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そのゲーム機は「1時間あたり御幾ら」ですか?

 この記事の続きのお話。

 そのゲームは「1時間あたり御幾ら」ですか?

 その娯楽にかかる金額を、その娯楽に楽しませてもらっている時間で割ることで、その娯楽の「1時間あたりのコストパフォーマンス」が数値化できて。ゲームソフトは、とてもコストパフォーマンスが高い娯楽なんだよ―――といったカンジの記事でした。


 しかし、あの話には「敢えて書かなかったこと」が実はあります。
 というのも、その話を書き始めるとその話だけで恐ろしく尺を使ってしまう上に、読んでくださる人にとっても何が主題かが分かりづらくなってしまう恐れがありました。なので、前回の記事を「前編」、今回の記事を「後編」と二つの記事に分けて、今日はその話にしぼって書こうと思います。

 「ゲームソフトはコストパフォーマンスが高い娯楽だ」というのは、実は“既にゲーム機を持っている場合は”という条件付きの話なんですね。
 『U-EXPLORE』がどんなに面白いゲームで「みんなにもオススメだよ!」「プレイ時間は短いかも知れないけどそんなにコストパフォーマンス悪くないよ!」と言ったところで、Wii U本体を持っていない人にとっては「ゲーム機ごと買う程ではなぁ……」と思われるだけなんです。

 今からWii U本体を買う場合、『Splatoon』セットや、『マリオメーカー』セット、『幻影異聞録 #FE』セットなどがありますが……あくまで『U-EXPLORE』だけを目当てにWii U本体を買った場合と考えて、ソフトの付いてこないプレミアムセット(税別30000円)で計算しましょう。

+WiiU_screenshot_GamePad_004C0_20151127022225b5d.jpg

 {Wii U本体(31955円)+『U-EXPLORE』(1700円)} / 『U-EXPLORE』のプレイ時間8時間 = 「1時間あたり4206円」


 高ぇ!
 前回の記事で書いたどんな娯楽よりもコストパフォーマンスは悪く、1時間あたりの単価で考えるならライブイベントとか遊園地とかよりも高くなると思います(交通費とか考えるとアレだけど……)。単独の娯楽でこれを上回るのは性風俗くらいではなかろうか。



 インターネットでゲームの話題をしていると、「このゲームは自分の持っているゲーム機用で出して欲しかった」みたいな話がしょっちゅう出てきます。「『モンハン』はVitaで出して欲しかった」「『ベヨネッタ2』はPS3で出して欲しかった」「『ドラクエ』はスマホで出して欲しかった」うんぬんかんぬん。
 その実現性はさておき……私はその気持ちは分からなくはないです。誰だって、払うお金は少ない方がイイでしょう。「本当にゲームを遊びたいのならゲーム機ごとソフトを買うのがゲーマーだろうが」と言われても、「持ってる機種で出てくれた方が出費が少なくて助かる」って考えるのは仕方がないと思いますよ。

 私にも「このゲーム、3DS用で出ていたら買っただろうなー」というVita用のソフトとかありますもの。

 『U-EXPLORE』は本当に面白いゲームだと思いますが、Wii Uを持っていない人に「8時間のために33655円を払えるほど面白いか?」と聞かれると流石にそこまでの責任は背負いきれません。




 あ、それはそうと……『U-EXPLORE』は2月に無料アップデートを行って、海外版では既に配信されていている「激ムズ追加コース」が遊べるようになるそうです。ファミ通.comがスタッフのインタビューを掲載してくれていて、非常に読み応えがあるので是非どうぞ。

 『U-EXPLORE SPACE ADVENTURES(ユー エクスプロー スペース アドベンチャー)』の開発者に聞く デンマークとスウェーデン合同チームで生まれた斬新な意欲作

<以下、引用>
 任天堂が最初に Wii U GamePadを発表したときに、私たちのゲームディレクターであるニクラス・ニグレンが、彼は『Knytt Underground』の制作者なのですが、Wii U GamePadを見てすぐに思ったそうなんです。「この GamePadのタッチスクリーンで、宇宙船を動かしたり、いろいろな操作をしたりできるようなゲームを作ったら、ものすごく楽しいものになるに違いない!」って。

 カプコンの『鉄騎』というゲームが大きなインスピレーションになりました。『鉄騎』は大きな二足歩行のメカをプレイヤーが操作するというゲームで、非常に大きなオリジナルのコントローラが必要でした。
 小さなインディーゲームスタジオでは、独自のオリジナルコントローラを作って販売する予算はありません。でもWii U GamePadのタッチスクチーンなら、大きなコントローラの代わりになれる。コントローラをどんな形にでも変えることができますから、私たちが求めるようなボタンやスライダーといったものを画面上に配置することができるんです。

</ここまで>
※ 改行・強調は引用者が行いました

 何というイイ話!
 岩田さんがご存命だったら、是非にでも「社長が訊く」をやって欲しかったです。それが無理ならニンテンドーダイレクトで扱って欲しかったです。Wii Uゲームパッドに「これで今まで出来なかったゲームが作れるんだ!」という夢を抱いて、しっかりと形にした人達がいたのだから……



 話が横道に逸れてしまったので、軌道修正。
 なので、私は「遊びたいゲームが1本でもあればその1本のためにゲーム機を買うべきだ」とはなかなか言えません。よく言われる「遊びたいゲームが3本あったらそのゲーム機の買いどき」というのも、ケースバイケースじゃないかなと思います。

 例えば『U-EXPLORE』みたいなゲームを3本遊びたいとしても……


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 {Wii U本体(31955円)+『U-EXPLORE』(1700円)+『U-EXPLORE'』(1700円)+『U-EXPLOREターボ』(1700円)} /{ 『U-EXPLORE』のプレイ時間8時間+『U-EXPLORE'』のプレイ時間8時間+『U-EXPLOREターボ』のプレイ時間8時間} = 「1時間あたり1544円」


 これでもまだちょっと高いですよね……
 遊ぶソフトが多ければ多いほど「1時間あたりの価格」は下がってきますが、プレイ時間の短いソフトばかりだとそれほどお得感はありません。





WiiU_screenshot_GamePad_004C0_20151130233537625.jpg
 では、プレイ時間の長いソフトの場合は?
 今からWii U本体を買う場合は、『Splatoon』と本体のセットが34000円で売っています。amiiboはあくまでやりこみ要素なんでなくてもイイと考えて、プレイ時間は前回の記事に書いた私のプレイ時間を使って計算すると。

 『Splatoon』と本体のセット36374円 / 154時間=「1時間あたり236円」

 かなりコストパフォーマンスが改善されましたね。
 前回の記事で語った「ゲーム以外の娯楽」と比較しても、漫画や小説よりもコストパフォーマンスが良く、DVDレンタルにギリギリ負けるくらい。まぁ、DVDレンタルも「DVDを再生する機械」が必要なんですけど……


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 「遊びたいゲームが3本あったらそのゲーム機の買いどき」という話があったので、この二つも足してみますか。購入金額は前回の記事とは違い、現在のAmazonでの販売価格にしました。『スマブラ』はamiibo抜きでキャラとステージの有料DLCは全部買った価格にしましたが、追加ステージはAmazonには売っていないのでeShopから購入した定価です。

++++++

 { 『Splatoon』と本体のセット36374円+ 『スーパーマリオメーカー』4568円+ 『スマブラ』7011円+ミュウツー405円+リュウとステージ585円+リュカ405円+ロイ405円+プププランド250円+ハイラル城250円+ピーチ城 上空250円+海賊船250円+スーパーマリオメーカーステージ300円 }/ { 『Splatoon』のプレイ時間154時間+ 『スーパーマリオメーカー』のプレイ時間156時間45分+ 『スマブラ』のプレイ時間118時間 }=「1時間あたり119円」


 DVDレンタルに勝ちました!
 しかし、逆に言うと……100時間越えのゲーム3本を遊んでも、このくらいのコストパフォーマンスなんですね。「遊びたいゲームが3本あったらそのゲーム機の買いどき」と言われても、3本が3本とも100時間遊べるゲームなんてケースは早々ないでしょうから、現実的にはもっともっとコストパフォーマンスは悪くなると思います。
 ジャンルによっては「長時間遊ばせる」ことが苦手なものもあります。2Dアクションとかアクションパズルとかは、どんなに面白くても数時間で終わってしまうものだったりします。

 「ゲーマーだったら遊びたいゲーム1本のためにゲーム機が買えるはずだ」と言われても、その1本が何百時間と遊べるゲームならばそれは分かるのですが、数時間で終わってしまうゲームのために3万円とか4万円をポンと払える人ってのはそうはいないんじゃないかと思うのですよ。




 例えば『モンハン』とか『どうぶつの森』とか、Wii Uで言えば『Splatoon』とか、ああいうゲームがゲーム機本体を牽引して「ソフトとゲーム機が一緒に買われる」のって「面白さ」だけでなく、「このゲームなら元を取れるくらいは遊べる」というプレイ時間が保証されているってのも大きいのかもなあって思います。

 「長く遊べる1本のキラーソフト」の力は大きいと思いますし、そういうソフトが出せない内は「面白いソフトがたくさんあるからトータルではコストパフォーマンスが高くなるよ!」とアピールしていくのがイイかもですね。
 これまで私は「オススメのゲーム10本紹介します!」みたいな記事ってあんまり意味がないと思ってたんですね。10本もゲーム紹介されても遊ぶ時間ねえよってみんな思うだろうなって(笑)。でも、ゲーム機本体という高価な買い物をした人に少しでも元を取ったと思ってもらうためには、コレもコレもコレもコレもコレもコレもコレもコレもコレもコレもあるってアピールする意味はあるのかなぁと思いました。

 3周年には間に合いそうにないけど、Wii Uでそういう記事を書いてみるかなぁ……みなさんも自分の応援したいゲーム機で書いてみましょう!

| ゲーム雑記 | 17:57 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ストIIの不意打ちw

| ああああ | 2015/12/08 00:15 | URL |

クニットアンダーグラウウドの為に、wiiuごと買ったって人が
ミィバースに居ましたから、クニットアンダーグラウウドはキラーソフトなんですよ、たぶん。

プレイ時間に係わらず「この、ゲームって俺様に遊んでもらう為に作られたんじゃないの~」って、瞬間があれば良いんかなーぁって思う今日この頃です。

『Minecraft: Wii U Edition』の発表は、岩田さんの声で“直接”聞きたかったです。

| nagaido | 2015/12/08 19:50 | URL | ≫ EDIT

>ああああさん

 世代がバレます(笑)。


>nagaidoさん
 マジか!それは嬉しいですね。
 ただ、『クニットアンダーグラウンド』はやりこみ要素やろうとすると果てがないのでプレイ時間的にはまだ分からなくはないですね。

| やまなしレイ(管理人) | 2015/12/08 21:40 | URL | ≫ EDIT















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