やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

世界を救うよりも大変なことが沢山ある。『ファンタジーライフLINK!』紹介

『ファンタジーライフLINK!』
 ニンテンドー3DS用/RPG
 レベルファイブ/開発:ブラウニーズ、h.a.n.d.
 2013年7月25日発売
 4980円(税込)
 セーブデータ数:1
 公式サイト
※ソフト更新(無料)することで「セーブデータ数:3」に増えます
※無印『ファンタジーライフ』を持っている人は2000円の有料DLCで『LINK!』にバージョンアップ可能


ファンタジーライフ LINK!ファンタジーライフ LINK!

レベルファイブ 2013-07-25
売り上げランキング : 214

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

※ このソフトはニンテンドー3DSの立体視機能に対応していますが、自分は視力の問題で立体視が出来ません。なので、この紹介記事内では立体視機能については言及しないことを御了承ください。
※ 自分は『LINK!』からプレイ開始したため、無印『ファンタジーライフ』との違いには言及できないことを御了承ください。



 このゲームは2012年12月27日に発売された『ファンタジーライフ』の完全版的なソフトです。『LINK!』で追加された要素その後の無料アップデートで追加された要素はリンク先をご参照ください。

 とりあえずストーリークリア&全職業マスターまでプレイしました。ここまでのプレイ時間は約60時間。ストーリークリアだけを目指すのならもっともっともっと短い時間で終わると思います。

 「全職業マスター」というととてつもなくやり込んだように思えるかも知れませんが、このゲームの職業の肩書きは「みならい→かけだし→いっぱし→うできき→たつじん→マスター→えいゆう→でんせつ→ゴッド」という順番なのでまだ9つ中6番目。
 ストーリークリア後も長く遊べる要素があって、『LINK!』で追加された部分、無料更新で追加された部分などもあるので……母のプレイ時間は400時間を超えていて、まだまだ遊ぶことがあるそうです。


 でも、このまま続けていると他のゲームの紹介記事を書けなくなってしまうので、自分はこのゲームはこの辺で切り上げて紹介記事を書くことにしました。



 このゲームは『どうぶつの森』のようなスローライフのゲームではありません。
 どうもこのゲームの情報が出てきた頃から「気ままに生きることが目的のゲーム」と発表されていたせいか、『どうぶつの森』や『牧場物語』のような日常ゲームを想像していた人が多かったみたいなんですね。

 また、このゲームの元の作品(無印『ファンタジーライフ』)が発売された昨年末には、「このゲームは『どうぶつの森』のようなゲームではない。『スカイリム』のようなオープンワールドのゲームだ」なんて言われていて。でも、『スカイリム』をやったことがない人やオープンワールドのゲームがどういうゲームか分からない人にはピンと来ない説明ですよね。


 このゲームの公式ジャンルは「RPG」です。
 「ふむふむ。RPGの元の定義は“役割を演じるゲーム”だからな、確かにどうぶつの森こそが真のRPGだなんて説もあるものな。そういうことか!」ということではなく、このゲームは普通に『ドラクエ』のような「RPG」を想像した方が近いと思います。戦闘はアクションですけど。

 一番近いのは『ルーンファクトリー』シリーズだと思うのですが、『ルーンファクトリー』から「面倒くさい農作業」を削って「敬遠されがちなギャルゲー要素」を削って、『ドラクエ』のような冒険要素を強めて、アクションが苦手な人でも遊べるようにした“万人向けゲーム”と言えると思います。

 この説明だと「『ルーンファクトリー』をやったことがない人やRPGがどういうゲームか分からない人にはピンと来ない説明」な気もします(笑)。



↓ 以下、感想はクリックで。




○ 「ストーリーを進めてもイイ」し、「横道のやりこみ要素をしてもイイ」
 このゲームは「ストーリーを進めるパート」と「自由に遊んでイイパート」を交互にプレイするゲームと言えるかも知れません。
 最初は行動できるエリアが狭いのですが、「ストーリーを進めるパート」をクリアすることで街道が通れるようになったりして「自由に遊んでイイパート」の行動エリアが広がり。「自由に遊んでイイパート」でフラグを回収することで「ストーリーを進めるパート」に入れるようになる――――


