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冬アニメに夢中になって、秋アニメのことをすっかり忘れている

 深夜アニメというものは、3ヶ月に1回ドカッと大量に始まります。
 「週1話、3ヶ月間で全12話(前後)」のものもあれば、「週1話、6ヶ月間で全24話(前後)」のものもありますし、例外もないことはないのですが……基本的には3ヶ月周期で「大量に終わって」「大量に始まる」ものです。12月に大量のアニメが最終話を迎え、1月に大量のアニメが第1話を迎える――――という循環が3ヵ月ごとに行われるのです。

(関連記事:超初心者のための“深夜アニメの楽しみ方”講座


 慣れてしまって「これが当然」のように思えても、これってやっぱり凄いことですよね。


 今季も自分が夢中になれる深夜アニメが始まって、「『恋いろは。』面白ぇー!」とか「『未確認で進行形』好きだー!」とか呟いているワケですけど。
 ちょっと思い出してみると、12月の末には私、「『境界の彼方』と『のんのんびより』が終わったらこれから何を楽しみに生きればイイんだろう……」とか言っていたワケですよ。


 生きている!私、まだ生きているよ!!
 『未確認で進行形』のニコ生トーク番組にハマって「照井さんが可愛いから生きてゆける」とか言っているよ!



 特に今季の自分は27本ものアニメ1話を観たことで脳がパンク状態なので……あの、ホントこういうことを書くのは申し訳ないんですけど……あれだけたくさんの考察記事を書いた『境界の彼方』がどういう話だったか、忘れつつありますもの(笑)。
 いや、まぁ……それは流石にアニメクラスタの人達にも「おじいちゃんかよ!」とツッコまれると思うんですけど、じゃあ「去年の夏アニメは何を観ていましたか?」と聞くとみなさん即答出来ないんじゃないかと思うんですよ。自分は、『銀の匙』と……えーっと、春から継続の『進撃の巨人』と『超電磁砲S』と、あれ……あとは何観てたっけ??


 ということで、自分のブログの過去ログを調べました。
 『物語』シリーズセカンドシーズンと、『プリズマ☆イリヤ』を観ていました。『プリズマ☆イリヤ』!『プリズマ☆イリヤ』ってまだ半年前のアニメなのか……





 当たり前なことですけど、「3ヶ月間放送されるアニメ」というのは「3ヶ月で完成する」ワケではありません。
 企画が立ち上がるのは数年前、自分にはよく分かりませんけど予算とか人員とかの確保もものすごく大変なんでしょう。脚本が出来て、コンテが出来て、第1話の何ヶ月も前から数話分が同時進行で作画されて、動画になって、前後して声優さんがアフレコして――――とまぁ、数年単位のプロジェクトで数十人から百人クラスの人が動いて、ようやく「3ヶ月間毎週放送されるアニメ」が出来上がるというのも奇跡のような所業だと思うのですが。
 それが3ヶ月ごとに20~30作品あるワケですよ。ホント、どういう国なんだ日本。



 「冬開始のアニメ面白いー。生きてて良かったー。」と言っている一方で、12月まで夢中になっていたアニメのことを忘れつつあるというのは……我ながら酷い話だと思いますし、別にアニメファンがみんながみんな私みたいな薄情者だとは言いませんけど。

 これ……地味に重要な話だと思うんです。
 そうして3ヶ月ごとにたくさん生まれる深夜アニメというビジネスの基幹とも言える「ブルーレイ&DVD」って、大体第1話の3ヵ月後から発売開始になるんですよ。冬アニメに夢中になっている時期に、秋アニメの商品が発売されるんです。

 薄情な人なんかは、もう秋アニメのことを忘れかけている頃なのに。


  
 『のんのんびより』の例を出します。
 テレビの最速放送だと、第1話の放送が10月7日。
 全12話の構成で……最終話は12月23日~12月28日くらいの放送だったみたいです。

 ブルーレイ&DVDの1巻は12月25日発売。
 2巻は1月29日発売。
 3巻は2月26日発売。
 4巻は3月26日発売。
 5巻は4月25日発売。
 最終巻となる6巻は5月28日発売で。

 原作コミックス7巻に新作OADが付く特装版が7月23日発売です。

 のんのんびより7巻 OAD付き特装版 (アライブ)
のんのんびより7巻 OAD付き特装版 (アライブ)


 2クール(6ヶ月放送)のアニメの場合はアニメ放送中にブルーレイ&DVD1巻が発売になるのですが、1クール(3ヶ月放送)のアニメの場合はアニメの放送終了後にブルーレイ&DVD1巻が発売&全巻揃うのはアニメ終了の半年近く後というのが多いです。

 最近は原作の新刊にテレビ未放送の新作アニメを付けて販売するケースもありますし、『境界の彼方』のようにブルーレイ&DVD最終巻にテレビ未放送の新作エピソードを収録するケースもありますね。でも、出るのが来年の7月なんですよ。

 秋アニメが12月に終わり、1月に冬アニメが始まり、3月に冬アニメが終わり、4月に春アニメが始まり、6月に春アニメが終わり、7月に夏アニメが始まった―――というタイミングで、秋アニメの「新作エピソードを買ってね!」と言われてももうどんな内容だったか覚えていませんよ!!と思わなくもないです。
 特に『境界の彼方』なんてテレビ版の最終話が謎を残す最終話だったから12月の時点では新作エピソードが気になって気になって仕方なかったのに、2月になった今では「どんな謎だったか」すら覚えていないという。7月になったらどうなってしまうの!自分の記事をせっせと読み返す日が来そうだ!

境界の彼方 (7) [Blu-ray]
境界の彼方 (7) [Blu-ray]

 でも、これって特別に「オマエが薄情者だからなだけだろ」って話でもなくて……
 自分はアニメを観るのと同じくらい、アニメの番組ラジオを聴くのが好きなのですが。アニメの宣伝のためにあるはずの番組ラジオが、アニメ放送が終わると同時にラジオも終わっちゃったり縮小放送になったりするんですよ。これから「ブルーレイ&DVD」を売っていく時期だって言うのに。
 『境界の彼方』のラジオは1月から隔週放送になっちゃったし、自分が現在大好きな『未確認で進行形』のニコ生トーク番組も4月が最終回っぽいんですよね……もちろんこうした番組を作って流すのも予算がかかるので未来永劫続けられるワケがないのは確かなのですが、おかげでアニメ放送が終わってしまうとその作品のことを忘れてしまいがちになるというか……





 そもそも「ブルーレイ&DVD」が基幹商品として深夜アニメの土台骨になっていると言っても、アニメが大好きな人ほど「新作を観るのに忙しい」のでブルーレイ&DVDを観る時間的な余裕がないという問題もあるんですよね……冬アニメで忙しい時期に秋アニメの商品を買って観返す時間があるのかという。



 なので、新作アニメが出る度にそっちに夢中になってしまう薄情者にもしっかりお金を払ってもらうためには、アニメ放送後にしか発売出来ない「ブルーレイ&DVD」だけでなく、アニメ放送中or放送終了直後の商品も大事なのかなと思うのです。

 『のんのんびより』の例に戻すと……
 音楽CDは、オープニングが10月30日発売、エンディングが11月6日発売、オリジナルサウンドトラックが12月25日に発売されています。こちらはアニメ放送中に発売されるので、作品への熱が高い時に楽しめるんですね。

 『たまこまーけっと』の時に話題に出した「アニメでは語られなかったオリジナルストーリーの小説版」がアニメ終了直後に発売されたとか。
 原作付きのアニメの場合、アニメ放送に合わせて新刊が出るってのも「アニメが原作の販促になる」からか。アニメの応援になるかは分からないけど、アニメ観終わった後は原作を買って読むというのもなかなか楽しいのでそれはそれでオススメ!



 今季の自分はインターネットの無料配信でアニメを観ることが多かったのですが、インターネットの無料配信で観ることに慣れると、「観逃した回をお金を払ってインターネットで観る」ってのにも抵抗がなくなるもので。
 額は1話200円とかで、「ブルーレイ&DVD」に比べると遥かに小額なお布施なのですがアニメ放送中だからこそお金を払ってもらえる商品の代表なのかなと思います。「ブルーレイ&DVD」が出ていない時期だからこそ。


 『Wake Up Girls!』の「前日譚をアニメ放送開始直前に劇場版で上映する」「ニコニコ動画でも有料で観られる」というのも、これを一歩進めた形かなーと思います。
 『Wake Up Girls!』に関しては「観るのが必須の前日譚」にしてしまったことで「テレビ版から観始めるとワケが分からない」という批判もありましたけど。テレビ版にハマった人が気持ち良くお金を払って有料コンテンツを観る―――という流れを生み出せれば、新しい可能性があると思うんですね。まぁ、リソースが分散しちゃって作画が大丈夫かという新たな問題も生まれますが。




 また……これらの商品を買うことが「アニメを応援する」ことに繋がっているのかは微妙なところではあるんですけどね。『いなり、こんこん、恋いろは。』のエンディングテーマが売れたとしても、それは『いなり、こんこん、恋いろは。』の人気というか、坂本真綾の人気だと思いますし(笑)。

 以前、「「女ばかりのアニメ」じゃないと本当に売れないのか、検証してみました」という記事を書いた際に、2000年以降のテレビアニメの「ブルーレイ&DVD」の売上をザッと見たんですけど……
 「2期があるかどうか」はハッキリと「ブルーレイ&DVDがどのくらい売れたのか」に比例しているんだなと思いましたもの。売上が特定ラインより下だと、インターネット上で人気だったとか原作が人気だったとかしても、2期が作られることがほとんどないんです(※1)


(※1:もちろん「ブルーレイ&DVDが売れた」としても、「これ以上ストーリーが続かない」とか「原作のストックがない」とかの理由で2期がない作品はいっぱいありますけどね)



 こういうことを書くと業界の人から嫌われそうですが、みんながみんな「ブルーレイ&DVD」を買う気にはなれないというのも確かだと思うんです。全巻揃えるのは高いし、作品への熱が冷めてからの発売になるし、場所取るし……
 でも、「楽しんだものには対価を払うべき」だと思いますし、気持ち良くお金を払って応援していけるように作品への熱量が高いアニメ放送中に発売される商品をプッシュしていくべきなのかもなと思ったのです。

 とりあえず自分は、これが作品への応援になるのかは分かりませんけど、AmazonのMP3ストアで発売される「好きなアニメ」の「好きなオープニング・エンディング」はなるべく買っていこうかなと思っています。ホントはアルバム出るまで待ちたいんだけど、MP3ならスペースが嵩張ることもないし、価格も安いし、もっと気軽にポンポン買っていこうかなーと。問題はレコード会社によってはMP3ストアに出してくれないことなんだけど、そこはまぁ……今後に期待しておきます。

 『未確認で進行形』のオープニング・エンディングはまだ発売になっていませんが、東宝だからMP3ストアに出るかなぁ。中の人の3人が大好きなので、これからの彼女達を応援する意味でも、MP3ストアで出てくれるのなら片っ端から買っていくつもり。頼みます、東宝さん。


<MP3>


<CD>

| アニメ雑記 | 17:50 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

1クールだと商品サイクルが短くて作る方もタイヘンでしょうね。
前評判だけでグッズを作り始めたはいいが、実際に放映された内容はありゃりゃこりゃりゃ。やっと完成したグッズを発売した頃には誰にも相手にされないなんてケースも特にタイトルは出しませんがありますからねえ。
やっぱりアニメは2クールか4クールで観たいなあ。
ビジネス上、できないのも分かりますけどね。

| 児斗玉文章 | 2014/02/08 17:08 | URL |















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