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『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』1stインプレッション/ゲームパッドを活かしたWii Uならではのパズルアクション!

 タイトル長いので『U-EXPLORE』と略すのがイイみたいです。Miiverseのコミュニティも「U-EXPLOREコミュニティ」ってなっていますし。

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 3時間半ほどプレイ。ステージ18までクリアしました。
 この記事を書くために、「プロフェッショナル」と「カジュアル」の二つの難易度を試したり、複数人プレイを(1人で)試したりしているのでプレイ時間の割りに進行は遅めだと思います。



 『U-EXPLORE』は2015年11月18日に配信開始されたWii Uダウンロード専売ソフトです。価格は1700円。
 海外では『Affordable Space Adventures』というタイトルでWii Uダウンロードソフトとして発売されていたもので、日本版のローカライズはレイニーフロッグが行っています。日本版(↑)と海外版(↓)のPVは方向性が全然違うのが面白いですし、日本版は独自に日本語吹き替えのナレーションを入れるなどしていて、かなり気合の入ったローカライズなのが分かります。日本版のPVはこの声だからこそ「不気味」なんですよねぇ。



 開発はデンマークのKnapNok Gamesと、スウェーデンのNifflas’ Games。
 海外でのパブリッシャーはKnapNok Gamesが行っているみたいですね。

 KnapNok GamesはWii Uダウンロードソフト『わいわい!みんなでチャレンジ』などで知られる開発会社です。WiiリモコンとWii Uゲームパッドを活かしたイカれたゲームを次々と遊ばせるパーティゲームですね。
 日本で受けたインタビューもあるので読んでみると、KnapNok Gamesは会社の方針として「小さな会社なのでアイディアで勝負したいと思い、コントローラの変わった機能を活かしたパーティゲームに力を入れている」みたいですね。
 過去にはWiiリモコンやPS Moveを二人で向き合って振って擬似セックスをするというゲームを作ったこともあるそうです(笑)。なるほど、それをちゃんと商品として売れるものに仕立て上げたのが、『わいわい!みんなでチャレンジ』なのか……

 Nifflas’ Gamesは、日本ではWii Uダウンロードソフトとして発売された『クニットアンダーグラウンド』を始めとするインディーズゲームを開発したNicklas Nygrenさんのハンドルネーム「Nifflas」の会社です。『クニットアンダーグラウンド』は独特の絵と音が美しい、哲学的な探索&パズルアクションのゲームでした。
 上述のKnapNok Gamesのインタビューを読む限り……「Nifflas」は現在はKnapNok Gamesに所属していて、KnapNok Gamesに入社してからはこの『U-EXPLORE(海外名は『Affordable Space Adventures』)』の開発を行っていたみたいですね。

(関連記事:とうとう見えたMiiverseの真価。『クニットアンダーグラウンド 』紹介


 横文字が多くてワケわかんねえやー!
 もうこんな記事は読むのやめる!!と、途中で投げ出す人が続出しそうなので……日本語を読む根気のない人達にも分かるように、噛み砕いて説明しますと……


 「コントローラの変わった機能を活かしたゲーム」を作っている会社に、
 「探索&パズルアクション」を作ることが得意な開発者が参加したら―――
 「Wii Uゲームパッドの機能を活かしたパズルアクションゲーム」が出来上がりましたよ
ってことなんです。


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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 ジャンルとしては「2Dのパズルアクション」だと思います。
 安い宇宙船をつかまされて未知の惑星を探索し始めたら、この惑星がどうもヤバイものだらけで、何とか脱出を目指すぞ―――的な始まりです。『knytt』シリーズっぽい始まり方ですね!

 操作は、
・左スティックで宇宙船の「移動」
・右スティックで「ライト(スキャナー)」の方向を変える


 最初はこれだけ。
 『クニットアンダーグラウンド』のように「さあ!どこにでも行くがよい!」と投げ出される探索ゲームではなく、各ステージがエリアに区切られていて、ゴールにたどり着くと次のステージが始まるってカンジの「ステージクリア型のパズルアクション」と言えます。


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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 クリアしたステージは、いつでも「ステージの選択」で戻って遊べます。


 最初は機能の少ない宇宙船ですが、ステージが進むごとに徐々に使える機能が増えていきます。序盤は一ステージごとに一つ機能が増えて、その機能の使い方を理解しないと先に進めなくなっているので……「こんなにたくさんの機能があっても覚えられない!」みたいなことにはならないと思います。

・ZRボタンで「照明弾」を発射
 (敵を倒すのではなく、スイッチを押すことくらいしか出来ない)
・ZLボタンで「敵のスキャン」
・ゲームパッドの傾きで、宇宙船の「傾き」をコントロール



 しかし、何と言ってもこのゲームは「Wii Uゲームパッドの画面」を使ったコンソールパネルの機能が特徴です。

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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 これがスタート直後のゲームパッドの画面です。
 「エンジンをかける」「スキャナを付ける」というスイッチがゲームパッドの画面に表示されていて、敵にやられた後などはこのボタンを押してわざわざエンジンをかけ直さなくてはなりません。どことない『鉄騎』感。


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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 ステージ10まで行くと、ゲームパッドの画面はこうなっています。
 「こんなにたくさんの機能を使いこなさなければいけないのか!」と思われるかもですが、同時に使うワケではありません。「燃料エンジン」と「電気エンジン」はどちらか片方しか使えませんし、使う必要はありません。


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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 これが敵。
 ZLボタンで敵を「スキャン」すると、この敵が何に反応するのかが分かります。それが表示されるのがゲームパッドの画面のセンサー機器のところ。さっきの画像から、センサーのところだけ切り取って見せましょうか。

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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』のスクリーンショットから一部を切り取ったものです>

 赤い部分が「この敵」が感知するものです。
 この敵は「電気」には敏感に反応するけど、「熱」は反応が鈍いことが分かります。なので、ここでは「電気エンジン」を切って、「燃料エンジン」に切り替えて、電気を消費するスキャナ(ライト)も切って、電気の消費量を抑えて突破していきましょう。


 「スラスター」は出力を上げると重いものも押し込めますし、「安定装置」を三段階くらい付けると慣性が抑え目になってとても操作しやすくなります。しかし、そうした便利な機能は「音」や「熱」や「電気」を多く消費するので敵に見つかってしまいます。敵に見つからないように、使う宇宙船の機能を切り替えながら進むパズルゲームなんですね。

 また、ゲームパッドの画面をポチポチ押して宇宙船の機能を切り替えている間もゲームは止まらないので、「敵に見つからないようにスラスターの出力を0にする」→ 落下する→ 「敵の捕捉範囲を超えたら地面に激突する前にスラスターの出力を上げて激突を防ぐ」といった二つの画面を見ながら俊敏に動く必要もあります。
 コンソールパネルの操作はボタン操作で代用することも出来るのですが、ボタン操作の方が早いときもあれば、タッチパネルの方が早いときもあるので、それも見極めて使い分けなくてはなりません。

 「テレビの画面だけ観ていてもダメ」「ゲームパッドの画面だけ観ていてもダメ」
 Wii Uの特徴とも言える二つの画面を両方使いこなさなくてはならないゲームということで、『ゾンビU』に近いゲーム性と言えるかも知れませんね。

 そのため、「テレビ画面をオフにしてゲームパッドの画面だけで遊ぶ」ことは出来ません。あくまでWii Uの「二画面を活かしたゲーム」なのです。




 『クニットアンダーグラウンド』はおしゃべりな妖精二匹を引き連れた探索だったのでニギヤカでしたが、こちらはガチで孤独に見知らぬ惑星を彷徨うゲームです。決して倒せない無機質な敵と、なんかうようよしていて気持ち悪い触手に囲まれていて、画面も暗いし、「恐怖」と「孤独」をずっと感じながらのプレイになります。
 だから、プレイに緊張感があるんです。二画面に注意を払いながら、敵に見つからないように上手くやりすごさなくてはならない心細さは半端ないです。

 それでいて、実際に敵に見つかって攻撃されてゲームオーバーになったとしても、すぐ手前のポイントからのやり直しになるので実はそれほどのストレスはありません。この辺は『クニットアンダーグラウンド』もそうでしたね。
 だからすごく遊びやすいのだけれど、『クニットアンダーグラウンド』は隠しステージはそうではなかったな……こっちのゲームはどうだろう……


◇ 難易度変更
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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 難易度は「プロフェッショナル」と「カジュアル」から選べます。
 デフォルトは「プロフェッショナル」になっていたので私は「プロフェッショナル」で始めましたが、「カジュアル」も試したところ……正直、違いが分かりませんでした。序盤だからなのかな。後半になるとまた違うのかも知れません。

 難易度変更は途中からでも出来るみたい。


◇ 複数人プレイ
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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 また、KnapNok Gamesは『わいわい!みんなでチャレンジ』などのパーティゲームを手がけている会社なので、このゲームも三人までの協力プレイに対応しています。海外版のトレーラーもこの「三人プレイ」を推していましたもんね。

 使えるコントローラは、一人は必ず「Wii Uゲームパッド」。
 後は「Wiiリモコン」、「Wiiリモコン+ヌンチャク」、「PROコントローラ」の三種類です。「クラシックコントローラ」は使えません。

 協力プレイでやることは、「役割分担」です。
 この画像で言えば、「航海士」が宇宙船の操縦です。Wiiリモコンを横持ちにして十字キーで宇宙船を動かします。「科学調査員」がスキャナー(ライト)です。ヌンチャクのアナログスティックでライトを照らす方向を定めます。この役割はあんまり面白くなくないか?(笑)
 そして、「Wii Uゲームパッド」の人はオペレーターとしてコンソールパネルを操作します。

 本来なら一人で操作することを、みんなでワイワイ言いながらプレイしてね―――という協力プレイなんですね。これはこれで面白そうです。私は家に友達を呼べるような状況ではないので試せませんが。


◇ どんなに人にオススメ?
・Wii Uゲームパッドを活かした「Wii Uならではのゲーム」を求めている人
・コンソールパネルをポチポチいじってメカを動かすのに燃える人
・アクションパズルゲームが好きな人
・おどろおどろしい雰囲気のゲームが好きな人


 1700円という価格はWii Uダウンロードソフトとしては高めの価格ですし、ゲームの雰囲気は「気軽に遊ぼうぜ!」と言えるものではありませんが、『クニットアンダーグラウンド』の作者が「Wii Uのためのゲーム」として考えてくれたゲームだけあって、このゲームにしかないこのゲームだけの魅力を持ったゲームになっていると思います。

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<画像はWii Uダウンロードソフト『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES』より引用>

 ロード画面で表示される画像なんかも種類が豊富な上、HD画質で細かく描かれているだけでなく、日本語の部分はしっかりローカライズされているんですよね。日本語吹き替えのナレーションも入っているし、自分はまだそこまで到達していませんがMiiverseを使った仕掛けもあるみたい。

 「Wii Uのゲームパッドを活かしたダウンロードソフト」なんて恐ろしくニッチな市場だと思うのに、どうしてこんなに気合入れて開発してくれた&ローカライズしてくれたのかと思ってしまったほどです。
 サードがこんなソフトを作って出してくれているんだから、任天堂もニンテンドーダイレクトなんかで紹介してあげたらイイのに。貴重な「Wii Uだけのゲーム」ですよ!

 まだ私は序盤だと思うので、今ならまだ追いつけます!是非一緒にプレイしましょう!
 そして、Miiverseに私が「ここの突破方法が分からない……ボス、助けて」と書き込んだら優しくヒントを教えてください!お願いします!!

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| 1stインプレッション | 17:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こんにちは、小さい製作会社が頑張って下さいいるのは楽しみでワクワクしてきますね。
海外では、ファミコン初期のような感じで個人の作家、小規模の会社がゲーム製作がさかんなようです。

少し気になってクニットザアンダーグランドの時に日本人の個人の作家さんはどうなんだろうって調べたんですが。
発表の機会は殆ど無くって、無料かイベントで少数販売なんですよ。
任天堂は日本国内では、インデ-ィ系には開放されてません。
欧米の任天堂はインデ-と契約出来るのに…
もし販売されるなら海外の業者と契約して、海外発売後に日本のメーカーと契約なんだそうです。『洞窟物語』とか『ラ・ムラーナ』とか
日本の個人の作家さんの発表も増えれば良いのにって思います。

| nagaido | 2015/11/22 15:49 | URL | ≫ EDIT

>nagaidoさん

>任天堂は日本国内では、インデ-ィ系には開放されてません。
>欧米の任天堂はインデ-と契約出来るのに…

 この話、どこかで理由を読んで「それなら日本でやらないのも納得だ」と思った記憶があるんですけど、どこだったかな……検索しても、某ブログとかしか出てこなくて見つからない……


 自分は一時期個人の人が作ったフリーゲームにハマっていたので(PS2が壊れてDSを買うまでの間)、個人のアイディアがそのまま形になったようなゲームが好きなんですよねぇ。
 Nifflas’ Gamesの場合はそれが評価されて開発規模がどんどん大きくなって、その究極が今回の『U-EXPLORE』だと思うんですけど。それはそれで夢のある話だと思いますし。

 確かに日本でもこういう流れが欲しいところではありますよね。『魔神少女』の人達とかが割とそうなのかも知れませんが。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/11/23 01:22 | URL | ≫ EDIT

ゲームレーティング研究会CEROに所属しないと発売出来ないんですよ。
会員費が結構掛かるそうで、結果コンシューマー機には大手しか出せなくなってます。
2011年まではスマホゲームはCEROの対象外だったのでかなりの製作者と企業が移ったようです。今はCEROの管理化です。
スマホゲームバブルとダブってくるでしょ。

日本のゲームに同人(インデ-)の世界がほぼ無いってのは、あまり良いとは思えないし…
日本のアニメや、漫画のような層の厚さと世代の新しさは、ゲームでは望め無いのかもです。

未だ宮本さんがヒーロなのも複雑な気持ちになります。

| nagaido | 2015/11/23 02:49 | URL | ≫ EDIT

ちょっと悲観的に書きすぎました。
インデ-ィズゲームは、PCで展開しているPLAYISMが有望でしたね。
http://playism.jp/
海外のゲームも日本語ローカライズされてますし。

| nagaido | 2015/11/23 14:50 | URL | ≫ EDIT















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