 明確にパートが分かれてはいませんけど、『ドラクエ』だって『ゼルダ』だって『ルーンファクトリー』だってそうですよね。「世界を救うために早く○○に行くのじゃ……!」と言われているのに、カジノに入り浸ったり、釣りに勤しんでいたり、畑を耕したりしているじゃないですか。大抵のRPGは「ストーリーを進めてもイイ」し「横道のやりこみ要素をしてもイイ」ようになっていて、『ファンタジーライフ』もそれに倣っていると言えるのです。


 quest.jpg


 これは引き受けたクエストの一覧画面です。
 左のタブが「達成すると職業のランクが上がっていくクエスト」、真ん中のタブが「これを全部達成するとストーリーを進められるクエスト」、右のタブが「町の人々から頼まれたクエスト」。


 職業は全部で12種類。
 戦闘特化系が「王国兵士」「傭兵」「狩人」「魔法使い」の4つ、採集系が「木こり」「採掘士」「釣り人」の3つ、製作系が「料理人」「鍛冶屋」「大工」「裁縫士」「錬金術師」の5つです。ライフギルドに行けばいつでも転職できて、転職しても覚えたスキルは引き継がれます。


 例えば「料理人」に出されるクエストは「○○という料理を作る」だけなので、ずっとキッチンで働いていればイイようにも思えるのですが。その料理を作るための食材は次の街まで行かなくてはならず、そのためにはストーリーを進める必要がある―――といったカンジに、このゲームは「クエストをこなして職業のランクを上げ」つつ「ストーリーを進め」ていくゲームだと言えますね。



 「ストーリー」は言っちゃえば「世界を救う」話です。
 まぁ……多くのRPGがそうであるように、このゲームのストーリーも「世界を救う」んです。でも、このストーリークリアはハッキリ言って難しくありません。「○○に行ってきて」と言われる場所に行くだけで、道中にモンスターがいることはいるんですが足早に走り抜ければ戦う必要はありません。ボス戦のようなものもほとんどないと言ってもイイくらいです。

 これは恐らく「料理人」のような非戦闘系の職業だけを選んで「戦いは一切やりたくない!」という人でもクリア出来るように配慮されているんだと思います。だからこのゲーム、クリアだけならとても簡単です。




 でも、「クエスト」はそうはいきません。
 町の人々から頼まれたクエストには「○○を何匹倒してきて」という戦闘のお願いがあるし、「王国兵士」「傭兵」「狩人」「魔法使い」のランクを上げるクエストには「○○を何匹倒してこい」というクエストが多いです。
 直接戦闘をするクエストではなくても、例えば「○○の木を伐採して原木を手に入れる」という採集系のクエストを達成するためにはその場所に行かなくちゃならないし、そのためにはある程度モンスターとの戦闘は必要だったりしますし。「○○を作れ」という製作系のクエストでは、そうして採集してきた原木や鉱石や魚が必要だったりします。

 これらの「クエスト」は膨大な数が用意されていて、それらを全部こなしていくと母のようにプレイ時間400時間とかになるのだと思います(笑)。



 つまり、このゲームは「クリアだけなら誰でも出来るけど、やりこみ要素が果てしなくある」ゲームで。「オープンワールド」という言葉は、やりこみ要素である膨大な数のクエストをやってもいいしやらなくてもいいということを指していたんだと思います。

 「オープンワールド」という言葉だけを聞くと、「よく分からないなー。難しそうだなー」なんて思ってしまう人がいるかも知れませんが。国民的ゲーム『ドラゴンクエスト』などのRPGとそれほど差はありませんし、日本人にとてもよくあったゲームだと思います。


 「クエストとかチマチマやるの面倒くさい」って人には流石にあまりオススメ出来ませんけど。




○ 『ルーンファクトリー』とは違うところ
 私にとって、前機種ニンテンドーDSで遊んだ全てのゲームの中でも『ルーンファクトリー3』はトップクラスに好きだったゲームなので、どうしてもこの手のゲームは『ルーンファクトリー』と比較してプレイしてしまいます。MMOやオープンワールドのゲームよりかは、『ルーンファクトリー』に近いと自分は思うんですね。

