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考察:何故に平沢唯はヒンヌーになったのか

 も、もう『けいおん!』の記事を書くことはないと思っていたのに……
 「ヒンヌーキャラの魅力とは何だろう」をマジメに考えていたら、「やっぱり平沢唯は最高だ!」という結論以外には達しようがなかったために今一度『けいおん!』についての記事を書くことにしました。



 「ヒンヌー」が好きなのか?
 「ヒンヌーな女性の内面」が好きなのか?


 私と同じようにヒンヌー好きであっても、“ヒンヌーコンプレックス萌え”――――「ヒンヌーが良いんじゃない!ヒンヌーをコンプレックスに感じているところに萌えるんだ!」という人達がいます。そういう人達は、女性のコンプレックスに対して劣情を感じるということで、当のヒンヌー女性達からは嫌われるなんて話もありますが。

 私のように「いやいや!そういう性格とか内面とか葛藤とかどうでもイイんだ!俺は純粋に女体としてのヒンヌーが好きなんだよ!」と宣言したらしたで、「あの男は体でしか女性を見ていない」と結局は嫌われるというジレンマ!




 しかし、二次元の場合――――
 キャラデザインというのは「記号」です。
 身長も髪型も体型も作り手が好きなように描ける二次元世界の中で、敢えて「何故そのキャラをヒンヌーとして描くのか」には必ず理由があります。


 「ヒンヌー」が好きなのか?
 「ヒンヌーなキャラ」が好きなのか?


 自分はこれまでずっと「女体としてのヒンヌーが好きだ。何故ならエロイからだ」ということを書き続けてきましたが、原点に立ち返って「何故自分は二次元のヒンヌーキャラが好きなのか」を考え直してみようと思ったのです。
 そのためには、二次元のヒンヌーにはどういう「記号」があるのかを今一度考えてみる必要があるだろうと。


【年少キャラだからヒンヌー】
 これはまぁ、基本ですね。
 三次元では「巨乳の女子中学生」も「ヒンヌーな大人女性」も実在しているんですが、二次元の世界では「巨乳は年上」「ヒンヌーは年下」とするのが基本です。そうすればパッと見で、どのキャラが年上でどのキャラが年下なのかが分かるからです。
 身長もそうですね。三次元の場合は、女性は特に高1も高3も大して平均身長は変わらんと思いますけど。二次元の世界では「背が高いと上級生」「背が低いと下級生」とするのが基本です。


 もちろん、これを逆手にとって「年上なのにヒンヌー」とか「年上なのに低身長」といったカンジに“特別なキャラ”として描くことも多々ありますし。それがコンプレックス設定に繋がったりしますね。



【元気キャラ・攻撃的なキャラだからヒンヌー】
 「ツンデレ=ヒンヌー」の法則、みたいなヤツね。

 これはどっちかと言うと、「巨乳へのアンチテーゼ」という側面じゃないかと思われます。
 「巨乳=母性」の裏返しです。母乳じゃなくて母性ね。
 二次元の巨乳キャラには「落ち着いている」「人間的に大人である」「おっとりしている」という、巨乳キャラの中にも一ジャンルのキャラ群があると思うのです。『けいおん!』で言えばムギちゃんとか、『まどマギ』で言えばマミさんとか、『化物語』で言えば羽川さんとか。なんか、報われない人が多いな(笑)。

 自分はこうしたキャラ群を「巨乳キャラの中の母性キャラ」だと捉えているのですが、この「母性キャラ」の180度反対側にいるキャラ群に「ヒンヌーキャラの中の非母性キャラ」という集団がいると思っています「元気キャラ」だとか、「行動的なキャラ」だとか、「攻撃的なキャラ」だとか。


 「元気があって落ち着いていない」
 「一つ一つのリアクションが大きい」
 「他人に対して攻撃的」


 「ムギちゃんとりっちゃん」とか「千反田さんと摩耶花」とか、多分みなさんも“対照的な二人のコンビ”をパッと何組か思いつくんじゃないかと思います。コンビとして非常に動かしやすいですからね、「母性キャラ」と「非母性キャラ」は。



【未成長なキャラだからヒンヌー】
 さて、ここら辺から本題に入ります。

 二次元キャラがヒンヌーとして描かれる場合、上2つのように「肉体年齢が若いからヒンヌー」「精神年齢が若いからヒンヌー」というパターンがあります。前者はあずにゃん、後者はりっちゃん(※1)。さて、唯は……という話。

(※1:いやいや、りっちゃんは本当は一番精神年齢高いんですけどね。一応、記号として)






