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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(14話~25話)

 もう春アニメが始まっていますが、アニメ感想メモまとめです!
 1クール目を既にまとめてしまっているので、2クール目もやらなければならないという義務感でまとめているのですが、ということは……(以下略)。

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(1話~13話)

 詳しくはネタバレになってしまうので後で書きますが、非常に書きづらいんですよ、この作品の感想って……

<ルール>
・14話から25話までの感想ツイートを貼り付け
・“25話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に25話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな

 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。




第14話 希望を運ぶ船

 さて、この『鉄血のオルフェンズ』という作品……25話まで観た人は分かっていると思うのですが、物語は25話では完結せず「2016年の秋」に続きが放送されるそうです。恐らくは、「4クールの作品を、2クール放送→2クール休んで→2クール放送する分割4クール」ということが最初から決まっていたんじゃないかと思います。『ガンダムOO』はそうでしたからね。


 なので、25話まで観た今の段階だと、まだ話が半分しか終わっていないということなんですね。
 最終話まで観た上でならば「このシーンは後のあのシーンにこう繋がっている」とか「ここの伏線って消化されていないよね?」とか語れるのですが、全50話(推定)の作品の25話までしか観ていないと「このシーンはどういう意味なんだ?」「この伏線ってどうなんだ?」というのがまだ分からないんです。

 例えば、主人公の三日月には「殺しを楽しんでいる」や「コイツは殺していいヤツ」といった“人を殺すこと”に関する伏線や、終盤は破滅に向かいそうな危うさ(と、それを見ているアトラ)という伏線があったのですが……25話までには消化していないのか、それとも25話でバルバトスと悪魔の契約をして右目と右腕を失ったという“代償”がその伏線の果てにあったものなのか、よく分からないんですね。
 いずれにせよ「この結末はどうなるんだろう??」とワクワクしていたものの大半が「それが明らかになるのは半年後で!」と先送りにされてしまったような消化不良感はどうしてもあります。


 まぁ、半年で終わってしまうのはもったいないとは第1話を観た時から思っていたので、続きが観られるのは嬉しいんですけどね。ここからの半年間はもどかしいなぁと。



第15話 足跡のゆくえ

 この頃はまだ「仮面の男」もニヤニヤ笑いながら観ていたんですね……
 言うまでもなく『ガンダム』シリーズにはシャアを始めとする仮面キャラが定番のように登場するのですが、マクギリスはその中でもトップクラスに狡猾で邪悪で憎らしいキャラになっていたと思います。なんせ、この『鉄血のオルフェンズ』を全25話のアニメとして考えると、恐らく初めて「仮面キャラが完全勝利して終わった」作品でしたからね。多分……


 はてさて。それはともかく、当時の自分の感想を読み返して面白いなと思うのは「キャラクターの対比」に注目しているところ。ここではビスケットとクーデリアや、ガエリオとマクギリスが対比されていました。
 この考え方はこの作品を読み取る上で重要な視点であって、2クール目終盤もこの視点で見つめ直せば新たなものが見えるのかなぁと思います。それは後ほど。



第16話 フミタン・アドモス

 迂闊に何かを言おうとすると他作品のネタバレになりかねないのがムズイです。
 フミタンに関する展開は、「こうなることが分かっていた」というか「予定調和」というか……個人的にはあまり盛り上がらなかったのですが、作っている方もそれが分かっていたのかサクッとテンポ良く進めてくれたかなぁと思います。

 そう言えば、ここで今後重要になると言っていた「ビスケット兄の描き方」は、確かに重要だったのだけど想像とは違うものでした。
 「ナボナさんが死んだことで自責の念に押しつぶされてビスケット兄は自殺」→「それを知ったビスケットは堅実な生き方をしたいとオルガに反発」→「和解しないままビスケットは死亡」→「オルガが自責の念に押しつぶされる」といったカンジに―――ここでビスケット兄が苦しんでいた気持ちがまわりまわって、まさかオルガが喰らうことになるという。

 『鉄血のオルフェンズ』2クール目は「大切な人を失った後どう生きるのか」がそれぞれのキャラの行動の根本にあるのだけど、ビスケット兄はその一番しんどい姿だったように思えます。



第17話 クーデリアの決意

 ここからがクーデリアのターンだ!
 今まで散々汚い大人に利用されるだけだったクーデリアが、逆に大人を利用して目的を達成しようとするという。この展開は今までの鬱憤を晴らしてくれたという意味でも非常に痛快でした。しかし、「大切な人を失った後どう生きるのか」という視点で考えると、なかなか際どいことをやっているようにも思えます。恨んでもおかしくないノブリスのことを利用しなければならないんですからね。

 そう考えると、アトラの存在ってクーデリアにとっては救いだったんだなぁ……と。


第18話 声

 ここでマクギリスとガエリオを対比させて見ているのが、終盤のこの二人の明暗を分けたというか……「大切な人を失った後どう生きるのか」というこの作品において、マクギリスだけは異質な存在で、彼には「大切な人などいない」としているのですね(少なくとも彼自身はそう考えようとしている)。

 ガエリオは逆に「大切な人」がたくさんいた人でした。妹がいて、幼馴染がいて、親友がいて、そしてこの2クールをかけて大切な部下が出来ました。それを一つ一つ失っていって、最後に妹のことを言及されて逆上してしまいます。「大切な人を失った後どう生きるのか」という視点で見れば、「大切な人を失った末路」とも言うべき姿でした。

 マクギリスはそうはならない。
 父をハメて失脚させ、幼馴染を容赦なく死なせ、親友は自ら殺し、彼にはもう「失ったからと言って逆上できるほど大切な人」はいないのです。まだ残っているのはアルミリアとトドなのだけど、恐らくこの二人も利用する駒の一つでしかないと思うのです。
 『鉄血のオルフェンズ』という作品はこうしたマクギリスの異質性を描いた2クールだったのだと思いますし、故にここで終わっていることにもやもやしたものが残っているのです。「大切な人がたくさんいるほど弱い」というラストではやるせなさすぎるだろうと。



第19話 願いの重力
 
 そうそう。岡田麿里さんがシリーズ構成ということで、この『鉄血のオルフェンズ』は「ギスギスした人間関係」に期待していました。『ガンダム』と言えば初代からして「ギスギスした人間関係」でしたからね。
 しかし、鉄華団は火星を離れた辺りから仲良し軍団になっていて、本来ならギスギスする原因になりそうなクーデリアとアトラもイチャイチャしていて、非常にほんわかしていった一方で。実はギスギスしていたのはギャラル・ホルンだったという。



第20話 相棒

 来たぜ、アインの阿頼耶識化……
 アインが重傷を負った時点で自分のTwitterのタイムラインではこの展開を予測していた人がいたんですが、まだこの時点では「ギャラルホルン(ガエリオ)が見下して差別してきた阿頼耶識がアインを救う」みたいなキレイなものをイメージしていました。まさか人の体じゃなくなるとは思わなかったし、それによってアインが三日月達を「阿頼耶識のできそこない」「宇宙ネズミ」と見下すことになるとは……自分のイメージなんかよりも遥かにヘビーな展開が待っているとは。


 さて、ちょっと話が変わるのですが……25話で右目と右腕の機能を失った三日月は「阿頼耶識でバルバトスに繋がっている時は動くからまだ仕事が出来る」と言っていて、これって三日月もアインの領域に踏み込んでいるってことだと思うんですね。
 阿頼耶識というのは、言ってしまえば人間を「戦闘のためのマシーン」に作り変えてしまう所業で。アインは完全にそうなってしまったし、三日月も右目と右腕はそうなってしまったのだけど、三日月に残された他の部分―――例えば左腕にはクーデリアから渡された勉強のためのタブレットがあって、オルガとも拳を突き合わせることが出来て。

 コップに「半分しか水が残っていない」と取るか「まだ半分も水が残っている」と取るかみたいな話で、この三日月を「戦闘のせいで右目と右腕を失ってしまった」と取るか「オルガ達がいたから右目と右腕だけで済んだ」と取るのか……今の時点だとよく分からないんですね。この後の三日月がどう生きるのかによって、この意味も変わるのでしょうし。



第21話 還るべき場所へ

 ビスケット死亡の回。
 このアニメが始まる前、今では信じられない話ですけど「今度の『ガンダム』もイケメンばっかなのかな?」なんて私は思っていました。そうして公式サイトを開いてみたら、イケメンとは程遠いビスケットがいて「ギャグ要員なのかな?」なんて私は思っていました。

 始まってみたら、鉄華団の中でも一番しっかりしていて一番人間が出来ていて、それでいてみんなに振り回されて苦労させられていて……「こういうキャラには幸せになって欲しいなぁ」と思う愛らしいキャラでした。でも、この作品はそんなキャラも容赦なく殺す。
 申し訳ないけれど……ユージンやシノや昭弘が死んだとしても、ここまでのショックにはならなかったと思います。それはきっとクッキーとクラッカーが火星で帰りを待っているというのも大きいのですが、死なせるキャラを「このキャラにだけは死んで欲しくなかった」と思わせておくことで、オルガの絶望を視聴者も身に染みて分かるように徹底した結果だったのだと思います。



第22話 まだ還れない

 「シャア完全勝利ルート」というのは割と間違っていなかったと思います。
 この2クールの果てにマクギリスが何を得たのかというと……

・ギャラル・ホルンの失墜
 ← 蒔苗の勝利によって、アンリ・フリュウとイズナリオ・ファリドの癒着を暴く
 ← アインの姿で、ギャラル・ホルンが阿頼耶識を使っていたことを知らしめる
・ギャラル・ホルンを再構築させる権利
 ← イズナリオ・ファリドの失脚と、カルタとガエリオの死亡によってマクギリスに役目がまわってくる
・火星&木星圏とのコネクション
 ← クーデリアを支援することで、ノブリスとマクマードとともにハーフメタル利権に加わる
 … 利権そのものよりも、両者と手を組むことが目的じゃないかと思う
・鉄華団とのパイプ
 ← クーデリアを支援したことにより、鉄華団ともパイプが出来る
 … ギャラル・ホルンの失墜によって、ギャラル・ホルンに頼らない私設軍隊が重要になるとのこと

 地球圏のギャラル・ホルンを牛耳りながら、火星圏のノブリスや木星圏のマクマードとのコネクションを作った上に、モンターク商会は鉄華団を始めとする「ギャラル・ホルンに頼らない私設軍隊」とも強いパイプを持っているので……地球・火星・木星の官民両方の軍事力と密接な関係にあるポジションに就けたんですね。

 マクギリスによって平和が保たれるかどうかが決まると言っても過言ではないほどに。
 逆に言えば、前半の2クールは「鉄華団の周りだけで起こっている話」でしたが、後半の2クールはより規模の大きな「地球・火星・木星を巻き込んだ戦争」になっていくのかなと予想します。



第23話 最後の嘘

 三日月=カミーユ説というのも、最後に“代償”を受けたという意味では近かったのかなとは思うのですが……三日月に関して言うと、先も述べた通りに「まだよく分からないシーン」が多いんですね。その代表がこの回の「カルタを殺す前の躊躇」です。
 見返してみると、カルタが「助けて」と言っている時ではなく「マクギリス」と言っているタイミングで三日月は目を見開いているのです。つまり、「命乞いをされたこと」ではなく「この人にも助けを求める人がいるんだというところ」に反応しているのです。この作品が「大切な人を失った後どう生きるのか」を描いてきたことを考えるに、三日月の躊躇はここにあるんだろうと思います。そう言えば「コイツは殺していいやつ」と躊躇なく殺したクダル・カデルには(作品として)そういう大切な人がいないキャラとして描かれていました。

 で、「大切な人などいなかったクダル・カデルは躊躇なく殺す」→ 「最後に大切な人の名前を呼んだカルタ・イシューは殺すのに躊躇した」と続いてきたからには、最終話(25話)でクランク二尉のことを散々叫んだアインのことは殺す際に躊躇が生まれそうなものなのですが……アインの最期を見るとガエリオの名前を叫んだ瞬間に「うるさいな」と殺しているんですね。まるで「それは聞きたくない」「コイツに大切な人なんていないんだ」と言わんばかりに。

 これが終着点ならばあまりに救いがないし、秋からの後半戦でここから先の展開が描かれるのかなぁと思うので……今の時点では何とも言えないんですね。


第24話 未来の報酬

 「掌の上で踊らせたみんな死んだから漁夫の利で俺が天下とったぜ、イェーイ」でした(笑)。
 この時点での私は「わざわざガエリオに正体を晒すということはガエリオに真実を告げる意味があるのでは?」と思っていたのですが、どちらかというとマクギリスが「ガエリオとの友情に決別する」ための禊のようなものだったのかなと思います。カルタは三日月に殺させたけど、ガエリオのことは流石に自分の手で決着をつけようと。そういや、シャアも最後に「仕組んだのは私だ!」とドヤ顔で通信入れていたもんなぁ。

 最終決戦に向けてバンバン仲間が死んでいるようで、死んでいるのは誰だか分からないキャラばかりで、シノもアジーもラフタも生きていました。「死んでいるように見せたかった」というよりかは、「ガエリオとマクギリスの一騎打ちに展開を持っていきたかった」ということだったんでしょうけどね。
 「死んだと思わせておいて、実は生きていましたー!」が嫌いな自分としては結構ギリギリなシーン。ガエリオのことは大好きだったけど、秋からの後半戦で「実は生きていましたー!」はやらないで欲しいです。分割クールでそれやられるのは本当に印象が悪いですから、何とは言わんけどさ!



第25話 鉄華団

 その4の「幼女が幼馴染ってなんだよ」は「幼女が許婚ってなんだよ」の間違いです。

 この結末、アルミリアがいなかったら「そんなに悪くない結末」と思えちゃったかも知れないんですね。鉄華団は目的を果たし、三日月は殺しまくった果てに右目と右腕の機能を失い、ガエリオとアインは可哀想だけど犠牲の元に平和は成り立つんだという結末の作品なんてたくさんあるし……見ようによってはキレイにまとまったハッピーエンドとも取れなくないです。

 でも、アルミリアが泣いているのです。
 何も知らない、無垢な幼女が、兄を謀殺した男を信じている―――というのは、あまりにも救いのない終わりだと思うので、「この続きを……早くっ……」と視聴者にやきもきさせる結末になっていたと思うのです。「幼女が許婚」という設定は、前半戦と後半戦を繋ぐためのフックとして用意されていたのかもなぁと。


 さて……アルミリアもそうですし、今はまだ二人の兄の死を知らないクッキーとクラッカーもそうですし、鉄華団にも年少組がたくさんいます。ギャラル・ホルンの体制を作り直すのにもそれなりに時間がかかるでしょうし、後半戦は数年後が舞台とかになるのかなぁと予想しています。
 数年ぶりにクーデリアと再会した三日月が「読み書きが出来るようになっている」とかだとすごく熱いでしょうし。


 ということで、続きは半年後。
 半年後まで話を覚えていられるか自信がありませんが……楽しみに待ちたいと思います。


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| アニメ雑記 | 17:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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