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考察:「男性が女性の服を着る」ことと、「女性が男性の服を着る」こと

 ちょっと前の話題になってしまいますが……
 NHKの『探検バクモン』という番組の、6月12日のLGBTについての特集で自分が今まで考えもしなかった発想の話がされていました。
 LGBTというのは「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」「トランスジェンダー」などのセクシャルマイノリティ(多数派ではない性)を持った人達のことで、そういう人達がもっともっと生きやすい世の中にならなきゃね……という話から、太田さんが「LGBTへの差別以前に日本では女性差別がまだまだなくなってないもんね」という話に移り。



 いわゆる“オネエタレント”の人が、
 男性(の体を持った人)が、女装をしたり、女言葉を話すと―――本来は上位にある“男性”が、下位にある“女性”に下がる行為なのでゲラゲラ笑えるけども。
 女性(の体を持った人)が、男装をしたり、男言葉を話すと―――本来は下位にある“女性”が、上位にある“男性”に上がろうとする行為なので笑うことが出来ないんだ。
と、自分達のことを分析して語っているところがあって。全面的に同意はしないけれども、確かにハッとするところはありました。



 男性の体を持って生まれてきたけれど、女性の精神を持っている“オネエタレント”って……テレビにたくさん登場するじゃないですか。名前を思い出せば一人や二人どころか十人くらいは思いつくじゃないですか。
 でも、逆に女性の体を持って生まれてきたけれど、男性の精神を持っている“オナベタレント”ってほとんど思いつかないじゃないですか。試しに検索してみたらいないこともなかったんですけど、“オネエタレント”の枠に比べれば遥かに険しい道じゃないですか。

 その理由の一端として、考える突破口を与えてくれたと思います。



 ここから私の意見を書きます。
 私は全く逆の例を思い浮かべたんです。

 女性は「ズボン」を履いても許されるけど、男性は「スカート」を履いたら許されないじゃないですか。

 応援団で女のコが学ランを着るのは「ほほえましい」けれど、男のコがチアリーディングの服を着ていたら「オイ!」ってなるじゃないですか。漫画やアニメのコスプレとかも、女性が男性キャラのコスプレをするのは何にも珍しくないですけど、男性が女性キャラのコスプレをするのは……「お、おぅ」ってなるじゃないですか。


 例えばセーラー服なんて元々は海軍の軍服ですから、れっきとした「男性の服」だったワケです。それが19世紀のヨーロッパで「ボーイッシュな服」として女性にも着られるようになって、日本でも女子中高生の制服として定着して、現在では「女性の服」になっていて。男性がセーラー服を着ると、「うわぁ…」と思われるようになってしまっているじゃないですか。


 女性が「男性の服」を着るのは普段着としてもコスプレとしても許容されるけど、
 男性が「女性の服」を着るのは普段着としてもコスプレとしても許容されない―――


 自分はこれをずっと「女性の方が恵まれている」と思っていたんですけど……冒頭のオネエタレントさんの発想を借りると、女性が「男性の服」を着るのは本来上位にいる男性と対等の位置に上がる“社会進出”になって、男性が「女性の服」を着るのは本来下位にいる女性の位置に下がる“ドロップアウト”という通念があるってことなのかもと考えさせられたのです。

 自分は女性のことを「女性」というだけで下位に見たり、劣っている存在だと思ったりはしたことがないですから……自分の中に「女性差別」の発想があるだなんて想像もしたことがなかったのですが。
 でも、差別って映画やドラマに出てくる「ぐへへへへへ!差別してやるぞー!」という分かりやすく悪い役なことはむしろ稀で、本人すら気付いていない根底の部分にひっそりと潜んでいるものなのかもって思ったのです。


 だからみんな!
 男性が「女性の服」を着ることも、普通のことだと受け入れられる社会にしてきましょう!

 まずはそういう簡単なところからですよ!!






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 うむ……。


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| ヒンヌー | 17:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

なぜ女性しかスカートをはかないのか
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2001/writing/aoyagi2.html

↑短くはありませんが、スカート、パンツの歴史、男女差がまとめてありました。

「女性のアイテムとして女性の洋服を着る男性」と、「性差別なく自由の選択として女性の洋服を着る男性」。
この二つの似てるようで似てない人たちの立場が、メンズスカートをまたややこしくしていますね。

| 祥子 | 2013/07/14 15:15 | URL |















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