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「1週観逃しても大丈夫なアニメ」と「毎週観ないと楽しめないアニメ」

 テレビ東京の放送時間が30分ズレていたので『のんのんびより』録画失敗していました。死にたい。ウチのHDDレコーダーは、毎週録画にすると放送時間のズレに対応できないんです……ニコ動のタイムシフト予約しておいたけど、一週間以上はお預けか。


 ただ、正直なことを言うと『のんのんびより』は「1話観逃したところでそんなに問題ないアニメ」とも思います。
 いや、録画失敗したので今週の話もそうだったかは分かりませんが。基本的には1話完結の話で、“今週の話が来週の話に繋がる”みたいなことはないので。8話を観なくても、9話は普通に楽しめると思うのです。いや、まぁ録画失敗しないに越したことはないのですが、「録画失敗したのが『のんのんびより』だった」のは不幸中の幸いだったのかも知れません。



 対照的に「1話観逃すと致命的なアニメ」もたくさんあります。
 恐らく深夜アニメファンではないと思われる人が、『魔法少女まどか☆マギカ』について「全話観ることが前提のストーリーなのでアニメヲタク以外の人は付いていけない」と評しているのを見たことがあって。なるほど、それは確かに言えるなと思ったのです。

 『まどか☆マギカ』は毎週毎週「ショッキングなことが起こる」か「重大な真実が明らかになる」アニメだったので、ファンからすれば毎週目が離せずに食い入るように観ていたワケですが……逆に言うと、1週でも観逃してしまうと意味不明になってしまうので、毎週アニメを観る習慣のない“非アニメファン”からすると付いていけないアニメだったのかも知れませんね。


 ただ、それが悪いこととは私は思いません。
 深夜アニメは「ブルーレイやDVDを売る」ことが基幹になっているビジネスモデルですから、ブルーレイやDVDを買ってもらって「全話通して楽しめる」「何回観ても楽しめる」ストーリーにしていくのは当然のことだと思います。現に『まどか☆マギカ』のブルーレイやDVDの売上は、深夜アニメのそれの中ではズバ抜けた超絶ヒットをしたワケですからね。




 もちろんコレは『まどか☆マギカ』に限った話ではありません。
 自分が今季推しているもう一つのアニメ『境界の彼方』なんて、「一回観ただけでは何が何だか分からない」と言われているくらい細かい伏線とか演出が多いので、1話まるまる観逃してしまったら致命傷です。
 例えば、『境界の彼方』は登場人物の感情を「私は前向きになりました!」みたいな台詞で説明するのではなくて、2話で「牛丼を食べているシーン」と4話で「レバニラを食べているシーン」を比べると4話の方が美味しそうに食べているから栗山さんの気持ちが変わったんだと分かるようになっていて。
 こういうところが私がこのアニメを大好きなところなんですけど、2話か4話かどちらかを観逃していたら意味不明なワケですよ。ただご飯食べているだけのシーンにしか見えません。


 録画失敗したのが『境界の彼方』じゃなくて良かった……と正直思いました。
 それは『のんのんびより』より『境界の彼方』の方が好きだという話ではなくて、「1話観逃したところでそんなに問題ないアニメ」と「1話観逃すと致命的なアニメ」の違いなのです。



(関連記事:『のんのんびより』における一条蛍の役割を考える
(関連:生きるためには食べなくてはならない!『境界の彼方』の食事シーンを読み解く



 これは数年前に何万回と議論になった「『けいおん!』にストーリーはあるのか」問題にも繋がるのだと思います。
 『けいおん!』も言ってしまえば1話完結の日常アニメなので、一見すると『のんのんびより』同様に「1話観逃したところでそんなに問題ないアニメ」と見ることも出来るのですが……全話通して観るとキャラクターの成長が描かれていて、例えば2期の中盤あたりから唯が憂に起こされなくなるなんてことは台詞では説明されないので、その点では「1話観逃すと致命的なアニメ」とも言えるんです。

 『けいおん!』はライトに観ている人には「1話観逃したところでそんなに問題ないアニメ」で、ヘビーに観ている人には「1話観逃すと致命的なアニメ」のハイブリッドアニメだったというか。同じメインスタッフの『たまこまーけっと』もそういうところがありましたね。最終話まで積み重ねてきたものがあってこそ、最後のたまこの決断が活きたワケで。

(関連:憂はどうして軽音部に入らなかったのだろうか
(関連:「誰かを好きになるって楽しいね!」――『たまこまーけっと』が描いているもの
(関連記事:北白川たまこは特別な存在だし、特別な存在と描かなければならなかった




 ここまで書いておいてアレなんですけど。
 でも、別にアニメって「100%理解しないとならない」ワケではないですよね。


 『けいおん!』を日常アニメとして楽しんだ人もいる、『まどか☆マギカ』をキャラ萌えアニメとして楽しんだ人もいる、『境界の彼方』を脚フェチアニメとして楽しんでいる人もいる―――娯楽の楽しみ方は人それぞれですから、ぶっちゃけどんなアニメだって「全話観ないとならない」とは言えないとも思うのです。

 これ……お叱りを受けるかも知れませんけど、私は最初の2~3話で脱落してしまったアニメも「最後はどうなるんだろう?」と気になって最後の2~3話だけ観ることがあります。
 それでも結構面白いんですよ。途中の展開とか分からないから全話観ている人と同じくらい楽しめるワケではないのですが、それでも結構楽しめちゃうんです。『アイドルマスター』のアニメは1~3話と23~25話の6回しか観ていなかったのですが、それでも春香の話に号泣していましたもの。途中を全く知らないのに(笑)。


 娯楽なんて楽しめたもの勝ちなんだから、「アニメを毎週観る習慣なんてないから深夜アニメ追いかけられない」って人は今からでもイイと思うんです。
 秋に始まった1クールのアニメはここからが山場ですからね。こっから一番盛り上がるところですし、今から観たってイイと思います。だから、観ていなかった人も『のんのんびより』『境界の彼方』を今からでも観ましょうよ!


| アニメ雑記 | 17:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

漫画の長期連載なんかも、長続きしている作品は、途中から評判を聞いてコンビニで最新号を読んできて、実際に面白かったらコミックスを1巻からチェクするって楽しみ方をしても何も問題がないですもんね。
毎話どこかしらに掴みがあるというか。
途中からでも、なんだかよく分からないけど面白いなと思わせてくれるアニメ、たくさんありますよね。
アニメのDVDも全話収録じゃなくてより抜き版があればもっと売れるような気も。

| 児斗玉文章 | 2013/11/28 18:01 | URL |

 意外と楽しいですよね、最終回だけ視聴って(笑)
 普通は一番の盛り上げどころで、製作リソースも多めに分配されてるだろう場所ですし。

 途中を絶対に観ないだろう作品に限りますけど、最終回だけせっかくだから見ておくというのはたまにやります。
 ……結果、半端に興味のある作品の方が完璧な手つかずのまま終わりやすい、という。

| kanata | 2013/11/29 20:53 | URL | ≫ EDIT















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