やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

どのタイミングで「作っているもの」を諦めるか

 「これはとても面白い記事になるにちがいない!」と自信と期待を込めて2日間かけて書いた記事が、読み返してみたら全然面白くない上に、こんな記事を公開したらコメント欄で「全然面白くねーんだよ!死ね!」「文章書くの向いていないんだからさっさとブログやめてください」「異常な意見をインターネットに流すのは害悪」とボコボコに言われるだろうし、記事の一部分だけを切り取られて「2ちゃんねる→まとめブログ」とロンダリングされて「○○を批判しているヤツがいたぞー!殺せー!」と火炙りにされるかも知れないし、それが数日で収まるならともかく何年も何年も何年も罵詈雑言を浴びせてくるコメントが続いていく記事になるんだろうな……と思ったので、全没にしました。




 ということで、ブログに書くネタもなければ時間もありません。
 こんな状況でもササッと書き上げられそうな話題を考えて、今日は「書いている記事が面白くなかったとして、どのタイミングで没にするのか」を書こうと思います。

 実を言うと……「書いていた記事が面白くならなかったので途中で没にする」ことは今回が初めてではありません。ブログの記事管理ページから「下書き状態のまま公開していない記事」を絞りこんでみたら、「書いていた記事が面白くならなかったので途中で没にした記事」が70件ありました。
 昨年10月にこのブログは「2000記事に到達しました!」とか言っていましたが、その内の70件は公開されていなくて前回の記事が2059番目なんですから……このブログ、「公開された記事」単位では実はまだ2000記事目に到達していないんじゃないですか!不正発覚!万死に値する!あー、また「早くブログやめてください」ってコメントが付いてしまう!!!



 この「途中で没にした記事」70件も、今読み返すと結構面白くて……

 2007年10月には『Wii Fit』発売前に「『Wii Fit』がヒットしないであろう7つの理由」という記事を書き始めていました。『Wii Fit』はその後に大ヒットしたので、後に「やっぱり書いておけば良かったー」と後悔したものですが、今読み返してみたところ1つ目の理由を書き上げたところで断念して没にしたみたいです。流石に7つは多かったか(笑)。

 2008年5月には「俺達は女子高生が好きなんじゃない!女子高生の制服が好きなんだ!」という記事を書いているんですけど、これ……没にしたんですっけ。書き上げて公開した記憶もあるんですけど、リストには「下書き」のまま残っていますね。読み返してみると児ポ法関連の真面目な記事みたいで、途中で論理破綻していることに気付いて断念したみたい。

 同じく2008年5月に、「ゲームのプレイ動画を他人に見せる勇気があるのか?」という記事を書いています。読んでみるとPS3の『まいにちいっしょ』のプレイ動画をYouTubeにアップできるようになったそうで、それに対して「自分みたいにゲームが下手くそな人間は、自分のプレイ動画をアップしたいだなんて思わない」と書いたところで炎上しそうだと思って書くのを辞めたみたいです。
 今なら一周まわって炎上なんてしなさそうな記事ですけどね(笑)。当時は今以上にゲームハード間のあれこれに疲れてて過敏だったのだと思います。

 2009年6月「「不倫は社会を崩壊させかねない極悪行為」と認識してもらいたい」は、今書けばアクセス数が稼げそうな記事ですね(笑)。読み返してみると、当時聴いていたラジオ番組『アクセス』に「最近の若者は草食男子なんて言われてて情けない。俺なんて奥さんいるけど他に6人の女性と付き合っている」と言っていた人が出ていて、それに激怒して書き始めた記事なのですが―――みんながみんな『アクセス』聴いているワケじゃないよなと断念したのでした。

 2009年9月「マリオは何故に左→右に走るのか?」、これも没にしていたのか。
 読み返してみると、書き始めてから「当時の他のゲームはどうだったのか」の情報が足りなくて断念したみたいです。これは断念して正解だったかなーと思います。

 2014年5月「絵描きが「下手でゴメンなさい」と言ってはいけない理由」、「へぇ、何だろう……気になる……」と読み返してみたら理由を書く前に断念してやがった!言ってはいけない理由は何なのですか!?気になるんですけど!

 2014年7月には「「社長が訊く」でインタビューされた人リスト」という記事を書き始めていました。それまでの「社長が訊く」に登場した人を全てリスト化しようというプロジェクトだったのですが、『スーパーマリオギャラクシー』まで進めたところで膨大な時間がかかることに気付いて断念したみたいです。その前に気付け。

 2015年2月「『ドラゴンボール』は「健全な漫画」だったか?」もリスト化の記事でした。どこかで見かけた「最近のアニメはとにかく女性キャラをたくさん出してエロイことをさせるアニメばかりで見るに耐えられない。私が子どもの頃にワクワクしながら観ていた『ドラゴンボール』のようなアニメに戻って欲しい」という意見に反発し、『ドラゴンボール』におけるエロイシーンをリスト化しようとした記事でした。
 しかし、文字だけ読んでもちっとも面白くならなかったので1巻の終盤で断念。

 2015年11月「『スーパーマリオメーカー』で学ぶ、家庭用ゲームの歴史」は、『スーパーマリオメーカー』で作られているコースを見ていると、「観ているだけのムービーゲーム」とか「一本道のゲーム」とか「高難度化」とか「人気キャラを使っただけの捻りのないゲーム」とか、普段みんなが「だから日本のゲームはダメなんだ」と言っているようなコースが多いよねという記事でした。
 ただ、書いている途中に「せっかく楽しくコースを作っている人に水をさすみたいだな」と思ったので断念したのでした。




 ……と、こんな風に没にしてきた記事がたくさんあるのですが、今回のように「ほぼ最後まで書き上げた上で没にするケース」というのはめったにありません。大抵の場合は記事を書き始めた序盤で、「コレはダメだな」と見切りをつけて没にしてしまいます。

 ブログの更新は「時間との戦い」です。
 自分の場合はブログは「2日に1回」のペースを目指して書いているので、最初の10分で「コレはダメだな」と見切りをつけて没にしてしまえば傷口は浅いのですが、2日間まるまる使って書き上げたものが「コレはダメだな」となった場合はもう何も出来ません。残された時間は0秒、使える文章は0行。何もない。ネタもなければ時間もない。

 なので、これまではそういう事態になったら「せっかく書き上げたものを没にするのはもったいないから公開しよう」とアップしてきました。そして炎上して、後悔するのです。「こんなものを書くなんて最低ですね!早くブログやめてください」とか言われてもしょうがないじゃないですか!こっちだって面白くないものを書こうとして面白くない記事を書いているんじゃねえんだよ!!!




 まぁ……ブログだったら、無駄になる時間は「2日」で済むんですけど。
 大抵の創作活動は1作品を作るのにもっともっともっと膨大な時間がかかるので、途中で没にしてしまった時の無駄になる時間はもっともっともっと大きくなってしまい、「後に退けない」状態になるのです。

 『マンガは描ける!』の宣伝企画で、「じゃあ、実際にマンガを描いてみよう!」という連載記事を書いたことがありました。
 マンガが出来上がるまでには、「企画を立てる」「プロットを作る」「シナリオを書く」「コンテを切る」「キャラデザをする」「ネームを描く」「下描きをする」「ペン入れをする」「消しゴムをかける」「修正をする」「ベタを塗る」「トーンを貼って削る」という作業が必要なのですが(詳しくは連載記事を読んでね!)……終盤に「俺が今描いているこのマンガ、あんまり面白くなくね?」と気付いても遅いのです。
 引き返せるのは「ネーム」までですかねぇ……「下描き」が終わった段階で「あんまり面白くなくね?」と気付いたところで、それまでにかかった膨大な時間を無駄にしたくないので、最後まで仕上げてしまうことが多いです。本当は「企画」の段階でしっかり見極めたいのだけど、毎回毎回そんな上手くいくワケではないのです……!


 なので、マンガに限った話ではなく、アニメでもゲームでも映画でも「どこが面白いと思って作ってんだコレは」と言いたくなる作品に出会った時、私は責める気になれないんですね。「後に退けなくなったんだろうなぁ……」と少し同情してしまうのです。
 企画の段階では面白くなるに違いないと思って始まった、そのまま進んだ、進んだ、進んだ、進んだ……「あれ?あんまり面白くなくね?」と思った時点ではもう引き返せなくなってしまったんだろうなと。そこまでにかかった費用を考えると、これを全没にすることには出来ない―――ということで世に出てしまった作品もたくさんあると思うんです。何とは言いませんけど。


 逆に、自信満々に「どうだ!これは面白いだろ!最高の作品を作っちゃったぞ!」と世に出されるものほど、私は「いや、貴方達が面白いと思っているものを私は面白いと思いません」と躊躇なくボロクソに書けるんですけど。そうすると炎上して、「早くブログやめてください」と言われるという(笑)。


 このブログ自身、諦めるタイミングを見誤ったのかもなぁと思ったりもします。

あきらめ上手は生き方上手あきらめ上手は生き方上手
下園 壮太

マガジンハウス 2005-01-20
売り上げランキング : 133049

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| ひび雑記 | 17:50 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ちなみにこのブログをスマホでみると、したの方に「 7件/全1976件中 」と出ますね

| ああああ | 2016/02/19 21:11 | URL |

君に伝えたくて 巧くはいかなくて

 創作やってる人の視点ですよねー。
 ダメっぽいのは百も承知で、それでも作りきるしかないことってのはあるんです……まあ世に出たモノが全てですから、そんな裏事情は言い訳にならんというのも事実ですけど!

 ……事実ですけど……ねえ……?

>ドラゴンボールの没記事の件
 割とストレートにかなり「不健全」ですよね、ことに前半のドラゴンボールって。

 ドラえもん……というか藤子F不二雄の作品全般……だとか手塚治虫の漫画だとかが、一般的にイメージされてるのほど「健全」じゃないっていうのは、ネットの一部じゃ有名ですけど。
 ドラゴンボールが同様に該当してるってのは、確かに意外と聞かない気がします。

 暴力的だとか願いを叶える魔法の力が非道徳的だとかそういうのでなく、直球勝負で「不健全な」描写が実は結構いっぱいあるのに(笑)

| kanata | 2016/02/20 02:37 | URL | ≫ EDIT

twitterや掲示板の書き込みで、コメント送信前に
この状況に陥る自分にはよくわかる。
まともに文章遂行していると話題が別のものに変わるから、
大抵は結果的に読みが専門状態になります。

このブログの過去の記事でも、コメント内容を考えているうちに
記事が最新じゃなくなって「今更書き込むのもなぁ」となったものが多いんですよね。

| ああああ | 2016/02/20 09:49 | URL |

表現の初期衝動をキープできなくて一呼吸置くと脳内のネガティブな批評家にダメ出しされて、もういいや!となることは少なくないです
自分はブログ等はやってませんが、上の方と同じくtwitterやコメント欄で、そうなりがちです
ただなんとなくなんですけど、そういうふうに自分を一度客観視して、これは正しいのかと自問できる人は迷わず発信すればいいんじゃないかなと思います
そういう人は本当にアウトなものは発信しないと思うので
とりあえず、女子高生と制服の記事はアップお願いします

| ああああ | 2016/02/20 22:48 | URL |

>ああああさん

 ホンマや……
 公開中の記事が1976件で、下書きの記事が69件(1件公開になったので)ということは、この記事は2045になるのかなと思ったのですが2061なので……16件、削除した記事があるのか。


>kanataさん
 事実なんですけど……事実なんですけど……言いたくもなってしまうのですねぇ。

>割とストレートにかなり「不健全」ですよね、ことに前半のドラゴンボールって。
 パンツ脱がしたり、お尻丸出しになったり、おっぱいポロンと出たり、トイレを覗いたり、少なくとも僕が視聴している現代の深夜アニメよりかは直球でエロイですね(笑)。


>ああああさん
>コメント内容を考えているうちに記事が最新じゃなくなって

 最新じゃなくてもコメント書き込む人はたくさんいるので(というかそちらの方が多いので)、全く気にする必要はありませんよー。
 一応、私は「書きあがってから1ヶ月以内の記事」についたコメントには返信するように心がけています。なので、それを目安にしてもらえればイイんじゃないかなと思いますです。


>ああああさん
>とりあえず、女子高生と制服の記事はアップお願いします

 書きかけていた児ポ法関連の切り口だと正直あまり面白くなかったので、書くとしたらまた新たな切り口で書いた方が面白いかなと思います。

 こういう記事は書いた記憶があったんですけど、今「ヒンヌー」カテゴリーの記事の一覧を見てもありませんねぇ。書いたことがないのなら書くのも面白そう。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/02/21 01:55 | URL | ≫ EDIT

なんとういうかこう、2年ぐらい前にこのブログを始めて読んだときからずっと気になってたけどあえて言わないでいたことがあるんですけど、この際だから言います。

>こっちだって面白くないものを書こうとして面白くない記事を書いているんじゃねえんだよ!!!
>そうすると炎上して、「早くブログやめてください」と言われるという(笑)。

「叩き」相手に毎回いちいちこういう"悪態"をつくせいで印象を損ねて、フラットな気持ちで記事を読んでいたはずの人の余計な反感まで買ってる面もあるのでは?
(つきたくなる気持ちは分から無くはないのですが)

例えばの話、定食屋で料理を注文したとして店主が
「うちの料理は薄味好み向けだからね!濃い味好きな連中に食わせたら病院食なんてよばれて叩かれちまうだろうね!」
なんて興奮気味に言いながら料理運んできたら嫌でしょう?僕は嫌です。
店主が濃い味好きのモンスタークレーマーに悩まされているのだとしても、やっぱり嫌なものは嫌ですよ。

記事の主旨だけを冷静に読めば毎回それなりに的を射たこと言ってるだけに、すごくもったいないなぁと常々思っていて、どうしても言いたくなったので言わせてもらいました。余計なお世話だったらごめんなさい。

| ああああ | 2016/02/21 22:50 | URL |

>ああああさん

 そうですか。
 すみません……。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/02/22 21:41 | URL | ≫ EDIT

はじめまして。
私も1年ほど読ませていただいているのですが、上記のああああさんに同感に思います。
攻撃的なコメントに対して過度に反応しなくてもよいのではないでしょうか。記事本文で攻撃的な方を逆に誘発してしまっている印象が少しあります。やまなしさんを責めているわけではないのですが……その点に関しては、あまり得策ではないのかなと。

分析が鋭く丁寧に考察されている記事を書いてらっしゃっていて、毎回おもしろいなぁと感心しながら読ませていただいているので、
やまなしさんの記事をこれからも楽しみにしています。

| の | 2016/02/23 07:26 | URL |

>のさん

 読んでいる側はそういう感覚なんですね。
 以後、気をつけます……

| やまなしレイ(管理人) | 2016/02/24 21:36 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/2061-a3562149

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT