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苦境に立つWii Uと、今後への一縷の望み

 うーむ……今日の記事は書くのに気が重い……
 北米で開催されていたE3の直前に行われたニンテンドーダイレクトで、任天堂は今後のWii Uのソフトラインナップを発表しました。2011年からWii Uの可能性や期待を書いてきたウチのブログにとっても、見逃せない話でした。でしたが……というのが、今日の話。



【2013年】
・7月13日『ピクミン3』
・7月13日『NewスーパールイージU』(パッケージソフト版)
・7月25日『レゴ®シティ アンダーカバー』
・8月24日『The Wonderful 101』
・9月26日『ゼルダの伝説 風のタクト HD』

・『Wii Party U』
・『スーパーマリオ 3Dワールド』
・『Wii Fit U』

・『Rayman® Legends』


【2014年】
・春『マリオカート8』
・『ベヨネッタ2』
・モノリスソフトの新作RPG
・『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』


【発売年未定】
・『マリオ&ソニック atソチ五輪』
・『ドンキーコング トロピカルフリーズ』
・『毛糸のヨッシー』
・『「真・女神転生」×「ファイアーエムブレム」』
・『ゼルダの伝説』最新作



 発表されている任天堂発売のパッケージソフトはこんなところ。
 任天堂はWiiの時も3DSの時も「自社のパッケージソフトは1ヶ月1本」ペースを原則としていて、「ソフトの発売が集中する時期を作らずに1年を通して新作ソフトが発売される」状況を作ろうとしてきました。Wii Uも、2013年上半期の体たらくがありましたが、2013年下半期は「自社のパッケージソフトは1ヶ月1本」の通常運転に戻れそうというところですね。
 恐らく9月の『ゼルダ』以降は、10月『Wii Party』、11月『マリオ』、12月『Wii Fit』、ひょっとしたら12月末に『マリソニ』ってところかな。

 海外では『マリソニ』『ドンキー』『レイマン』は年内に出るみたいですが、2014年の1~3月に空白期間を作らないためにそっちにズラすんじゃないかと私は予想しておきます。しかし、そうすると2月『レイマン』、3月『ドンキー』という2Dアクション祭りになってしまうか………


 こうして並べて見ると、(延期のトラブルはありましたが)任天堂がWii Uでどういうソフトを揃えてどう展開したいのかがよく分かります。
 2013年は『マリオ』『ゼルダ』『Wii Fit』『Wii Party』という“国内ミリオンセラーの実績のあるソフト”を揃え、幅広い層に売って普及させる(ゼルダはリメイクだけど)。
 2014年は『ベヨネッタ』やモノリスソフトのRPGのように、“何百万本という売れ方をするゲームではないけど熱烈なファンのいるソフト”でピンポイントに普及させる。
 それでいて、2014年はゴールデンウィーク前に『マリオカート』、年末商戦に『スマブラ』を配置して爆発的な普及を狙う。



 ということで……任天堂が今後Wii Uソフトをどう展開していくのかが見えてきました。
 もちろん2014年以降のソフトには未発表なものもあるでしょうし、ダウンロードソフトなんかでは突然配信開始されるものも多いとは思いますが。何となくの予定されているスケジュールは把握出来ましたよね。





 でも、みんながニンテンドーダイレクトに期待していた情報はこういう話じゃないですよね。
 もちろん個々のソフトの情報には興奮したところもありました。3Dマリオが復活する兆しを作った『3Dランド』路線の継承とか、『スマブラ』の新キャラにはそりゃ驚きました。既にWii Uを持っている自分としては「遊びたいゲーム」は何本もあるので楽しみにしています。

 でも、Wii Uを既に持っている人も、まだ持っていない人も―――任天堂のゲーム機に任天堂のいつものシリーズが出るなんてことは、みんな分かっていることです。『スマブラ』も、モノリスのRPGも、『ドンキー』も、Wii Uというものが発表される前から「Wiiの後継機にはあの辺りの続編が出るんだろうなー」と予想出来ていたじゃないですか。


 みんなが気になっているのは、そこじゃないですよ。
 Wii Uは「任天堂のいつものシリーズ」専用機になってしまうんじゃないか、ってとこですよ。



 対照的に。
 2011年9月に行われたニンテンドー3DSのカンファレンスの何が衝撃だったって、『モンハン4』や『BDFF』を見せられて「3DSにはサードメーカーも本気のタイトルを出してくれるんだ」って分かったからなんですよ。『カルチョビット』や『カルドセプト』を見せられて「3DSには爆発的に売れる人気シリーズじゃないソフトも任天堂は出してくれるんだ」って分かったからなんですよ。

 あのプレゼンテーションで岩田社長が繰り返し仰っていた「3DSにはバラエティ豊かなソフトが揃ったので、色々なお客様の色々な嗜好に応えることが出来ると思います」「みなさんも今日のラインナップの中に、興味のあるソフトが1本や2本はあったんじゃないかと思います」は、その後の3DSのV字回復を予言しているかのような自信に満ち溢れたものでした。

 出展リストの雑多感の凄いこと!
 RPGが好きな人も、3Dアクションが好きな人も、スポーツゲームが好きな人も、シミュレーションゲームが好きな人も、幅広く網羅されたラインナップでしたよ。自分は今回のニンテンドーダイレクトに、これくらいのものを期待していました。Wii Uが生き残るためには「サードメーカーの本気タイトル」や「カルチョビットやカルドセプトみたいなゲーム」が今後出てくることを見せてくれないと、と。




 もちろんE3がそういう場所でないことは分かっています。
 E3はアメリカのクリスマス商戦に向けた見本市ですから、「アメリカじゃ大して売れない日本のサードメーカーのタイトル」とか「大きな売上げを残せそうにないニッチな需要に応えるタイトル」を紹介しないことは毎年痛感しています。

 でも、今年は「だから大規模プレゼンテーションを辞めて、日本向けと北米向けで異なるニンテンドーダイレクトをやりますよ」と言っていたじゃないですか。
 自分は「なるほど。日本向けのダイレクトでは日本のサードメーカーのソフトを、北米のダイレクトでは欧米のサードメーカーのソフトを紹介するんだな」と思っていましたよ。現に北米向けのダイレクトでは欧米のサードメーカーのソフトや、小規模なダウンロードソフトも紹介されていました。日本向けのダイレクトは、「北米のダイレクトから欧米のサードメーカーのソフトやダウンロードソフトの紹介を省いただけ」の映像でした。


 これじゃ、「あー、Wii Uにソフトを出す日本のサードメーカーはほとんどいないんだ」と見せつけただけですよ。Wii Uにソフトを出すのは任天堂だけ、後は欧米のサードメーカーがマルチタイトルをローカライズしてくれればラッキーですね、という印象だけが残りました。





 もちろんサードメーカーのWii Uソフトが仮に開発中だったとしても、任天堂の都合で発表時期を決められるワケではありませんし、日本のサードメーカーのタイトルは9月の東京ゲームショー付近に発表されることが多いです。本当にWii Uが「任天堂のいつものシリーズ」専用機になってしまうかどうかは、9月を待ってから考えればイイと思うんですが……一つ気になることを。



 前世代の据置機(Xbox360/PS3/Wii)のサードメーカーのソフトで最も国内で売れたソフトは『ファイナルファンタジー13』です。その『ファイナルファンタジー』最新作、『ヴェルサス』改め『ファイナルファンタジー15』はPS4とXboxOneの両方で発売され、Wii Uは除外されるのですが……その理由を語られたインタビューがこちら


<以下、引用>
――「FFXV」や「キングダムハーツ3」はWii Uに展開しないのか?

橋本氏「この2つのタイトルはDirectX 11で開発している。
 DirectX 11はWii Uでは動かないので、基本的に展開は難しい」

(中略)

――「FFXV」はPC版の予定はあるのか?

橋本氏「今は約束していないが、FF14はPC版で出るので、PCへの取り組みは積極的にはなっている。」

</ここまで>
※ 改行など一部手を加えました



 以前から、PS4やXboxOneはPC向けからの移植が比較的簡単なので、次世代機のソフトは「PS4/XboxOne/PC」の三機種マルチが多くなるんじゃないか―――という予測は多かったのですが。『ファイナルファンタジー』という(一応)国内で最も売れる据置機のタイトルでそれを見せ付けられました。



 Wiiの時代――――
 「WiiはHDグラフィックじゃないからマルチソフトが出ないんだよ」とか「Wiiはあのリモコンがあるからマルチソフトが出ないんだよ」と散々言われていました。だから、Wii UはHDグラフィックで両手持ちコントローラになりました。「Wiiリモコンならば私にも遊べる!」と『Wii Sports』を楽しんでいたような層を切り捨ててでも、サードメーカーのマルチのラインナップに加えてもらえる路線を選びました。その結果がコレですよ。

