やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Wiiチャンネルの復活を望ム

 先月6月28日、任天堂はWiiで提供していたインターネットサービスの一部を終了しました。終了したのは以下のWiiチャンネルと、Wii伝言板でのメールのやりとり等の「WiiConnect24」を使ったフレンドとのデータ交換です。

・お天気チャンネル
・デジカメプリントチャンネル
・ニュースチャンネル
・みんなで投票チャンネル
・みんなのニンテンドーチャンネル
・Miiコンテストチャンネル


 インターネットを使わない『似顔絵チャンネル』『写真チャンネル』はもちろん使えますし(『占いラッキーチャンネル』もそうかな?)、メーカー側からのデータ配信などの手間が要らない『インターネットチャンネル』『Wiiスピークチャンネル』も使えますし、『出前チャンネル』『Hulu』『YouTube』等はまだ残ってはいるのですが……

 「ゲーム機とインターネットの関係を変える」と宣言されて始まったWiiチャンネルが、実際に“ある程度は変えて”、その役割を終えてサービスが終了していくというのは……寂しくもありますし、感慨深いものもあります。




 今となっては懐かしい話ですが……
 Wiiが発売された2006年頃は、まだ「ゲーム機とインターネット」の組み合わせに良いイメージばかりではありませんでしたからね。某MMOゲームの悪いニュースが流れたりしたこともあって、「マニアな大人向け」「人生の破綻や犯罪の温床になっている」みたいな偏見を持っている人も少なくありませんでした。

 2005年から始まったニンテンドーWi-Fiコネクションは「カンタン・あんしん・無料」を掲げて裾野を広げましたが、それでも2008年の話で「DSソフトのインターネット接続率はなかなか3割を超えない」なんて話もあったりで。当時は今よりももっと「なんでゲーム機をインターネットなんかに繋がなきゃいけないの?」と思っている人が多かったことでしょう。

(関連記事:「フレンド以外との通信プレイ」を解禁した任天堂の未来は


 そんな当時の状況で……「オンライン対戦」とか「オンライン協力プレイ」とかそういう“ゲームが上手いという自信のある人が喜ぶサービス”だけでなく、「ゲーム機をインターネットに繋ぐとこんな色々なことが起こるんだよ」と知らしめる役目がWiiチャンネルには課せられていました。

 寝ている間に「天気予報」や「ニュース」の情報を受信してくれている。
 世界中から「二択」を集計して、その結果を発表してくれる。
 世界中の人が作った「有名人に似ているMii」をズラッと並べて持ち帰られる。



 そうした無料のWiiチャンネルでインターネット接続率を上げて、「オンライン対戦」等のあるゲームの売上げアップを狙ったり、バーチャルコンソールやWiiウェアが売れる土台を作ったり―――という戦略だったのだと思われます。
 それがWiiではあまり成功したようには思えませんでしたが、DSiを経た3DSでは、日本やアメリカでインターネット接続率が7割とか8割だとか言われています。ダウンロード専売ソフトも、一つの選択肢としてすっかり定着しましたもんね。





 さて、そんな風に“当初の役割は”果たしたWiiチャンネルですが……
 メーカーにとって「Wiiのインターネット接続率を上げる」だけでなく、ユーザーにとっては純粋に「便利」だったり「楽しい」だったりしましたよね。このままなくすのは惜しいものもあります。
 Wii Uならば「テレビを観ながらでも起動出来る別画面を持ったゲームパッド」があって「ソフトを作りやすいNintendo Web Framework」や「基本無料で人を集めてその中の一部の人から課金をしてもらうFree to Play型のソフト」が用意されているのですから、更にもっと面白いことが出来ると思うのです。

 (関連記事:Wii UでWiiチャンネルは生き返る


 なので、Wii UでWiiチャンネル復活してくれないかな!という期待を込めてこの記事を書くのです。



Wii U ベーシックセット (WUP-S-WAAA)Wii U ベーシックセット (WUP-S-WAAA)

任天堂 2012-12-08
売り上げランキング : 69

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 恐らく、皆さんの心の中で死ぬほど大量のツッコミが入っているでしょうから早めに書いておきます。
 Wiiチャンネルでやっていたようなサービスは、既に幾つかWii Uでも提供されています。


 Wiiの『インターネットチャンネル』は、Wii Uの『インターネットブラウザー』
 Wiiの『ニンテンドーチャンネル』は、Wii Uでは『eショップ』
 Wiiの『テレビの友チャンネル』は、Wii Uの『Nintendo TVii』
 Wiiの『出前チャンネル』は、Wii Uでは7月下旬開始予定の『出前館』。
 Wiiの『Wiiスピークチャンネル』は、Wii Uの『Wii U Chat』に繋がっていますし。
 Wiiの『Wiiの間』は、オリジナル番組のラインは途切れてしまいましたが、既存コンテンツの有料視聴というラインはWii Uでは『Hulu』や8月開始予定の『バンダイチャンネル』が担っているとも言えます。
 Wiiの『お天気チャンネル』『ニュースチャンネル』は、Wii Uでは『インターネットブラウザ』を使って調べればイイのですし(※1)

(※1:Wiiの『インターネットチャンネル』は当初は500円で販売された有料チャンネルだったので、『お天気チャンネル』や『ニュースチャンネル』の存在意義があったのです)



 でも――――引き継がれているのは全部ではないよね、と思っていて。
 まだWii Uに引き継がれていないWiiチャンネルこそが、我が家では稼働率の高かったWiiチャンネルですし、それだけ魅力的だったし、「Free to Play型のソフト」として出せば「無料だからこんなもんでしょ」というラインに留まってしまったWiiチャンネル時代よりももっともっと面白いソフトになると思うのです。

(関連記事:3DSとWii Uで既に出ている基本無料ソフト達を紹介します




○ 「Wii伝言板」の復活を望ム
 誰が何と言おうと、我が家にとってWiiが起動され続けたのは「Wii伝言板」があったからです。
 兄貴夫婦から贈られてくる孫の写真を、ウチの両親は毎日楽しみにしていて、「今日○○の写真来てたよー」という夫婦の会話が何年も続いていました。ウチの両親は携帯電話も私用のパソコンも持っていないため、Wii伝言板だけが唯一メールが届く手段だったのです。


 先月末でWii伝言板でメールが受信できなくなったので、「WiiででもWii Uででもインターネットブラウザ経由でフリーメールアドレスでも取得して、それで兄貴の嫁さんとメールのやり取りでもする?」と提案したのですが……「それはあっちに負担になるだろうからイヤだ」と言われて、ハッとしました。


 そうか……
 世の中にあるメールが送受信できる機械―――パソコンだったり携帯電話だったり、メッセージの送受信という視点でいえばWii UのMiiverseも3DSの『いつの間に交換日記』もそうだと思うんですが―――それらは「個人」から「個人」への繋がりなんですよ。

 「家庭」から「家庭」へとメールが送られるWii伝言板って、実は唯一無二のサービスだったんだなと終わって初めて気付きました。
 「年賀状のやり取り」みたいなカンジ。「誰々からこんなメール来たよー」を家族全員に見せることが許されるサービスで、それは決して「個人」単位のMiiverseでは代用できないんです。



 そもそもの話なんですけどね……
 「家族みんなで共有できるゲーム機:Wii」がゲーマーから総スカンを食ったと思って、「個人アカウントを導入して一人一人が別々に楽しむゲーム機:Wii U」に路線を変えたんだから。Wii Uは「家族みんなで共有できるゲーム機」ではないんですよね。

 Wii発売時にあれだけ熱く語った「Wii伝言板」と同じことが出来る機能は、Wii Uにはありません。


<以下、引用>
玉樹「こういったこと(※ Wii伝言板のこと)を通じて何がしたいのかというと、
 家族とはいえ、やはりみなさん忙しくて、テーブルを囲んで団らんの時間を持つことが難しくなってきていると思うので、この「Wii伝言板」が家族のコミュニケーションの仲介役のような役割を果たしてくれたらいいなあと思っているんです。

 いっしょに過ごす時間がなくて、すれ違っているようなときも、「Wii伝言板」をちらっとのぞくと、それぞれの存在をうっすらでも感じることができる。
 たとえば夜、飲み会から帰ってきたお兄さんが、
「あ、母ちゃん、『脳トレ』続けてるんだな」って知ることができるような、そういうちょっとした交流のきっかけになるツールとして役立ててほしいという気持ちがあります。」

岩田「家族の誰かがやった何かが、ちょっとずつそこにたまっていくようにしたかったんですよね。」

玉樹「そうなんです。思い出が残っていくような機械、
 愛着が持てるような機械になればいいなあと思って。」

</ここまで>
※ 改行・強調など一部手を加えました



 なので、Wii UがWii同様に「家族みんなで共有できるゲーム機」になるために、「Wii伝言板」の復活を望ムのです。
 「個人」から「個人」へのメッセージはMiiverseがあるからそれでイイとして、一台のWii Uで全アカウント共通の「掲示板」みたいのを用意して「わらわら広場」にでもどーんと置いて、家族向けにメモも残せるし、Miiverseからメッセージを送る際に「フレンド個人」に送るのか「フレンドのWii U掲示板」に送るか選べる仕様にすれば……まさしく「家族みんなで共有できるゲーム機」になると思うんですけどね。




○ 『写真チャンネル』の復活を望ム
 Wiiの『写真チャンネル』自体はまだ終わっていないんですけどね(笑)。
 Wii Uには、Wiiにあったような「SDカード内に入っている写真を見る機能」はありません。デジカメやスマホの画面よりデカイテレビ画面で写真を眺めるという需要は未だにあると思うんですけど、現状Wii Uにはそういう機能はないんですね(Wiiモードに切り替えて『写真チャンネル』起動するという手もあるか)。


 ゲームパッドどテレビ画面の二画面があることで、「みんなに写真を見せながら自分は次の写真を探す」とかも出来ますし。ついでに『デジカメプリントチャンネル』のような機能があってプリントアウトをその場で注文できたり、「Free to Play型のソフト」として「撮ってきた写真を使って遊べるゲーム」を追加コンテンツとして販売したりも面白そうですよね。

 3DSの『いつの間に交換日記』のように「フレンドに写真を見せることが出来る」のは、Wii Uの場合は若干危険な気もしますが……そういうネットワークを使った何かも面白そう。過去に3DSでやった、お題に沿った写真を撮って投稿するコンテストとか。


 任天堂は「ゲーマーの皆さんはそういう非ゲーム的なコンテンツはお喜びにならないのでしょう?」と思われるかも知れませんが、ゲーマーだってデジカメで写真くらい撮るし、家族や友達と一緒に写真を眺めたい時もあるでしょうよ……せっかく大きな画面のテレビに繋いである機械なんだから、それを活かしたコンテンツを復活させましょうよ、と言いたいです。



○ 『Miiコンテストチャンネル』の復活を望ム
 自分が一番好きだったWiiチャンネルはこの『Miiコンテストチャンネル』です。
 当時「このチャンネルのためにWiiをインターネットに繋ぐ価値はある」とまで書いていましたし、ユーザーが職人となって作ったものを別のユーザーが持ち帰られる面白さが流行していくきっかけの一つになったと思うのです。

 「自分で作ったMiiを投稿して、人気のものが並んで、気に入ったMiiは持ち帰ることが出来る」というだけの投稿広場なんですが、そういうレギュレーションだと「有名人のMii」とか「漫画やアニメのキャラのMii」とか「トリックアート的なMii」が上位に来て、見ているだけで楽しいWiiチャンネルだったのです。



 ただ、肖像権・著作権上の問題で「Miiの名前」を付けて投稿することが出来ず、
 3DS及びWii Uでは、『Miiコンテストチャンネル』のようなものを用意するのではなく、MiiをQRコードに変換してインターネット上のブログとか掲示板に貼り付けられるようになりました。これで『Miiコンテストチャンネル』と同じようなことが、インターネット上の掲示板とかで起こるんだと私も期待していたんですが……


 これがあんまり上手く行っていない、という。

 「3DS Mii QRコード」とかで検索してみると、数は出るんだけど「正直……コレは」というクオリティのものが多いです。『Miiコンテストチャンネル』の「投稿広場」が何故にあんな高レベルだったかというと、「誰でも投稿できる」ことではなく「高クオリティのものが選別される評価システム」の方に鍵があったんだと思うのです。



 ということで、Wii U版『Miiコンテストチャンネル』の復活を求ム!
 実名投稿は出来ないままでイイから、カテゴリー分けをもっと細かくして「特技:スポーツ」→「野球」「サッカー」「相撲」「その他」みたいに設定できるようにするとかしたら、お目当てのMiiを探しやすくなるんですけどね。

 もちろん「Free to Play型のソフト」として、「自分やフレンドが投稿したMii達を使って遊べるゲーム」を追加コンテンツで販売するのもイイですよね。「Nintendo Web Framework」ならば「コンテスト」も臨機応変に行えるでしょうし。




○ 『みんなで投票チャンネル』の復活を望ム
 「家族みんなで共有できるWiiチャンネル」の象徴だった『投票チャンネル』。アンケートや投票の類のインターネットサービスはごまんとありますが、このチャンネルの肝は「家族で“どっちを選ぶ?”という共有の話題になる」ところ。登録した家族のMiiがどっちを選んだかとか、まだ迷っているとか、それが視覚的に分かるのが楽しかったんですね。


 任天堂からするとWii Uは「家族みんなで共有できるゲーム機」だとは思われたくないのかも知れませんが……ならば、今回はIDに紐付けされた「フレンドリスト」と連動して、インターネットフレンドのみんながどちらに投票したかが分かるとか、Miiverseに投稿した人は「○○の理由でこっちにしました!」と喋るとか、どうですか!

 ニンテンドーネットワークIDには「生年月日」の項目があるので、Wiiの『みんなで投票チャンネル』では集計できなかった「年代別の結果」も見ることが出来ますし――――WiiからWii Uで強化されたネットワークの機能をフルに活かすと相当面白いソフトになると思うのです。


 もちろん、これも「Free to Play型のソフト」として……追加ゲームに出来そうな要素があまり思いつかないんですが(笑)、「無料配信で大量に人を集めて、その情報を使ってみんなで遊んで、その中から一部の人に追加コンテンツを買ってもらう」という条件にピッタリなソフトですよね。


Wii U プレミアムセット shiro (WUP-S-WAFC)Wii U プレミアムセット shiro (WUP-S-WAFC)

任天堂 2013-07-13
売り上げランキング : 53

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 「Nintendo Web Framework」を自分がどんなに「色んな面白いことが出来るよ!」とプッシュしても、このブログを読んでいる人ですらガン無視するような現状なんですけど……ちょっと面白い事例を。


 『Nintendo TVii』というWii Uに最初から入っているソフトがあります。
 これは確か「Nintendo Web Framework」ではなくて別のWEB技術を使ったソフトだったと思うのですが、Wii U側のソフトは最小限で、サーバー側が実行して動く――――という仕組みになっています。ふーん、なんだそれ、と思われるかも知れませんが、WEB技術を採用した結果『Nintendo TVii』は細かくアップデートすることが出来て、半年間で劇的に機能追加されているソフトだったりするんです。


 公式サイトにも全く書かれていないんですけどね。
 自分はWii U本体の発売直後こそ起動していたんですけど、そもそもテレビをあまり観ない人間だし、観るのは大抵毎週録画だし……で、『Nintendo TVii』を半年間起動していなかったんですよ。今日、半年ぶりに起動してビックリ。

 「番組」や「出演者」や「スタッフ」にそれぞれ内部タグが付いたようで、そこにMiiverseを書き込んで共有できるようになったんです。

 例えば「この番組楽しみだねー」という人の書き込みがズラッと並んだり、○○さんのタグには「○○さん!頑張って!」というファンからの書き込みが並んだりということが起こるようになったんです。公式サイトにすらその情報は書かれていないので、実際にはまだまだ「書き込みが並ぶ」って状況ではありませんが(笑)。

 あと、「神奈川県民なんだけど東京MXが映る」みたいなチャンネル追加にも対応していて、Wii U自体の起動も早くなったことから半年前とは全く違う手触りのソフトになっていました。



 「Nintendo Web Framework」を使った『WiiストリートU』細かくバージョンアップしていて、「自分が面白いと思った場所をMiiverseで紹介」とかの機能も追加されていますし。
 “ユーザーの需要に合わせた機能追加”が出来ることで、今までのパッケージソフトでは出来なかったことがたくさん出来るようになると思うんですよ。それこそ『パズドラ』みたいな“今週は『○○』とのコラボです!”とかだって出来ますよね。


 「Nintendo Web Framework」と「Free to Play型のソフト」と「Miiverse」と――――という組み合わせを考えると、Wiiチャンネルのようなコンテンツもまだまだ面白くなる余地はあると思うのです。Wiiの一時代で終わらせてしまうのは勿体ないなーとまだまだ思うのです。


Wii U プレミアムセット kuro (WUP-S-KAFC)Wii U プレミアムセット kuro (WUP-S-KAFC)

任天堂 2012-12-08
売り上げランキング : 33

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ゲーム雑記 | 17:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

後悔した出来事

僕のwiiはインターネットの接続が悪いです。例えできたとしてもすぐきれますけどね。しかし、WIIを立ち上げてMIIコンテストチャンネルを開きましたら、『サービスは終了しました。ありがとうございました。』と書いてありショックを与えました。大変長らくお世話になりました。チャンネルが終わってしまうと、MIIコンテストをやらなかった自分が悪いと自分に責めました。
ですから、MIIコンテストチャンネルの復活を心の奥底から祈っちょります

| 武田勝秀 | 2013/08/11 23:00 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/1592-4d9ce83c

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT