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「女ばかりのアニメ」じゃないと本当に売れないのか、検証してみました

 「女ばかりのアニメ」は本当に多いのか、検証してみましたの続き。
 あの記事に対するリアクションで「円盤売上などの上位作品に限定して女性比率を出してみればどうか」という御意見をもらったので、じゃーいっちょやってみっか!と重い腰を上げることにしました。


 検索したら「アニメDVD・BD売り上げまとめwiki」というページが。
 このページの数字がどれだけ正確な数字なのかは分かりませんが、各作品のDVD・BDの平均売上(全巻の売上÷巻数)を一覧で載せてくれている便利なサイトさんなのでこちらを利用させていただくことに。
 勝手に使うことに心苦しさもあるので、みなさん是非元のサイトさんで数字を確認してくださいな。ここに載せていない作品(1万本未満の作品)についても意外な発見があると思いますので。


・2000年以降のアニメでDVD+BDの売上平均1万枚以上の作品が対象
・売上枚数は「千の桁」以下は切り捨てとします
・3万本以上の場合は、「太字」表記にします
・各作品の公式サイトにおける「キャラクター」もしくは「キャスト」のページの、上から5人目までのキャラをメインキャラとして「男」「女」と“身体的性別”をリストアップしていきます
・公式サイトでメインキャラが分からなかった場合はWikipediaに頼ります
・5人の男女比率で、女100%は「☆」、女80%は「◇」、女60%は「△」、女40%は「=」、女20%は「―」、女0%は「・」で表記します
・私も全部の作品を観ているワケではないので、「そのキャラって男に見えるけど女ですよ」みたいなところがあったらコメント欄などで教えてもらえるとありがたいです。
・前回の記事で「5人じゃ検証にならないだろ」という御意見もたくさんいただきましたけど、自分はこれがベストだと思ってやっているので、それ以外の方法がベストだと思う人は是非ご自身で検証してみてトラックバックを送ってください。その方が多角的な記事になると思います。



2000年
『ラブひな』2万…男女女女女
『HAND MAID メイ』1万…男女女女女
『フリクリ』2万…男女女男男 ※OVAシリーズ
『エクスドライバー』1万…男女女男女 ※OVAシリーズ

 『ラブひな』すげーな、な2000年。
 流石にこの辺のアニメは自分はまだよく知らないのですが……当時はまだDVDもそんなに普及していなかったと思いますし、ブロードバンド普及前なのでインターネットの公式サイトも今では信じられないくらい簡素で。そんな時代に、テレビアニメでこれだけDVDを売っていたとか何者ですか『ラブひな』。


2001年
『フルーツバスケット』1万…女男男男女
『まほろまてぃっく』1万…女男女女女
 ※ リンク先、音が鳴ります

 流石に作品数が少ない2001年。
 この頃もまだまだ自分は知らないアニメがほとんどです。


2002年
『おねがい☆ティーチャー』1万…男女女女女
『ちょびっツ』1万…女男男女男
☆ 『あずまんが大王』2万…女女女女女
『藍より青し』1万…女男女女女
『まほろまてぃっく ~もっと美しいもの~』1万…女男女女女 ※2期モノ
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』1万…女男男男男
『機動戦士ガンダムSEED』5万…男男女女女
『マクロス ゼロ』1万…男男女女女 ※OVAシリーズ

 『ガンダムSEED』が飛びぬけていて「ガンダムってやっぱすごいんだな」と思う2002年。
 「深夜じゃなくて夕方枠だから当然だろ」と思うかも知れませんが、後に出てくるジャンプアニメなどと比べても別格の数字です。

 その他ではハーレムアニメに混じって「メインキャラ全員女性」の『あずまんが大王』が出ていますね。



2003年
『D.C.~ダ・カーポ~』1万…男女女女女
『おねがい☆ツインズ』1万…男女女女男
『鋼の錬金術師』3万…男男女女男
『真月譚 月姫』1万…男女女女女

 『ガンダムSEED』の後番組『鋼の錬金術師』が大ヒットを起こした2003年。
 この土曜の夕方枠(土6)は後に日曜夕方枠(日5)に引っ越すのですが、現在でも続いている「アニメのゴールデン枠」です。日曜に引っ越してからはあまり存在感がありませんが……



2004年
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』1万…女男男男男 ※2期モノ
『頭文字D Fourth Stage』2万…男男男男男 ※3期モノ
『BLEACH』1万…男女男男女
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』6万…男男男女女 ※2期モノ

 まさかの「女性比率が多いアニメ」が1作品も1万本を超えなかった2004年。
 自分をアニメヲタクの道に引きずり込んだ『舞-HiME』は9994本だそうな。惜しい!

 『ガンダムSEED DESTINY』が異次元の売上を残してはいますが、1万本越えの4作品の内3作品が続編モノということで……業界としては若干停滞していたのかも知れませんね。翌年から始まる激動の時期を予感させる静けさというか。


2005年
『The World of GOLDEN EGGS』13万…女女男男男?
『魔法先生ネギま!』1万…男女女女女
 ※ どのキャラがメインキャラか分かりませんでしたが、恐らく
『AIR』2万…男女女女女
『ハチミツとクローバー』1万…男女男女男
『魔法少女リリカルなのはA's』1万…女女女男女 ※2期モノ
『灼眼のシャナ』1万…女男男女女
『ARIA The ANIMATION』1万…女女女女女
 ※ 要望があったのでアリア社長は外しました
『蟲師』1万…男
 ※ メインキャスト1人だけ
『FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN』46万…男男女男男
 ※OVAシリーズ ※ リンク先、音が鳴ります

 『The World of GOLDEN EGGS』!?13万本!?という驚きを吹き飛ばす、『FF7』のスピンオフ作品が46万本の超ヒット。まぁ、単価だったり巻数だったりが違うので深夜アニメと同じ土俵に並べるのはどうかと思うんですが、ネタのつもりで入れてみました。

 アニメヲタク的には、『AIR』が入っていよいよ京都アニメーションが現れたぞ、な2005年。
 『AIR』の頃はまだKeyブランドの力の方が強いと思いますし、京都アニメーションが知名度とブランド力を上げるのはこの翌年のアレなんですけど……2005年~2010年の間ずっと毎年1万本以上のヒット作を出し続けたのはとてつもないです。1年に2~3本しか作らないのに。
 「ゼロ年代後半は京都アニメーションの時代だった」と言えると思いますし。その1矢目が2005年だったという。

 そして、その他のトピックとしてはこの年にフジテレビが「ノイタミナ」枠を作ったこと(第1作が『ハチミツとクローバー』)。女のコ達が戦う『リリカルなのはA's』、ライトノベル原作の『シャナ』、メインキャラ全員女性の『ARIA』が1万本を超えているということ。どれもここから主流になっていく流れです。



2006年
= 『The World of GOLDEN EGGS "SEASON 2"』10万…女女男男男?
 ※2期モノ
『Fate/stay night』2万…女男女男女
『涼宮ハルヒの憂鬱』4万…女男女男女
『銀魂』1万…男男女男女
 ※ 定春って男でイイんだっけ?
『ウサビッチ』6万…男男男男男?
『DEATH NOTE』1万…男男男女女
『Kanon』1万…男女女女女
『コードギアス 反逆のルルーシュ』4万…男男女女女
『機動戦士ガンダム MSイグルー -黙示録0079-』1万…男女男男男 ※OVAシリーズ
『GUNDAM EVOLVE../Ω』4万 ※OVAシリーズ
 ※ 歴代ガンダム作品をモチーフにした短編作品集
『FREEDOM』3万…男男男男男 ※OVAシリーズ

 深夜アニメの歴史を変えたと言っても過言ではない4万本越えの『ハルヒ』と『コードギアス』について盛り上がりたかったのに、『The World of GOLDEN EGGS』と『ウサビッチ』と『GUNDAM EVOLVE』のせいで何だか微妙な雰囲気の2006年!

 『コードギアス』は『ガンダムSEED』から続く「サンライズの欝アニメ」の系譜で、1期は深夜アニメでしたけど2期は前述の「日5」での放送になりますね。超豪華スタッフとたくさんのメディアミックスを行っていたとは言え、ガンダムブランドを使わないでこの数字とは凄まじいものがあります。

 『涼宮ハルヒの憂鬱』はゼロ年代後半を代表する大ヒットアニメ。京都アニメーションのブランドを日本中に浸透させました。
 YouTubeで(違法コピーだけど)「なんかすげー面白いアニメがあるらしいよ」と口コミが広がり、それまでアニメに興味を持っていなかった人もアニメを観始めるきっかけになりましたし。今では普通に行われている、「インターネットでのアニメ配信」が本格的に始まるきっかけにもなりました。前述の『コードギアス』は『ハルヒ』の半年後のスタートだったので、上手くインターネットを利用して年末にそれまでの話数を一挙ネット配信とかやっていたと記憶していますし、アニメとインターネットの関係が変わった時期とも言えますね。



2007年
『天元突破グレンラガン』2万…男男女男男
『魔法少女リリカルなのはStrikerS』2万…女女女女女 ※3期モノ
『らき☆すた』2万…女女女女女
『おおきく振りかぶって』1万…男男男男男
『モノノ怪』1万…男女男女男
 ※ 各エピソードのメインキャラを順に並べました
『ウサビッチ シーズン2』5万…男男男男男? ※2期モノ
『CLANNAD』2万…男女女女女
『機動戦士ガンダム00』3万…男男男男女
『みなみけ』1万…女女女女男

 京アニが『ハルヒ』に続く『らき☆すた』を作り、ガンダムは新シリーズ『OO』が始まり、京アニ&Keyコンビとしては(現状)最後の作品になった『CLANNAD』が始まるなど――――“過渡期”という印象の2007年。
 『グレンラガン』に『なのは』に『おお振り』に『モノノ怪』に『みなみけ』と、様々なジャンルの作品が1万本を超えていますね。2006年以降、アニメファンの裾野が広がったということなのか。



2008年
『ARIA The ORIGINATION』1万…女女女女女 ※2期モノ
 ※ 要望があったのでアリア社長は外しました
『マクロスF(フロンティア)』4万…男女女男男
『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』4万…男男男女男 ※2期モノ
『ファイアボール』3万…女男男男男?
 ※ 性別あるのかこの人達
『図書館戦争』1万…女男男男女
『ストライクウィッチーズ』1万…女女女女女
『夏目友人帳』1万…男男女男男
『とらドラ!』1万…女男女男女
『CLANNAD AFTER STORY』1万…男女男女男 ※2期モノ
『黒執事』1万…男男男男女
△ 『かんなぎ』1万…女男女女男
『とある魔術の禁書目録』1万…男女女女男
・ 『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』3万…男男男男男 ※2期モノ
『ウサビッチ シーズン3』5万…男男男男男? ※3期モノ

 『マクロス』『コードギアス』『ガンダム』が揃って登場の2008年。
  『ストライクウィッチーズ』はちょっと例外ですけど、『図書館戦争』『とらドラ!』『かんなぎ』『禁書目録』と「男女比半々くらいのアニメ」が1万本を越えるようになったのが特徴的な時期ですね。男比率多めの『夏目友人帳』『黒執事』も入っています。ゼロ年代初期の頃とは明らかに客層が変わっていることが分かります。



2009年
『続 夏目友人帳』1万…男男女男男 ※2期モノ
『涼宮ハルヒの憂鬱(新アニメーション)』1万…女男女男女
  ※1期の再放送+2期
『クイーンズブレイド 流浪の戦士』1万…女女女女女
『けいおん!』4万…女女女女女
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』1万…男男女男女
 ※2期だけど話は仕切り直し
『化物語』7万…男女女女女
『とある科学の超電磁砲』2万…女女女女男
『DARKER THAN BLACK 流星の双子』1万…男女男男男
『ヘタリア Axis Powers』2万…男男男男男 ※WEBアニメ
『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱とにょろ~ん ちゅるやさん』1万…女男女男女 ※WEBアニメ
『いっしょにとれーにんぐ』1万…女 ※OVA
 ※ 登場人物一人しかいないし…

 『けいおん!』4万に驚いていたら『化物語』が7万って!という2009年。
 『化物語』は男主人公のハーレム配置のアニメですが、『けいおん!』『超電磁砲』『クイーンズブレイド』と「男主人公すらいない女のコばかりのアニメ」が主流になってきました。「別に男キャラなんて要らないだろ」という流れが今にも続いていて、元となった「女ばっかり出てるアニメていい加減飽きたよな」という意見が生まれるという。

 それと、翌年はもっと顕著ですが「男ばかりのアニメ」も1万枚を越えることが普通になってきましたね。この二極化は面白い傾向です。




2010年
『デュラララ!!』1万…女男男女男
『Angel Beats!』3万…男女女女男
『薄桜鬼』1万…女男男男男
『WORKING!!』1万…男女女女女
『けいおん!!』3万…女女女女女 ※2期モノ
『ストライクウィッチーズ2』1万…女女女女女※2期モノ
『戦国BASARA弐』1万…男男男男男※2期モノ
『薄桜鬼 碧血録』1万…女男男男男※2期モノ
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』2万…女男女女女
『とある魔術の禁書目録Ⅱ』1万…男女女女男 ※2期モノ
『ヘタリア World Series』1万…男男男男男 ※WEBアニメ ※2期モノ

 2期モノばっかの2010年!
 『AB!』も言ってしまえばKeyブランドからの流れですし、新しいヒット作が生まれないことの閉塞感がうんちゃらかんちゃら―――という翌年に新しいことがドカドカ起こることが、こうしてまとめて見ると分かりますね。

 2005年から毎年入っていた京都アニメーション作品は、この年の『けいおん!!』を最後に連続記録が途絶えます。というか、『けいおん!』の映画作っていたからでもあるんですけどね(笑)。



2011年
『魔法少女まどか☆マギカ』7万…女女女女女
 ※ キュゥべえは性別ないはずなので省きました
『IS<インフィニット・ストラトス>』3万…男女女女女
『ウサビッチ シーズン4』4万…男男男男男? ※4期モノ
『TIGER&BUNNY』3万…男男女男女
『銀魂’』1万…男男女男女 ※2期モノ
『ファイアボール チャーミング』1万…女男男男男 ※2期モノ
『STEINS;GATE』1万…男女女男女
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』3万…男女女男女
『青の祓魔師』1万…男男女男男
『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』1万…女男男男男
『夏目友人帳 参』1万…男男女男男 ※3期モノ
『THE IDOLM@STER』2万…女女女女女
『WORKING’!!』1万…男女女女女 ※2期モノ
『Fate/Zero』5万…男女女男男 ※スピンオフ作品
『境界線上のホライゾン』2万…男女女女男
『ペルソナ4 the ANIMATION』3万…男男女女男
『僕は友達が少ない』1万…男女女女女
『ブラック★ロックシューター』2万…女女女女女 ※OVA

 『まどか☆マギカ』7万!『IS』3万!『ウサビッチ』4万!『タイバニ』3万!『あの花』3万!『Fate/Zero』5万!『P4』3万!
 『ウサビッチ』君、ちょっと席を外しておいてくれないかい、な2011年。


 『まどか☆マギカ』の超ヒットばかりに目がいってしまうのですが、ハーレム配置の『IS』、男比率高めな『タイバニ』、男女比半々くらいの『あの花』『P4』、オッサン比率の高い『Fate/Zero』―――と、様々なタイプの作品が3万本越えをしているというすごい年です。

 一体何があったんだ……集計の方法でも変わったのか……と疑いたくなります。
 単純に「アニメのDVD&BDを買う人が増えた」ということなんですかね。Twitter等のSNSの浸透で「ヒット作にのみ売上が集中するようになった」のかと思ったのですが、『花咲くいろは』や『ゆるゆり』など8000本付近の中ヒット作も出ているんで、純粋にヒット作が多かった年ということでイイのかな。




