やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

アニメ『結城友奈は勇者である』各話感想メモまとめ(1話~最終話)

 秋アニメ感想まとめ、ラストはこれです!良かった……これがラストで。
 こういう作品こそが、感想を振り返るのが面白いと思いますし。次クールに継続ではなく今季で終わる作品が最後に来たことで、「あぁ……秋アニメも終わったんだなぁ」と思えました。


<ルール>
・1話から最終話(12話)までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話(12話)まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話(12話)までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。


第一話「乙女の真心」



 東郷さんのこと「美森」って書いてる!すごく新鮮!
 結局、東郷さんが「苗字で呼んで欲しい」と言っていた理由は何だったんですかね。鷲尾須美だったことに関係しているのか、単に東郷という苗字を気に入っていたのか。


第二話「ろうたけたる思い」


 第1~2話は連続放送だったんですけど、この時点ではまだまだ「面白いかどうかよく分からんなぁ」ってカンジでした。『まどか☆マギカ』のコピーっぽいけど、違うところもあるかなぁくらいのテンション。まだこの時点では視聴継続するか決めていなかったんですね。


第三話「風格ある振る舞い」



 「もう新キャラ出てくるんかい!」「死亡フラグだらけなのに死なないんかい!」「5人目になるんかい!」と驚きだらけの第3話でした。新キャラについては事前に情報が漏れないようにしてあったみたいで、EDを観てようやく「あぁ……正式なレギュラーなのか」と思えたくらいでした。

 夏凛というキャラについては、「夏凛のことが好きかどうか」以前に「このアニメは夏凛がいて初めて成立する」とも思うんですよね。それはちょっと4話のところで語ります。




 自分は今季視聴するアニメを「4つ」と決めて秋アニメを観始めたんですが、3つは『SHIROBAKO』『四月は君の嘘』『Gのレコンギスタ』とサクサクと決まりました。
 しかし、4つ目はなかなか決まらず、例えば『甘城ブリリアントパーク』は『四月は君の嘘』の裏になるかも知れないとか、『ガンダムビルドファイターズトライ』は「2クール作品4つ選ぶと冬アニメで死ねる」ので避けたかったとか、『天体のメソッド』は観ていてつらい展開が続いたとかで……消去法でこの作品が残ったというところがあります。この時点ではそれくらいのテンションだったんですよ。それがね、まさか……


第四話「輝く心」


 樹回なのに、樹について一言も触れていないだと(笑)。
 樹についての描写というか、「誰が勇者部に誘った」とか「誰がリーダーか」みたいな話はありふれた話すぎてそんなにのめりこんではいなかったんですね……後になって思うと、この回の描写がことごとく終盤にのしかかってくるんですけど。
 3話の夏凛の描写と、4話の樹の描写は、終盤の彼女らの物語にかかってくる大事な描写で……2周目を見返すと破壊力が凄いのですが。初見ではそこまで深く観ていませんでした。まさか、樹の歌をああ使うとは。


 それはそうと、夏凛が加わったことで何故面白くなったかというと……
 勇者部の4人は最初から仲良しだったし、最初から「世のため人のため」に行動出来ちゃう人達なので、視聴者視点が存在していなかったんですね。世界の命運を賭けた戦いをしているのに、平然とボランティア活動をしているのとか、あの4人は4人ともぶっとんだ性格とも言えるんですね。

 なので、夏凛が入って、4人のぶっとんだ行動にツッコミを入れられて、風や東郷さんにも意見が言えて、“視聴者が言いたいことを言ってくれる役”をしてくれたという―――『けいおん!』で言えば、澪のいない軽音部にあずにゃんが入ってきたみたいなことなのかなと。


第五話「困難に打ち勝つ」


 5話にして最終決戦!
 ただ、大量のバーテックスを流れ作業のように倒していくし、死亡フラグも関係なく全員生き残ったので……テンションとしてはそんなに上がってはいませんでした。「死亡フラグも関係なく全員生き残った」ことが逆にフラグだとは思いもせんで……

 本当の勇者とは、「戦って」「勝つ」までで終わりではないんだ―――というのがこの作品が描こうとしていたものなので、むしろここからが本番とも言えるでしょう。


第六話「明日に期待して」



 やっぱり「声を失う樹」の喪失感は凄まじかったですね……
 4話がなければそこまで重くはなかったと思うので、「このための4話だったのか!」と振り返っている今なら分かるのですが。4話の時点ではもちろん分かっていなかったし、6話の時点でも「あっさり治るのかもなー」とは思っていたんですね。
 この「果たしてどっちなんだ?」というドキドキ感があったので、「面白くなってきた」の言葉通り、自分はこの回からテンションが上がってきました。


第七話「牧歌的な喜び」



 最後の日常キャッキャッウフフ回!
 キャッキャッウフフ回だけど、私はかなりこの回が好きでした。「満開」をした4人は重いものを背負っているはずなのに、それでもやっぱりみんなと一緒だと楽しいね!とポジティブに描いているし。それが逆に「本当に大丈夫なのか……」という不安も生んでいるし。


 BD/DVD1巻の初回特典についてくるPCゲームが話題になったように……友奈→東郷さんは友情だと思うけど、東郷さん→友奈はガチだと思うので、「女のコが集まったから恋話」という展開はいつも「デリカシーが足りない!」と思ってしまいます。『ヤマノススメ』にもあったけど、「女のコが集まったから恋話」はアニメ界のテンプレなんでしょうか。


第八話「神の祝福」



 さぁ!来ましたよ!
 シナリオだけを見ると、この回のBパートで乃木園子が喋り続けて真相が明らかになる……ってのは本当は「退屈な画面」になりかねないんですけど。ボロボロの乃木園子の姿と、東郷さんと乃木園子の間にある謎の感情と、夕焼けのキレイさと切なさとで、全く退屈しない息が詰まるBパートになっているのが凄いです。

 東郷さんが車椅子な本当の理由と、通っている学校がものすごくバリアフリー環境が整っている理由と、この時点では明らかになっていませんが東郷さんの家が豪華な理由が……全部「そういうことか!」と繋がったし、前日譚としてしか明かされていなかった『鷲尾須美は勇者である』との繋がりが判明したのもゾクゾクしました。

 まぁ……関西勢が大騒ぎしていたので、関東勢の自分が視聴した頃には「何かが起こったらしい」というのは分かっちゃっていましたが……同じようなことを同じMBS製作の『まどか☆マギカ』でも経験したので、何の運命かと思いました。


第九話「心の痛みを判る人」




 樹のPCから聴こえる歌→風先輩の咆哮からの展開は、何度観ても号泣してしまう物凄い回。ストーリーも、作画もとてつもないけど……やっぱり役者陣の熱演が凄いですねぇ。
 内山さんの魂こもった叫びが凄まじかったし、照井さんの友奈役は1~2話の頃は「軽すぎるんじゃないのか」と正直思っていたんですけどジャンピング土下座するくらいこの回以降は神がかっていました。意図したワケじゃないんだろうけど、普段は軽いからこそ真に迫った時の声が凄くてねぇ。


 4話のところで書かなかったんですけど……私は自分が歌がドヘタなので、アニメとかドラマとかで「歌が下手なキャラ」が出るとちょっとつらいんですね。心がえぐられるし、樹のように「最初は下手だったけど壁を乗り越えて上手くなる」描写を見せられると「俺はドヘタなままなのに」と思ってしまうんです。なので、4話はリアルタイムでは「観ててつらい」気持ちも強かったのですが。
 この回の、「勇者部のみんなと出会わなかったら、きっと歌いたいって夢も持てなかった」で号泣ですよ。これを描くための「最初は下手だったけど壁を乗り越えて上手くなる」という第4話だったんですよね。


第十話「愛情の絆」





 乃木さんは「勇者が暴走した時のために私がいる」と言っていたので、東郷さんの謀反に合わせて出てくるのかと思っていましたが……そういう展開にはなりませんでしたね。銀ちゃんについては最終話のところで書きますが、『鷲尾須美は勇者である』のネタバレも含んでいると思われるのでこれから読む人は気をつけてください。

 東郷さんがそこまでブチギレるのかとは思わなくもなかったんですが、よくよく考えてみると「彼女だけ二度勇者にさせられている」んですよね。「記憶を失ったのを利用して、もう一度勇者にさせてしまおう」と友奈の隣の家に引越しさせられているんだから、大赦はえげつないですね。
 そう言えば、最終話で東郷さんの記憶は戻ったんですかね……乃木園子も供物を返してもらったのだから、東郷さんの記憶も戻って乃木さんに会いに行く描写があってもおかしくなかったのですが。そこはまぁ、「このアニメは勇者部の5人の物語」だからわざわざ最後に描かなかったのかなと。


第十一話「情熱」


 謀反を起こす東郷さんに初めて心が折れる友奈。
 一方で、姉と一緒に歩きたいと言った樹の物語、戦う樹の背中を見て立ち上がる風先輩の物語、大赦の勇者ではなく勇者部の一員として勇者部を守るために戦う夏凛の物語がこの回で描かれます。無数のバーテックスに夏凛一人で立ち向かう絵がものすごくカッコ良くて、その前にスマホで誕生日会の時の写真を見るのがまぁ泣けて泣けて。

 これまでずっと友奈に引っ張られてきた夏凛が、ここでは友奈を引っ張るというのも……中盤までの展開がことごとくココに活きてきているという。凄いわぁ。
 「みんなで歌っているED」が回によってソロになるという演出は『ラブライブ!』なんかでもあった手法なんだけど、これが「世界を守るために戦える最後の希望が友奈」という演出になっているのが最高でした。


第十二話「貴方に微笑む」





 ED、通常のバージョンは各キャラが順繰りにソロパートを歌っていくんだけど、最終話のバージョンは合唱になっているんですよね。11話が友奈のソロバージョンだったのから、最終話では5人が勇者になって勇者部に戻ってきたということなのかなぁと思います。



 さて。何故、神樹様は「供物」を返したのか―――

 色んな解釈があると思いますし、人によっては「御都合展開」と思われるかも知れないんですが……私は「御都合展開」とも「説明不足」とも感じませんでした。


 ちょっと、「私の解釈」を書いておきます。
 『鷲尾須美は勇者である』のネタバレになるかも知れない情報も入っているので気になる方は読まないでください。私もまだ『鷲尾須美は勇者である』を読んでいないのに!(笑)

 東郷さんが壁に穴を開けたことによって周辺の「星屑」が一斉に集まり、バーテックスと化して攻め込んできて、それを勇者部の面々が11話と最終話で全て殲滅したことによって……結果的に四国周辺の「星屑」はいなくなって、当面の危機はなくなった→ なので、神樹様は「供物」を返した、のかなと私は解釈しました。

 この辺の話は『鷲尾須美は勇者である』で書かれているっぽいのですが。そもそもバーテックスが攻めてくること自体が異常なことで、神世紀になって298年までなかったことらしいんですね。
 乃木園子や鷲尾須美(東郷さん)や銀ちゃんが戦った時期はまだ勇者システムが未完成な頃で、銀ちゃんが死んだことで、「勇者は死ねない」「“供物”を捧げて満開できる」システムの完成形を作りバーテックスを追い返すことが出来た。しかし、追い返すことしか出来なかったので危機はなくならず、なのでその時点では神樹様も解放してくれなかった。友奈達は全てを撃退することに成功したので、解放してくれた―――ってところなのかなと。

 そう考えると、6~7話で「身体の機能の一部を失った」から「スマホが返ってくる」までの間は、大赦としても「危機は去ったのか」「勇者を解放して良いのか」を調べていたのかも知れませんね。


 んで、私の解釈その2なんですけど。
 最終話Bパートで精神を壊してしまった友奈は、これだけは神樹様への「供物」ではなくて「全てを犠牲にして戦った代償」なのかなと思います。
 演劇のシーンで立ちくらみをしてしまう友奈が描かれていましたけど、あんな風に「頑張って頑張って頑張って敵を倒した後に力を失ってしまうこと」ということはあるのだと思います。“神樹様への「供物」”という形だと分かりやすいですが、そういうシステムがなくても勇者が「戦いの果てに」身体にダメージを残すことは珍しくないと思います。

 そんな風に「戦いの果てに全てを失った勇者」が、どうやってまた立ち上がれるのか―――を描いているのならば、あそこはやはり東郷さんの言うとおり「友奈自身の力で」だったし、ずっと聴こえていた「東郷さんの声で」や「みんなの声で」だったり演劇のシーンでようやく届いた「観客からの拍手で」だったりするんだと思います。

 シンプルな表現を使うのならば、「友奈が勇者だから戻ってこれた」んだと思うのです。「神樹様に選ばれた勇者だから」ではなく、「友奈が真に勇者だったから」戻ってこられたんじゃないのかと思います。



 もちろん解釈は人それぞれなので、「私の解釈」が全て正しいとは言いませんけど……個人的にはこんなカンジに「人によってそれぞれ違う解釈が出来るラスト」は嫌いじゃないですし、全てを作中で説明する方が不可思議だと思います。それこそ友奈達にすら「何故戻ってこれたのか」の真相は分かっていないんですからね。


結城友奈は勇者である 1 [Blu-ray]結城友奈は勇者である 1 [Blu-ray]

ポニーキャニオン 2014-12-17
売り上げランキング : 40

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 傑作でした。
 私が観てきた2014年度のアニメの中で、現時点で暫定1位なくらい大好きな作品となりました。

 まぁ……自分は毎年3月にランキングを発表しているので、あと3ヶ月の間に『SHIROBAKO』の2クール目や、『アルドノア・ゼロ』の2クール目や、『四月は君の嘘』の2クール目があるんで。最終的に何位になるのかはまだ分かりませんけどね。



 正直、あまりに完成度が高すぎて可愛げがないとも思うんですけどね(笑)。
 9話とか11話とか「泣かせにかかる」ために序盤から用意周到に仕込んでおいてあったワケで、お釈迦様の掌の上で転がされている気分でした。この作品の喩えに「お釈迦様」を使うのはどうかと思いますが。とにかくまぁ、隙のないストーリー展開だったし、『鷲尾須美は勇者である』などのメディアミックスと本編の展開のタイミング合わせも凄まじかったです。


 最終話があまりに素晴らしかったので、「よーし!このまま『鷲尾須美は勇者である』を注文して読んじゃうぞー!」とAmazonで注文しようとしたら新品在庫切れで転売屋価格4550円という恐ろしいことに……みんな考えることは一緒だったか。転売屋には1円も払いたくないので、新品が増刷されて在庫に入るのを待ちつつ、実店舗の書店を探してまわるかなーというところです。

鷲尾須美は勇者である鷲尾須美は勇者である
タカヒロ(みなとそふと) BUNBUN

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-12-19
売り上げランキング : 187

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| アニメ雑記 | 17:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/1873-fe26d0a4

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT