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「大好き」だからと言って「オススメ出来る」ワケではない

 定期的に書きたい話。

 「好きな作品」と「面白い作品」と「素晴らしい作品」は別
 「新しい」という評価基準


 上の記事は2009年12月の記事。下の記事は2012年12月の記事。
 読んでみて思い出しましたが、2009年12月と言えば『とある科学の超電磁砲』アニメ1期のレベルアッパー編の頃でした。あのアニメで佐天さんの話に心を揺さぶられまくった自分は、「評価なんてものは1つの軸では語れないよね」とあの記事を書いたんでした。


 自分の場合は「3つの評価軸」ですが、人によっては「2つ」だったり「4つ」だったり「5つ」だったりすると思います。要は人間ってモノを「レベル5←→レベル0」という1つの評価では判断出来ないよね―――という話です。自分の場合は……

 「好きな作品」は作品自体への“愛着”。
 キャラが好きかとか、世界観が好きかとか、作品が描こうとしているものが好きとか。他の作品にはない魅力があるとか、俺だけがこの作品の魅力を分かっているんだ感とか。

 「面白い作品」は作品への“没入”。
 どれだけ夢中になったかとか、連載漫画やテレビアニメの場合はどれだけ続きが楽しみだったかとか、ゲームだったらどれだけぶっ続けで遊んでしまったかとか。

 「素晴らしい作品」は“他人にオススメ出来るかどうか”。
 万人向けか、初心者にもハードルは高くないか、完成度が高いか。「新しい作品かどうか」もこの中に内包されるかなと今の自分は考えています。


 この3つの別々の評価軸で作品を捉えています。
 「面白いけど好きではない作品」や「素晴らしくはないけど好きな作品」といった話は2009年の記事に書いたので、そちらをどうぞ。



 2009年にあの記事を書いた時とは状況は随分変わって、「個人サイト」や「ブログ」を書くほどの熱量のない人も「Twitter」等の普及によって気軽に感想が言えるようになったと思います。
 なので、色んな人の「好き←→嫌い」「面白い←→つまんない」という個人の感想が可視化されるようになって、“「素晴らしい」至上主義”の世の中ではもうなくなったと思います。Twitterの普及でインターネットがつまらなくなった側面は確かにありますけど、こんな風に面白くなった側面もあると思うんですね。

 以前の記事に書いたように、今季の冬アニメを私は「Twitterの評判をチェックしてから観るアニメを考える」ことをしていたのですが……
 Aさんが絶賛していてBさんが酷評しているものを私が大好きなのに、Aさんが酷評していてBさんが絶賛しているものも私は大好きだったりするという。好みというのはみんな違うし、自分と全く同じ好みの人なんていないんだなぁと改めて思った次第です。




 んで、逆に言うと……現在は「素晴らしい作品かどうか」を語りづらくなっているかなぁと思うのですね。「その作品を気に入るかどうかは人それぞれ」だから、そこを論じてもイミないよね―――というのはまさに2009年の私が書いていたことなんですけど(笑)、そういう空気があの頃より強くなっているんじゃないかと思います。

 でも、絶対に「みんなにオススメ出来るかどうか」という評価軸も大事なんです。
 もちろん私が「みんなにもオススメ!」と思ったからと言って、実際に万人が楽しめるワケではないんですけど。「普段アニメを観ない人にアニメを薦める」とか「普段ゲームをしない人にゲームを薦める」とかをやっていくには、「素晴らしい作品かどうか」も大事だと思うんですね。



 例えば、私は前季アニメの『境界の彼方』が大好きで、超面白かったと思いますけど……アレを万人にオススメするかと訊かれたら「覚悟はしておきなよ」と言うと思いますもの(笑)。
 1周だけだとよく分からないし、ラストシーンの意味はじっくり考えないとワケ分からないし。完成度は高いと思うけど、楽しむためのハードルが高いので「素晴らしいアニメだったか」というとなかなか即答しづらい……

(関連:初見では絶対にワケが分からないであろう『境界の彼方』の伏線をまとめました
(関連記事:栗山未来は「何」になったのか――アニメ『境界の彼方』ラストシーン考察


 でも、「好き」ってそういうものだと思うんですよ。
 理屈では説明出来ない特別な感情で、だから「好きな作品」だからと言って「オススメ出来る作品」ではないというか。むしろ、みんながボロクソに言っているけど「俺は好き」な作品こそ、どんどん好きになっていくこともありますしね(笑)。俺がっ!俺だけがコイツの良さを分かってあげられているんだっ!!感。




 ということで、今季始まったアニメで私が今のところ「好きな作品」。
 『未確認で進行形』
 バンダイチャンネルで1話、ニコニコ動画で1~2話が観られます(1/20現在)。
 主人公の女のコが姉から溺愛されまくっていて、姉好みの妹になるように徹底的に教育されているというのがまず最高です。また、主人公の女のコと結婚するために許婚の男のコがやってくるところから始まるのですが、この男のコが子どもの頃からずっと主人公の女のコと結婚することを考えていて、主人公の女のコのためなら何でもする超一途なところもイイです。更に、流石に主人公は16歳なので妊婦さんではありませんが、作中で「安産型」と呼ばれるくらいの素材なので早く妊婦姿が見たいですね。

 私にとっての二大ストライクゾーンである「イチャイチャ姉妹」と「ヒロインを好きすぎる男主人公」に見事にハマっていて、「妊婦としての素質」もありそうということで、第1話を観た時点で「これは!俺の大好きなヤツや!!」と飛び上がって喜んだのですが……
 逆に言うと、あまりにも自分の好みにハマリすぎていて、みなさんにオススメ出来るかと考えるとよく分かりません(笑)。

(関連記事:主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです


 あとは、前の記事でも紹介した『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』
 バンダイチャンネルで1話(有料会員は2話以降も見放題)、ニコニコ動画では1~2話が観られます(1/20現在)。
 親同士が再婚したのに海外に行ってしまうので、血の繋がっていない兄と妹の二人暮らしが始まる―――という「いやいやいや!」とツッコミたくなる設定から始まるのですが。
 妹は兄のことを拒絶していたのに、兄のことを好きな幽霊に取り憑かれたために、妹は兄とラブラブしなければならない……と、「どうして兄妹なんかで恋愛するのか」という兄妹モノの分解・再構築になっているのが面白いなと思いますし、「バレてはいけない緊張感」というラブコメの定番をちゃんと活かしていると思います。

 あと、“妹”と“妹に取り憑ついた女のコの幽霊”が普通にヤっているのが最高だと思います。というか、まだ自分は観られていないけど『桜Trick』以上にガチ百合じゃないか!しかもこっちは純粋に性欲のためにシているし!「純粋に性欲のため」って何だ!?

 ということで、私は「大好き」だけど、「みなさんにオススメ」とは言いません(笑)。大事な部位は修正されて見えないというのも、アニメ慣れしていない人には意味不明だと思いますしね。あれ、ブルーレイで外れるんですかね。外れたら18禁アニメにならないだろうか。
 それと……脚本が倉田英之さんで、倉田さんのアニメは何故だかいつでも「3話までなら神アニメ」と言いたくなるほど序盤がものすごく面白い人なので。私も4話以降にサラッと脱落するかも知れません(笑)。



 その他では、『ニセコイ』かなー。
 原作からして有名なので今更紹介するのもアレですが。バンダイチャンネルニコニコ動画のページも貼っておきます。
 これは普通にクオリティ高くて「万人にオススメできるアニメ」だと思うんで、ラブコメ嫌いorシャフト嫌いでなければ普通にオススメであまり語ることもありません(笑)。



 12月に紹介した7本のアニメが1本も入っていませんけど(笑)、この記事を書いている時点ではまだ『いなり、こんこん、恋いろは。』も『桜Trick』も観られていませんので……
 しかし、ものの見事にラブコメばっかですね……これは「今季はラブコメが強い」のか、「今の自分がラブコメを欲している」のかどっちなのかな……


| アニメ雑記 | 17:58 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

かつてBEEP!メガドライブなどのソフトバンク系ゲーム雑誌の読者評価の平均点でランク付けするコーナーでは、「好きな人しか買わないが好きな人にとっては最高のゲーム」が上位を占める傾向がありました。
だから万人にウケるゲームは上位になりにくかったんですが、それはそれでそうと分かって見れば役立つランキングでしたし、自分の好きなゲームの平均点が低くても納得がいったものです。
ですから、自分の好きなものを好きだと熱弁する時には、そうそうヒトに勧められるかどうかを気にすることもないと思っています。
参考までにこういう意見もあるということで。

| 児斗玉文章 | 2014/01/21 18:34 | URL |

虚淵氏がインタビューで「TVアニメは第3話までで視聴者のハートをつかむべし」と教わった、みたいな事を言っていました。それが倉田氏だったような違うような・・・・・・ググっても見つからないんですが誰かわかりませんかね?

自分も「最近~」は1話みて少し好きになったんだけど薦められない作品ですwww
でも全然違う見方なのがまた面白いですね。
過激な描写で話題になってるけど何気に演出が丁寧というアンバランスぶりが妙に琴線に触れました。

| he-he- | 2014/01/23 06:22 | URL |

>he-he-さん

自分もその話は聞いたことがあったので、気になって調べてみました。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw189629

黒田洋介さんみたいですね。
確かに『ビルドファイターズ』の1話と2話はこんなカンジでした。3話はどうだったかな……

| やまなしレイ(管理人) | 2014/01/23 18:54 | URL | ≫ EDIT

あぁ、黒田さんの方でしたかー
ありがとうございました。
この二人はたまにごっちゃになっちゃって(笑)

| he-he- | 2014/01/24 04:20 | URL |















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