2012年
『偽物語』6万…男女女女女 ※2期モノ
『妖狐×僕SS』1万…女男男女男
『Fate/Zero 2ndシーズン』5万…男女女男男 ※スピンオフ作品の2期
『黒子のバスケ』2万…男男男男女
『ソードアート・オンライン』3万…男女女女女
『境界線上のホライゾンII』2万…男女女女男 ※2期モノ
『中二病でも恋がしたい!』1万…男女女女女
『To LOVEる-とらぶる- ダークネス』1万…女女女男女
『リトルバスターズ!』1万…男女男男男
『ガールズ&パンツァー』3万…女女女女女


 前年に比べると、ヒット作の女性比率が高い2012年。
 『Fate/Zero』自体はオッサン比率の高い作品ですけど、元々はエロゲーのスピンオフ作品ですから「美少女アニメの流れを汲む」とも言えますし。直近の2012年の記録だけ見れば「売れるのは美少女モノばかり」という意見も分からなくはないかなと思います。





 とりあえず以上で。
 2013年は記録が出きっていないのでリスト化しませんが、『ラブライブ!』『うたプリ2期』『俺妹2期』『進撃の巨人』『超電磁砲2期』『Free!』『物語』辺りは1万のラインを越えてきそうです。『進撃の巨人』がどのくらい数字を伸ばすのかが注目ですかね。


 長くなったので、インターバルを挟んで「「女ばかりのアニメ」じゃないと本当に売れないのか」を書いていこうと思います。もうすっかり最初の目的を忘れてしまっていました。


 まず、今回の「女ばっかり出てるアニメていい加減飽きたよな」という話は、日本のテレビアニメの話だと思うんで……『The World of GOLDEN EGGS』とかOVA作品とか劇場版作品は除いて考えた方がイイと思います。『ウサビッチ』も全1巻なので、テレビアニメと同じ土俵に上げるのはどうかと思って外して考えます。

 日本で一番売れたアニメのDVDは『FF7 ADVENT CHILDREN』なので「女ばかりのアニメしか売れない」というのは誤解であるとか言っても、誰も納得してくれないと思いますし(笑)。




 それと……「2000年にDVDを1万枚売る」のと「2013年にDVD+BDを1万枚売る」では意味が全然違います。DVDの普及率が違いますし、アニメファンの数も違うことでしょう。なので、13年間の売上トップ10みたいなことをやってもあまり意味はないと思うんです。なので、絶対的な数字よりも、その時期その時期の相対的な数字の方が大事かなと思います。


 2000年~2003年までは圧倒的に「男主人公1人+複数の女のコ」という構図の“ハーレムアニメ”が売れています。『ラブひな』 『HAND MAID メイ』『まほろまてぃっく』『おねがい☆ティーチャー』『藍より青し』『D.C.~ダ・カーポ~』……『おねがい☆ツインズ』と『月姫』もここに入れちゃってイイかな。『月姫』を一緒に入れるのは若干抵抗ありますけど(笑)。
 とにかく、こういう作品が1万本以上を売り上げることが多かったというか、こういう作品以外はなかなか1万本以上売れていないんですね。


 時期は重なるのですが……2002年の『ガンダムSEED』辺りから若干市場が変わっています。
 2002年の『ガンダムSEED』、2003年『ハガレン』、2006年『コードギアス』辺りは“欝アニメ”全盛期とも言えて……出てくる女のコが可愛いのは可愛いんですけど、そんな女のコ達が無惨に死んだり復讐心に狂っていったり。悲惨な境遇のキャラクター達がどんどん悲惨になっていくアニメがヒットしていて、“ハーレムアニメ”全盛期からは随分と空気が変わっているんですね。

 1万本は届きませんでしたが、2004年の『舞-HiME』なんか象徴的で、美少女が集まって殺しあって自分が負けると好きな男が消滅していくという―――この時期のアニメを端的に表していたなと思いますね。


 2002年の『ガンダムSEED』からの「土6」枠、アニメヲタクを主人公にした『電車男』のヒット(ネットや書籍が2004年、映画とドラマが2005年)、2005年からフジテレビが「ノイタミナ」枠を作り、2006年にはYouTubeで『涼宮ハルヒの憂鬱』が話題に――――という流れで、ゼロ年代中盤はアニメファンの層が広がった時期と言えると思います。様々な作品が1万本を越えるようになったんですね。