 HDグラフィックのソフトは開発時間がかかるからサードメーカーはソフトを出さない、出したとしても移植が容易な「PS4/XboxOne/PC」の三機種マルチでWii Uは選ばれない、任天堂ですら開発に時間がかかってソフトは延期続き、「人気シリーズ」ばかりのラインナップで「カルチョビットやカルドセプトみたいなゲーム」はない――――



 自分が今回一番ショックだったことは……
 岩田さんや宮本さんが嬉々として「HDグラフィックになったからドンキーコングの毛がふさふさになりました」とか「HDグラフィックになったから1匹1匹のピクミンの動きがよく見えます」と言っていたことですよ。そういう「分かる人にだけ分かる凄さ」ではなくて、「誰にでも分かる凄さ」を提供してくれていたから自分はWiiを支持していたのに……


(関連記事:Wii後継機は「片手のWiiリモコン路線」か「両手の従来型コントローラ路線」か




○ 横道に逸れる話
 あ、だからって「PS4やXboxOneが売れる!」って話ではないですよ。
 「PS4が売れなければWii Uが売れる」とか「Wii Uが売れなければPS4が売れる」ってワケではありませんから。国内では、「据置機なんて三機種ともいらねえ」という人が一番多いでしょうし。

 PS4やXboxOneのソフトは、それこそ東京ゲームショーのある9月まで待たないと何とも言えませんが。今のところ発表されているタイトルのほとんどが「日本では禄に売れない3Dアクションゲーム」ばかりですし、『FF』ですらとうとうアクションゲームになってしまったので――――日本で据置ゲーム機を遊ぶ人というのは「3Dアクションゲームが好きな人」というマニア向けな市場になるんじゃないかというのが、現時点でのPS4とXboxOneに対する私の予測です。


 逆に、Wii Uは「任天堂の人気シリーズ」は確保してあるので……『マリオカート』や『スマブラ』に合わせて最低限の普及はするのは確実だと思いますが、3DSのような「バラエティ豊かなソフトが揃ったので、色々なお客様の色々な嗜好に応えることが出来ると思います」という状況にはならんだろうというのがWii Uに対する私の予測です。


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○ 求ム!「変なゲーム」!
 さて……と。
 こんな風に「もうWii Uはダメだ!日本の据置ゲーム機には未来がないんだ!!」と嘆くだけで終わっても面白くないんで、実はWii Uが「面白いゲーム機」に化ける可能性がまだ残っているよという話を書きます。

 岩田社長は公の場で何度もこの説明をしていますし、今回のアナリストブリーフィングでも名前を出しています。「Nintendo Web Framework」と「Unity」を使った、開発者人口の拡大。



 『Wii Street U』というダウンロード専用ソフトがあります。
 任天堂が2月に配信したソフト(10月末まで無料ダウンロードが可能)(11月からは有料でダウンロード販売)で、Googleの「ストリートビュー」をWii Uのゲームパッドで見るだけのソフトなんですが。このソフトは「Nintendo Web Framework」を使って少人数で仕上げたソフトとして、名前がよく挙がるんですね。


 まずは1月の経営方針説明会の社長説明より

<以下、引用>
 ちなみに、このサービス(※ 『Wii Street U』のこと)は、Wii Uで専用のプログラムを記述する、いわゆるネイティブコードではなく、その大半が、HTML5ベースのウェブ技術を中心につくられており、少人数のチームでコンパクトに開発されました。
 『Miiverse』や『Nintendo TVii』も、ウェブアプリケーションとして、ブラウザーエンジンを利用してつくられているのですが、Wii Uでは、すべてに専用のプログラムを書かずに、こういう作り方をしても、十分実用になるだけのパフォーマンスを発揮できるだけのマシンパワーがありますから、これまでの任天堂プラットフォームと比較すると、社内のゲーム開発リソースを費やすことなく、いろいろなサービスの展開をスピーディーに進められるようになりつつあります。

 ゲーム機のソフトウェア開発が、どんどん大きな投資を必要とするようになった今、ウェブサービスの転用、プロトタイプの作成、あるいは、インディーズゲーム制作など、いろいろなことを考えたとき、ソフトウェアの作り手を広げる試みは非常に重要になってくると思っています。
 3月のGDCでは、この『Wii Street U powered by Google』や、いくつかのVoDサービスの開発に使用された、HTML5やJavaScriptなどのウェブ技術でWii Uソフトを開発できる環境や、Unityという多くのユーザーに使われているクロスプラットフォームのゲームエンジンなど、ソフトウェアの作り手を広げる試みについて、いくつかご紹介できる予定です。

</ここまで>
※ 改行・強調など一部手を加えました


 「3月のGDCで」という話はこちらになります。

 【GDC 2013】任天堂、「Nintendo Web Framework」の仕様を公開



 次に、4月の決算説明会での社長説明より。

<以下、引用>
 一方で、1月の経営方針説明会の場でもお話ししましたが、「Wii Uでソフトウェアの作り手をいかに広げるか」を新たな取り組みとしています。

 先ほど申し上げたとおり、ホームコンソール型のビデオゲーム機で50ドル、60ドルで売れるゲームをつくろうとすると、以前に比べて非常にハードルが上がってしまっています。私が30年前に初めて家庭用ゲーム機のプログラムを書いたころ、「自分を含めてチームは2人、商品は3か月でできました」というようなことも体験しているのですが、そのころと比べると状況は大きく変わっています。

 ですので、何らかの形でソフトの作り手を広げないといけないと思っています。3月末にサンフランシスコで開催されたGDCで任天堂は二つの発表を行いました。一つは「Nintendo Web Framework」で、これは先ほどご質問いただきました『Wii Street U powered by Google』というソフトでも使われていますし、これと同じ技術がWii U上で動いているビデオ・オン・デマンドのサービス等でも使われています。HTML5やJavaScriptといった汎用のウェブテクノロジーを使ってソフトをつくれる人は、ゲーム専用機のソフトの書き手と比べると、おそらく100倍以上の方が世界中にいらっしゃいますので、その人たちにソフトをつくっていただこうという考えです。

 現に、『Wii Street U powered by Google』は、ゲーム専用機のプログラムを初めて行ったプログラマーの方が中心になって開発されており、このソフトの開発チームの規模も非常にコンパクトです。その非常にコンパクトなチームで先ほども申し上げたように、短期間で何度もアップデートが発信できているということは、逆に言えば、今までと比べてソフト作りの敷居というのは大幅に下がっているということです。
 現に、このような発表をGDCで行ったところ、数百件規模の新しい開発会社さん、あるいは個人の開発者さんからお問い合わせをいただき、そういうものが出てくることによって、その中から新しく光る魅力的なものも生まれていくと思いますので、そういう裾野を広げるということを行っています。

</ここまで>
※ 改行・強調など一部手を加えました


 前に自分は「Wii Uの現実的な最大のライバルは3DSだろう」という記事を書きました。国内では3DSが普及しまくって、国内サードメーカーも3DSにはソフトをたくさん出していて、任天堂のゲームが好きな人であっても「3DSがあればWii Uは要らないよね」と思っている人が多いという現状。

 「インターネット常時接続な据置ゲーム機」なことを活かした『Wii Street U』みたいなソフトって、3DSじゃ出来ないことなんですよね。『Wii Street U』はGoogleの「ストリートビュー」を使わせてもらっている実用アプリですけど、例えば、ほら……あるフレーズとあるフレーズを組み合わせてGoogle検索して、出たHit数を競わせるゲームとかも簡単に作れるワケじゃないですか。あら、とても面白そうなゲームだこと。





 次にUnityについて。
 Unityというのはスマホやタブレット端末のOSにも対応しているゲームエンジンで、詳しくはWikipediaでも読んでくださいと詳しくない私としては深い話は出来ませんけど(笑)。


 3月のGDCの記事と、
 【GDC 2013】Unity Technologies、Wii Uフルサポートを発表

 4月のUnite Japanの記事を読んでもらえれば……
 任天堂とUnity、「Unite Japan」にて「Unity for Wii U」を紹介


 任天堂が如何にして「Wii Uにソフトを出してくれる開発者」の裾野を広げようとしているかが分かりますよね。「スマホのゲームをWii Uに出すの?禄なゲームなんかないっしょ」と思う人もいるかも知れませんが……自分が大好きなDSiウェアのゲームって、「携帯電話用のアプリ」とか「iPhone用のアプリ」から移植したものも多かったんですよ。iPhone版では「操作性が……」と言われていたものが、ボタンのあるDSiウェア版で高い評価を受けたものもあります。
 『ラビ×ラビ』、『セパスチャンネル』、『こねこのいえ』……


 また、最近の3DSのダウンロード専売ソフトにも、スマホから移植して高い評価を受けたゲームもチラホラ出てきています。『ガンマンストーリー』『魔女と勇者』……『チャリ走』も携帯アプリからの移植か。
 バーチャルパッドしかないスマホのアプリを、ボタンのあるゲーム機に移植したらスマホ版の売上げを1ヶ月で抜いた――――という話もありますし。スマホ用のゲームがたくさん開発されることは、実はゲーム機にとっても悪い話ではないのです。

(関連記事:ゲーム機にしか出来ないこととは何だ




 ということで、今回のアナリストブリーフィングでの説明を。

<以下、引用>
 また、3月のGame Developers Conferenceで公開した、HTML5/JavaScript等のOpen系のWeb技術を活用して、Wii U向けのソフトを開発できるようにするNintendo Web Framework、ならびにWii U版のUnityの提供などの取り組みに対しては、大変良い反響があり、1,000件を超える開発者からコンタクトがありました。
 高度で複雑化したゲーム専用機のソフトですが、プラットフォームとして開発者人口の拡大に取り組むための新しいアプローチとして取り組んできました。デジタルビジネスの拡大とともに、小規模な独立的開発者の皆様にもソフトウェア開発に参加いただき、ビジネスを展開する機会をご提供できると思います。

</ここまで>


 もちろん1000件全てが商品になるワケではないし、玉石混合なアイディアもたくさんあるでしょう。でも、雑多なものこそが面白いと思っている自分にとって、Wii Uに今一番欠けているのはこういうものだと思うんです。






 そして、これは岩田社長にとっても命題とも言える話。

 Wiiが成し得なかった“革命”~その1.アイディア勝負のWiiウェア

 これは2009年に書いたウチの記事です。
 岩田さんがHAL研の社長だった1999年は、64のソフト開発に何年も時間がかかる上に開発中止になったソフトも多く、世間では『ファイナルファンタジー8』が大ヒットしたような“大作志向”の時期で。

 そこから“大作志向”のアンチテーゼとして、DSが生まれ、『脳トレ』がヒットして。
 「少人数で」「短期間で」作られたソフトが出せる環境が大事と、ダウンロード専売ソフトであるWiiウェアの市場に期待していた―――のだけど、という時期の記事です。



 その後、DSiウェアがあって、3DSダウンロードソフトがあって、「少人数で」「短期間で」ソフトを仕上げているポイソフトという社員4人の会社を岩田さんが気に入って「社長が訊く」をやったり。2009年の段階では実現できていなかったことが、今では随分と出来ているように思えます。



 Wii Uがやろうとしているのは、「更にその先」。
 ゲームのプログラムをしたことがない人も、スマホ用のゲームを作っている人も、取り込もうとしている。まだ形にはなっていないので「絵に描いた餅」でしかないけれど、WiiウェアやDSiウェアが好きだった自分にとっては、3Dアクションになってしまった『FF15』みたいな大作ソフトよりも、遥かにワクワクできる話です。



 実際、Wii U所持者は「新しいソフト」に飢えているので、そういう無名の開発者も一気にのし上がるチャンスだと思うんですよ。大手サードメーカーが撤退したWiiウェア市場末期と、他のメーカーがまだ参入していなかった3DSダウンロードソフト初期に、孤軍奮闘して名を上げたポイソフトのように……「第2のポイソフト」が生まれる可能性は十分にあると思うんです。




 この記事を書くまでは「Wii Uもうダメかもなー。任天堂のいつものシリーズくらいしかゲーム出なくなっちゃうかもなー」と気が重かったんですけど、書いている間にどんどん「あれ!?なんか俺好みのゲームがいっぱい出てきそうな気がする!」と思えてきました。

 まだ形になっているものは1本もないのに(笑)。


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| ゲーム雑記 | 18:01 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

DLでのアプリ的な小品群。WiiU所持してて個人的にかなり楽しみにしてるんですよね。
ユーザー側には目新しいソフトが増えて楽しめて。ハード的にはネット接続率の高さやDL販売の浸透も進んでてそしてNFCもあり、なによりコントローラーがリモコンもゲームパッドも使えて多様なデバイスもありいろいろ試す余地もあって。
メーカー側には必ずしも大作ばかり作らなくても良くて開発費かけなくてもいいと、
ほんと条件はそろってるんですよね。
あるとすれば次の本体更新あたりの時期くらいかなーと思ったりするんですが。

| 名無し | 2013/06/16 07:19 | URL |

今回のE3はどうしても今の任天堂の据置き機に対する余裕の無さを感じてしまいました。
どうしてもバリエーションは感じにくいラインナップでしたので、やまなしさんのおっしゃっているように、ダウンロードソフトが容易に出せるような環境を作ることができれば、ある程度改善できるかもしれませんね。
できれば、その片鱗を今回のダイレクトでも見せてほしかったという気持ちもありますが…

まあ、フィールド探索が大好きな私としては、モノリス新作のPVだけでも割と満足だったのですがw
同じく探索要素が強そうなレゴとこのモノリス新作は本当に早くやってみたいです。

| ああああ | 2013/06/16 10:45 | URL |

新規ip大好きなやつがなんで任天堂ハードにこだわってんのかわからん
普通にvitaでも箱一でもps4でも買ってろよ
お前の大好きな新規ipが山ほど出てるから

| ああああ | 2013/06/16 19:06 | URL |

>>2013/06/1619:06さん
ヒューすとん
タケヤリマン
ローリングウエスタン
ひらり 桜侍
引ク押ス
ぐるっと!スプラッシュ
任天童子
リズムハンター ハーモナイト
クリエイトーイ
色々あるだろ

| ああああ | 2013/06/17 13:29 | URL | ≫ EDIT

(比較すること自体は必要なことですが)FF15や新ハードをいちいち引き合いに出したり、そういう方ではないと思ってたんですけど、結局“あっちの人”だったんですね。
任天堂ハードが普通に好きなだけ、と勝手に思いこんでた僕も悪いですが、ちょっと残念な気持ちになった記事でした。

| あ×4 | 2013/06/18 15:26 | URL |

“あっちの人”の書き込みが多いですね

| ああああ | 2013/06/18 16:03 | URL | ≫ EDIT

任天堂HPの決算質疑応答で3DSの海外展開に関して、日本のサードメーカーのソフトを任天堂がローカライズして発売することを積極的にやりたいと書かれていたので恐らくWii Uでは海外メーカーのソフトを任天堂がローカライズするジャストダンスやレゴシティのようなソフトが増えてくるのではないか思います。
 あと、ピクミンやドンキーコングはもともとグラフィックや表現に力を入れていたシリーズなので表現の強化をアピールするのは自然なことで、目新しいソフトが出ないことの不満をこれらのソフトのインタビューにぶつけるのは筋違いかと思います。
 加えて言うなら、3Dアクションはやりたくない、タイミングよくボタンを押すゲームはやりたくない、属性のあるRPGはやりたくない、そのうえでシリーズものはやりたくない、そんなことを言っていたらできるゲームの幅はどんどん狭くなると思いますよ。

| pyoro | 2013/06/18 20:31 | URL |

 ワンダフル101はどうお考えなのでしょう?
 まさしくシリーズ作じゃない新規で、しかもちょっと変わったタイプのゲームだと思うのですが、記事中でほとんど触れられていないのは不思議です。
 もちろん興味がわかないタイプのゲームなのかも知れませんが、せっかく用意されている新規のゲームに言及せずに、シリーズ作しか出ないとぼやくのも違うんじゃないかと思いました。

| ああああ | 2013/06/18 23:46 | URL |

任天堂内製じゃないから除外してるのではないでしょうか>W101
え?でもパブリッシャは任天堂だろって?
その通りです

| ああああ | 2013/06/19 01:58 | URL |

ゲーム好きな方のブログのコメント欄に現れては、
ああ、あなたは○○信者だったのですね、失望しました、
などとレッテルを張って去って行く。そんな行為がよく見受けられます。
ハードの勢力争いウォッチングが楽しくて仕方が無いのか、
それに「加担している」と錯覚する快感からなのか、
はたまた、本当に文脈も理解できない人が増えているのか…

| ああああ | 2013/06/19 05:45 | URL |

WiiUはノイズだ。PS4の競争相手にもなってない。

| Jason Rubin | 2013/12/01 15:33 | URL | ≫ EDIT

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| | 2015/06/06 13:58 | |















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