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何故ぼくはそのシリーズを追いかけなくなったのか

 先週書いた記事の第2弾です。

 何故ぼくはそのゲームを途中でやめてしまったのか

 この記事を書きながら、自分で自分に対して思ったことがありました。それは「俺ってちっとも『ファイアーエムブレム』ファンじゃなくね?」ということ。
 クリア出来たのはファミコンの『外伝』と、スーファミの『紋章の謎』だけ。その後の『聖戦の系譜』『トラキア776』『蒼炎の軌跡』は途中で挫折してしまいましたし、最近の作品には手を出してもいません。『覚醒』に関しては当初買うつもりだったのが有料DLCについて思うことがあって辞めたという経緯もありましたが、私にとって『ファイアーエムブレム』シリーズはもう「追いかけられなくなったシリーズ」になっているんだと痛感しました。


 前回の「何故ぼくはそのゲームを途中でやめてしまったのか」の記事を書いた時にも、たくさんのお叱りの言葉をいただきました。「その程度で投げ出すなんて」「もっと難しいゲームがあるのに」「逆にどんなゲームならクリア出来るんすか」等々。
 これは別にこのブログの読者が酷いということではなくて、同様の話題を書いていた他のブログのコメント欄を見てもそういう声は多かったです。

 好きなゲームを「クリアできなかった」「途中でやめた」と言われたらカチンと来るのが“ゲーム好き”という生き方なので、そういう反応が来るのは仕方がないことだと思いますし、だから私なんかは普段ゲームに対して「クリアできなかった」「途中でやめた」とは書かないようにしています。
 でも、それだと「何故クリアできなかったか」「どうして途中でやめたのか」というユーザーの声は挙がらず、「クリアできた人」「途中でやめなかった人」の声しか挙がらなくなってしまいます。だから、遠藤さんはわざわざ「調査」という形で消費者の声を募集したんでしょう。



 さて……そこから考えると、今日の第2弾はもっとカチンと来る人が多いだろうし、もっと「語りづらい」話題だと思います。でも、一番重要な話でもあると思うのです。
 熱心に追いかけていたゲームの「シリーズ作品」を追いかけなくなる瞬間はいつなのか―――言い換えれば、「私達がファンをやめる瞬間はいつなのか―――」



○ 『ファイナルファンタジー』シリーズ
ファイナルファンタジー5 ファイナルファンタジー6 ファイナルファンタジーX

 前回の記事にも書きましたが、『ファイナルファンタジー』シリーズはファミコン時代の『I』『II』『III』の頃はとにかく「難しいRPG」という印象がありました。メーカーもそれを自覚していたのか、スーファミに移った1作目『IV』は『イージータイプ』を発売していたくらいですからね。

 しかし、私がハマった『V』辺りから『ファイナルファンタジー』シリーズは「最先端のRPG」でありながら「万人が楽しめるRPG」になっていきました。それが売上と評価の両面で最も形になって出たのがプレステの『VII』だと思うのですが……それは置いといて。
 自分も『V』にハマって以降、『VI』にもハマり、プレステは本体を買うのが遅かったのでリアルタイムではありませんが『XI』『VIII』『VII』の順でプレイしてクリアして、ついでにリアルタイム時には友達に借りてクリア出来なかった『IV』もクリアして、PS2で出た『X』も発売日に買ってクリアして―――と、どっからどう見ても私は『ファイナルファンタジー』シリーズの大ファンだったと思います。

 私が思うこのシリーズの魅力は、「毎回違う成長システム」を採用することでシリーズ作品でありながら毎回異なる感覚でプレイ出来る点だと思います。シリーズ作品はつい前作と比較しちゃって楽しめない私ですが、『ファイナルファンタジー』シリーズは毎回「別物」という感覚でプレイしていたんですね。
 それでいて「遊びやすい」のは鉄板。『V』以降なら特にレベル上げをしなくても進める難易度調整になっていて、セーブポイントも欲しいところにあって、ストーリーは作品によって好き嫌いはありますけど「大崩れしないシリーズ」という安心感はありました。

 そんな大ファンだった私が何故シリーズを追いかけなくなったかと言うと……
 PS2がぶっ壊れたからです。
 レンズの読み込みが上手くいかなくなってしまって、SCEのサポートに電話したら「新しい本体を買ってください」と言われたので「ふざけんな!絶対に買わねえ!」と思い、『X-2』も『XII』も「本体がないから遊べない」状態でした。

