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じゃあ、実際にマンガを描いてみよう!その9~消しゴム&修正編~

 今週は作業自体はそんなに大変じゃなくて、早々に終わってくれたのですが……ブログの方が「アニメ感想まとめ」の週でものすごく時間を取られてしまいました。本当は1週間に5本記事を書く予定だったのが、時間が足りなくて4本しか書けなかったくらいなので……

 今日のこの記事も、時間の余裕がない中に書き始めております。
 しかし!そもそも今週はあまり書くことがないのであった!消しゴムかけて、修正液を使うだけだから、テクニックもなにもあった話じゃありませんからね。良かった、今週「ペン入れ編」じゃなくて……

マンガは描ける!絵が描けない人でも
マンガは描ける!絵が描けない人でも

1.企画を立てる
2.プロットを考える&シナリオを書く
3.コンテに起こす
4.キャラクターをデザインする
5.ネームを描く
6.下描きをする
7.ペン入れをする(前編)
8.ペン入れをする(後編)
9.消しゴムをかける&修正する←今週はココ!
10.ベタを塗る
11.トーンを貼る
12.スキャンしてセリフを入れて完成!


 いよいよゴールが見えてきましたねー。
 今回は9週目の「消しゴムをかける&修正する」です。

【使用する道具】
・消しゴム(下書き消し用)
・羽ぼうき
・余った紙(原稿用紙を汚さないため用と、インクの出を確認する用)
・キレイな紙(消しゴムの汚れを取る用)
・修正液
・丸ペン
・定規
・ティッシュペーパー(ペンのインクを拭く用)




keshigomu1.jpg
 時間がないので、ちゃっちゃと消しゴムをかけていきまーす。
 「消しゴムをかける」ということがよく分からない人もいると思うので説明すると、「下描き時の鉛筆の線だけを消す作業」です。

 「下描きの上からペン入れするんだから、消しゴムかける必要なくない?」と思われるかもですが、画像の通り下描きには「ペン入れをしない線」もたくさん描き込まれているのです。コマの外、フキダシの中、目安となる線、集中線の中心点などなど……
 もちろんペン入れは必ずしも下描き通りにはいかない(or敢えてそうしない)場合もありますし、とにかくペン入れが終わった後の原稿用紙には鉛筆の線がたくさん残るんですね。これを消していきます。


keshigomu2.jpg

 私が使っているのは、シードという会社のコミケシ「下書き消し用」を使っています。Amazonのリンク貼ってみましたが、メーカーのHP見ると定価は150円+消費税だったんですね。9月27日現在の価格だと、Amazonはちょっと高い。知らんかったです。今まで高い価格で買っていました。

シード コミケシ 下書き消し用 CK01
シード コミケシ 下書き消し用 CK01

 なんと、この消しゴム――――「マンガの下描きを消す」ためだけの専用消しゴムなのです。マンガを描かない人には「そんなものが存在するとは……」と驚きなことでしょう。
 私はマンガを描き始めてからしばらくは普通のプラスチック消しゴムで消していたのですが、ものすごく時間がかかるので消しゴム作業がホント大嫌いだったんですね。しかし、この消しゴムに出会ってからは「一気に広範囲を消せる」ことが出来るようになって、時間も精神的負担も軽減できるようになりました。

 ただし、力を分散させて消す消しゴムなので、濃く残っちゃった線を消すのとかにはそんなに向いていないという弱点はあります。


 消しゴムも消していくとどんどん汚れていきます。あんまり心配することでもないのかも知れませんが、万が一でも原稿を汚したくないので私は「キレイなコピー用紙」を置いといて消しゴムの黒くなった部分をそこで落としながら原稿用紙の線を消しています。

 出てくる大量の消しゴムのカスは、羽ぼうきでゴミ箱に。
 羽ぼうきは消しゴムのカスに限らず、机の上や原稿用紙の上をキレイにしてくれるものなのでアナログでマンガを描く際には持っておきたいアイテムの一つです。使わない人は全く使わないらしいですけど。

ウチダ 羽根箒 小 1-825-0200
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keshigomu3.jpg
 とりあえずは消しゴムかけ終わりました。
 「とりあえずは」というのは、また後で。



keshigomu4.jpg

 次に修正液で「はみだした部分」を消していきます。
 画像の通り、ペン入れの線は「線の勢いを殺さないように」コマの外やフキダシの中から描き始めている線も多いんですね。これらを修正液で消していくのです。


keshigomu5.jpg
 こんなカンジ。
 私が使っているのはライオン事務器から出ているミスノン修正液です。これもAmazonだとちょっと高いんですね。送料分か。

ライオン ミスノン 20ml
ライオン ミスノン 20ml

 色んなメーカーの色んな製品を試した時期もあるのですが、最終的にはこれ一つに落ち着きました。「修正液」じゃなくて「ホワイト」を使ったり、水で薄めてGペンに付けて描くように消したり、色々やってみたのですが……どれもあんまり上手くいきませんでした。


keshigomu6.jpg
 自分は右利き&右目の視力がほぼないため、右側から左の線に沿って線を消すのは得意なのですが、左側から右の線に沿って線を消すのは苦手です。

keshigomu7.jpg
 なので、修正液も原稿用紙を回転させながらかけています。
 自分の得意な角度で原稿を仕上げていく―――ペン入れの時にも書きましたが、原稿のクオリティが最優先なので出来ることは何だってしましょう。


 んで、この際に「消しゴムの消し忘れ」も見ます。というのも、原稿って一方向から見ているだけでは見落としている部分もあるんですね。回転させて見てみると「こんなとこ消し忘れてるじゃん」と気付くことも多いです。


 ということで、私は
 正面から消しゴムをかける→右側にはみ出した箇所を修正液かける→乾かしている間に他のページのをやる→原稿用紙が乾いたら、原稿用紙を90度回転→この方向から消しゴムの消し忘れをチェック→上側にはみ出した箇所を修正液かける→乾かしている間に他のページのをやる→原稿用紙が乾いたら、原稿用紙を90度回転→この方向から消しゴムの消し忘れをチェック→左側にはみ出した箇所を修正液かける→乾かしている間に他のページのをやる→原稿用紙が乾いたら、原稿用紙を90度回転→この方向から消しゴムの消し忘れをチェック→下側にはみ出した箇所を修正液かける

 というローテーションで、消しゴムと修正液をかけています。



keshigomu8.jpg

 修正液はインク以上に乾きやすく、固まりやすいです。
 開封直後はサラサラで消しやすいのですが、時間が経つとドロドロになって「原稿用紙の上に盛られる」カンジになってデコボコしてしまいます。後述しますがその上からまたペン入れをしたり、トーンを貼ったりもするので、あまりデコボコにならないように修正液も状態に気をつけたいです。

 「水で薄める」ということも色んなところで聞くのですが、自分はこれが苦手で「薄くなりすぎて白くならなくなってしまった」こともあります。ライオンのじゃなくて、他のメーカーの「水で薄められます」って製品でも上手く出来ませんでした。
 なので、ペン入れ同様に「余っている紙」に出してみて、どのくらいドロドロなのかを確認したり、ドロドロな部分を落としてから原稿用紙に使ったりしています。


 また、写真に載せた通り、ハケは凸の形状になっています。
 「筆」の先の尖ったとこで消そうと思ってハケを寝かしすぎると、その下の芯の部分(?)が原稿用紙に触れちゃって「全然関係ないところが白くなっちゃった!」ということにもなるので気を付けてください。




keshigomu9.jpg
 次に「白抜き」について。
 簡単に「白抜き」をする方法は先週書きましたが、集中線など線の勢いを殺したくない場面ではどうしてもその方法は使えません。なので、こういう場面は、あんな邪道な方法に頼らずに「修正液で周りを縁取る」という真っ当な方法でやりましょう。

 この際に気をつけるのは、「内側」ではなく「外側」をキレイにそろえること。
 コマの外やフキダシの中にはみだした線を消す際は線に沿って消していきましたが、「白抜き」は線に沿うのではなく「外側にある見えない枠」に沿うイメージで消していきます。書いてて思いましたけど、慣れない間は鉛筆で囲っちゃってその線に沿うのでもイイかもですね。

keshigomu10.jpg
 ハイ、出来ました!!


 「ガタガタじゃん!」って思ったことでしょう。
 そうです、私「修正液」苦手なんです。アシスタントとか出来ません。自分のマンガも、最近は「アナログでやるのは消しゴムまで」「修正以降はデジタルで」やるようになったのはこのためです。

 ただ、別にこれでイイんです。
 「修正液」ですからね。これが乾いた後に、また上からペン入れしてしまえばイイんですよ。



keshigomu11.jpg
 修正液、かけ終わりましたー。


keshigomu12.jpg
 しかし、キレイに修正液をかけられなかったところはガタガタになってしまいましたね。


keshigomu13.jpg
 なので、修正液が乾いた上からまた「ペン入れ」をしてあげればイイのです。


keshigomu14.jpg
 先ほどの集中線の「白抜き」もこんなカンジに仕上がりました。


penire21.jpg
 これは先週の「ベタフラ」の画像。

keshigomu15.jpg
 修正作業を終えるとこんなカンジ。
 「マンガになってきた!」って思えますよね。



 消しゴム&修正作業って、「描いたものを消す」作業だからそんなに楽しいものではありません。特にマンガを描き慣れない人は、「消しゴムをかけた直後の原稿」はショックを受けてしまうことも多いんじゃないかと思います。下描きの時点では描き込まれていた線が消えることで物足りなく感じますし、ペン入れした線が心もとなく見えてしまうものです。

 でも、「ラフ」だったものがちゃんと「マンガ」になるためには大切な作業なのです。修正作業が全部終わった時、それが下手くそに見えようがなんだろうが、「マンガだ……」と思えてきます。このマンガは今まで地球上に存在していなかった、自分が頑張って描いたからこそ生まれたものだと考えると感動的じゃないですか。


keshigomu16.jpg

 全ページ、修正作業終了!!

 来週はベタ塗りです!
 そして、その次が一番やりたくないトーン貼りだ!!


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| マンガは描ける! | 17:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ボクノート

 やっぱり労力的な意味からだけでなく、心情的な意味でも辛いんですね。
 それが下書きの線だろうと、せっかく描いたものを消すのって。

| kanata | 2015/10/19 00:37 | URL | ≫ EDIT

>kanataさん

 ですねぇ。
 「下描きが終わった」段階で、そのページは一旦「完成した」感覚があるので、その上からペン入れして最終的には下描きの線が全部消えるというのは「完成したものを壊す」感覚もあるんですね。

 だから、ペン入れに自信のなかった頃は特に「下描きの時の方が良かったんじゃないか」と迷ったりもしました。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/10/19 21:22 | URL | ≫ EDIT















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