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『未確認で進行形』はハーレムアニメじゃないよ!

 2月19日に発売された『未確認で進行形』のオープニング曲&エンディング曲が、各ダウンロード販売サイトのランキングで上位に食い込んでおります。オープニング曲もエンディング曲もカップリング曲も全部大好きな一ファンの自分としても嬉しい!みなさん、4曲とも良い曲なんで買うべし!




 さて……「アニメ」というカテゴリーではない「全体のジャンル」のランキングで上位に食い込んだことにより、アニメ関係ではない普通のラジオ番組でも『未確認で進行形』のオープニング曲&エンディング曲が紹介されておりました。それ自体はすごく嬉しくて「もっともっとこのアニメとこの曲達が広まって欲しいなぁ」と思うのですが……

 このアニメを観たことがないラジオパーソナリティの人が、「登場人物が一人を除いて全員女のコ」という設定と、「ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。許婚なのに影が薄い三峰白夜と、小姑でどう見ても幼女の三峰真白が現れた。ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。小紅の生活は普通じゃなくなった。」という紹介文だけを読んで、

 『未確認で進行形』を“いわゆるハーレムアニメ”だと誤解したらしく、「幾らなんでも都合の良い設定だろ」とか「これ、どうせ一人しかいない男が全員の女のコからモテまくる話なんでしょ」と仰っていて……


 もちろん『未確認で進行形』を観たことがある人は「いやいやいや!全然違うから」と分かるのだけど、観たことがない人はそういう偏見を持ってしまうのかなーと思ったのです。
 というか、もうすっかり忘れていましたけど、自分もアニメ放送開始前には「あー、これ。多分俺の好きじゃないハーレムアニメだろうなー」と思ったから視聴予定ラインナップから外したんでしたしね。





 ということで、そうした誤解を解くべく『未確認で進行形』のキャラクター達の相関図を作ってみました。ネタバレはなるべくないようにしたつもりです。画像は公式サイトで配布されているTwitter用アイコンを使わせてもらっております。

 ちなみに『未確認で進行形』はニコニコ生放送で1~7話一挙放送もやります。
 3月1日土曜日の深夜0時からで、タイムシフト予約も可能です。今日の記事で気になったという人は是非!

【相関図】
『未確認で進行形』キャラ相関図



 ウチのブログは「普段アニメを観ない人にもアニメを勧める」ということを何年もやってきたのですから、「そもそもハーレムアニメって何?」という人もいらっしゃると思います。なので、Wikipediaからの解説を引っ張ってきますと……

<以下、引用>
 主人公である一人の男性キャラクターに対し多数の女性キャラクターが対置され、多くの場合は大勢の女性キャラが一人の男性に対し好意を抱く。また主人公はハーレムを構成する女性キャラクターに対して平等に接することも多い。

 一般に詩劇や物語において登場人物が特定の性別に大きく片寄る傾向は古くからあり、女性群像劇において華をそえる脇役(男性:黒一点)や男性群像劇における女性役(紅一点)などがあるが、ハーレムものでは(多くの場合)平凡な若い男性主人公に複数の魅力的な女性キャラクターが絡むシチュエーションが基本設定である。

</ここまで>
※ 改行・強調は引用者による

 とても分かりやすい解説。
 「恋人が複数いる状態」ではなく「主人公に好意を寄せているキャラが複数いる状態」なので、厳密には「ハーレム」とは言いがたいという意見もあるんですけど。そもそもそのハーレムという意味は、元の意味でのハーレムに対する宗教的偏見から生まれたらしいのであまり深く考えない方が良さげ。



 再び相関図を見てもらえば分かるように、唯一の男性キャラである白夜は相関図の中心にはいません。好意的なものを受けているのも小紅一人なので、ハーレムアニメの解説にあった「多くの場合は大勢の女性キャラが一人の男性に対し好意を抱く」には全く当てはまりません。
 また、「主人公はハーレムを構成する女性キャラクターに対して平等に接する」ということもなく、もうずっと小紅のことだけを大好きで、小紅以外のことには全く興味がないので。白夜はそもそも小紅と真白以外の女性キャラとはほとんど喋っていません(笑)。

 ハーレムアニメだと思ってスルーしていたら、実際には主人公(?)がヒロインを一途に好き過ぎるアニメでした。「これ!俺の大好きなヤツやないか!」というのが、Twitterで評判良かったからネット配信で第1話を観た時の私の心境です。

(関連記事:主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです




 『未確認で進行形』がもしハーレムアニメだったとしたら……
 妹を獲られることに激怒した紅緒が白夜に嫌がらせの限りを尽くすのだけど動じない白夜の器の大きさに惹かれ、紅緒も白夜に惚れてしまう展開だとか、
 一緒の部屋で寝起きしている真白が朝起きたら白夜の布団に入り込んでいるところに小紅が起こしに来て「二人はそんな関係だったのか!」と修羅場になる展開だとかが起きそうなんですが……
 『未確認で進行形』にはそういう展開は一切ありません。私はアニメを観終わるまでは原作を読まないようにしているので原作の展開は分かりませんが、書きながら「うわー、そんな紅緒や真白は想像つかねー」と思ってしまいました。



 楽しまれ方としては、『けいおん!』とか『ゆるゆり』みたいに「女のコ同士がキャッキャッウフフしている」日常アニメの系譜だと思うんですね。
 『けいおん!』のアニメが日常を描きつつ「バンドを通してキャラクターが成長する様」を描いたように、『未確認で進行形』は日常を描きつつ「小紅と白夜の近づきそうで近づかないもどかしい恋」を描いているんだと思います。つまり、白夜はギー太と同じポジションだってことなんだよっ!!

