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『ひとりぼっちの○○生活』1~2巻が面白い!/作れ!友達ハーレム!

 この記事に書いた「まだ完結していない漫画でも面白かったらどんどんオススメしていこう!」という記事を書き始めます!第1弾は2巻が超面白かったこの作品だー!

 タイトル表記としては、「既に完結している漫画」を紹介する場合は「『○○』紹介」という記事タイトルにして、「まだ完結していない漫画」を紹介する場合は「『○○』が面白い!」という記事タイトルにして区別することにします。

【三つのオススメポイント】
・超コミュ障だからこそ、主人公は「友達」を否定しないのがイイ!
・「友達」になろうとするからこそ見えてくるクラスメイト達の色んな一面
・侮れない画力!構成力!


【紙の本】
ひとりぼっちの○○生活 (1) (電撃コミックスNEXT) ひとりぼっちの○○生活 (2) (電撃コミックスNEXT)

【キンドル本】
ひとりぼっちの○○生活(1)<ひとりぼっちの○○生活> (電撃コミックスNEXT) ひとりぼっちの○○生活(2)<ひとりぼっちの○○生活> (電撃コミックスNEXT)

【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、実験的にリスト化しました。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:△(ギャグ風に描かれているので深刻ではないけど)
・恥をかく&嘲笑シーン:○(恥はしょっちゅうかいているけど嘲笑はない)
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:×
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:×
・百合要素:△(女のコ同士でイチャイチャしてるけどあくまで友達として)
・BL要素:×(そもそも男キャラがほとんど出ない)
・ラッキースケベ:×
・セックスシーン:×


◇ 超コミュ障だからこそ、主人公は「友達」を否定しないのがイイ!
 この作品は、『月刊コミック電撃大王』の増刊として「可愛い女の子×ショートギャグ&4コマ漫画」というコンセプトで創刊された『コミック電撃だいおうじ』に連載中の4コマ漫画です。

 ニコニコ静画Pixivでは『ひとりぼっちの○○生活』第一話から第三話までが無料公開されています。
 「《毎日更新》ひとりぼっちの○○生活」の方はコミックスにも収録されていない前日譚なのだけど、「エピソード0」的な外伝なのでコミックスを読んでからの方がイイかも。


 「女のコだらけの4コマ漫画」ということで、分類するのなら「萌え4コマ」とか「日常4コマ」といったカテゴリーに入るのかと思いますが……その中では、ボケツッコミがしっかりしている「ギャグ寄り」の4コマ漫画かなぁと思います。「1.笑える、2.じーんとする、3.可愛い」、こんなカンジ。


 ストーリーは、友達が一人しかいない主人公「一里ぼっち」が、その唯一の友達と別の中学に進む際に「中学を卒業するまでにクラス全員と友達にならないと絶交する」と言われ、クラスメイトである28人全員と友達になることを目指す話です。

 「主人公がコミュ障で友達がいない」という作品はたくさんあると思うのですが、割と私はそういう作品が苦手だったりします。自分を見ているようで直視しがたいんですね。
 しかし、この作品の主人公「ぼっち」ちゃんは、コミュ障の部分がデフォルメされていて「ギャグとして受け止められる」けど「ちょっと共感できる」くらいの絶妙なバランスに収まっていて―――そして何より、「友達が欲しいな」「友達が出来たらこんなことをしたいな」と、友達という存在を全肯定している主人公なのが気持ち良いんです。

 コミュ障で友達のいないキャラを作ろうとすると「友達なんて邪魔なだけだ」「人間は一人でも生きていける」みたいなことを言う斜に構えたひねくれたキャラにしてしまいがちなのですが、「ぼっち」ちゃんは絶対にそんなことを言わないし、友達の悪口も言いません。「友達と一緒に下校できるなんて夢のよう」なんて言ってしまうコなのです。



 漫画やアニメでは、「お金持ちの家に生まれたお嬢様がファーストフード店などの庶民の暮らしに感動する」みたいに“読者が何気なく経験してきたことに感動するキャラクターを描くことで、その良さを読者に再認識させる”といった描写がよくあります。例えば『よつばと!』は我々が普段生きている世界も「よつばから見るとこんなに輝いているんだ」と再確認させられる作品ですよね。
 『ひとりぼっちの○○生活』で描かれる日常も本当に些細なものなんだけど、「友達がいるのってこんなに楽しいことなんだ」「友達ってイイもんだなぁ」と思い出させてくれる作品なんです。それもこれも「一里ぼっち」という“友達という存在を全肯定している主人公”の力だと思います。



◇ 「友達」になろうとするからこそ見えてくるクラスメイト達の色んな一面
 ストーリーの流れとしては「超コミュ障の主人公がクラスメイトと友達になろうとする」→「なんやかんやある」→「友達になる」→「超コミュ障の主人公がまた別のクラスメイトと友達になろうとする」→「なんやかんやある」→「友達になる」→……といったカンジに友達を一人ずつ増やしていくのがベースとなります。

 ということで、やっていることは実は「ハーレムアニメ」に近いんですよね(笑)。
 「主人公とヒロインAは最初はそんなに親密な関係ではない」→「ヒロインAの悩みを解決する」→「ヒロインAが主人公に落ちる」→「また次のヒロインBの攻略に向かう」……という「ハーレムアニメ」とやっていることは変わらないんです。
 この作品は主人公も女のコですし、「恋愛」ではなく「友達」になることが目的なのですが、以前に書いた「ハーレムアニメと日常アニメは実は近い」なんて話もありますからね。


 さて、そうなると「攻略対象」となるヒロイン達=クラスメイト達はどういうキャラが揃っているのかが重要になると言えます。
 しかし、「どういうキャラがいるのか」を語ってしまうと一番美味しいところをネタバレしてしまうので、もう少し捻ったことを書こうと思います。この作品は「友達になる」ということに重きを置いているため、どのキャラも「友達になる前」と「友達になった後」で違う印象を受けると思います。友達になって初めて見えるその人の一面をしっかり描いているんですね。

 また、ストーリーが進めば進むほど「友達」は増えていきますから、「友達グループ」の中で「既に友達になったキャラ」が「新しく友達になったキャラ」に新たな一面を見せる場面もあります。「友達」を増やすことでぼっちちゃんが成長するように、「友達」達もぼっちと「友達」になったことで成長して変わっていく部分もあります。


 人間が持っている「多面性」を、友達という視点から多角的に描いていて……可愛い絵柄とテンポの良いギャグに隠れていますが、「友達が出来るということはどういうことなのか」に真剣に取り組んでいて、意外にストーリーの構成もしっかりしている作品なのです。
 ちなみに、私が好きなキャラは「本庄アル」ちゃんです!このコは特に「友達になる前」と「友達になった後」で印象が全く違うキャラですし、友達になった後でも「それぞれのキャラ相手に見せる印象」が全然違うキャラですし、色んな側面と表情が見られるのが可愛いです。「なこ×アル」は鉄板よね。



◇ 侮れない画力!構成力!
 「女のコばかりが登場する4コマ漫画」というカテゴリーだと、ひょっとしたら「絵柄が萌え系ならば誰にだって描ける」とか「画力がなくても描ける」とか「ストーリーがテキトーでもヲタクに買ってもらえる」みたいな偏見を持っている人もいるかも知れません。何とは言いませんけど、確かにそういう作品もありますもんね。

 しかし、私がこの『ひとりぼっちの○○生活』を読み始めて最初に思ったのが「絵、上手いなー」ということでした。4コマ漫画なんだけどカメラを上下に動かして角度つけたアングルから描いていたり、背景も表情演出もデフォルメも技術が非常に高かったり。そもそも「28人のクラスメイトと友達になる」という作品ですからキャラの描き分けも大事ですし、画力があるからこそ成り立っている作品じゃないかなーと思います。


 同じ作者さんが『電撃大王』の方で連載している『三ツ星カラーズ』も、第1話~第3話までニコニコ静画Pixivで試し読みできるのですが、こちらは4コマ漫画ではない普通のコマ割の漫画で背景の描き込みもものすごいです。同じ雑誌の『よつばと!』とか『苺ましまろ』を彷彿とさせるクオリティ。


 ということで、「普通のコマ割の漫画」でもクオリティ高いものを描く漫画家さんが描いている「4コマ漫画」が『ひとりぼっちの○○生活』なんですね。というか、両方描けるってすごいですね……「4コマ漫画」と「普通のコマ割の漫画」は別物だと私は思っているので、野球で言えばピッチャーもバッターもやる大谷翔平みたいなイメージですよ。


 また、ストーリーの構成力も侮れなくて、2巻を読んだ時は昂ぶりすぎてしまって「(外出先じゃなくて)家で読んで良かった!」と思ったくらいです。「女のコばかりが登場する4コマ漫画」が嫌いでない人ならば、是非オススメです!



 自分は同じ作者さんの『三ツ星カラーズ』はこの記事を書いている最中に知ったので、余裕が出来たら買って読もうと思います。こちらも楽しみ!

【紙の本】
 三ツ星カラーズ (1) (電撃コミックスNEXT) 三ツ星カラーズ (2) (電撃コミックスNEXT)

【キンドル本】
 三ツ星カラーズ1<三ツ星カラーズ> (電撃コミックスNEXT) 三ツ星カラーズ2<三ツ星カラーズ> (電撃コミックスNEXT)

| この漫画が面白い! | 17:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

さよならに さよなら

 ひとまず一話を読んできましたが、確かにステキな雰囲気ですね。

 絵の雰囲気もほんわかしてて好みですけど、なるほど地味に画力がしっかりしてると。
 カメラの動かし方が凝っているのは一話のみでも納得として、そうか「28人と友達になる」って設定自体が、描き分け力の問われる題材なんですね。

 しかし「中学卒業するまでに」って、この中学校はクラス替えとかないんでしょうか……。
 いや一年単位のリセットにより、三回チャンスがあるということ?!

| kanata | 2016/03/06 20:39 | URL | ≫ EDIT

>kanataさん

 まだ28人全員が出ているワケじゃないんですが(特に男子はほぼ画面にも映っていないしw)、1話から読み返すと「このキャラ、ここでもう登場していたんだー」ということもあったりで、キャラクターデザインで特徴を付けるのも上手いんですね。

 「4コマ漫画じゃない普通のコマ割の漫画を描いても絶対上手い」という話を記事で書こうとしたら、既に単行本が2冊も出ていたという(笑)。


>しかし「中学卒業するまでに」って、この中学校はクラス替えとかないんでしょうか……。

 ですよね(笑)。
 作中ではまだ明らかにされていませんが、恐らく主人公のぼっちちゃんだけが気付いていないんじゃないかな……作品として長期連載していくのなら、クラス替えでリセットされる方が面白そうではあるんですが。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/03/07 22:10 | URL | ≫ EDIT















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