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理想的な有料DLCの形。『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』紹介(7.5点)

【三つのオススメポイント】
・「欲しい人が限られてる機能」を分けることで、低価格を実現
・勝ち上がるごとに変わる「ルール」で、新たな麻雀の魅力に気付く
・手軽に遊べる麻雀ゲームを3DSに常備



『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』
 ニンテンドー3DS用/テーブルゲーム(麻雀)
 ディースリー・パブリッシャー/開発:悠紀エンタープライズ
 2013年8月7日発売
 500円(税込)※ニンテンドー3DS eShop専売
 セーブデータ数:1(ユーザーごとに作成できます)
 公式サイト

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※ このソフトはニンテンドー3DSの立体視機能に対応していますが、自分は視力の問題で立体視が出来ません。なので、この紹介記事内では立体視機能については言及しないことを御了承ください。

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>
 
 B1制覇したんでやっと紹介記事が書けます!


◇ 「欲しい人が限られてる機能」を分けることで、低価格を実現
 麻雀ゲームです。
 麻雀自体は中学生の頃に覚えて、全然強くないけど「やり方は知っている」程度の私ですが―――実はコンピューターゲームの麻雀ゲームはほとんどやったことがありません。大抵のゲーム機ではどこかのメーカーが麻雀ゲームを出していますし、PCとかスマホ&タブレットならば無料で遊べる麻雀ゲームもたくさん出ていることと思いますが、私はどれもやったことがないです。
 私にとって麻雀は「友達と遊ぶもの」だったので、わざわざゲームで遊ぶものじゃないって思っていたんですね。

 そんな私ですが、某氏のゲーム実況で「麻雀のルールを知らないけど生配信のコメントで教えてもらいながら麻雀ゲームを遊ぶ」という姿を見ていたら久々に麻雀をやりたい熱が出てきて、3DS&Wii Uで配信された『役満 鳳凰』のWii U版を1日1回プレイし始めました。
 しかし、そのタイミングで「Wii Uのゲームパッドを修理に出すので遊べなくなる」&「このソフトが期間限定セールになった」という二つのことが重なり、きっかけを作ってくれた某氏に敬意を払いたかったこともあってこの『THE 麻雀』を購入して始めました。その結果、今ではもう3DSが『THE 麻雀』専用機になってしまいました(笑)。


 つまり、「私にとってほぼ初めての麻雀ゲーム」なのです。
 なので、この紹介記事では「他の麻雀ゲームとの比較」みたいなことは書けません。麻雀ゲームを遊んだことのない私の視点から、コンピューターゲームならではの魅力……例えば、「3DSで麻雀を遊ぶと遊び終わった後に牌を片付けなくてイイから楽だ!」みたいなことを語っていけたらイイなと思います。



 さて、このゲームは「500円のダウンロード専売ソフト」です。
 しかし、ほぼ同時期に「税込2160円のパッケージソフト」も発売されています(※1)

 言ってしまえば、2160円のパッケージソフトから幾つかの機能を削って500円にして販売しているのがこのダウンロード版なのですが、ダウンロード版も1000円の追加コンテンツ「「機能&ボリューム」アップグレードキット」を購入するとパッケージソフトと同じ内容になるそうです。

(※1:現在の価格。発売当時は消費税が5%だったから2100円)

 ゲームの「有料DLC」の是非は人それぞれ色んな意見があると思いますし、このブログでも幾度となく炎上したり、Twitterで嫌がらせを受けたりした話なのでなかなか語りづらいのですが―――私個人の願望としては、「本編の発売前に有料DLCの価格と内容を予め発表しておいて欲しい」「欲しい人が限られている機能は有料DLCにして、欲しい人だけが買えるようにすればイイ」と書き続けていました。

(関連記事:有料DLCについて~クリアのためのゲームか、上達のためのゲームか
(関連記事:『Wii Fit U』には有料DLCをフル活用して欲しいと思う3つの理由
(関連記事:ゲームを短く遊びたい人も、長く遊びたい人も、楽しめる仕様