 実際、「女のコだらけの日常アニメに男性キャラを加えたら」という作品は結構あって……『たまこまーけっと』なんかはまさに「けいおんに恋愛要素を加える」というアニメでしたし、『のんのんびより』も基本的に登場人物全員女のコなんだけど“影の薄いお兄ちゃん”が実はいるというアニメでしたし。自分は観ていなかったのですが、『恋愛ラボ』なんかも「日常系に恋愛の要素を加えている」って話は聞いたことがあります。


 「女のコだらけの日常アニメに男性キャラを加えたら」という観点で考えると、Wikipediaの解説にあった「一般に詩劇や物語において登場人物が特定の性別に大きく片寄る傾向は古くからあり、女性群像劇において華をそえる脇役(男性:黒一点)や男性群像劇における女性役(紅一点)などがある」という説明がまさにこれらのアニメを説明してくれていて―――

 『未確認で進行形』等のこれらのアニメは、「ハーレムアニメ」というよりかは「女性群像劇+華を添える男性キャラ」と説明した方が的確かなと思います。


 実際、もし『未確認で進行形』に白夜がいなかったら、「白夜のまっすぐさにドギマギする小紅」も「小姑として二人の仲を近づけようとする真白」も「それを面白くねー面白くねーと文句言いながら小紅の幸せを想う紅緒」も描けないワケで。
 「女のコだらけの日常アニメに男性キャラを加えたらこんなに面白くなる!」を証明しているアニメとも言えると思います。






 ……と、
 今日の記事は「ハーレムアニメをディスっている」みたいに思われそうですが(笑)。「ハーレムアニメの楽しみ方」も「日常アニメの楽しみ方」もそんなに変わらないんじゃないかって話は、以前に書きました

 同様に、ハーレムアニメだって「女性群像劇」と考えることも出来ますよね。
 男の主人公を中心に集まった「主人公を好きなヒロイン達」の一人一人の物語を描くのがハーレムアニメなのだとしたら―――それって「主人公」は「ヒロイン」の方じゃないかとも思いますし、複数のヒロインがそれぞれの目的のために別々に動くと考えれば「群像劇」に他なりませんし。「女性群像劇」も「ハーレムアニメ」も、楽しみ方としてはそんなに変わらんじゃないのかと思うのです。
 それこそ、「物語」シリーズのセカンドシーズンはそういう話でしたもんね。



 自分が今季観ているアニメは――――『未確認で進行形』と『いなり、こんこん、恋いろは。』と『ニセコイ』と『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』の4本で、オールラブコメだと以前に書いたことがあったのですが。どれも「少数の男性キャラ」+「大勢の女性キャラ」というキャラ配置の作品と言えます。

 まぁ……『いなこん』は男性キャラもそこそこ出てきますし、『ニセコイ』はヤクザの人達も加えれば男性キャラの方が多いと思いますし(笑)、『妹ちょ。』はハーレムアニメを女性側の視点から描くアニメだというのは以前に書いたのですが。

 どの作品も「女性キャラ同士の関係性」をしっかり描いている作品なんです。
 それは「百合」だけでなく「友情」であったり「嫉妬」だったりするのですが、自分はそういうところを好んでこの4作品を選んだので……「ハーレムアニメ」も「女のコだらけの日常アニメ」も「男性キャラが華を添える女性群像劇」もそんな分類はどうでもよくて、「女性キャラ同士の関係性をしっかり描いているかどうか」こそが自分にとって重要なのかなと思いました。



 しかし、この結論………
 「女のコがいっぱい出てくればそれで良い」と言っているみたいだな……(´・ω・`)


○ 余談
 現在のところは「日常系」のように楽しめる『未確認で進行形』ですけど、これまでの伏線とか、キャラ配置とか、各楽曲の歌詞とか、第1話で降った雪が第7話でもまだ融けていないとかから見るに……今後シリアス展開も待っているのかなぁと思うんですね。

 今日の記事で興味を持って「ニコ生の一挙放送から観始めるよー」と言ってくださる人もいらっしゃることを信じているのでネタバレは書きませんけど、結構せつない設定でもあると思うんですよね、このアニメ……紅緒がそれを突き抜けるくらいのへんたいなので気にならないだけで。

 そう考えると、へんたいって偉大だし、へんたいこそが世界を平和に導くんじゃないかと思わなくもないです。姉様がへんたいで良カッター。

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