐の5人のMiiがやたら上位に来ていた、という興味深い現象もありました。



 「漫画やアニメやゲームのキャラクター」を登録するという手もあります。
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 また、今作からの追加要素として「住人の髪色を自由に変えられる毛染めスプレー」というアイテムが出来ました。Miiの髪色は現実にありえるような黒髪や茶髪や金髪などしかないのですが、『トモダチコレクション』内に限って青髪やピンク髪にしてしまうというアイテムが出来たのです(風呂に入ると元の色に戻ります)。

 恐らく、前作をプレイした人から「アニメのキャラを作りたいからピンク髪が作れるようにしてくれ!」みたいな要望が多かったんでしょう。このことからも、漫画やアニメやゲームのキャラクターを登録することを今作のスタッフが想定していたことが分かります。
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 御坂さんと白井さん。


 もちろん、「自分のオリジナルキャラクター」を使うのもアリです。
 自分の場合は「好きな漫画・アニメのキャラ」「自作漫画のキャラ」「有名人」「Twitterでよく話しているフレンド」をごっちゃに入れているので、自分の漫画のキャラが『けいおん!』のキャラと結婚したりして複雑な気持ちになります(笑)。


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 その名前はどうよ。




 登録したキャラクターは住人として勝手に動き回りますが、プレイヤーが干渉することで友達になったり恋人になったり結婚したりします。
 自分がプレイした限りでは、ある程度はプレイヤーがコントロール出来ます。望まないカップル成立や、望まない結婚は防ぐことが出来ます。子どもも事前に子作りを許可をしない限りは作らないみたいです。何という性管理社会(笑)。


 着せ替え要素も豊富。
 服は「402種類×カラーバリエーション」、帽子やヘアアクセサリも「148種類×カラーバリエーション」と、ムチャクチャ数が多いです。
 『どうぶつの森』のように自分でデザインすることは出来ないんですが、その分スカート丈とか袖の長さとかバリエーション豊かな服が用意されているので、「これはこれで」というカンジです。


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 どこかで見たようなオーバーオール……

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 男物の水着は上半身裸。

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 長いスカートもあります。

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 アホ毛までヘアアクセサリーであります(「寝ぐせ」という名前だけど)。




 『どうぶつの森』が“仮想自分”を村に住まわせて、自由に服を着替えて走り回れる「コスプレゲーム」だとすれば。『トモダチコレクション』は“好きなキャラ”を島に住まわせて、自由に服を着せ替えられる「人形遊びゲーム」だと言えます。
 『ゴーバケーション』『ファミリーフィッシング』『牧場物語』『どうぶつの森』では、“仮想自分”に女物の服を着せて「やまなしさんって女装癖があるんですね」とか言われていましたが!『トモダチコレクション』では堂々と女子小学生の住人を可愛い服に着せ替えたり出来るんですよ!むしろ、こっちの方がヤバイか!?


 登録した住人は勝手に動き回るし、「鏡」というアイテムを持たせると勝手に着替えたりして「おまっ!せっかく俺が完璧にコーディネートしてあげたのに!」みたいなことも起こるんですが(笑)。こういうプレイヤーの意思に反して勝手に動き回るキャラクターが面白いし、このゲームがヒットしているのは「子どもの頃に誰もが経験したことのある人形遊び」のもっともっとすごいやつだからという見方も出来ますね。






○ “他人に見せたくなるゲーム”
 ただ、ゲームとしては……
 このゲームには「クリア目標」がないんです。だから「攻略」もしようがないし、ただただ住人達の悩みごとに場当たり的に応えるくらいしかやることがありません。「住人達を眺めているのだけで楽しい」という人にはコレ以上ないゲームですが、「ゲームとは攻略するものだ!」という人にとっては何が面白いか分からないゲームだと思います。

 「人を選ぶゲーム」と評したのはそういう理由です。

(関連記事:『トモダチコレクション』は「面白い」かどうかよく分からない



 でも、このゲーム―――遊んでいると人に話したくなるんです。
 「前作は“リア充のためのゲーム”と言われても仕方ない」と言ったのはそういう理由で、『トモダチコレクション』を遊んでいると「このゲームに誰を入れて遊んでいるのか」とか「このゲームでどんなことが起こったのか」を友達や家族に話したくなるんです。
 友達や家族を住人として登録していなくても、「昨日は爆笑問題の田中さんがムギちゃんに告白してフラれたんだけど、今日は田中さん、憂に告白してたんだよー。あの人ってホントダメな人だよなー」みたいなことを言いたくなるんです。田中さん、ゴメンなさい。


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 『どうぶつの森』もそうですけど、「自分の好きなように遊べるゲーム」は“他人に見せたくなる”んです。自分はこんな風に遊んでいるんだぜ!見て見て!と。
 アイカ村のように「他人に見てもらう」ことを目的として村を作りこんだりって―――別に「クリア」には関係ないし、アレをやることが「攻略」と呼べるのかは分かりません。でも、楽しいですよね。あそこまで作りこんだ人は極少数だとしても、すれちがい通信のために部屋を整えたり、マイデザインで可愛い服を作ってブログに載せたり。“他人に見てもらう”ことを目指して遊ぶのは楽しいですよね。


 前作『トモダチコレクション』がヒットしたのもそういう理由だと思います。
 「○○と××を作ったんだー、見て見て」「コイツに今こんな服着せてんだー」みたいな。

 逆に言うと、インターネット通信に対応していなかった前作『トモダチコレクション』は「リア充のためのゲーム」と言われても仕方なかったと思うのです。“他人に見せたくなるゲーム”なのに、リアル友達がいない俺達はそれを見せる相手がいないじゃないか!!と。



 しかし、『トモダチコレクション』の通信って難しいんですよ。
 「プライバシーの塊」ですから、このゲーム。

 まず自分の顔、友達の顔、友人関係に口癖に誕生日に血液型……携帯電話の電話帳欄並みに個人情報が満載のセーブデータになってしまうのです。好きな女のコをこっそり作って自分と結婚させたデータとか、知らない人には見てほしくないじゃないですか!
 だから、『とびだせ どうぶつの森』のように「すれちがい通信で他のプレイヤーの島が見られる」とか「夢見の舘で他のプレイヤーの島に遊びに行ける」ようには出来ないんです。3DSにハードを移した今作であっても。そういう要素があったら、親御さんが子どもに買い与えにくくなってしまうでしょ?




 では、今作3DS版『トモダチコレクション 新生活』ではどうやって「友達がいない人でも繋がれる」ようにしてあるのか―――

1.いつでも「画面写真(スクリーンショット)」が撮れる
2.住人のデータを「QRコード」に変換できる
3.住人同士の子どもが「すれちがい通信」で旅をする



 この3つは「他の3DSソフト」でも散々やられていることですし、3DSの通信機能を活かしまくった『とびだせ どうぶつの森』に比べるとコレだけなのか……と思われてしまうかも知れませんが。この3つの要素があることで「友達がいない人でも繋がって遊べる」ようになったんです。あるのとないのとでは大違いです。


 まず、「1.いつでも「画面写真(スクリーンショット)」が撮れる」ですが。
 言うまでもなくさっきから貼り付けている写真のことです。Xボタンで上画面が、Yボタンで下画面のスクリーンショットが撮影出来て、ブログやホームページで「自分はこんな風に遊んでいるんだぜ!見て見て!」と自慢出来るようになりました。

 任天堂もこの機能の重要性を分かっているので、『トモダチコレクション 新生活』の発売に備えて撮影したスクリーンショットをTwitterやTumblrに投稿できる「ニンテンドー3DS画像投稿ツール」を開始、『いつの間に交換日記』もアップデートしてコメント欄にも画像が貼れるようにしました。「自分はこんな風に遊んでいるんだぜ!見て見て!」と自慢しやすくしたんですね。



 「2.住人のデータを「QRコード」に変換できる」は地味だけど、嬉しい人には嬉しい機能です。前作はリアル友達とDSを持ち寄らなければ「他人の作った住人」を受け取れず、住人を全て自分で作らなければならなかったのですが……
 今作は「QRコード」化できるようになったので、芸能人や漫画・アニメ・ゲームのキャラは上手い人が作ったのを持ち帰ればイイという遊び方が出来るようになりました。

 自分が発売直後に書いたファーストインプレッションの記事も、『けいおん!』キャラのQRコード目当てに検索してやってくる人が多かったし、そういう需要は確かにあるみたいです。


 私個人としては「自分で作った方が後で手直し出来る」んで、他所からもらってくることはないんですけどね。でも、自分で作るのは大変って人にはありがたい機能でしょう。



 「3.住人同士の子どもが「すれちがい通信」で旅をする」はコロンブスの卵的な発想だと驚きました。旅をするのが「自分のMii」では『すれちがい広場』と変わらないから面白くないし、「友達のMii」だったら「プライバシーの問題」とか「肖像権の問題」になってしまうでしょう。

 でも、「子ども」は実在しないからイイんです。非実在児童なんです。
 「実在する住人」と「実在する住人」の子どもは「架空のキャラ」だから、プライバシーもへったくれもなくすれちがい通信で拡散しちゃってイイんです。


 この「すれちがい通信」は結構面白くて。
 旅に出た子どもはどんどんどんどん「次の3DS」へと移動していくんですが、時たま「いつの間に通信」で連絡をよこすことがあって―――「今、13番目の島に来ています。まだ神奈川県です!」みたいなことが分かるんです。『カルチョビット』にも同じような機能があったけど、あちらは滅多にすれちがわなかったし、犬が帰ってくる条件がすごく難しかったですからね……

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 ということで、リアル友達のいない私でも十分にみんなと繋がりながら楽しめる今作。
 「リア充じゃないから楽しめない」ゲームじゃなくなりましたよ!!



○ 総評
 とは言え、不満点のないゲームというワケでもないです。
 「イベントのバリエーションが少ないので何度も同じイベントを見させられる」というのは結構痛いです。恋人が別れた時のイベントや、子どもが独り立ちした時のイベントは、キャラを差し替えただけのを何十回も見なきゃいけないので正直厳しいです。3パターンくらいあって、その内のどれかが流れるってんなら良かったんですけどね。

 頻発する「くしゃみ」と「赤ちゃんをあやす」ミニゲームもキツイ。
 成功・失敗の基準が分からないのでどうしてクリア出来ないのかイライラしてしまいます。たまにしか起こらないのならともかく、頻繁に起こるので……悩みマーク5人中3人が「くしゃみ」だった時とか、ホントゲンナリしました。その上、クリアしても大した御褒美ももらえないし。




 そういう意味では、大絶賛して「みんなにオススメ!」というゲームではありません。

 ただ、“他にはない魅力を持つゲーム”なのは確か。
 自由に100人までキャラが作れて、そいつらが勝手に動き回って、こちらで好きな服を着せ替えられて―――自由に遊べるんだけど、「面倒なこと」をなるべく廃していて。持ち物が持ち放題とか、キャラごとに今まで与えたアイテムがちゃんと管理されて見られるとか、ワンボタンで欲しいアイテムを買いにお店へとワープ出来るとか。

 一見するとふざけたゲームなんだけど、手抜きせずに作りこんでいるのも分かります。
 それだけに「くしゃみ」が……なぁ。



 紹介記事を書いた後も、まだまだプレイし続けるつもりです。まだ我が島の住人は47人なので、100人登録するまで遊ぶ予定です。それくらい自分にとってはお気に入りのゲームになりました。

 住人の数と服と口癖をちゃんと用意できたら、QRコードで住人晒してもイイかな。


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| ゲーム紹介 | 17:52 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

たしかにくしゃみはクリア判定がよく分からなくて面倒ですね。旧作の「蚊を叩き落としてほしい」は分かりやすくて良かったのですが。

| ああああ | 2013/05/20 21:06 | URL |















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