 んで、『XIII』が出た時にはPS3は持っていたはずと記憶しているんですけど……当時あまりゲームを遊ぶ時間がなかったことと、PS3を繋いでいるテレビが10年以上前の古いテレビだったのでグラフィックを堪能できないだろうなーと思ったことと、もう『X-2』『XII』でシリーズ追いかけるのをやめたのだし今更『XIII』やってもなーという思いがあったことで、結局買いませんでした。

理由:PS2がぶっ壊れて「本体がないから遊べない」ことになり、シリーズへの熱も冷めてしまった


○ 『くにおくん』シリーズ
ダウンタウン熱血物語 びっくり熱血新記録 熱血硬派くにおくん すぺしゃる

 若い人の中には全く知らん人もいらっしゃるでしょうから、解説しますと……くにおくんシリーズというのはファミコン時代を席巻したテクノスジャパンの大ヒットシリーズです。第1作はリアル頭身のアーケードゲームでしたが、シリーズは後にデフォルメ頭身になり、ファミコン等の家庭用ゲーム機が中心になり、複数人で遊べるゲームがほとんどになりました。

 このシリーズは主人公の「くにお」やライバルの「りき」等といったキャラクターはシリーズで共通なのですが、毎回「違うゲームシステム」で「全く別のジャンルのゲーム」だったのが特徴ですね。


 1作目『熱血硬派くにおくん』はベルトアクション、2作目『熱血高校ドッジボール部』はドッジボール、3作目『ダウンタウン熱血物語』はベルトアクションにRPG的な成長要素を加えたゲーム、4作目『熱血高校ドッジボール部サッカー編』はサッカー……脈略がないにも程があるような(笑)。

 今ではマリオだってカートに乗るし医者にもなるしテニスもゴルフもやっていますし、人気キャラクターが様々なジャンルのゲームに出ることは珍しいことではありませんが……『くにおくん』シリーズはこれを「部活の助っ人として呼ばれる」と、一応の理由を付けていたのが面白かったです。
 ちょっと時代は前になりますが、『Dr.スランプ』とか『奇面組』といった漫画でもキャラクターが部活の助っ人に呼ばれるなんて人気の展開がありましたからねぇ。

 と、こんな風に毎回全く異なるゲームジャンルの『くにおくん』シリーズなんですけど、共通点もあって。『ドッジボール』以降は「二人以上のプレイで遊べる」のが普通で、また「難しくない操作で遊べる」という安心感もあって、友だちが集まって遊ぶゲームの定番になっていたんですね。


 さて、ファミコン時代に大人気だった『くにおくん』シリーズがどうしていきなり下火になって、挙句の果てにはテクノスジャパンが業務停止して消滅することになるのか……というと、一般的にはスーパーファミコンに移行した業界の流れについていけなくなったとか、『ファイナルファイト』や『ストリートファイターII』などのデカイキャラクターが動き回るゲームや『スーパーマリオカート』などの新しい対戦ゲームの定番が出てきたことで時代遅れになってしまったとか、色んな原因が言われていると思うのですが。

 自分がどうして『くにおくん』シリーズに興味がなくなってしまったを考えてみると……『くにおくん』シリーズって毎回「違うゲームシステム」で「全く別のジャンルのゲーム」過ぎて、どれが“本編”だか分からない状態だったというのが大きいのかなと思うのです。
 例えば、マリオだったら……アクションゲームの『マリオ』がしっかりと“本編”でした。テニスやゴルフや野球やサッカーをしてもそれらはマリオを使った他のゲームで、それらに興味がない人も待っていればアクションゲームの『マリオ』が出るからそれは遊びたいって人が多かったからこそDSの『Newマリオ』がヒットしたのでしょう。
 『ポケモン』だってそうです。“本編”の『ポケモン』があるからこそ、その他のスピンオフ作品が活きるのです。


 では、『くにおくん』シリーズの本編とは?
 スーパーファミコンで発売された『くにおくん』シリーズのソフトを振り返ると、リアル頭身路線の『初代熱血硬派くにおくん』、ドッジボールの続編『くにおくんのドッジボールだよ全員集合!』、新しいジャンルの野球の『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』、リアル頭身路線の『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』、落ちモノパズル人気に乗った『くにおのおでん』の5作品です。

 私にとって『くにおくん』シリーズは、ファミコンの『ドッジボール』で知り、『熱血物語』にハマり、『サッカー』はそんなに、『熱血行進曲』はみんなで盛り上がり、『時代劇』は兄貴があまりやらせてくれなかった―――という経歴で、最後に買ったのはファミコンの『びっくり熱血新記録』でした。


 『くにおくん』シリーズの毎回「違うゲームシステム」で「全く別のジャンルのゲーム」なところが好きだった私ですけど、それが複雑化してきた『びっくり熱血新記録』の頃にはかなり歪んだ状態になっていることは感じていました。買った私はやりこんでいるから上手くなれるのだけど、友達の家でみんなで遊ぶ際、初めてこのゲームを遊ぶ人は手も足も出ないという。
 これ、格闘ゲームブームが「『ストII』やっていれば他の格闘ゲームもそこそこ遊べる」というシンプルさだったのとは対照的だったのです。


 この危機感はテクノスジャパンの人達だって持っていたでしょうから、スーファミで『ドッジボール』のアッパーバージョンなんかを発売したのでしょうが……例えばスーファミで『ダウンタウン熱血物語2』か『ダウンタウン熱血行進曲2』を出していたのなら、「くにおくんの新作がスーファミで出るんだ?」と思わせることが出来たと思うのです。

 というか……時代を経て、3DSで展開している現在の『くにおくん』シリーズってそうですもんね。新しいことをやるんじゃなくて、『熱血物語』『熱血行進曲』『時代劇』辺りの感覚で遊べることを目指している。そればっかなのも困るけれど、スーファミ時代にそれが出来ていたら『くにおくん』シリーズってまた違う形になっていたんじゃないかなぁって思うのです。


理由:毎回「新しいこと」にチャレンジし過ぎた結果、定番となる“本編”を失ってしまったから―――

 なので、私は未だにWiiウェアで予告されていた『ダウンタウン熱血物語2』を心待ちにしていますし、それとは別口でバーチャルコンソールで『初代熱血硬派くにおくん』を出してくれることを期待しています。お願いします。お願いします。


○ 『スーパーロボット大戦』シリーズ
スーパーロボット大戦F スーパーロボット大戦α(通常版) 第2次スーパーロボット大戦α(通常版)

 ファミコンの『第2次』、スーファミの『EX』を友達に借りてプレイしたことはありましたが(最後までは進めませんでした)、自分がこのシリーズにハマり始めたのはセガサターンの『F』からでした。ちょうど『ファイアーエムブレム』シリーズの『聖戦の系譜』にコレジャナイ感で脱落してポッカリ空いていた穴を、これなら埋められるかなーと手を出してみたらどっぷり沼にハマリました。

 『F』『F完結編』はセーブデータ破損という地獄を見たこともありましたが、そのおかげで2~3周分くらい遊び。プレステを購入してからは『コンプリートボックス』で『第2次』『第3次』のリメイク版をクリア、『α』も2周クリア、『α外伝』は友達に借りてそこまでハマらなかったのですが、『第2次α』は大好きなクロスボーンガンダムが参戦したのでPS2のレンズの調子が悪い中でもなんとかプレイしてクリアしました。


 んで、その後一切触れていません。
 PS2が壊れてしまったというのもありますが、DSでもWiiでもPS3でも3DSでも持っている機種で『スーパーロボット大戦』シリーズは発売していました。しかし、全くプレイする気が起きませんでした。あんなに楽しんでいたシリーズなのに。特に難しくてクリア出来なかったとかではないのに。


 その理由が前述したクロスボーンガンダムが参戦した『第2次α』でした。
 『スーパーロボット大戦』が生まれた頃には『ガンダム』やら『Zガンダム』やらが参戦しているのが当然で、それに何の不思議もなかったのですが、シリーズのファンになってからは「俺の大好きな○○がスパロボに参戦しないかなー」と妄想するようになって……
 『クロスボーンガンダム』というのは、言ってしまえば初めて自分が大好きな作品が『スパロボ』に参戦するという夢が適った作品だったのです。そのくらい私は『クロスボーンガンダム』が大好きなんです。

(関連記事:人間の価値とは。『機動戦士クロスボーン・ガンダム』全6巻紹介


 それくらい期待してプレイした『第2次α』―――SRPGとしては普通に面白かったんですけど、普通に面白かったんですけど。当たり前ですけど、『スパロボ』の中ではクロスボーンガンダムって“ただの一つの機体”でしかないんですよね。
 原作では地球の命運を託される唯一の希望だったし、そうした絶望的な状況で成長していく主人公達に目頭が熱くなっていったのですが、『スパロボ』ってそういう作品が幾つも参戦しているから「別にクロスボーンガンダムなくても地球救えるよね」という気持ちになっちゃって。実際、性能としても弱くもなく強くもなく。

 これ……『スパロボ』に限った話じゃなくて、ガンダムシリーズがたくさん集まったシミュレーションゲームでもアクションゲームもそうなんですけど。たくさんの作品が集まれば集まるほど、私の大好きな作品は「十数分の一」にしか過ぎなくなっちゃって。そのことを意識し始めてから、もう興味がなくなってしまったのです。

理由:ただのSRPGとして遊んでいる内は楽しかったのに、愛着のある作品が参戦しても「ただの一作品に過ぎない」と気付いた時に冷めてしまった


○ 『ウイニングイレブン』シリーズ
Jリーグ実況ウイニングイレブン2000 ワールドサッカー ウイニングイレブン6

 1本買ったら、その1本で何百時間と遊べてしまうので……「選手データが最新版になりました」くらいでは買う気が起きなくて、いつしか興味を失ってしまっていました。

理由:1本買えば何百時間も遊べるスポーツゲームは、わざわざ最新作を買う気にならなかった


◇ まとめ
 とりあえず、前の記事に書いた『ファイアーエムブレム』シリーズを除いて思いついたのを全部書きました。『マリオ』や『ゼルダ』はまだ追いかけていると言えるし、『ドラクエ』は(兄貴が好きで買っていたので)自分で買ったことは1作もないので省きました。

 並べてみて思ったことは……
 「シリーズ作品」でありながら「変わり続けること」が、シリーズ作品を追えるかどうかの裏表になっているのかなということ。

 私が『ファイナルファンタジー』シリーズや『くにおくん』シリーズを追いかけていたのは、「毎回「新しいゲームシステム」になっている」からでした。だから、毎回新鮮な気持ちで遊べたし、“単なる続編”ではない魅力を感じていました。
 しかし、ひとたび追いかけられなくなるとそこが“ハードル”になってしまいます。「面倒くさそう」「前作にちょっと付け足すだけで良かったのに」「俺の好きな○○じゃなくなってしまった」――――

 DS時代に『Newマリオ』とか『テトリス』とか『ドラクエ』のリメイクが大ヒットしたのを思い出すに、「毎回「新しいゲームシステム」になっている」ものよりも「安心して楽しめる」「今まで通り楽しめる」ことを重視する人が多いのだと思いますし……自分にだってそういう気持ちがあったことが分かりました。それこそ『聖戦の系譜』をコレジャナイと途中で辞めてしまったのもそういうことですしね。

 しかし、逆に『ウイニングイレブン』みたいなスポーツゲームは「選手データが変わっている以外に違いが分からないから別に新作買わなくてもイイや」と思ってしまったので、マンネリが必ずしも良いってワケでもないんですけどね(笑)。

(関連記事:延々と『ピクロス』をやり続けてしまう


 「私達がファンをやめる瞬間はいつなのか―――」という、この記事冒頭の文を思い出すに……これはやはり難しい問題で、「変わり続けても」「変わらなくても」ファンをやめてしまう瞬間が来るんだと自分のゲーム歴を見ると思いました。
 人気シリーズの新作が出る度に、「変わりすぎだ!これは俺の好きな○○じゃなくなった!」という人と「変わらなさすぎる!マンネリだ!」という人が同時に出てきたりするもので。その両方の理由でファンは離れていくのだから、「ファン全員が離れない続編」なんてものは不可能なんでしょうね。という身も蓋もない結論。


 とりあえず『ダウンタウン熱血物語2』の開発再開を、私は首をながーーーーくして待っておりますよ。

| ゲーム雑記 | 17:54 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

私は逆転裁判シリーズですね。
4の大不評が原因で5発売へのスパンが長すぎた。
喜んで買ってはみたものの、初代をもう一度やっているような錯覚に襲われ、最終話でROMをぬいてしまいました。

| メア | 2014/06/07 10:34 | URL |

作る側にとって娯楽は飽きとの戦いと聞きますし、他の理由もそこに収束すると思います。
どんな障害があろうとも遊びたいほどにはハマれなくなっていた…ってことでしょうし。

| 児斗玉文章 | 2014/06/07 10:51 | URL |

マリオカートみたいに1ハードに1タイトルでも飽きがくるのに1ハードに何タイトルも出しているシリーズは飽きられて当然だと思います。

| ひろ | 2014/06/08 18:04 | URL |















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