やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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2013年8月のまとめ

 こういう話題はあまり書くべきではないかと悩んだのですが、ちゃんと文章として自分の考えを書いておかないと後悔しそうだったので。書いておきます。


 今年の夏の高校野球全国大会(甲子園)はすごく面白かったです。
 逆転に次ぐ逆転とか、1点差での勝負とか、個性的な選手とかもいっぱい出てきて、観ていてすごく楽しかったです。優勝校も、準優勝校も、それに相応しい素晴らしいチームだったと思いますし、そこにケチを付けるつもりは一切ありません。



 しかし、後味の悪さはやっぱり残りました。


 花巻東・千葉 カット打法できず号泣敗退

 今年の高校野球を全く観ていない人もこのブログを読んでいると思うので、説明します。
 花巻東の千葉選手は2番・センターのポジションで大活躍、準々決勝まで打率7割・出塁率8割という脅威の成績を残し、岩手県勢歴代最高のベスト4の原動力になっていました。

 156cmという野球選手としては超小柄な体型ながら、俊足と堅い守備で、相手が「千葉対策」として内野5人・外野2人という守備シフト(通常は内野4人・外野3人)を取ってもガラ空きのライトに思いっきり引っ張って打つパワーもあり。
 圧巻は準々決勝、5回打席に立って1回はヒットで出塁、4回はファウルで粘りまくってフォアボールを獲得して出塁、と相手ピッチャーをとことん苦しめてチームの勝利に堂々と貢献しました。

 156cmという体では、大柄な選手のようなホームランは打てないし、豪速球も投げられません。しかし、156cmには156cmなりの戦い方があると見せつけた試合でした。



 しかし、その試合後に「ファウルで粘りまくってフォアボールを獲得」が問題になります。
 「打者が意識的にファウルするカット打法はスリーバントアウトになる」という高校野球特別規則があるため、この準々決勝後に花巻東へ大会本部と審判部から通達があり。
 事実上カット打法を禁止された千葉選手は続く準決勝は打撃に精彩を欠いて4打数全て凡退(アウト)、花巻東もベスト4で散ってしまいました。




 私個人の「好み」で言うと、千葉選手みたいな“クセモノ”は見ていてすごく面白いです。何をしでかすか分からない打撃と、堅実な守備―――156cmの体ではプロ野球に入って1年ずっと活躍とかは難しいと思いますが、高校野球という短期決戦のトーナメント戦だからこそ輝ける選手だと思います。

 だから、高校野球で「カット打法」を禁止されるのはすごく哀しいです。




 ただ、大会側が「カット打法」を禁止したいという気持ちは分かります。
 今回は千葉選手一人だから良かったものの、今回の大会を見て全国の野球小僧が「俺も千葉君みたいになりたい!」とカット打法の技術を猛練習して身に付けて、どのチームも1番から9番まで全員「カット打法」―――という大会になってしまったら。試合時間はムチャクチャ長くなるし、全チームの投手が溜まったものじゃなくなります。ただでさえ、猛暑での試合に投手の将来が不安視されているというのに。


 スポーツというのは「ルール」あってのものです。
 プロ野球にはない「カット打法はスリーバントアウトになる」という規則が高校野球にあるということは、高校野球はプロ野球とは違うし、“高校野球”が高校野球であり続けるために必要だというのならそれは仕方がないことだと私は思います。





 なので、問題だと思うのは、大会本部と審判部が「準々決勝の試合後に」「花巻東にだけ」通達をしたという部分です。
 本来ならば準々決勝の試合中に、「千葉君!キミ、スリーバントアウトだよ!」と審判が判定しなきゃならないんです。負けたまんまの鳴門が可哀想じゃないですか!「試合後に通達とか遅すぎんだろ!審判は高校野球特別規則を知らねえのかよ!」って思っちゃいますよ。


 準々決勝以前は千葉君はそれほどフォアボール取っていないんで問題視していなくて、準々決勝があまりに露骨だったので試合後に緊急会議して「やっぱマズイよねー」と慌てて通達した――――みたいなカンジなのかと思いますが、それならそれで高野連なりがちゃんと公に「カット打法は禁止ですよ!前からそう書いてありますからね!鳴門の皆さんにはゴメンなさい」と発表しなきゃダメですよ。

 密室での通達で済ませようってのが問題だろうと。
 まぁ、「花巻東の連中がマスコミにバラすとは思わなかった」のでしょうけど。



 花巻東の人達がマスコミにバラさなければ、私達は今回のことは知らなかったワケです。「カット打法禁止」という高校野球特別規則があったことすら。


 準々決勝の千葉選手はカット打法をやっていて、大活躍で、それでチームが勝ち上がったワケですから――――高野連なりがちゃんと「カット打法禁止」って発表しないと、同じようなことをする選手が出てきてしまいますよ。来年も再来年も10年後も20年後も。「鳴門との準々決勝で千葉選手がやっていたじゃないですか。アウトになってなかったじゃないですか」って、事態が起こりますよ。


 「カット打法禁止」は花巻東にだけ適用されるルールじゃないですよね?
 全ての高校が禁止されているんですよね?

 じゃあ、花巻東にだけ通達するのでは、足りないと思うのです。






 という話は、さておき。
 実は自分が一番気になったことがあるのです。

 花巻東の“サイン盗み疑惑”を検証

 これは「カット打法」とは別の話。
 件の準々決勝の鳴門戦で、千葉選手が「サイン盗み」をしてバッターに伝えていたんじゃないかという疑惑があります。んで、花巻東には千葉選手以外にもチーム全体がそういうチームだという噂があるという記事で。Twitter等では、この問題が「カット打法禁止」と繋がっているんじゃないかと言っている人もいます。


 要は、「サイン盗み」の疑惑があるから「カット打法禁止」の罰を受けたんじゃないか――――もちろんこれは外から見た推論でしかありませんし、“一般人”の意見として色んなところの書き込みでよく見かけただけなのですが。


 「サイン盗み」をするような卑怯なチームなんだから、「カット打法禁止」されても仕方ない――――みたいな書き込みは、色んなところで見かけました。




 私は恐怖を覚えました。
 「サイン盗み」が良いという話ではありません。それはそれでルールで禁止されているんだから、取り締まるべきでしょう。でも、それと「カット打法」は関係ありません。これでは「サイン盗みの疑惑があるけど証拠はないし、アイツらちっとも自白しねーから、優勝させないためにもカット打法を禁止して負けさせてやらなきゃ」って話になっちゃいますよ。


 “疑惑”があるから罰せられても仕方ない、というのは「推定無罪」に反する考え方ですし。
 「Aの疑惑では証拠が足りなくて逮捕できないから、Bでとっ捕まえてしまえ」というのは「別件逮捕」ですよ。


 もちろん大会本部と審判部がそういう意図で「カット打法禁止」の通達を花巻東にだけしたのではないと信じたいのですが、それを受け止める我々一般人の中にそういう意識の人が少なからずいるというのに自分は恐怖してしまいました。

 「推定有罪」も「別件逮捕」もアリだという意識の人は、自分がいつ“疑惑”を向けられる立場になるのかって考えもしないのでしょうか。


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 「2013年8月のまとめ」は私事・創作活動の報告などが大半なので、今月も読みたい人だけ「続きを読む」か「記事URL」をクリックして下さいな。




<創作活動>
漫画短編集『春夏秋冬オクテット』販売しています!買ってください
・宣伝用にひたすら絵を描きまくっていました。
・次回作の準備に取り掛かり中


 電子書籍の話題は、正直みなさんもう読み飽きたと思いますし……
 自分も正直もう書き飽きたので、ここではあまり書くことがありません!


 そうそう。
 「分割になってでもキンドルで出したらどうでしょうか?」という御意見も頂いて、それも確かに一理あるんですけど……現状では出せない理由が幾つかあって、機を見てその辺のことは単独記事にして書こうと思います。このブログが記事にするのが先か、キンドルの規約が変わるのが先か――――




<ブログ・ホームページ>
・今月はFC2のアクセス解析がぶっ壊れてて集計できず……
・多分、アクセス数トップは「任天堂はどれだけ俺達に絵を描かせたいんだよっ!!」かな
・それにしても肝腎な時にアクセス解析が使えなくなるとか……



 今月は発売した電子書籍の宣伝記事を書きまくりながら、先月あんな記事を書いたからには「自分が応援したいもの」「自分が好きなもの」「自分が面白いと思っているもの」を紹介していく記事を意識的に書きました。大好きなものを大好きだと言って、それを大好きな人が読みに来てくれるのか――――を試してみるつもりで。

 んで、結果を言うと……
 アクセス解析がぶっ壊れて集計できなかった、というオチ(笑)。


 でもまぁ、頂いた反応とか全体のカウンター数の増減とかを見る限り、“切り取り方”と“ガワ”の見せ方次第なんだなーとは改めて思いました。



<娯楽>
・アニメは『銀の匙』『進撃の巨人』『超電磁砲S』『物語』『プリズマ☆イリヤ』の5本
・ゲームは『レゴシティ』が進行不能になってしまったため凍結中
・Wii Uも現在京都に送っているので、何も出来ず
・どうも、何をやっても上手くいかない1ヶ月でした


 アニメの話ー。
 『銀の匙』は超面白いです。
 『鋼の錬金術師』もそういうところがあって大好きだったのですが、この作者さんの作品は「色んな人と色んなもので世界は出来ている」と描いているのが自分にとってツボで。第4話のピザを焼く回なんて、「たかがピザ」なのに、ピザを焼くためにアレだけ色んな人が協力して出来上がるというのがグッと来すぎて号泣してしまいました。
 画面に映っているキャラ達はピザを食っているだけなのに、私は号泣しているという(笑)。



 『進撃の巨人』もようやく追いつきました。
 『進撃の巨人』の面白さは『ハンター×ハンター』に通じるものがあると自分は思っていて、それは「多数の登場人物がそれぞれ意思を持って動く群像劇風味なところ」と「(容赦なく人が死ぬことも含めて)何が起こるか分からないハラハラ感」とが組み合わさっているところで。

 2クール目に入って「内部に巨人側の奴がいる」というミステリー要素が加わり、それが今までずっと謎だった「超大型巨人はどこから現れてどこに消えたのか」という真相にも繋がりそうで目が離せない状況です。
 でもまぁ、ブログで「先が気になる!」とか書くと、「原作だとこうなるんですよ」と親切心でネタバレしてくる人が出てきそうなのであんまり書かないようにしていますけど。



 『超電磁砲S』はシスターズ編が終わってアニメオリジナル展開。
 シスターズ編ではほとんど出番のなかった佐天さんや初春にも出番を与えてくれる展開になりそうで、“アニメの『超電磁砲』”としてはやっぱこうじゃなきゃってワクテカはもちろんあるんですが。

 こないだまで学園都市最強のアクセラレータとの戦いをやっていた分、どんな敵も小物に見えてしまうところがあるのがどうしても……



 『物語』シリーズセカンドシーズンは、実は今までの『化物語』『偽物語』以上に楽しんでいるかも知れません。
 特に『偽物語』は『化物語』の延長線上にあるというだけの印象しかなくて、正直あんまり楽しめなかったところがあって。それに比べると今回の『猫物語(白)』『傾物語』は、物語の描き方を根本から変えてきて、「物語シリーズの世界観」を別の角度から描く面白さというものがちゃんと出ていると思うのです。



 『プリズマ☆イリヤ』は、「ネクストレベル」という割には「普通の魔法少女モノ」っぽく普通に楽しんでいるというカンジです。『Fate』シリーズのキャラを使っていること以外は、割かし普通のバトルものの王道展開というか。
 もちろんそれが悪いワケではなく、安定&安心して楽しめています。




 『レゴシティ』とWii Uに関しては、Wii Uが無事に帰ってきてから記事に書きます。
 やっぱりこういう「サポートセンターに問い合わせをする」とかの時は、任天堂は対応が丁寧ですね。何だかんだ、DSの時もWiiの時もサポートセンターのお世話になっています。


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 さてと。
 8つの短編漫画が収録されている『春夏秋冬オクテット』を電子書籍として発売して1ヶ月以上が経ちました。買ってくれた人にも、買ってくれなかった人にも「アンケート」を取っているのですが―――これには、このブログを読んでくれる人や電子書籍を買ってくれる人が「どういう漫画が好きか」を知りたいという目的があって。


 8作品の中でどれが人気のある作品なのか――――8月28日時点でのデータを書き残しておこうと思います。
 数字は、アンケートに答えてくださった人の中から「面白かったと投票してくれた人の数/読んでくれた人の数」をパーセンテージで表したもので、その後に「購入者」「非購入者」を分けたパーセンテージを記しておくってカンジです。


・『shine』35%
 購入者30% 非購入者40%
・『shining』40%
 購入者40% 非購入者―
・『エロ本を買いにいこう!』71%
 購入者50% 非購入者90%
・『アタシハ許サレマスカ』40%
 購入者40% 非購入者―
・『コマンド?→A/B/C』52%
 購入者50% 非購入者54%
・『コンティニュー?→Yes/No』50%
 購入者50% 非購入者―
・『絵のない世界』50%
 購入者70% 非購入者25%
・『たのしみのない家族』60%
 購入者60% 非購入者―



 正直、意外な結果でした。
 「コメント欄やリプライとかメールで私に届く感想」と「アンケート結果」は全然違うんですね。『shine』は特に「大好きです」というコメントやリプやメールをたくさん頂いた作品で、手描きPOP企画でも『shine』のキャラをリクエストされることが多くて、人気投票企画でもシャインやムハイルは人気なので――――自分にとっても「コレが一番人気」くらいのつもりだったのですが、8作品最下位という。

 逆に、「やまなしさんの漫画の中でコレだけは好きになれません」という声が多かった『コマンド?→A/B/C』はそこそこ高い人気だという。懐かしい言葉を使うと「サイレントマジョリティ」というべきか、「実は好きだ」という人が意外に多かったんだなと。


 数字上、一番「面白かった率」が高いのは『エロ本を買いにいこう!』なんですが……数字を底上げしているのは「購入しなかった人」の支持率で。「購入した人」の支持率は平均的だという。
 逆に『絵のない世界』は「購入した人」の支持率はダントツトップなのですが、「購入しなかった人」の支持率は8作品中最下位という興味深い結果が出ました。


 逆に考えると、直前に公開した『絵のない世界』を「面白い」と思ってくれた人が、その勢いで電子書籍も購入してくれた――――という分析も出来ますね。



 しかしまぁ……ここまでみなさんの「面白い」と思った漫画が違うとなると、「次回作の参考に」とはなかなかなりそうにないですね(笑)。
 アンケートはまだまだ募集しているんで、「まだ答えてないよー」という人は今からでもどうぞー。

| ひび雑記 | 17:50 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

別件逮捕は極めて日本的ですよね。
表現規制にしたって、要は別件逮捕に使えるフリーハンドの獲物を増やしたいってことなんじゃないかと邪推してしまいます。

| 児斗玉文章 | 2013/08/29 18:38 | URL |















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