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アニメ『アルドノア・ゼロ』各話感想メモまとめ(13話~最終話)

 思えば、この各話感想メモまとめを始めたのは、『アルドノア・ゼロ』の1クール目が「これは各話の感想をまとめて読むと面白そうだな」というストーリーだったからでした。そんな軽い気持ちで始めて、自分が全話感想を書いた作品は全部まとめるようにした結果、3ヶ月に1回こうして忙しすぎて死にそうになる時期が出来たワケですが……

 その『アルドノア・ゼロ』を最終話を迎えるまで追いかけてこれて、感慨深い気持ちは強いです。
 2クール目は1クール目とはちょっと違う方向性のストーリーになっていたとは思います。それも1クール目のまとめから通して読むと違いがよく思い出せるかなと。



 アニメ『アルドノア・ゼロ』各話感想メモまとめ(1話~12話)


 では、2クール目のまとめ行きます!

<ルール>
・13話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。












 1クール目終了後に、あおきえい監督が番組のラジオに出演されていたので、気になったところをTwitterに残しておいていました。今読むと面白いですね。
 1クール目のラストで撃たれた3人は、結局のところ3人とも生きていたのだけど……「ヒント」というのはどれのことでしょう。伊奈帆もアセイラムも「頭を撃たれたけど科学の力で何とか助かりました」ってのにヒントはなかったと思うのですが、ユキ姉がナレーションをして「アセイラム姫は行方不明」と言っていたから「アセイラムは火星側に連れて行かれる」というヒントになっていたってことですかね。

 伊奈帆の超人っぷりについては、2クール目のラストが終わっても「結局どうして伊奈帆があんだけすごかったのかよく分からなかった」という感想は目にしました。
 私は1クール目が終わった時点で呟いていましたけど、「両親が戦争で死んだことによって、他の人よりも“戦争”や“死”に対する意識が強く育っていた」からだと思っています。1クール目でアセイラムを人工呼吸で救った際にマグバレッジ艦長と喋っていた内容が示唆していたように、伊奈帆が他のキャラと違ったのはそういう根本の意識の違いだけなのかなぁと。

 だから、伊奈帆の強さに違和感はないです。
 ただ、他のキャラの意識の低さが描かれていたワケではないので、伊奈帆の意識の違いが相対化されていなかったというのは確かだと思います。




【EP13: 眠れる月の少女 —This Side of Paradise—】




 復活の伊奈帆!
 1クール目が終わった時の予想では「アセイラムは生きているけど伊奈帆は死んだのではないか」と書いていましたが、「アセイラムは眠っていて伊奈帆は生きている」という予想外の答えでした。妙な義眼を付けているし、地球の科学力もすごいんじゃねえかと思った展開でした。


【EP14: 異星の隣人たち —The Beautiful and Damned—】




 あおきえい監督が仰っていたように、1クール目は「強いロボットと弱いロボットが戦う話」としてすごく分かりやすい構図が続いていましたよね。アセイラム姫を守りながら地球連邦軍の基地に向かいつつ、追ってくる敵はスーパーロボット的なムチャクチャな能力を持っていて、それを量産機で倒していく話でした。「スーパーロボットvsリアルロボット」というか。

 2クール目はそのままの話ではありませんでした。
 火星側も量産機を用意しているし、地球側も1年半の間に「火星カタフラクトの分析」を進めていましたし、多数vs多数の戦いがメインとなっていて+スレインが火星軍の中でのし上がっていく話となっていました。視聴者が火星カタフラクトのムチャクチャな能力に慣れてしまったというのもあるのですが、「リアルロボットvsリアルロボット」な話になったかなと思っています。

 なので、1クール目の面白さをそのまま2クール目に期待すると物足りなさはあったかなと思います。面白さの質が違うだけなんですが、1クール目序盤の「学生達で無敵バリアを撃破していく」みたいな展開が大好きだった自分としては1クール目の方が好きだったかなーとは思いました。


【EP15: 旋転する罠 —Toll for the Brave—】




 ザーツバルム死す!
 せっかく生き延びて2クール目まで来たのに、あっさり死ぬんかい!と思わなくもなかったのですが、スレインに対するここまでの描写でむしろ2クール目で最も株を上げたキャラだったかなと思います。逆に、ザーツバルムを殺したことでスレインはもう戻れない領域に入ってしまったと。


 私が好きだった韻子・ライエ・ニーナのイチャイチャ具合。
 群像劇の作り方から考えると、「地球軍の中に入った火星人のライエ」と「火星軍の中に入った地球人のスレイン」の対比なんですよね。んで、ライエには韻子やニーナがいて、スレインにはザールバルムという理解者がいた。でも、地球軍の仲間を守ったライエと対照的に、スレインはザーツバルムを殺すワケで―――対照的な二人を見せるためのこの回だったのかなぁと思います。


【EP16: 熱砂の進撃 —Soldiers’ Pay—】



 鞠戸大尉が殻を破る回です。
 しかし、結局のところは伊奈帆がいいところを持ってっちゃったので、「ありがとう!鞠戸大尉!格好イイ!」とはなりづらかったです(笑)。でも、これ以降の鞠戸大尉は普通にパイロットとして活躍するんですよねぇ。最終話ではハークライトとやりあっていましたし。

 伊奈帆とユキ姉の距離は、2クール目の序盤は遠くて、徐々に近づいて、最後には二人で車に乗っている―――ということを考えると、ユキ姉ENDだったと言えるのかも知れないですね!



【EP17: 謀略の夜明け —The Turning Wheel—】



 伊奈帆がマズゥールカを逃がす回。もちろんこれがスレインの足場を崩すきっかけになるし、アセイラムが逃げ込める場所になるウルトラCだったのだけど……
 最終話まで観た上で一人一人のキャラクターのストーリーを考えると、ライエが「火星人はみんな敵だ」という憎しみの連鎖から解き放たれる回だったのかもって思います。最終話のライエは笑顔で墓参りをしていたくらいですしね。


 一方の伊奈帆は、ユキ姉と距離を置き、韻子からも疑われるという孤立する展開でした。
 この展開はもうちょっと引っ張っても面白かったと思うんですけど、割とあっさりと解決してしまいましたね。「スレインが火星軍内で孤立」「伊奈帆も地球軍内で孤立」という展開にすると視聴者がつらいと判断したのでしょうか。


【EP18: 深い森を抜けて —The Rose and the Ring—】



 地球軍の中で孤立する伊奈帆―――と思ったけど。
 カエル頭の撃破のために一丸となるデューカリオンに、「姉に命令できる弟なんていません」というユキ姉、伊奈帆の言葉を受け入れる韻子……と、決して伊奈帆は一人ではないと描く回だったんですね。なので、この後のデューカリオンは分裂することもなく話が進むという。

 1クール目の第2話だったかに登場して「こんなヤツ絶対勝てねえだろ」と思わせたカエル頭を、みんなで一丸となって倒していく展開も良かったです。その手があったかーと思いました。


 一方のスレインは決闘に勝ってアセイラムと結婚してた。
 そして、アセイラムが目覚めた。


【EP19: 楽園の瑕 —Here to There—】



 もう戻れないところまで来てしまったスレインに、目覚めたアセイラム―――スレインの名の下に結集する火星騎士に追い詰められる伊奈帆達。ちょっとしたタイミングの掛け違いでどんどん事態が悪化して、ドキドキする展開が続きます。

 構成的に考えても、前話のカエル頭戦でデューカリオンメンバーの気持ちが一つになったところで、敵も一丸となってかかってくるのでピンチになるって展開なんですよね。こっちも結束、あっちも結束。でも、あっちにはアセイラムという爆弾があるって状況。
 逆に言うと、アセイラムとレムリナ周りの話を除けば、ここからはキャラクター一人一人の気持ちの動きよりも大局的な話を中心に描かれるんですね。


【EP20: 名誉の対価 —The Light of Day—】



 ようやくマズゥールカが活きる展開!伊奈帆のターンだ!!
 レムリナの嘘に気付き、エデルリッゾをアセイラムの侍女と見破り、アセイラムの記憶を呼び起こすアイテムを渡すマズゥールカ。今まで仕事してなかった分だけ働くぜ!

 それと同時に、アセイラムが既に目覚めていることを知ってしまうレムリナ―――と、スレインが抱えている二つの爆弾が同時に爆発していく展開です。ここでレムリナとハークライトにフラグが立ったと思ったのだけど、結局レムリナは置いていかれちゃったのですよね……それがスレインの優しさとハークライトの意地とは言え、最終的に一人ぼっちになってしまうのだからレムリナはやっぱり可哀想なキャラだったなあと。


 あと、この回はニーナが可愛かったです。


【EP21: 夢幻の彼方 —The Fortune’s Fool—】



 地球サイドは火星騎士3体の同時攻略。
 火星サイドは真実を知ってしまったアセイラムとレムリナが行動を始める―――と、両サイドで緊迫感ある展開が続く回です。

 思っていたのとは違いましたけど、「どのキャラも幸せで平穏な結末にはならなさそう」というのは当たらずも遠からずってところでした。このアニメって、誰と誰が好き同士でくっ付いたから幸せになりました。終わり。ってキャラが一人もいなかったんですね。
 「戦争を終結するため」に自ら政略結婚をしたアセイラムとクルーテオJr.を除けば、全てのキャラが独り身で物語が終わっているのです。そのため、愛に生きたスレインやレムリナみたいなキャラは報われないラストだったと思います。スレインは最後微笑んではいたけど。


【EP22: 邂逅と訣別 —Out of the Past—】



 ここからの逆転の一手が「クルーテオJr.との結婚」だったとは、流石に誰が予想できたろうか。
 この回のサブタイトルが「邂逅と訣別」なことから分かるように、この回は「伊奈帆とアセイラムの再会」、そして「別れ」を描く回なんですよね。1クール目の最終話で撃たれる直前に手を握られたあの瞬間からここまでずっと離れていた二人が再会し、そして恐らくこれ以降の二人は(少なくとも作中は)出会うことがないのですから。

 伊奈帆が気を失って義眼が代わりに喋ったのもすごく切ない話だとも思えたのだけど、伊奈帆って自分では絶対に想いを告白しないだろうから、ある意味で義眼が代わりに「貴女を自分のことのように大事に思っている」と告白してくれたとも言えるのだと思います。
 伊奈帆とアセイラムは結ばれることはなかったのだけど、最終話のラストシーンでアセイラムが伊奈帆のことを「美しい思い出」と語ったように、この告白をアセイラムは大切に抱えて生きていくのでしょう。結ばれることはなかったし、切ない結末なのだけど、これはこれで淡い愛の形だったと思います。


【EP23: 祈りの空 —The Unvanquished—】




 自分はリアルタイムではあまり思わなかったのですけど、この回の出撃前って全員それぞれ「死亡フラグ」立てまくりで出撃するんですよね。父の写真を眺めるライエ、耶賀頼先生と酒を飲み交わす約束をする鞠戸大尉、「みんな生きて帰るんですから」と言うニーナ、帰ったら一緒にゴハン食べようというユキ姉……

 ここで言う伊奈帆の「やらなければならないことが出来た」というのは、アセイラムに頼まれた「スレインを助ける」ということだったんですね。


 で、結局のところ(地球側のキャラクターは)誰一人死なないで終わっているので、立ったフラグがことごとく潰されたとも言えるのですが……そのフラグを潰したのはアセイラムなんですよね。
 地球と火星の全面戦争を仕掛けようとしたスレインの思惑を挫くために、放送を乗っ取ってクルーテオJr.との婚約を発表して地球との和平を表明し、その結果として月面基地での戦闘は「地球の命運を賭けた最終決戦」でも何でもなく「ただの消化試合」になったのです。

 それはもちろん「戦争を終わらせるため」だし、「伊奈帆を守るため」「スレインを助けるため」だったと思います。もしアセイラムが何もしなければ、デューカリオンのみんなも伊奈帆もスレインも無事では済まなかった展開になったことでしょう。それを防ぐためのアセイラムの最後の逆転の一手だったのだと思います。


 そう考えると、この回で「マズゥールカから伊奈帆のことを聞く」シーンと「エデルリッゾからスレインのこと聞く」シーンがアセイラムに覚悟を決めさせたとも思いますし、戦争を終結させたのはこうした人の想いだったのかなぁと。



【EP24: いつか見た流星 —Inherit the Stars—】





 ということで、最終話を観た直後は「お、おう……」という反応でした。
 アセイラムが突然出てきたクルーテオJr.と結婚して終わりって何じゃそりゃって思ったのですが、今回感想まとめの記事を書きながら振り返ってみると、アセイラムは伊奈帆とスレインのために自分の身を犠牲にしてでも戦争を終結させたんだと分かりましたし、伊奈帆の告白(正確には義眼からの)を受け取ったからこそのアセイラムの最後の台詞だったんですね。


 そう考えると……確かに、アセイラムは伊奈帆ともスレインとも結ばれなかったけど「好きな人と結ばれたから幸せになりました」よりももっともっと尊い、「好きな人のために自分に何が出来るか」という愛の形を描いていたようにも思えるのです。
 この作品のキャラクターは、伊奈帆にしてもスレインにしてもレムリナにしてもそうでした。好きな人がいるから、その人と付き合いたいみたいな作品ではなく。好きな人のために自分に出来ることをする作品で―――最後にアセイラムがそれを見せたのだろうと。


 なので、最終話を観た直後よりも今の方が、『アルドノア・ゼロ』という作品が良い作品だったと思うし、最終話の形も見事だったと思えるようになりました。最終決戦を消化試合にしてしまったので、(地球サイドのキャラクターは)全員生き残りましたって展開は凄い逆転の発想だと思いますし。


 それを言うなら、ハークライト達も生き残った方が「アセイラムのしたこと」が分かりやすかったんじゃないかとも思いますが……


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 1クール目の「うおおおおお!超おもしれえええええ!」というテンションからすると、2クール目は割と普通のアニメくらいのテンションで私は楽しんでいたかなと思います。1クール目と2クール目はやっていることが全然違いましたからね。

 ですが、こうして全話振り返ってみると、終盤の伊奈帆の告白からアセイラムの行動など目を見張る展開だったと思いますし。無難に全員生き残ったラストでありながら、お互いを想い合いながら決して結ばれることのなかった伊奈帆とアセイラムの愛の形など、この作品独自のエンディングを見せてくれたと思います。


 全ての人が納得する幸せな結末ではなかったと思いますが、私は「これはこれで」好きな結末でした。分割2クール、存分の楽しませてもらいました!

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