(関連記事:ヲタク向けの皮を被った万人向けゲーム『ルーンファクトリー3』紹介


 レベルファイブのゲームはこのゲームに限らず、既存のジャンルのゲームを研究して問題点を潰して「誰にでも遊べるようにする」ゲームが多いと思うので(アドベンチャーゲームを誰にでも遊べるようにした『レイトン教授』のような)――――『ファンタジーライフ』をプレイしてみると、『ルーンファクトリー』のとっつきにくいところや面倒くさいところをしっかり取り除いているなと分かります。



 まず「農作業がない」
 『ルーンファクトリー』は元々は「新牧場物語」ですから、そりゃ農作業なくしちゃダメだろって話なんですが(笑)。「毎朝ちゃんと水やりをしなくてはならない」のが面倒くさい人には薦めにくいゲームだったのは確かです。

 『ファンタジーライフ』は様々な職業になれるゲームですが、その中に「農夫」はなくて、野菜はお店から買ったり畑から勝手に引っこ抜くだけです。逆に言うと、このおかげで毎日「自宅」に帰る必要はなく、三徹・四徹は当たり前でぶっ続けでモンスター退治をしていてもイイのです。

 裏を返すと、『ファンタジーライフ』という名前だけどあまり生活感はないゲームですね。毎日ちゃんと家に帰らなければならない『ルーンファクトリー』や『牧場物語』の方が生活感はあります。



 これは人によっては長所か短所か分かれると思いますが、「ギャルゲー要素はありません」。仲間に誘うことで「信頼度」が上がる要素はありますが、いわゆる萌え絵ではありませんし、告白も結婚も出来ません。「子どもにも安心して遊ばせられる健全なゲーム」と言いますか。

 HNI_0071_20131006151439b28.jpg

 お姫様でもこんなカンジです。
 全体的に「童話のような世界観」で、『レイトン教授』の「世界名作劇場のような世界観」と同じように、ヲタク的なニオイを上手く排除しているとも思います。街並みや建物も優しい色合いに可愛らしいデザインで統一されています。

 HNI_0066.jpg

 HNI_0064_20131006150152f20.jpg

 HNI_0068_20131006150151ea0.jpg

 HNI_0070_201310061501519f6.jpg





 それでいてキャラクターの台詞回しは結構面白くて、ニヤリとさせられることも多かったです。どうもこのゲームのシナリオは『MOTHER』シリーズで知られる戸田昭吾さんが書いていたらしくて、確かに世界観は全然違うんだけど、台詞の雰囲気は近いものを感じますね。


 HNI_0042.jpg

 「鍛冶手伝い」……


 HNI_0037.jpg

 「ゆうめいなきのこ」のことかー!!


 HNI_0043.jpg

 確かに『MOTHER』っぽいメタな台詞。






 戦闘がアクションのRPGですが、「レベルを上げればアクションが下手な人でもクリア出来る」とか「強力な仲間を連れて行けば強敵も倒せる」というだけでなくて。オートで敵に向きを合わせてくれるので、軸合わせの必要がなく、アクションが苦手な人でも飛び道具をしっかり当てることが出来ます。


 HNI_0049_2013100614562736d.jpg


 Yボタンでターゲットの敵を切り替え、Aボタンで攻撃、Xボタンで特殊攻撃、Bボタンで武器をしまう。職業のランクが上がると「タメ撃ち」や「テンションMAX時の超必殺技」などを覚えていきます。

 アクションゲームとしては、元々格闘ゲームを作っていた人がプロデューサーな『ルーンファクトリー』の方が自分は好みなんですが。『ファンタジーライフ』は「アクションゲームが苦手な人でも楽しめる」ように本当に気を遣って作ってあるなぁと思います。





 HNI_0059_201310061456287d9.jpg



 HNI_0061_20131006145628a84.jpg


 『ドラクエ9』のように、装備を変えると見た目に反映されます。
 装備品はお店で買ったり人にもらったりするだけでなく、鍛冶屋や裁縫士になれば自分で作ることも可能ですし、アイテムを加えて特殊効果のある装備にすることも可能。



