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『ニンテンドーランド』は、『Wii Sports』のようなパーティゲームではないですよ

 夏商戦!
 ボーナス→夏休み突入→お盆での帰省ラッシュというジェットストリームアタックで、ゲーム業界も稼ぎ時となります。Wii Uもこのタイミングに合わせて『ピクミン3』『ルイージU』『レゴシティ』とパッケージソフトを3本投入(※1)、『ニンテンドーランド』にWiiリモコンプラス同梱版を発売して新CMを投入しています。

(※1:『ルイージU』は有料DLCでは既に販売されているんですけどね)


 この新CMには色々と言いたいことはあるんですけど……ひとまず置いておきます。



 Wii Uは5人で遊ぶと楽しいが、人が集まらない問題

 All Aboutでも有名な田下広夢さんの記事です。
 この記事はWii Uの―――というか『ニンテンドーランド』の「マリオチェイス」に代表される「非対称の多人数対戦ゲーム」の魅力と問題点を分かりやすく解説している素晴らしい記事だと思います。

 「マリオチェイス」は友達5人で遊ぶと超面白いです。
 4人でも超面白いです。
 3人だと……まぁ、そこそこ面白いくらいで。
 2人だと普通のゲーム。
 1人では遊ぶことが出来ません。


 「俺は友達がいないからWiiのパーティゲームなんか遊べねえんだよ!」という人だけでなく、Wiiの『Wii Sports』や『Newマリオ』や『Wii Party』や『ジャストダンス』や『安藤ケンサク』を「2人で遊んでいて楽しかった」「3人で遊んでいて楽しかった」という人も「マリオチェイス」の面白さの真髄を味わうことが出来ないのです。

 「マリオチェイス」は今までのゲーム体験とは違う新しいゲーム体験を感じさせてくれるゲームだと思うのですが、それを味わえる人というのはそんなに多くない――――Wii Uが売りにしていた一つの要素「非対称の多人数ゲーム」は、そういうジレンマを抱えていることが今後もボディブローのように効いてくるんじゃないかと思うのです。





 そんな話はさておき。
 『ニンテンドーランド』発売時のTVCMだったり、7月からの新CMだったり、田下さんのこの記事だったりを観て……「これは言っておかなきゃマズイんじゃないのか」と思うところがあるんです。『ニンテンドーランド』ってパーティゲームじゃないですよ。

 「4~5人集まらないと魅力減」なのは、収録されている12種類のゲームの内の3つ(「マリオチェイス」「ルイージのゴーストマンション」「どうぶつの森 キャンディーまつり」)だけで、残りの9種類は基本的に1人用のゲームです。

 チームアトラクションの3つ(『ゼルダの伝説 バトルクエスト』『ピクミンアドベンチャー』『メトロイドブラスト』)は複数人が集まっての協力プレイも出来ますが、ライフが味方全員で共有だったりで「下手くそな人と一緒に遊ぶと脚を引っ張られて即ゲームオーバー」になります。
 家族全員で上手くなろう、とかならともかく……『Wii Sports』のように、今日初めてこのゲームを遊ぶ人にポンとコントローラを渡してヒョイッと遊べてしまうようなゲームではありません。




 あのTVCMを見て、「このゲームはWii Sportsみたいな誰でも遊べるパーティゲームなんだろうな」と勘違いして買って、「全然パーティゲームじゃねえじゃんかよ!!」と思うかと言うと……
 「マリオチェイス」「ルイージのゴーストマンション」「どうぶつの森 キャンディーまつり」の3つはパーティゲームと言えると思うんで、そんなに問題にならないと思うのですが。

 自分が勿体ないと思うのは……
 収録されているゲームの内の4分の3はガッツリ1人用ゲームだというのに、あのTVCMを見て「また俺には関係のないパーティゲームか……」とスルーしてしまっている人が多いだろうことなんですよ。


 これは『ゲーム&ワリオ』でも言われていましたね。
 「1人用メインのゲームなのに、TVCMでは対人プレイのモードしか見せていない」と。


 Twitterを見ていても、別にアンチとかじゃなくて、Wii Uを発売日に買っているような人でも「Wii Uはパーティゲームばかりなんだからもうパーティゲーム出さなくてイイよ」と言っている人が何人もいます。
 『ラビッツランド』『SIMPLEシリーズ THE ファミリーパーティー』『スポーツコネクション』辺りはパーティゲームかも知れませんが、少なくとも『ニンテンドーランド』は全然パーティゲームではないと断固言いたいのです!


 これはもちろん任天堂にも責任があって、あんなCMを見れば「パーティゲームだ」「俺は一人だから関係ないゲームだ」と思う人が出てきてしまうのも分かります。
 でも、年末商戦・ゴールデンウィーク商戦・夏休み商戦は「パーティゲームが売れる時期」だから、その中のみんなで遊べるモードをピックアップして推していくしかないという事情もあるのでしょう。本来なら、この時期に『Wii Party U』を投入したかったんでしょうけどね……



 だからこそ、「一人で遊ぶゲーム」としての『ニンテンドーランド』がどういうゲームなのか、このブログでプッシュして、「Wii U買ったけど一人で遊ぶゲームがないなぁ」と思っている人に紹介したいと思います。

 Wiiリモコンプラス同梱版も出ますが……「『ゼルダの伝説 バトルクエスト』で剣士役をプレイ」、「『ピクミンアドベンチャー』でピクミン役をプレイ」、「『メトロイドブラスト』でサムス役をプレイ(ヌンチャクも要ります)」をやらないんだったら別に必要ないです。
 私はほとんどゲームパッドでプレイしていました(『メトロイドブラスト』だけはスターシップの操作が激ムズだったためにWiiリモプラ+ヌンチャクでプレイしましたけど)。


 後は差額ですね。
 今Amazonの新品の価格を見たら、リモプラ付いてこない方で4000円弱、付いていくる方で5340円だったので……1400円でWiiリモコンプラスが買えると考えたらお得かもです。Wiiリモコンは1本は持っておいた方が、色んなゲームでサブコントローラとして使えるでしょうしね。




○ 「死んで覚えるゲーム」
 「Wii Sportsは何故パーティゲームとして大ヒットしたのか」という話はウチのブログでは死ぬほど書いてきた話題ですけど、「下手くそな人でも途中退場させられない」というのが大きいかなと思います。

 家族4人で「ボウリング」をやろう!と遊ぶと……
 例えば、お兄さんやお父さんは200くらいのスコアでガンガンピンを倒していくのだけど、お母さんは80くらいのスコア……ってことが起こりますよね。でも、お母さんは10フレームまでプレイさせてもらえるんです。『Wii Sports』では「3フレーム目までにこのスコアに達しなかったら即退場」みたいなことはないんです。

 これ、実力差のある友達と一緒にゲームを遊ぶ際に重要なことなんですけど、下手くそな人がさっさと終わってしまってつまらなさそうにしているゲームって……空気悪くなっちゃうんですよ。
 『スマブラ』のルールの何がすごいって、「やられたらそこで退場」ではなくて、制限時間以内は「何度も退場させられても復活できる」「退場させた回数-退場させられた回数のポイントで競う」としているところだと思います。




 この観点から見ると、『ニンテンドーランド』の「チームアトラクション」「ミニアトラクション」はちっともパーティゲームに向いていません。アイツらガッツリ全力で殺しにかかってきますから。
 「敵」がいる。「ミス」もある。残機も少ないので、あっという間に「ゲームオーバー」になる。しかし、「コンティニューポイント」なんて優しいものはなく、残機がなくなったら「チームアトラクション」はステージの最初から、「ミニアトラクション」は1面からやり直せという今時珍しい仕様なのです。

 「C.ファルコンのツイスターレース」なんか、各チェックポイントごとの目標タイムを下回るとそこで強制終了→最初からやり直せ、ですからね。どんなに下手くそでも10フレーム目まで投げさせてくれた『Wii Sports』の「ボウリング」とは対照的です。


 「ドンキーコングのクラッシュレース」は「現代のスペランカー」と言われるくらい、最初は操作すら難しくガコンガコン死にまくる、でも何度も死んでいくと操作のコツが分かってきて、スイスイと進めるようになる―――『ニンテンドーランド』は「死んで覚えて上手くなっていく」ゲームなんです。


 「経験値とレベルによる救済要素」なんてものはない、「シリーズものによる慣れたプレイ」も出来ない、一人一人が“初めて向き合うゲーム”として、指に経験値を溜めて、自分が上手くなっていく感覚を味わうゲームなんです。ゲームの原体験―――自分の場合は80年代後半ですけど、あの頃のゲームを思い出しました。




 だからほら、パーティゲームには向きませんよね(笑)。
 家に遊びに来て、初めてこのゲームを遊んで、今日帰ったら二度とこのゲームを遊ばない……って来客に、「このゲームは死んで上手くなるゲームなんだよ!」って言っても仕方ありませんし。上手くなって「面白くなってきたぞ!」ってなる前に帰っちゃいますし。

 来客が来た時は素直に対戦アトラクションの3つ(「マリオチェイス」「ルイージのゴーストマンション」「どうぶつの森 キャンディーまつり」)を遊びましょう。4~5人なら「マリオチェイス」だけで2時間はぶっ通しで遊べるんで。白熱しすぎてリアルファイトが始まらない限り(笑)。



 ちなみに「テレビ画面を使わないOff TVプレイ」は対応しているゲームと対応していないゲームがあります。ゲーム機を起動、ゲームソフトを読み込む、どのゲーム(アトラクション)を遊ぶかを選ぶところまではテレビ画面を使わなくてもプレイ出来ます。

 「対戦アトラクション」の3つ(「マリオチェイス」「ルイージのゴーストマンション」「どうぶつの森 キャンディーまつり」)は当然、2つの画面を使うゲームなのでテレビ画面を使わないと遊べません。
 「チームアトラクション」の3つ(『ゼルダの伝説 バトルクエスト』『ピクミンアドベンチャー』『メトロイドブラスト』)は、ゲームパッドで操作する際にはテレビ画面を使わずにゲームパッドの画面だけで遊べます。
 「ミニアトラクション」は、「ドンキーコングのクラッシュレース」はゲームパッドの画面だけで遊べますが、他の5つ(「C.ファルコンのツイスターレース」「鷹丸の手裏剣道場」「ヨッシーのフルーツカート」「オクトパスダンス」「バルーントリップブリーズ」)はちょっと厳しいかなと思います。縛りプレイとして敢えてテレビ画面を使わないで遊んでいる人もいるみたいですが、あまりオススメしません。





 ということで、「Wii U買ったけど一人で遊ぶゲームが少ないなぁ……」とお嘆きの人は、この夏『ニンテンドーランド』を一人用ゲームとして遊んでみては如何ですか!


 私は既に遊びつくしたんで『レゴシティ』を買いますけどね!!


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○ 余談
 Wii Uのソフト不足というのは、タイトル数がそもそも少ない……というのも問題なんですが。それ以上に「似たスタイルのゲームばかりが揃ってしまっている」ことが問題だと思います。中身は全然違うんですけど、“どう遊ばれるのか”“どういう人が好むのか”が似通ったゲームというか。
 他ハードのマルチソフト(『モンハン』や『ドラクエ』)はともかく、任天堂の『マリオU』『ニンテンランド』『ゲーム&ワリオ』はどれも「短い時間でプレイできる、死んで覚えて上手くなるアクションゲーム」です。

 『ピクミン3』や『レゴシティ』でちょっと状況は変わるかも知れませんし(『101』はまだどういう遊び方のゲームか分かりませんが)、広大な世界を冒険する『ゼルダ(風タクリメイク)』が秋に出て、ウーフーアイランドを気ままにサイクリング出来る『Wii Fit』が年末に出れば多少は変わると思うんですが……


 Wii1年目における『ファイアーエムブレム』とか『フォーエバーブルー』みたいな、非アクションゲームが出てこないと「アクションゲームが好きな人だけが買うゲーム機」って限られた層しか魅力を感じない機種になっちゃうんじゃないかと思っています。

 せめてWiiウェアで出していた『ドクターマリオ』とか『将棋』とか『麻将』を、ゲームパッドの画面だけでオンライン対戦が楽しめるように作り直して出してくれればイイのに……「そんなのみんなスマホの無料ゲーで遊んでいるから誰もやらねえんじゃねえの?」と思っているのなら、「Free to Play型のソフト」でもイイからさ。

| ゲーム雑記 | 17:58 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

任天堂は他社との差別化を意識しすぎてますね
不安の裏返しとも見て取れる

| ああああ | 2013/07/08 18:53 | URL |

絶対に死んでも多人数とやらない人間からすると
やれないゲームが3つも入ってる時点でノーサンキュー
それだけ無駄金払わされてることになるからね
3/12のゲームがやれないなら定価も1/4引いてくれないと完全な損
まぁそもそも今の据え置きで一人用ゲームする層はデフォルメグラなんかまったく興味ないわけで
デフォルメされるとチープに見えるからね画面
それで5000円も出せってのは無理な話
wiiuがコケたのはここらへんで次世代機感を出せなかったせいでしょう

| ああああ | 2013/07/08 18:54 | URL |

自分がデフォルメ嫌いだからって皆もそうだと思うなよ

あと発売一年も経ってないのにコケたとか言うのは早計すぎる

| ああああ | 2013/07/09 01:09 | URL | ≫ EDIT

コケたか否かはスマブラとマリカが出てから判断しないとね。

| くらくら | 2013/07/09 13:55 | URL |

任天堂ランドとかワリオみたいなミニゲームの集合体こそF2Pが向いてると思うんだけどな
一通り体験できてやり込みたい奴だけ少額で購入できたほうが絶対良い

| ああああ | 2013/07/09 19:45 | URL |

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2013/07/10 00:24 | |

Wii Uのソフト不足というのは、タイトル数がそもそも少ない……というのも問題なんですが。それ以上に「似たスタイルのゲームばかりが揃ってしまっている」ことが問題だと思います。

 これは私も似たようなことを感じていて、せっかくTVを付けなくても遊べて、ダウンロード版ならディスクを入れ替えなくてもよいのにあまり気軽に起動できるソフトがないというか「頑張ってクリアする」ことが趣旨のゲームばかりで、あまりWii Uの持ち味を生かせていない感はあります。3DSにおけるどうぶつの森やトモダチコレクションのように頑張らなくても遊べるゲームが欲しいとは思います。別にぶつ森やトモコレの形である必要はないですが。
 ただ、ぶつ森にしてもトモコレにしてもガールズモードにしてもクリエイトーイにしてももの凄い物量を用意してやっと飽きられにくいゲームになっているところがあるので、1年目でこういうのを用意するのは難しいとは思いますが。

| pyoro | 2013/07/10 19:16 | URL |

任天堂ハードのロンチソフトでここまで高い完成度で出したのは過去例がないのではないんじゃないかと思います。いままでのロンチソフトでずっと手元に置いておこうと思ったソフトは一つもありませんでした。

| ひろ | 2014/04/17 09:41 | URL |















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