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「きちんと終わるアニメ」を観たいのならオリジナルアニメを観よう!

 はてな匿名ダイアリーでこんな話を読みました。

 作品をきちんと終わらせるということを放棄しているアニメ業界

 とりあえずウチの記事では「テレビアニメ」に限定して考えることにします。具体的な作品名を出してもらっていないので、リンク先の文章だけではどういう作品が嫌なのかがイマイチよく分からなくて……
 例えば『がっこうぐらし!』とか『響け!ユーフォニアム』みたいに「原作が一区切りしているところまでアニメ化して、そこを最終回として終わらせている作品」ならば良いのか、それとも「原作の最終回まできっちり責任をとってアニメ化」しないと許せないのかで話が変わってきます。前者だったら作り手の意識でどうにかなる話ですが、後者だったらもうどうしようもないので原作が連載中の作品のアニメ化には期待しない方がイイと思います。


 原作が連載中にアニメ化されて、その後に原作の最終回まできっちりアニメ化された作品―――って、恐らくアニメ全体の5%もないんじゃないですかね。
 例えば、かの名作『スラムダンク』ですら原作の最後まではアニメ化されていません。『タッチ』も「原作の方が引き伸ばされたのでアニメ版の最終回こそが原作者が描きたかったラスト」という説がありますが、とりあえず原作漫画の終盤はアニメ化されていません。


 最近の深夜アニメの例を言うと、『四月は君の嘘』とか、あとどうやら『暗殺教室』もそうなるみたいですが「まだ連載中の原作のラストを事前に打ち合わせておいて、原作の最終回に合わせたタイミングでアニメも同じラストまでをやる」作品も多くなってきたと思います。『ハチクロ』もそうだったか。

 しかし、例えば『けいおん!』なんかは原作のラストまでをアニメ化したと言っても、アニメの終盤はアニメオリジナル展開なので、原作の終盤はアニメ化されていません。私はまだ原作を読んでいないのでTwitterのタイムラインで話題になっているのを見て知ったくらいなのですが、現在テレビアニメ放送中の『僕だけがいない街』も終盤は原作と異なる展開に入ったそうですね。

 こういうのは「原作の最後までアニメ化していない」となるのか、それとも「例えオリジナル展開だったとしてもきちんと終わらせる意思を見せるドラマの方がまだ好感持てるわ」理論で許せるのか―――
 そもそも『けいおん!』はアニメがヒットして劇場版が作られた影響で原作版も「大学編」と「後輩編」という続編が作られていてアニメ化されていないけど、それは「原作の最後までアニメ化していない」とはならないのか―――匿名ダイアリーを書いた人に、どれが許せてどれが許せないのかヒアリングしたいです。



 私個人はどうなのかというと……私は「原作が一区切りしているところまでアニメ化して、そこを最終回として終わらせている作品」ならば良いと思っています。それこそ『がっこうぐらし!』とか『響け!ユーフォニアム』はアニメ(1期)で完結していても別に不満はありませんでした。『ユーフォ』はアニメ2期が決まっていますけど、どちらの作品も「原作のラストまでをアニメ化できない」としても私は別にそれでイイと思っています。アニメはアニメとしての最終回を用意してくれれば構いません。


 人気の原作は「どこがアニメ化をするのか」の奪い合いになるので「原作が完結してからアニメ化しよう」なんて悠長なことを言っていたら他に抑えられてしまいますし、「2期・3期と続けて原作のラストまでアニメ化してくれ!」と言われてもブルーレイ&DVDが売れなかったら予算なんて生まれませんし。
 なので、『ジョジョ』とか『寄生獣』とか『うしおととら』みたいな「90年代に完結した漫画」が今更アニメ化されたりするのでしょう(※ 1)。原作が完結しているから最後まできっちりアニメ化できますからね。「原作終わってから全話映像化すればいいじゃん」と言うのなら、アナタも「原作が完結してからアニメ化される作品を観ればいいじゃん」ですよ!来季は『ジョジョ第四部』も始まりますよ!

(※ 1:『ジョジョ』は「第○部が完結した」って意味ね)





 しかし、「原作が完結してからアニメ化される作品」は数が少ないのも確か。
 また、どうしても「古い作品のアニメ化」になってしまうため、若者にとっては「なんだか古臭い」と敬遠する人がいるかも知れません。『ジョジョ第四部』も「1999年が舞台ってすげー昔だな!戦前?」という子どももいるかも知れません。当時は未来だったんですけどね(第四部の連載は1992年~1995年)。





 ということで、ここからが本題です。
 「きちんと完結しているテレビアニメ」が良いけれど、「昔の作品のアニメ化」は古臭いからイヤだ!というそんなアナタには、「原作のないオリジナルアニメを観よう!」とオススメしたいです。

 もちろんオリジナルアニメの中には大人気になった結果、「2期」が作られたり、「劇場版」が作られたりする作品もありますが……あくまで最初は「1期のテレビアニメだけで完結している作品」だったものがほとんどだと思われます。
 「人気が出たら2期も作れるように設定の余地を残しておこう」としているものもなくはないですが、それくらいは許してくださいな……

【オリジナルアニメの良いところ】
・きちんと終わる(ことが多い)
・“原作を既に読んでいる人”がいないので、原作派からのネタバレを喰らう心配がない
・なので、毎週毎週みんなでストーリーの予想なんかをして盛り上がることが出来る
・監督や脚本家の“作家性”が出やすい
・ロボットものなど「漫画には向かないけどアニメには向いているジャンル」が強い
・なので「アニメならでは」の作品も多くなる


 ほら!良いところばかりですよ!
 逆に悪いところを考えるのなら、「固定ファンが付いていないので売れない時はホント売れない」とか「どれが面白い作品になるのか事前に知ることが出来ない」とかがありますが……視聴者側にはそれほど不利益になるものでもないと思います。まぁ、あまりに売れなさすぎて途中で打ち切りになっちゃうものだと困るかも知れませんが。


 「アニメはどれもきちんと終わらせようとしない」という記事を書くくらいの人だったら、ひょっとしたらオリジナルアニメを1本も観たことがなくて「オリジナルアニメなんて全部下らないんだろう」なんて思っているのかも知れませんが……
 アニメを語る際にオリジナルアニメは無視できないというくらいにたくさん作られていますし、アニメファンもオリジナルアニメに注目していますし、例えば私が注目している来季のアニメとしてリストアップした7本のアニメの内4本はオリジナルアニメでした。

 『脳とアニメーション』さんの来季始まるアニメの一覧を見てみると……3月17日夜の時点で全部で「49作品」あるみたいです(2期モノや2クールモノも含む)。

【オリジナルアニメ(非シリーズ作品)】
・『甲鉄城のカバネリ』
・『迷家‐マヨヒガ‐』
・『はいふり』 (※ アニメが原作のコミカライズ版あり)
・『キズナイーバー』
・『クロムクロ』
・『エンドライド』(※ アニメとゲームのメディアミックスプロジェクト)
・『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG』(※ 分割2クールの2クール目)
・『宇宙パトロールルル子』
・『美少女遊戯ユニット クレーンゲール』
・『カミワザ・ワンダ』(※ 小学館の各雑誌でのコミカライズ版あり)

【オリジナルアニメ(シリーズ作品)】
・『マクロスΔ(デルタ)』


 その内の11作品が「原作なしのオリジナルアニメ」と言えることが出来ます。これらを全部観るのには相当な時間が必要です。「原作付きアニメはきちんと終わらないから観る気がしない!」という人でも、原作なしのオリジナルアニメだけでも11本あるので、全然事足りてしまうのです。ジャンルもシリアスなものから日常っぽいものからショートアニメやキッズアニメなど幅広く揃っています。


 また、アニメファンの注目度からしても……
 『甲鉄城のカバネリ』は、『進撃の巨人』の荒木哲郎監督&WIT STUDIO制作作品。
 『迷家‐マヨヒガ‐』は、『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』の水島努監督作品。
 『はいふり』は、『のんのんびより』のあっと先生がキャラクター原案の作品。
 『キズナイーバー』は、『キルラキル』のTRIGGER制作作品。
 『クロムクロ』は、『SHIROBAKO』『Charlotte』のP.A.WORKS制作作品。

 ……といったカンジに既にヒット作を何本も飛ばしている「監督」や「制作会社」がオリジナルアニメに挑戦しているので、「監督」や「制作会社」で観る作品を選ぶアニメファンは「あの監督の最新作!」「あの会社の最新作!」とオリジナルアニメに注目しているのです。



 前回の記事と被っているものもありますが、幾つかPV貼っておきます。『甲鉄城のカバネリ』の新PVはすごいですね……度肝抜かれるレベルです。






















 ほらほら、幅広いラインナップが揃っているでしょう?
 「原作が読みたいワケではない」「漫画ではなくアニメというコンテンツを視聴しているんだ」と言うのならば、アニメとして生まれ、アニメとして完結するオリジナルアニメを観ない手はありませんよ!