 HNI_0054.jpg


 HNI_0058_2013100614562830b.jpg


 『どうぶつの森』のように、自分の部屋を好きなように模様替えをすることも出来ます。大工になれば家具を自分で作れますし、条件を満たせばペットを飼うことも可能です。






 そうそう。
 忘れちゃいけないのは、このゲームの「快適さ」です。
 『ルーンファクトリー』は1ボタンでセーブポイントや自宅にワープすることが可能でしたが、『ファンタジーライフ』もメニューから「自宅(別荘)」「ライフギルド」「マスターのところ」へワープすることが可能です。荷物を運んでいる時はワープは出来ませんが、「いつでもセーブポイントに戻れる」この仕様のおかげでちょっと10分プレイしようと気軽に電源を入れることが出来るのです。

 ホント……「良いゲーム」をよく研究していて、そうした要素を上手く取り入れているなと思います。「オリジナリティあふれるゲーム」とは言いませんが、安心して女性や子どもにもオススメできるレベルファイブブランドの一本でした。



○ 総評
 さて、このゲームについては語りきれないくらい色んな要素があって、なかなか一言では説明しづらいゲームなのですが。このゲームがどういう人にオススメで、どういう人にはオススメ出来ないかを考えると……「クエストをこなすゲームが好きな人にはオススメ」「クエストをこなすゲームが嫌いな人にはオススメできません」


 ストーリーを進めるのも、職業のランクを上げるのも、町の人々のお願いを聞くのも、結局は「クエストをこなす」だけですからね。これがイヤな人には何が面白いか分からないゲームだと思います。
 自分は「クエストをこなすゲームが好き」だと自分のことを思っていて、『ルーンファクトリー3』も『ゴーバケーション』も『ファミリーフィッシング』も「もっとクエストがあれば良かったのに」と物足りなかったほどなんですが……『ファンタジーライフ』のクエストは数が多すぎて、最後の頃は飽きてしまったほどです(笑)

 そのくらいクエストの数は膨大な量があって、遊びつくせません。
 レベルファイブのゲームは「長く遊べるようにやりこみ要素を膨大に用意してくれる」結果「飽きて辞める」作品が多いので……「飽きて辞める」ほど用意しているのは、次回作の売上げに響かないか心配ではあるんですけど。


 それくらいコストパフォーマンスは申し分ないです。
 「女性や子どもにも安心して遊ばせられるレベルファイブブランド」健在。


ファンタジーライフオリジナルサウンドトラック (2枚組ALBUM)ファンタジーライフオリジナルサウンドトラック (2枚組ALBUM)
V.A.

FRAME 2013-03-12
売り上げランキング : 46692

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ゲーム紹介 | 17:57 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

なるほど、どうぶつの森をやっていて、この世界観でオーソドックスな戦士育成RPGができたらなあという思いを満足させる様なゲームであるようですね。
どうしても亜流に勘違いされ易いのを何とかしないといけませんね。
TVCMも依然としてそんな感じだし。

| 児斗玉文章 | 2013/10/08 18:47 | URL |

製作がブラウニーズってことに触れてほしい。
ブラウニーブラウンから「社長」が独立した会社で今後が非常に楽しみなメーカーですので。

| ああああ | 2013/10/08 22:29 | URL |

>ああああさん

記事の最初に開発会社として名前触れていますよ。

| やまなしレイ(管理人) | 2013/10/09 00:37 | URL | ≫ EDIT

オープンワールドってことですけど、ワールドマップは広いですか?
私はとにかく広大なマップ(世界)が好きなので…!

| ああああ | 2013/10/09 12:07 | URL |

>ああああさん

あくまで私の主観ですが、『神トラ』よりは広くて『トワプリ』よりは狭いくらいですかね。

そもそもこのゲームが「オープンワールド」だとは私はそんなに思っていないし、「オープンワールド」の定義って別に「マップが広大」ではないような……

| やまなしレイ(管理人) | 2013/10/09 19:25 | URL | ≫ EDIT

>「オープンワールド」の定義って別に「マップが広大」ではないような……
そう言われればそうですね(笑)

ストーリーに関係ないけどいろんなところに行けるゲームが好きなので。。

参考になりました。ありがとうございます。

| ああああ | 2013/10/09 23:45 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/1649-fdb522a6

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT