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「このゲームはどうやって遊ぶのか」を教えてくれるサイトのありがたさ

 ゲームを遊ばないと、ブログに書くゲームの話題があっという間に尽きちゃうなーということで……2月に入ってからWii Uのバーチャルコンソールで『いけいけ!熱血ホッケー部』を始めました。くにおくんシリーズのアイスホッケーゲームです。

 このゲームは元々はファミコンのソフトなのですが、このゲームが発売された1992年はスーパーファミコンの大ヒットソフトが連発した年なのです。『ロマンシング サ・ガ』『弟切草』『ストリートファイターII』『マリオペイント』『スーパーマリオカート』『ドラゴンクエストV』『ファイナルファンタジーV』……
 くにおくんシリーズも『初代熱血硬派くにおくん』をスーパーファミコンで発売しているくらいで、みんなの遊ぶゲームがファミコンからスーパーファミコンに移行した時期と言えます。我が家がスーパーファミコン本体を買ったのも、『ストII』目当てでこの年でした。そういう時期だったので、この年の2月にファミコンで発売された『いけいけ!熱血ホッケー部』にはそれほど存在感がなく、遊ぶ機会がほとんどありませんでした。友達の家で1~2度遊んだくらい。


 このゲームがWiiのバーチャルコンソールで配信された時も「くにおくんシリーズはとりあえず応援のために買おう」と買ったのですが、面白いか面白くないか以前に「どうやって遊ぶゲームなのかが分からない」状態でした。
 いや、まぁ……ファミコンのゲームなのでボタン数は多くないし、「十字ボタンで移動」「Bボタンでショット」「Aボタンはパス?」「ABボタンでジャンプ」というのは触ってみれば分かるのですが……どうやれば必殺シュートが撃てるのかとか、どうやれば相手のシュートを防げるのかとかが全然分からなかったのです。


 なので、今度こそWii Uのバーチャルコンソールでリベンジだ!としたところ……
 やはりよく分からない。
 説明書を読んでも「特殊な操作がいっぱいある」ことは分かるのですが、それらをどう使えばイイのかが分かりません。Wiiのバーチャルコンソール公式サイトの「アドバイス」を読んでも、「このパスワードを入れるとサウンドテストが出来るよ!」というどうでもイイ情報しか載っていません(笑)。


 実は、くにおくんシリーズって「取っつきやすいようで取っつきにくい」シリーズだと私は思うのです。『ドッジボール部』の頃から「必殺シュートの撃ち方」なんてノーヒントですし、『熱血行進曲』だって「このキャラがこういう特徴を持っている」なんてことをいちいち教えてくれませんでした。

 ものすごく奥が深い要素を仕込んであるのに、一切説明せずに「さぁ!楽しむが良い!」と放り投げてくるだけなので……「どうやって遊ぶゲームなのかが分からない」ことも多く、それなのにキャッチコピーなんかだと「敵をぶん殴ったり出来るハチャメチャスポーツ!」と気軽に遊べるゲームとして紹介されていて。
 友達みんなで同じゲームを遊んでいる時期はそれでも「このキャラ実は強いらしいぞ」とか「あそこに秘密の店があるらしいぞ」みたいな情報がまわってきて問題なく楽しめたのですが、一人で遊ぶと「どうやって遊べばイイのか」がさっぱり分からないという。


 「ファミコンの頃のゲームはみんなそうじゃん」と思うかもしれませんが、『スーパーマリオブラザーズ』にしろ『ドラゴンクエスト』にしろ、最初の数分で「このゲームはどうやって遊ぶゲームなのか」を教えてくれていたことを考えると。
 くにおくんシリーズが行き詰ってしまった理由として、「スーパーファミコンに移行出来なかった」とか「テクノスジャパンがくにおくん一本になりすぎた」とか色々言われていますが、「奥が深い要素」に気付かれないまま「底の浅いゲーム」として思われてしまったからというのもあるんじゃないかと思いました。

(関連記事:私は(貴方は)そのゲームの魅力をちゃんと把握していますか?



 ということで、攻略方法が書かれているホームページを探しました。

 いけいけ!熱血ホッケー部の部屋MARKN'SHomepageさん)

 おぉ!すごく分かりやすい。
 「たくさんある特殊操作」の中で「特に覚えた方がイイ操作」を書いてくれているのがありがたい。また、「このゲームすげえ難しいんじゃ……」と途方に暮れた自分にとって、「このゲームは最初は難しいです」「操作に慣れてしまえば爽快感のあるゲームに変わります」と書いてくれているのが勇気付けられます。


 じゃあ、実際にここに書かれていることをやってみよう!と1試合プレイしたところ、全部が全部出来たワケではないのですが、見違えるように「このゲーム面白ええええええ!」と驚きました。
 このゲーム、「ダッシュ」が肝なんですね。守備時に使う「ダッシュ回転足払い」も、このページでテクニックとして紹介されている「ジャンプマッハスイング」も、ダッシュ時にしか使えません。しかし、このゲームはダッシュしたまま壁やゴールにぶつかると一定時間行動不能になってしまうので、「ダッシュ中ターン」などのテクニックでキャラの動きを制御しなくてはならないという。
 なので最初は「思ったように動かせない……」と戸惑ってしまうのですが、恐らく実際のアイスホッケーだって最初はそうでしょうし、慣れてきて自在に動かせるようになるとスピード感溢れるゲームに変わってくるという。


 このページを読まなければこんなことは分かりませんでしたし、このゲームが面白いことにすら気付きませんでした。23年越しに知る、このゲームの魅力。こういうサイトがWEBに残り続けてくれていることに感謝です。


 さて、この話……別にレトロゲームに限った話ではないですよね。
 ファミコン時代とは比べ物にならないほどゲームが複雑になった今、「このゲームはどうやって遊ぶゲームなのか」が分からないままゲームを辞めてしまう人はむしろ増えているんじゃないかと思うのです。

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 あれだけたくさんの人に遊ばれている『スマッシュブラザーズ』ですら、「ボタンをテキトーにガチャガチャ押していれば初心者でも上級者に勝てる底の浅いパーティーゲームでしょ?」と言う人はいます。
 私自身も3Dアクションゲームは世間でものすごく評価の高いゲームであっても、エンディングまで到達してもなお「何が面白いのか分からない……」ままだったりします。で、その感想をそのままブログに書いたら「オマエのようなヤツは二度とそのゲームについて語るんじゃない!」と炎上する日々。


 こういうのは「このゲームはどうやって遊ぶと楽しいのか」が分からずにプレイしているからではないかと思うのです。「そんなことも教えてもらわないと分からないのかよ!」とまた炎上しそうですけど……

 例えば、ゲーム内で「全部のテクニックをチュートリアルで説明してくれるゲーム」であっても、「この操作をするとこういうことが起こるんだ」は分かっても、「この操作はどういう時に使うのか」がサッパリ分からなかったりします。
 ファミコンの『いけいけ!熱血ホッケー部』ですら「ノーマルスケーティング」「ダッシュスケーティング」「ダッシュ中ストップ」「ダッシュ中ターン」「チョン!パス」「スラップショット」「フリップパス」「スラップショット」「あしばらい」「スティック振り抜き」「ショルダータックル」「どすこいパンチ」「ダッシュ回転あしばらい」「ジャンプマッハスイング」と特殊な操作がいっぱいあって、どれを使えばイイのかサッパリ分かりませんでした。あのページは、特に使うのはこの4つだ!と教えてくれたから実用的だったのです。


 また、最近のゲームは「買った人は全員クリアまでは出来るようにしよう」と、難易度選択とか稼ぎプレイでのパワーアップとかで下手くそな人でもクリアは出来るようになっているものも多く。そうしたゲームは、「このゲームはどうやって遊ぶと楽しいのか」が分からなくてもクリア出来ちゃったりするんですね。
 それこそ『スマッシュブラザーズ』も、難易度が低ければ「ボタンをテキトーにガチャガチャ押していれば初心者でもシンプルモードのクリアは出来るゲーム」です。難易度を上げたり、オンライン対戦でちゃんと上手い人と戦ったりすれば全然適わないのだけど、クリアだけして「底の浅いゲームだったなー」と辞めちゃう人もいるんです。前作『X』の時はそういうレビューもそこらで見ました。



 もし自分がプレイしているゲームの何が面白いのかが分からなかった場合―――
 今回私が「攻略方法が書かれているホームページ」を頼ったように、インターネットという集合知に頼るというのも手だったのかなと思うのです。攻略Wikiを読むでも、Miiverseみたいな場所でアドバイスを求めるでも、上手い人のプレイ動画を観るでもイイんですけど……
 23年間、私が『いけいけ!熱血ホッケー部』のことを「底の浅いゲームだ」と思っていたことを考えると、自力で攻略したり上達したりという楽しさを放棄したとしても、「このゲームはどうやって遊ぶと楽しいのか」を知ることは大事だったんじゃないのかなと思うのです。


 いや、もちろん……その上で「何にも面白くないゲーム」もありますし……
 世間でものすごく評価されていて、その楽しみ方を熟知してもなお「自分の肌には合わないゲーム」もあるとは思いますけど……




 で、逆に自分の好きなゲームが何が面白いのか分かってもらえていない場合―――
 「なんでこんな面白いゲームが売れないんだ!」とか「ヌルイ世代はこの程度で投げ出すのか!俺らの若い頃のゲームはもっと難しかったぞ!」とか愚痴るんじゃなくて、「このゲームはどうやって遊ぶと楽しいのか」を広めていくのが大事なんじゃないかなぁと思うのです。
 攻略サイトを作ったり、攻略Wikiを作ったり……というのが面倒くさいんだったら、Miiverseみたいな場所でアドバイスするとか、他の人が書いた「このゲームはどうやって遊ぶと楽しいのか」という記事をRTしていくとか、手は何だってあると思うのです。


 「上達」が楽しいのか、「攻略」が楽しいのかという話で考えると、「上達」が楽しいゲームはともかく、「攻略」が楽しいゲームはネタバレになってしまうとも思うのですが……

 くにおくんシリーズの話を思い出しても、友達同士でみんなで遊んでいる時は「集合知」によって「こうやると必殺技が出せるぞ」とか「このキャラ実は強いぞ」とかの情報が共有されていましたが、一人で遊ぶとそうしたものを全部自力で見つけなきゃいけないんですね。そりゃとっつきにくいよと思うのです。
 好きなゲームを本気で応援していきたいのなら、ウチのブログもそういう「このゲームはこうやって遊ぶと楽しい」みたいな情報を書いていくべきかなぁと思いました。自分がオススメしたゲームを買ってくれた人が「手も足も出ません!」とブン投げている様を見ると、オススメするだけじゃ無責任だとも思うんですね。


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| ゲームプレイ日記 | 17:47 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

最近のゲームは導入部が丁寧ですよね。あんまりにも丁寧すぎて「わかったから本編やらせろよ」と時々イライラしますが。
かといって、どうぶつの森みたいに「この町ではあなたの好きなことを何でもやっていいんですよ」というのも考え物かなぁ。その辺のバランス取りは難しいのでしょうね。

| シェリー | 2015/02/02 21:12 | URL |

見た目だけで難しそうと思うゲームって(特に3D系はそんな印象があるので)、好きな人がその重要なポイントをどれだけわかりやすく世に広げられるかが結構大事な気がします。
意識して広めないと以前の記事で書かれたようにネガティブな情報ばかりが広まってしまいますからね。

| ああああ | 2015/02/03 15:38 | URL |

Twitterとかで「くにおくんの格闘伝説以降のVCを出せよ」とよく言われてるけど
この記事を読むと自分の場合「当時遊んだことがない」「一緒に遊ぶ友達が身近にいない」ことを考えると
ゲームのポテンシャルを感じることができないまま遊び終えそうだなとか思った
攻略サイトを探して隠し要素やら上手な遊び方やらを知ってからようやくスタートラインに立てるのかな
レトロゲーのレアソフトならレアソフトなりのデメリットがあるのかね
まぁそれでもコレクションとしてとりあえず出たら欲しいけども

| TR | 2015/02/03 18:27 | URL |

「ドルアーガの塔」にいたっては、ゲーム単体で見ればただの不条理なクソゲーですからね。
 あの不条理ゲーを解き明かす、というゲーム外ゲームの盛り上げ方が上手かったわけですけれど。
(ちゃんとどうにか解けるようには作ってある本体側の完成度はむろん大前提として)

 これは提供側の働きかけが上手かったのか、たまたま時流に乗れたのか……両方ですかね。

| kanata | 2015/02/03 22:06 | URL | ≫ EDIT

>シェリーさん

 『どうぶつの森』も、実は導入部は結構がっつりとチュートリアルをやらせているんです。木を植えたり、釣りをしたりをやらされて。んで、その中で楽しかったことを続けてね―――という。

 でも、チュートリアルを経るからこそ「こんなにいっぱいあっても何やってイイか分からない!」って人も多いので、ウチでは3DS版の発売前と発売後に「こうやって遊ぶとイイよ」という記事を書いていました。これがもっと広まっていれば良かったんですけどね……

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/blog-entry-1470.html
http://yamanashirei.blog86.fc2.com/blog-entry-1514.html


>ああああさん
 本当にその通りだと思います。
 「自分には難しそう……」と敬遠している人には、「このゲーム超面白いよ!」と言うよりも「このゲームはこうやって遊ぶと楽しいよ!」と言った方がイイのかなぁと。

 問題は私自身が3Dアクションが苦手なんで書けないことなんですけど(笑)


>TRさん
 そこでMiiverseですよ!
 でも、『格闘伝説』はくにおくんシリーズの中でも特に「奥が深い」って言われていますもんね。自分も未プレイなのでVCの配信を楽しみにしていますが、どこまで自力で楽しめるかは不安の方が大きいですね。


>kanataさん
 あああああ!
 この記事の最後に、昔『ドルアーガの塔』について語った記事のリンクを貼るつもりだったのに忘れていました。ここに貼っておきますw

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/blog-entry-1505.html

 『ゼビウス』のヒットの後なので、作者も狙ってやったんじゃないかなーと自分は思っています。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/02/04 02:14 | URL | ≫ EDIT















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