 自分はとりあえず『コンクリート・レボルティオ』の2クール目と、『甲鉄城のカバネリ』と『迷家‐マヨヒガ‐』と『クロムクロ』と『マクロスΔ(デルタ)』はチェックする予定です。


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| アニメ雑記 | 17:56 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

原作がストーリーものか日常一話簡潔ものかでも印象は違ってきますよね

| ああああ | 2016/03/20 08:10 | URL |

>ああああさん

 ただ、「原作は1話完結の日常モノだけど、アニメはそれをアレンジして成長ストーリーとして再構築している」という作品も多いのでややこしい(笑)。
 「続きは原作読めってことか?」と思って原作を読んでも、アニメの続きの話ではないのです。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/03/21 00:04 | URL | ≫ EDIT

>「原作が一区切りしているところまでアニメ化して、そこを最終回として終わらせている作品」

「小学生は最高だぜ」で有名な「ロウきゅーぶ」はこれに当たるんでしょうか?
アニメ第二期放送中に原作第13巻が出て小学校を卒業して完結、
アニメでも第13巻のラストシーンがちゃんと再現されました。
その後各種媒体の短編を集めた第14巻、2月頃を描いた
独立エピソードの第15巻が出て完全に終了となっています。
第15巻は「劇場版にしてください」感が半端無くて(笑)。

ところで原作ものといえばゲーム原作もありますね。
10年前ほどじゃないにしろエロゲー原作が一定数あるのは
ゲームは一回で結末わかってて構成しやすいからでしょうね。
ただこれはこれで誰を攻略するかで荒れる傾向が。
(原作メインヒロイン以外の展開も珍しくない)

| 太田拓也 | 2016/03/21 06:55 | URL | ≫ EDIT

>太田拓也さん

 僕は『ロウきゅーぶ』を全く知らないので仰られている情報だけで判断すると、それは一応「まだ連載中の原作のラストを事前に打ち合わせておいて、原作の最終回に合わせたタイミングでアニメも同じラストまでをやる」と言ってイイんじゃないですかね。
 というか、アニメの尺とタイミングに合わせて原作も完結させたってことなのかも……


 本文中で挙げている「原作が一区切りしているところまでアニメ化して、そこを最終回として終わらせている作品」は、原作は7巻まで出て今も連載中だけどアニメは区切りのいい5巻までを最終回としている(円盤が売れれば6巻以降もアニメ化するかも)―――みたいな作品のことを言っています。


>エロゲー原作が一定数あるのはゲームは一回で結末わかってて構成しやすいからでしょうね。

 あぁ!確かに!
 最近「エロゲーは何故衰退したのか」みたいな話が話題になっていましたけど、逆に言うとエロゲーは漫画やラノベと違って「ちゃんと完結している」ことが魅力のメディアでしたよね。だからアニメ化もしやすかった―――

 そう考えるとエロゲーが衰退してラノベに取って替わられたみたいな話は、「高額で完結しているメディア」よりも「小額で終わっていないメディア」がビジネスとして求められるようになったという話なのか……?

| やまなしレイ(管理人) | 2016/03/22 23:25 | URL | ≫ EDIT

結末は劇場版で。とか無ければ良いけど

| ああああ | 2016/04/21 10:29 | URL |

>ああああさん

 人気が出て「2期」や「劇場版」が作られるアニメも、元々は「1期」だけで話が完結していたけど人気が出たから「2期」や「劇場版」を作った―――というものが多いと思いますよ。

 まぁ……そもそも、最初の「アニメはアニメとして完結してほしい」という記事からすれば、劇場版アニメで完結しても何も問題はないと思いますが。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/04/23 00:22 | URL | ≫ EDIT















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