 2005年の『ハチクロ』や2008年の『図書館戦争』『とらドラ!』『かんなぎ』のように「男女比半々くらいの恋愛物語」も普通に1万本を越えるようになり。
 2007年の『おお振り』や2008年の『黒執事』など、「男比率の高い作品」も1万本を越えるようになりました。


 また、『涼宮ハルヒ』以後の時期は様々なタイプの作品が1万本を越えるようになった一方で、2006年~2008年の『コードギアス』、2007年の『グレンラガン』、2008年の『マクロスF』、2007年~2008年の『ガンダムOO』とそれ以上のヒット作と言えばロボットアニメが中心だったとも言えます。
 逆にこの時期は「男主人公+複数の女のコ」という典型的な“ハーレムアニメ”はあまり1万本を越えるものが出ていないんですね。京アニ&Keyの『Kanon』と『CLANNAD』くらい。


 2009年になると、その反動からなのか“女のコだらけのアニメ”として『けいおん!』がヒット。その前年の2008年の『ストライクウィッチーズ』、2009年の『とある科学の超電磁砲』、2011年の『まどか☆マギカ』、2012年の『ガールズ&パンツァー』等―――「もはや男主人公すらいらない」という“女のコだらけのアニメ”が人気ジャンルになり。


 その一方で、2009年に『化物語』が“久々にヒットしたハーレムアニメ”となりました。『化物語』は「ハーレム構造のアニメを再構築したアニメ」とも言えるんですけど(主人公が早々にヒロインとくっ付いてしまうし)、この時期に「男主人公+複数の女のコ」というハーレムアニメが再興することになります。
 2010年の『俺妹』、2011年の『IS』『シュタゲ』『僕は友達が少ない』、2012年の『中二恋』なんかはそうですね。『アイマス』もそうか。2012年の『SAO』もそう?
 『Fate/Zero』も切嗣がセイバーとアイリと舞弥をはべらかすアニメと見ればハーレムアニメと捉えられなくもない(笑)。2008年の『禁書目録』と2010年の『WORKING』は、無理があるかな……


 2010年~2011年は『AB!』『あの花』『P4』など「男女比率半々」のアニメも3万本を越える大ヒットをあげて、『タイバニ』や『Fate/Zero』のような男比率高めのアニメも大ヒットしているのですが……
 2012年の記録だけ見ると、『偽物語』『SAO』『ガルパン』と言った女性比率高めのアニメが上位で、京アニ作品でも男女比半々の『氷菓』よりハーレム配置の『中二恋』が売れているので。
 「女ばかりのアニメじゃないと売れない」というのは、最近の売れ筋だけで言えば間違ってはいないかなと思います。“女のコだらけのアニメ”と“ハーレムアニメ”が二強というか。



 ただ、2000年からの流れを見てもらえば分かるように、アニメの売れ筋って3~4年単位で変わっているんですよね。現に、2013年のTOP3には男女比半々の『進撃の巨人』が入ると思われますしね。
 2009年の大ヒット作『けいおん!』と『化物語』は、前者が“女のコだらけのアニメ”の流れを作り、後者が“ハーレムアニメ”の流れを再び作ったのですが―――2013年は『けいおん!』スタッフが再結集した『たまこまーけっと』と、『化物語』シリーズの締めくくりとも言えるセカンドシーズンが放送されていて。現在は2009年からの流れの一区切りの時期と見ることも出来るんですね。

 そう考えると来年はまた新しい流れが生まれそうな気もしますし、2013年に現れた『進撃の巨人』『ラブライブ!』『Free!』は“既に何かが始まっている”という兆しなのかも知れません。


 「女ばかりのアニメじゃないと売れない」というのは最近の売れ筋だけで言えば間違ってはいないと思いますが、2014年はどうなるのかが分からないので非常に楽しみ――――という。結局何も言っていないような結論で締めくくろうと思います(笑)。

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