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じゃあ、実際にマンガを描いてみよう!その10~ベタ塗り編~

 あー……
 こんなことは書くべきではないのかも知れませんが……


 今週、とても「ブログを書きたくない」気分です!
 というのも、先週がアニメ感想まとめの週で「ほぼ毎日ブログ記事を更新しなければならない」日々が続きまして、それがようやく終わったという“燃え尽き”感がすさまじくて。もう2ヶ月くらいブログ書きたくない気分です。3ヵ月後にはまたアニメ感想まとめの週が来るんですけどね!

マンガは描ける!絵が描けない人でも
マンガは描ける!絵が描けない人でも
1.企画を立てる
2.プロットを考える&シナリオを書く
3.コンテに起こす
4.キャラクターをデザインする
5.ネームを描く
6.下描きをする
7.ペン入れをする(前編)
8.ペン入れをする(後編)
9.消しゴムをかける&修正する
10.ベタを塗る←今週はココ!
11.トーンを貼る
12.スキャンしてセリフを入れて完成!


 まぁ……そういうワケにもいかないので、書きます。
 どんなに気分がノらない時も、落ち込むようなことがあった時も、気にせずに書かなければならないのが「定期更新」なのです。


 今週は10週目の「ベタを塗る」作業です。

【使用する道具】
・面相筆
・墨汁
・丸ペン
・インク
・余った紙(原稿用紙を汚さないため用と、インクの出を確認する用)
・ティッシュ(筆のインクを拭く用)
・鉛筆(ツヤベタする場合は)



 まずは画材から。


beta1.jpg
 筆は「面相筆」と呼ばれる、先の尖った筆を使っています。
 メーカーにこだわりはありませんが、太さが違うので使う場面場面によって使う筆も持ち替えたりします。

beta2.jpg
 ベタには「墨汁」を使っています。100円ショップで売っている安いの。
 一度に大量に使うことは稀なので、ちょこっとずつ出して使っています。

 印刷に出す場合は「ムラがある」とか「インクが薄い」とかもそれほど気にすることではない―――とマンガを描き始めた頃にアドバイスをされたこともあるのですが、私はどうしてもそれが心配になってしまうのです。ペン入れに使っている「製図用のインク」だとムラが出来てしまったり、「筆ペン」とかだとインクが薄いように思えてしまったりするので……一番濃く、ムラの出ない「墨汁」を使うようになりました。


 ただし、「墨汁」は乾くまでにちょっと時間がかかるので、塗ったばかりのところに手を付いてしまって大惨事になりかねません。複数のページを同時並行に乾かしながら塗っていくなどして、原稿を台無しにしないように気をつけましょう。


beta3.jpg
 気をつけても、こうなっちゃう時もあるんですけどね……


beta4.jpg
 ちょっとのはみ出しならば「修正液」で何とかなります!
 詳しくは先週分を読んでくださいね!





 さて、ここまでは教科書的な話。
 ここから先は、「教科書に反する」話ですし、恐らくマンガを描いている人の間でも推奨されていない話だと思います。私も多分これをどこかに書くのは初めてです。今までは頑なに書かないようにしていました。日本一モテナイ日々を赤裸々に語ったり、チ●コが小さいことを惜しげもなくネタにしたりしている私でも、これは恥ずかしくてどこにも書けませんでした。


 私、筆でベタ塗り出来ないんですね。
 広いところならば出来るんですが、細かいところなんてムリムリムリムリ。
 何度も頑張って練習した時期もあるのですが、どうしてもはみ出してしまうのです。

 なので、私……細かいところのベタは丸ペンで塗っちゃっています。
 ペン先は広がっちゃうし、時間もかかるので、「マンガの描き方」的な本やサイトでは推奨されていないと思うのですが……丸ペンなら細かいところも自在に塗れるし、仮にペン先が広がったとしても、面相筆を買い換えるよりかはローコストですし、私はこれで困ったことはありません。ベタ塗りはデジタルに移行した今も、細かい部分は丸ペンで塗っちゃってからスキャンして→デジタルでベタ塗りとしています。


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 例えば、警部のこの尖った髪の先。


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 筆だと難しそうな尖った部分は、事前に丸ペンで塗っておいて……


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 その後に、広い部分は筆で塗る――――ってカンジでやっています。





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 今更ですが、「ベタを塗る箇所」が分からなくならないように、分かりづらいところはペン入れの時点で「ベ」という印を付けておきます。確か、一般的には「×」印が使われることが多いんだったと思いますが、「×」印はパースの消失点とか集中線の中心点にも使われるし、絵の中にも出てくる模様なので……私は他ではあまり使われない「ベ」という印にしています。

 「アシスタントに指示するワケでもないんだから、一人で作業する場合は印なんて要らなくない?」と思われるかもですが、意外に描いた本人でも「どこがベタだっけ……」と分からなくなるもんです。特に「人物」の奥に「人物」がいるコマだと、この線が一体何の線なのかが分からなくなったりするんですよ……
 また、ベタを塗っている最中も、原稿をグルグル回しながら塗っていると、「ここは半分まで塗って残りの半分も塗るんだっけ?それともこれで全部塗っている状態なんだっけ?」と分からなくなることもあります。そういう事態を避けるためにも、「べ」という印を付けるクセをつけておくと後で困りません。


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 後は、印を付けたところを根気よく塗っていきます。
 それだけ!「根気よく頑張る」以上のテクニックがないのがベタ塗りです!!



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 ベタ塗りの話題では一番の大ネタ「ツヤベタ」について語ります。
 女のコの黒髪に光があたってツヤが出来ている様を見せる演出方法です。


 この「ツヤベタ」のやり方は幾つかあって……

・ベタを塗る際に光があたっている部分を塗らないことでツヤを出す
・一旦ベタを全部塗って、乾かしてから、その上にホワイトを塗ってツヤを出す


 この二つが一般的ですかね。
 私はどちらも出来ません。前述したように私は筆を思ったように扱うのが苦手なので、筆だと「先を尖らせる」ことが何度練習しても上手く出来なかったんです。


beta11.jpg
 なので、私がやる方法は「邪道」な方法だとは思いますが……
 まず鉛筆で「髪の毛の流れ」と「光があたっている箇所」の目安を印します。


beta12.jpg
 その流れに沿って、丸ペン2でジグザグを描き込みます。
 昔はこのジグザグを「鉛筆で描く→丸ペンでペン入れ」としていましたが、時間短縮のために今は鉛筆は目安だけ描き込むようになりました。


beta13.jpg
 あとは、これを塗るだけ。
 多少の時間はかかるので推奨はしづらいですが、筆使いが苦手な人でもこれならばツヤベタを作れます。


beta-kakeru.jpg
 ちなみに、『マンガは描ける!』では「ツヤベタ」は別の方法で作っています。
 『マンガは描ける!』はペン入れして消しゴムを描けた以降の作業はデジタルで行っているため、デジタルでベタを塗る→その上から濃度を調整した白のスプレーで頭の丸みが出るように描きました。これは超簡単。時間もかかりません。




beta14.jpg
 あと、「ベタ塗り」で書いておいた方がイイ話は……
 遠近感をつけるためには、遠くにあるものは「敢えてベタを塗らない」で斜線にするというのもテクニックかな。空気遠近法ですね。



beta15.jpg
 ハイ、完成です!


 ベタは「画面を引き締めてくれる」とか「線のヘボさを隠してくれる」なんて言われていて、実際「消しゴムをかけた直後の原稿」はやたら白く情けなく見えるのだけど、ベタを塗った途端に絵がカラフルに見えてくるんですよ。黒しか塗っていないのに。
 なので、キャラクターデザインをする際にはムリヤリにでも「どこかにベタの要素をぶちこむ」ようにしています。黒髪とか、学ランとか、セーラー服とかはベタを塗る場所が多いので重宝しますね。


 あと、アナログ時代は「ベタは安い」のに助かっていました。
 スクリーントーンはとにかくお金がかかります。1枚数百円もするのに、1種類だけ買えばイイというワケでもないので10種類買ったらもう数千円ですよ。広く貼らなきゃいけないところはお金がかかるし、狭く貼らなきゃいけないところは剥がれないように苦心するし、トーン作業は大嫌いな作業でした。

 ベタは筆と墨汁だけでどこでも塗れるし、コストパフォーマンスも高いです。100円ショップで買った墨汁を何年もかけて使い切るくらいのペースです。貧乏人の味方!それが「ベタ塗り」だ!!


 まぁ、デジタルを導入してからは、トーンも「どんだけ貼っても同じ値段」になったのでベタのありがたみも以前ほどじゃなくなっちゃいまいしたけどね……さぁ!来週はトーン貼りだ!アナログでやるの、嫌だなあああああああ!

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| マンガは描ける! | 17:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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