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アップデート可能な電子書籍のメリット

 今日は本当に宣伝のつもりはなくて、冒頭に書かないと話が伝わらないと思ったから書くのですが……先月、AmazonのサービスKDPを利用してキンドル用の電子書籍『マンガは描ける!絵が描けない人でも』 を発売させていただきました。

マンガは描ける!絵が描けない人でも
マンガは描ける!絵が描けない人でも

 んで、この本―――
 週末から週明けにかけまして、時間を見つけて更新(アップデート)しようかなと思っています。


 というのも、誤字の指摘をいただいたのと、「ここにこういう画像があればもっと分かりやすかったかもですね」という御意見をいただきまして。全ての御意見に応じることは不可能ですが、その画像ならば20分もあれば用意できそうなものでしたし、「確かにそれがあれば分かりやすくなるかも!」と私も思うものでしたので。

 なので、「誤字の修正」と「画像の追加」を行おうかなと考えています。


 恐らくですけど……既に買ってくださった人は、「端末に保存されているファイル」はそのまま発売時のバージョンのままで、「再ダウンロード」した際に修正後のバージョンになるってカンジじゃないかなぁと思います。自分も試したことがないので確信はありませんが、それを確認するためにも1回やっておこうかなと思うのですね。

 「再ダウンロード」の手間をかけさせてしまうのは申し訳ありません。
 これ……「修正後のバージョン」は、それと分かるように例えば表紙に「ver.1.01」みたいな表記を加えた方がイイのかなぁ。「初版のままが良かったのに!」という人からすると、そういう表記を嫌がる人もいそうですけど、どうでしょう。




 さて、こんな風に「電子書籍」は発売後の内容を修正できるのです。
 「紙の本」も「初版」「第2版」「第3版」と進むタイミングで誤字の修正などが行われることがありますが、既に「初版」で買っている人の本を「第2版」にアップデートすることは出来ません。あまりに酷いミスでもあれば交換対応してもらえることもありますが、基本的に「紙の本」は「アップデートされたバージョンが欲しければもう1冊買ってね」と言われるのが普通だと思います。

 以前「電子書籍がイヤだ」という人が挙げていた理由に読んだことがあるのですが、「内容が書き換えられてしまうかも知れないから電子書籍はイヤだ」という人もいるみたいなんですね。恐らく、表現規制などで「昔はOKだったけど今はダメなもの」があった場合、再ダウンロードした際に修正が加えられていたらイヤだという話だと思います。
 気持ちは分からなくはないです。思い出のエロビデオを10年ぶりに観てみようと思って再生したら、「モザイクが濃くなっている!」となっていたら私もショックですもの。


 しかし、作り手からすると、「ミスを修正できる」「やり残したことを追加できる」ということは非常に魅力的で。
 例えば、今回私は「トレース」と書かなければならないのに「トーレス」と書いてしまったところが1箇所あったのですが、これが未来永劫「トーレス」のまま残るのだとしたら、何百年後かの未来人から「こいつwwwwwトーレスとか書いてるよwwwwスペイン代表のサッカー選手かよwwww」と笑いものにされてしまうに違いありません。一サッカー好きとしても、今すぐ修正したいのです。

 もちろん「ミスを修正できる」からといって、ミスだらけのものを出して「後で修正すればイイや」みたいなことになってはマズイと思いますけどね。ゲームなんかは最近結構見かけますよね……バグだらけ、バランス激悪なものを出しておいて、後でパッチ当てて直せばイイやみたいなやつ。


 でも、逆に考えると……『Splatoon』みたいに「毎週毎週、無料で新しい要素が解放されていく本」も理論上は作れるはずなんですよね。ユーザーに再ダウンロードを強いるのはどうなんだとか、Amazonから「そんなに頻繁に修正されると審査が大変じゃねえかゴラア」と怒られるんじゃないかとかありますから、実際にやるかは置いときますけど……理論上は、「電子書籍なら出来るはず」なんですね。

 それで何か面白いことが出来ないか……は、正直思いつきませんが。
 とりあえず今回、自分の本では「読んでくださった人からいただいた“こういう画像があったら”という画像の追加」をやろうと考えています。

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| ひび雑記 | 17:59 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

過去PSPのダウンロードゲームでミステリーもののゲームを毎週配信、少しずつ謎が明かされていく、というゲームがありました(気がします。うろ覚えです)

推理小説で毎週配信、なんてことも出来るかもしれませんし、ドラマとタイアップして合わせて配信なんてことも可能かもしれませんね。結構可能性がありそうです

| ああああ | 2015/08/08 19:00 | URL |

1, 2, 3, 4, 5(終)章がひとつの物語として配信されてるんだけども,あとで 1.5, 2.5, 3.5, 4.5 章が追加配布されて全体としてぜんぜん違う物語になるとか……(言ってみただけ)

| のらんぶる | 2015/08/08 21:56 | URL | ≫ EDIT

DLゲーは多いですねそういうの。第一印象が悪いってかなり致命的だと思うのですが。
まあ某マンガの神様みたいに発売されるたびに描き直していく仕様もどうかとは思うんですが(笑)。



| ああああ | 2015/08/10 12:09 | URL |

>ああああさん

 『TRICK×LOGIC』ですかね。
 ダウンロード版は「推理編」の1週間後に「解決編」が無料配信されるという推理モノ。

 ドラマと連動してというのは面白そうですね。今週5話が放送されたから、その5話のサブエピソードが電子書籍に無料アップデートで追加されるとか。ドラマ以外でも「みんなで一斉に進行しているもの」なら出来そうなアイディアです。


>のらんぶるさん
 「全てのエピソードが揃ってから買う人もいる」ので、そこをどうするのかは難しいですね。


>ああああさん
 DLゲーなんて「納期」が決まっているワケでもないだろうに、どうしてバグだらけのまま出しちゃったりするんでしょうね。どうせ後から修正するのなら、修正してから出せばイイのに……

| やまなしレイ(管理人) | 2015/08/11 01:45 | URL | ≫ EDIT

TRPGのルールブックなんかは電子版だとエラッタを当ててくれたりするとありがたい。

| ああああ | 2015/08/11 15:34 | URL |

>ああああさん

 それこそオンラインゲームのバランス調整に近い感覚になるかも知れませんね。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/08/12 20:43 | URL | ≫ EDIT

未来のミュージアム

「アップデート可能」を活用している例として。

 グランドジャンプの無料配信版が、面白いことやっています。期日が来ると、中身がどんどん次の号へと切り替わるんです。

 中身だけ更新されて表紙が変わらないので、かなり紛らわしかったりはしますけど。
 それに落としたときの号が手元へ保存できないわけですので、読者視点では限りなくただのデメリットではあります。
 ただ、そこは「無料体験版」なのだから、どちらも文句を言えない部分と割り切れる。

 そして勝手に切り替わってくわけですから、常に最新号が手元へ勝手に届いていて、現行連載の新エピソードが読めるという。
(いや厳密に言えばDL時間かかりますし、そもそも無料配信版は数週遅れで「無料落ち」した号のため最新ですらありませんが)
(ただし逆に言うと少し遅れてる他は本誌を普通に買ったのとまるきり同じ内容で、デジタル版専用のプレイバック連載も含めた全てのページが読めるようです)

 私はこの強制切り替えシステムでなかったら、グランドジャンプなんて買わないどころか、そもそも落としに行きすらしないはずなんですけどね。
 でもたまたま、とある読み切り作品一つを目当てにたった一回落としたことを切っ掛けとして、ここに読者が一人増えているという。せっかく届いてるんだし、ヒマな時間に一応読んどくかって、ついつい読んでしまってる読者が。

 マンガ雑誌の役割って基本的には読者に各マンガの存在を知ってもらうことのはずですし、そういう意味ではこれ、かなり画期的な試みなんじゃないのかなと。

| kanata | 2015/12/02 00:40 | URL | ≫ EDIT

>kanataさん

 へぇ!!
 全くノーチェックの雑誌でしたが、興味が湧く話ですね。(読みきりも含めて)掲載作品がしっかり単行本として発売されて手元に残すことが出来るのならば、理想的な「未来の漫画雑誌」という形のように思えます。

 自分も電子書籍で漫画単行本を出そうとしている身ですが、インターネット経由で発表する場合「買ってもらう単行本」と「知ってもらう連載」のバランスをどうするのかがすごく悩むところなんです。
 グランドジャンプの例は多数の作家を抱えている大手出版社にしかできない、大手出版社ならではの強みを活かした解決策で見事だと思いますねー。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/12/04 23:43 | URL | ≫ EDIT















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