 それ以前に、平沢唯を「ヒンヌーキャラ」と言い切ってイイのかという問題があります。

 唯って、原作漫画版だとそこそこおっぱい大きいんですよね。

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 「唯のおっぱいは大きいか小さいか」という話は主観でしかなくなっちゃって、「大きいだろう!」「小さいだろう!」と喧々諤々議論したところで、それはその人がどういう人生を生きてどういうおっぱいを見てきて基準にしているか―――という話になっちゃうので難しいのですが。


 基準が分かりやすい「他のキャラとの比較」で言うと、原作では「唯のおっぱい>憂のおっぱい」ですが、アニメだと「唯のおっぱい<憂のおっぱい」と変わっているのです。


 さわちゃんが二人のおっぱいの大きさを言及するシーンを、原作漫画版とアニメ版で比較してみると――――
 原作では「胸のサイズが全然違うじゃない」という台詞で、実際に見比べても唯のおっぱいの方が大きいように見えます。
 何より『highschool』で再びそういうシーンになった際に憂は涙目になっているので、原作の憂は「姉よりおっぱいが小さいことを気にしている」キャラとして描かれているように読めます。

 この“原作では「胸のサイズが全然違うじゃない」という台詞”が、アニメ版だと「(憂ちゃんは)唯ちゃんよりおっぱい大きいじゃない!」とハッキリと変更されているのです。こちらの設定では明確に「唯のおっぱい<憂のおっぱい」と描かれているんですね。



 この理由を山田監督が「アニメ版の憂には母性を付けるために胸を大きくした」と発言したのを読んだのか、発言してたと誰かが言ったのをどこかで読んだとか何かした――――という曖昧な記憶があるのですが、確かにそれはあると思います。

 『けいおん!』はアニメ化に際し、細かい設定や描写を原作から変更しているところがあるのですが―――その最たるものが「憂というキャラクターの立ち位置」だと思いますもの。
 原作開始当初の憂は別にシスコンでもなく、天然ボケの唯に対するツッコミキャラで、何も出来ない唯に対して何でも出来る万能キャラで――――というキャラだったのですが。梓が登場した辺りで、「唯に溺愛される梓」と対比させられるように「唯のことが大好きな憂」という設定が後付されたのです。

 アニメ版の憂は、原作のその辺の設定があらかた出尽くした後に始まっていて―――ツッコミなどせず、お姉ちゃんの言うことは全肯定する、言ってしまえば「母性キャラ」として設定変更されているのです。だから、おっぱいが大きくなったのも頷ける話です。

(関連記事:憂はいつから唯を好きなんだろう



 では、唯は?
 「憂が母性キャラになったから、対比させられるように唯もヒンヌー化させられた」のだと私はずっと思っていたのですが、多分“逆”です。ヒンヌーキャラの魅力とは何かを考えていたら、ようやく分かったんです。


 唯は「作中で成長するキャラクター」として描かれるためにヒンヌーになり、
 憂は「それを見守る母性キャラ」として描かれるために巨乳になったのです。


 いや、まぁ……憂はアニメ版でも巨乳ってほど大きくもないような……
 まぁいいや!



 『けいおん!』というアニメは、特に1期は「何にも持たなかった平沢唯」というキャラが軽音部に出会い、ギターを始め、そこに居場所を見つけ、「誰にでも夢中になれる何かがあるんだ」という答えにたどり着く“成長物語”です。

 原作の『けいおん!』という日常4コマ漫画を1クールのアニメにするにあたって、「登場人物達の成長物語」という原作にはない要素を“軸”にして、そこに見合うように主人公のおっぱいをヒンヌーに変えた―――そう!『けいおん!』というアニメが名作になりえたのは、平沢唯がヒンヌーになったからなんです!!!



 あれ?何か、話が随分とズレているな(笑)。

 平沢唯に限った話ではなく、自分が感じる「二次元のヒンヌーキャラクター」の魅力ってこういうところにあると思うのです。
 最初から成熟した存在ではない、悩んで、苦しんで、走り回って、ちょっとずつだけど成長していく―――その様子に人間的な魅力を感じるのです。「ヒンヌー」とは人間の根源的な可能性を表しているのかも知れない、とまで言ってイイのかも知れません。







 ……


 ……この理屈だと、「ヒンヌーが好きな男は、未成熟な少女が好きなロリコン」って論が成り立ってしまうような気もしなくもない(笑)。いやいや!これはあくまで二次元の話ですから!エロがどうこうというよりかはストーリー論の話ですから!!

(関連記事:「貧乳好きな男」=「ロリコン」説を唱えているのは誰だ?
(関連記事:アニヲタがみんな美少女に萌えていると思うなよ!


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| ヒンヌー | 17:58 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

なるほど!
ヒンヌーは可能性、ですね。
かねてより「巨乳には愛が詰まっている」と思っていますが、それはフィクション的には伸び代に欠ける記号となっているのかも知れませんね。

| 児斗玉文章 | 2013/07/18 20:25 | URL |















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