 この『THE 麻雀』の仕様は、まさにそれを実現してくれた形だと思うんですね。
 1000円の追加コンテンツを購入すると追加される機能はこのページに書かれているので下に列挙しますが、逆に言うと「なくてもゲームとして成り立つ機能」です。私は追加コンテンツを買っていませんが、全く困っていませんもの。


・インターネット対戦機能
→ オンライン対戦ができる機能。欲しい人は欲しいだろうけど、私はオンライン対戦が大嫌いなので以前に「オンライン対戦は別売りにして欲しい」と書いたほどで、要らない人にとっては本当に要らない機能です。

(関連記事:「たくさんのモードが入ったゲーム」と「最低限のモードだけのゲーム」
(関連記事:どうして私は“オンラインモード”のあるゲームが嫌いなのか

・ダウンロードプレイ対応
→ ソフト1本あれば複数の3DSで友達と対戦できる機能(ソフトを人数分そろえて対戦するワイヤレスプレイは500円でも遊べます)。麻雀ゲームを遊ぶ友達なんていない自分には不要です。

・サポートプレイモード
→ コンピューターが捨てる牌を提案してくれるので、初心者が麻雀を覚えるのに使う機能だと思います。私は麻雀のルールは分かっているので要りません。

・チャレンジモード
→ 様々な条件を提示されてコンピューター対戦でそれを実現していく一人用専用のモードみたいです。ちょっと興味はなくはないけど、ないならないで構いません。

・麻雀計算機機能
→ ゲームではなく実際に麻雀を遊ぶ際に得点を計算してくれる機能。「ゲームではない実際の麻雀」を遊ぶ友達がいなければ不要ですし、私に友達なんていないので不要。

・特殊ルールの種類増
→ 「大割れ目」と「導火線」という特殊ルールが選べるようになるみたい。500円でも「割れ目」は選べます。ちょっと興味はありますけど、別にないならないで構いません。

・リーグモードのボリューム増
→ 500円だと「C3→C2→C1→B3→B2→B1」という6つのリーグが遊べます。追加コンテンツを買うと、その先の「A3→A2→A1→M3→M2→M1」と続きが遊べます。B1の上位勢で、『役満 鳳凰』における「難易度:普通」くらいかなぁと思います。パッケージ版を購入した人のレビューを読むと、これより上のリーグに行くと三順目でリーチ一発ツモをガンガンやられるそうなので、私は別にイイかな……(笑)

 つまり、普通のゲームの「ノーマルモード」クリアまでは500円で遊べて、それ以上の「ハードモード」とか「ベリーハードモード」は追加コンテンツに入っているってカンジですかね。これもやはり「欲しい人は限られている」と思います。

・実績のボリューム増
→ 特定条件を達成するとクリアーと表示される「実績リスト」が、500円のバージョンだと20コまでですが、1000円払うと追加されるみたいです。これは欲しい。詳しくは後述しますけど、500円で買ったバージョンだとどう頑張っても達成率100%にはならないみたいです。「1000円払って追加コンテンツを買わなければ実績達成100%にならない」のなら、500円のバージョンには入れなきゃ良かったのに。

・対局中の音声
→ 多分「ポン」とか「チー」とか叫んでくれるんだと思います。別に私は要らないかな……CV.が上田麗奈さんとかになるんだったら1000円払ってでも買いますけど(何の話だ)。



 といったカンジで、「欲しい人が限られてる機能」が別売りなんです。
 500円で「自由にルールを設定してコンピューターと対戦するフリー対戦」と「コンピューターと戦って上のリーグを目指すリーグ戦(ノーマル難易度まで)」は遊べるので、私はこれで満足しました。
 「サポートプレイ」が必要な初心者や、激ムズ難易度のリーグ戦を遊びたい上級者ならばともかく、中級者はこれで十分じゃないかなと思います(オンライン対戦がなければイヤだ!って人はまた別ですが)。

 3DSの麻雀ゲームと言えば、税込510円の『シンプル麻雀3D』と、1日1回&機能限定ならば無料で遊べるけどそれ以上は半年間1080円の『役満 鳳凰』だけです。それらと比較しても、500円でこれだけ遊べるなら十分かなと私は思います。


 そもそもですけど……SIMPLEシリーズというのは、これから『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『ファイナルファンタジーVIII』といった超大作のソフトが発売される時期の1998年10月に始まったシリーズで。何でもかんでも詰め込む超大作ではなく、機能を限定することで開発費を抑えて販売価格も下げられる―――というシリーズだったはずです。

 現在ではその役割はダウンロード専売ソフトが主になってしまいましたが、「何でも詰め込まれたパッケージソフト」と「機能を限定したことで低価格を実現したダウンロード専売ソフト」の棲み分けをして、ダウンロード版が欲しい人には追加1000円で機能をパッケージ版と同等なものに出来る仕様にしているのは誰もが納得する形だと思いますし、SIMPLEシリーズの理念に則った形なんじゃないかなと思うのです。



 不満点があるとすれば……

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 500円のバージョンだと通信対戦は「ソフトを人数分持っていないと遊べないワイヤレスプレイ」しかできないので、達成がすごく難しい実績があること。


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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 20コ中19コの実績を達成しても「達成度55%」なので、500円のバージョンだと多分これ「達成度100%」にならないこと。追加コンテンツを買わないと100%にならない実績ならば、最初からない方がマシだ!と言いたい。


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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 まぁ、それも他の項目を見れば分かるように……パッケージソフトを基準に作ってあるので、500円のバージョンでは出てこない「大割れ目」や「導火線」や「チャレンジモード」の項目があるんですよね。私は気になりませんけど、こういうのイラっとする人はいるだろうなーと思います。



 個人的には、追加コンテンツは「1000円で一括購入」以外の方法で買えたら最高だったのにとは思います。「実績追加」だけ200円で買えるとか、「チャレンジモード」だけ400円で買えるとかだったら買っていました。一括購入しかないと、「オンライン対戦」が大嫌いなのでそれにお金を払いたくないんすよねー。



◇ 勝ち上がるごとに変わる「ルール」で、新たな麻雀の魅力に気付く
 さてさて、麻雀には様々なローカルルールや特殊ルールがあります。
 初心者が麻雀を覚える際にネックになるのがこうしたルールの多さで、例えば任天堂の麻雀ゲーム『役満Wii』なんかは「ゲーム側がルールを決めて提案(プレイヤーは変更出来ない)」という形にしています。

 対照的に、この『THE 麻雀』は「喰いタンありか」「赤ドラは何枚か」「焼き鳥はありか」「ダブロンはありか」といったカンジにプレイヤーが細かくルールを設定することが出来ます。フリー対戦の場合は自分で選ぶことが出来て、リーグ戦の場合は「このリーグのルールはこうなっています」と提案されるのです。

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 友達同士で麻雀を遊んでいた頃は、「ルール」は「いつものルール」で遊んでいたので気が付かなかったのですが……麻雀って「ルール」が変わると立ちまわり方が全然変わって、別のゲームになるんですね。『スマブラ』で言えば、「タイム制」と「ストック制」くらい違うのです。

 例えば、あるリーグでのルールが「喰いタンあり」「赤ドラ4枚」「割れ目」というものだったのですが、このルールだと安い手で上がってもドラがガンガン乗るし割れ目ボーナス付くしで高得点になるんですね。とにかく喰いタンででも上がればオーラスからでも逆転できるのです。
 逆に、「喰いタンなし」「赤ドラなし」「特殊ルールなし」だと安い手は安いままなので、一旦点数が離れてしまうとなかなか逆転は難しくなりますし、1位を狙うためには「なるべくコンピューターに上がらせない」という守備的な麻雀が必要になったりします。

 私が友達と麻雀をやっていた時は「半荘」「喰いタンなし」「赤ドラなし」「特殊ルールなし」だったのですが、それは麻雀という遊戯の一つの遊び方にすぎなくて、麻雀ってルールを変えるだけでこんなに色んな遊びに変わるんだと知ることが出来ました。
 新しいリーグに昇格すると、新しいルールに慣れなくてすぐに下のリーグに落ちちゃって、2つのリーグ&ルールを行ったり来たりということもありましたが、それもまた楽しかったです。



◇ 手軽に遊べる麻雀ゲームを3DSに常備
 自分はこれまでほとんどコンピューターゲームで麻雀ゲームを遊んだことがなかったのですが、スーファミ時代に兄が麻雀のゲームを買っていたので家にはありました。しかし、麻雀をやるためにわざわざスーファミをセットして箱からソフトを出して電源を入れてテレビのチャンネルを合わせて……って気にはならなかったんですね。PCで麻雀ゲームをやらない理由も、同じようなものです。

 今回、3DSという携帯ゲーム機&ソフトの入れ替えの必要がないダウンロード版を購入したことで、その“起動までのハードルの高さ”という問題が解消されました。
 10分休憩しようとした時に寝そべって開始→10分経ったら対局の途中で蓋を閉じてスリープ→次の休憩時間にそこから再開とか。観たいテレビが始まるまでの3分だけプレイとか。すごく手軽に&気軽に遊べるようになりました。

 友達と麻雀をすると気を遣わなければならないこととか、準備と片付けとか、騒音とか、点数計算とか、面倒くさいこともたくさんあるのですが……こうしてちょっと数分の合間に遊べることで、自分にとって麻雀というものがものすごく身近に感じられるようになりました。


 もちろん、これはこの3DS版『THE麻雀』に限った話ではなくて、3DSの他の麻雀ゲームでも、他の携帯ゲーム機でも、タブレット端末とかでも言えることなんですけどね。



 本作には「蓋を閉じてスリープ」以外にも、対局の状況を保存して後から再開する「中断」機能も入っています。なので、「あ、今は麻雀対局中だけど他のソフト起動しなきゃ」って時でも安心です。ただし、一つだけ問題があって……

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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 再開する際には「中断しているモード」と同じモードを始めるだけでイイのですが……写真だと分かりづらいんですけど、カーソルの最初の位置が「再開をしますか?」「しない」になっているんです。んで、何も考えずにAボタンを押して「しない」を選んでいくと中断の記録が消えるという。

 開発会社が違うから偶然だと思うんですけど、同じSIMPLEシリーズの『THE 密室からの脱出2』もこちらの中断セーブデータを消す罠が仕込まれていたので……この会社は俺達のセーブデータを消すことにそんなに情熱をそそいでいるのか?と疑心暗鬼になります。



◇ 総括
 他の会社もたくさん出している麻雀ゲームですし、この会社も同じような麻雀ゲームを多くの機種で展開していますし、ことそらこの3DS版の『THE 麻雀』だけが特別なソフトだからオススメということもないのですが……
 いつも持ち歩く機種に1本入れておくとついつい起動してしまう定番のソフトですし、「欲しい人が限られている機能」を切り離して定価を下げる有料DLCの形は自分にとって理想なので、他にもこういう形を取るソフトが増えないかなーと思っています。


 自分にとっては、このゲームのおかげで麻雀が身近なものになりましたし、「そうだ。麻雀って面白いんだ」と思い出すソフトとなりました。そういう意味ではなかなかにお気に入りの1本です。


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<画像は3DS DLソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.15 THE 麻雀』より引用>

 生まれて初めて役満を出しましたしね!
 「あと1勝すればB1制覇」という対局で、最後の最後で役満出せたのは嬉しかったです。

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| ゲーム紹介 | 17:52 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

いわゆる有料DLC叩きは、
よほど悪意ある人を除けば、
一つのゲームを隅々まであらゆるモードでガッチリ遊び込む人が、
他のゲーマーもみな自分と同じタイプだと決めつけ、
義憤からヒートアップしているのが大半に思えます。
正義のつもりだから手に負えないんですよね。
このゲームの在り方はとてもいいと思いますが、
前述のタイプにとっては腹立たしくて仕方がないのでしょうねえ…

| 児斗玉文章 | 2015/04/08 20:37 | URL |

>「麻雀のルールを知らないけど生配信のコメントで教えてもらいながら麻雀ゲームを遊ぶ」
私もこの実況見ていました。
いい広報になってますよね、アレ。

| ああああ | 2015/04/08 21:53 | URL |

 これは面白い設計ですね。

 麻雀に関しては基礎の基礎しか知らないど素人ですが、実際の流れを軽く試せるソフト欲しかったので購入してみます。

| kanata | 2015/04/09 00:37 | URL | ≫ EDIT















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