やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

名作漫画に雨は降るのか?

 電子書籍で発売する用の漫画を描いていて、ふと思ったことがありました。

 「あれ……?ひょっとして俺、雨のシーンを描くのって初めてか?」と。

 スプリンクラーのようなものでびしょ濡れになるシーンを描いたことは覚えているのですが、雨を描いた記憶はありません。今回「傘」を描きながら「傘ってこんな形状だったのか!描きづらっ!」と戸惑ったので、仮に雨を描いたことがあっても「キャラクターが傘をさして歩いている」シーンは今まで描いたことがなかったように思えます。



 で、思い出したことがありました。
 20年くらい前に、『○○の謎』といったカンジの人気漫画を斜めからの視点で掘り下げて分析する「非公式な考察を行う本」が流行ったことがありました。Wikipediaを読むと、今でもあるんですねそういう本。『ONE PIECE』とか『進撃の巨人』でも出ているのか。

 そのブームの頃、好きだった漫画のそうした本を読んでいたら「この漫画には雨が降っているシーンがない。この世界では雨が降らないのか」といった考察をされていることがありました。
 当時の私は「嫌なイチャモンのつけかただなー」としか思わなかったのですが、自分で漫画を描くようになって、「今まで(多分)一度も雨のシーンを描いたことがなくて」「今回初めて雨のシーンを描いた」現在の私としては新たに思うことが出来ました。




 雨のシーンなんか、意識しなきゃ描かないですよ!!!

 私達の生きている世界では、意味もなく雨が降ります。
 特に日本は雨が多い国だそうですし、日本を舞台にした漫画・アニメを描くのなら数回に1回は雨の日がなければリアルではないと言えるのかも知れません。しかし、漫画・アニメに描かれるものには全て意味があります。食べ物を描けば‟FOOD理論”という演出になるし、踏切を描けば‟FUMIKIRI理論”という演出になるし、朝起きるシーンから始まれば‟OHAYOU理論”になります。

 生きるためには食べなくてはならない!『境界の彼方』の食事シーンを読み解く
 『一週間フレンズ。』4話の“FUMIKIRI理論”に痺れる
 『ハナヤマタ』は「踏切」に始まり「踏切」に終わる「踏切アニメ」だった!
 「主人公が朝起きて始まるアニメ第1話」は本当に多いのか、検証してみました

 雨を描くのにも、雨を描くだけの演出意図があるのです。
 言わば‟AME理論”です。語呂がめっちゃ悪い。


 ということで、思い立って「名作漫画をサンプルとして」雨のシーンがどれくらいあるのか?そうした雨のシーンにはどういう演出意図があるのか?を考えてみることにしました。
 サンプルとして使う名作漫画は『ドラゴンボール』『幽遊白書』『スラムダンク』の三作品です。理由は「ほぼ全部のシーンを私が覚えているので、時間がない中でもチェックが可能」なのと、「手元に紙の本が全巻あるのでチェックに時間がかからない」のと、「完結している作品の方が今後の展開などを気にしなくてもイイ」のと、「みんなも知っている有名どころの方がイイだろう」という判断からです。


 サンプルにするのは原作漫画版です。
 アニメ版は短時間でチェックするのが不可能なので、考えていません。

 巻数は「通常版のコミックス」です。「トビラ絵」などのイラストは考慮していません。
 なるべくチェック漏れがないように頑張りましたが、もし漏れているシーンがありましたらコメント欄にでも優しく指摘してくださると助かります。また、演出意図を語る分だけ、どうしても前後のシーンなどのネタバレを含む記事になることはご容赦ください。



◇ 『ドラゴンボール』(全42巻)
○ 14巻
db-ame1.jpg
<画像は『ドラゴンボール』通常版14巻166話「それぞれの再会」より引用>

 どうやら『ドラゴンボール』内で雨が降るシーンは、この1か所だけみたいです。
 ネットで検索してみたところ、「鳥山明先生が手抜きをしたいため、前作『Dr.スランプ』にも雨のシーンはほとんどなかった」という話が出てきました。ただ……これはどうでしょうね。雨を描くのはアシスタントの仕事でしょうし、見てもらえば分かるように雨を描くことで背景が省略できるというメリットもあります。そして何より鳥山先生の漫画は、雨なんかよりももっともっともっと描くのが大変そうなメカとか建物が出てくるのに、雨を描かないのが手抜きだっていうのは納得できないです。

 ちなみにアニメ版『ドラゴンボール』の方では、ここ以外にも何度か「キャラクターの無念さを表現する」雨のシーンが出てきたみたいですが……どうも鳥山先生はそういう「分かりやすい演出アイテムの雨」を使いたくなかったんじゃないかなぁと思いました。


 では、どうしてこの14巻に1度だけ雨のシーンが出てくるのでしょう?
 シーンとして必ずしも「雨」が必要なワケではないように思えますし、しかもすぐに雨は収まります。

db-ame2.jpg
<画像は『ドラゴンボール』通常版14巻166話「それぞれの再会」より引用>

 私が推測するに、ここは「傘をさしている悟空」を描きたかったのかなと思います。
 この回は、初代ピッコロ大魔王を倒し、悟空が神様のところで修業をして、3年後の天下一武道会でみんなが再会するという回です。とにかくこの回は「子どもだった悟空が大人になった」というインパクトが大きいのですが、単純にいきなり大きくなった悟空を見せるのではなく……傘をさしていることで顔がよく見えない→ 雨が止むので傘を閉じる→ターバンを巻いていることで髪型が分からない→ ターバンをとっていつもの髪型だと分かる、といったカンジに徐々に「これが悟空か!」と思わせる登場シーンになっているんですね。

 あと、「あの悟空が傘なんかさしている!マトモな人みたいだ!」と人間的成長が感じられますしね。傘をさしているだけで(笑)。


 つまり、「雨」を演出アイテムとして使いたかったのではなく、「傘」を演出アイテムとして使いたかったんじゃないかと私は推測します。



◇ 『幽遊白書』(全19巻)
○ 9巻
yuyu-ame1.jpg
<画像は『幽遊白書』通常版9巻「最大の試練」より引用>

 これは割と「教科書通り」の雨の使い方かなと思います。演出に教科書なんかないですけど。

 このシーンは、戸愚呂(弟)を倒す力を手に入れるためには師匠である幻海を殺さなければならないと幽助が告げられた後のシーンです。びしょ濡れになっている姿で、雨が降り始めても雨宿りなんかせず「ただひたすら迷っていた」という描写にもなっていますし。漫画やアニメで雨が描かれる時は、こういった「迷い」「悩み」「苦悩」「哀しみ」といった心理描写に使われることが多々あります。

 キャラが悩んだから雨が降るだなんて非現実的だ!と思う人もいるかも知れませんが、それを言ったら‟FOOD理論”も‟FUMIKIRI理論”も‟OHAYOU理論”だって現実的ではないし、現実的ではないことを敢えて描写するからこそそこに意味が生まれることを「演出」と呼ぶとも言えると思います。



○ 14巻
yuyu-ame2.jpg
<画像は『幽遊白書』通常版14巻「探していた男!!」より引用>

 『幽遊白書』には、もう1か所「雨のシーン」が出てきます。
 14巻のこの前の回からこの次の回までの3話の間、雨が降っています。雨が降り始めるタイミングは「幽助と桑原がケンカをし始める」タイミングなので、先の心理描写的な意味もあるのかも知れませんが……

 ここは何といっても、水を使う能力者の敵‟水兵(シーマン)”が出てくるから雨が降っているのです。いや、作中の順序は逆なんですけどね。雨が降るタイミングで‟水兵(シーマン)”が襲ってくるだけなんですけどね。作者としては、水を操る能力者の恐怖を最大限に発揮させるために、雨の日の戦いに敢えてしているということなんだと思います。

 バトル漫画の中でも「能力者バトル」系の漫画では、能力者の力を引き出したり弱めたりするために雨を降らせることがあるかなと思います。『ジョジョの奇妙な冒険』第4部でも、水を利用するスタンド使いは「雨の日」を狙って攻撃してきますし。逆に、『鋼の錬金術師』では炎を操る味方キャラが「雨の日」では役に立たないみたいなことがありました。

 こういう「能力者バトル」って何でもありになりがちで、読者にとって‟遠くの出来事”になってしまいがちなのですが……私達の身近にある「雨の日」が能力に影響を与えるとなるとグッと身近に感じられたりするんですね。



◇ 『スラムダンク』(全31巻)
○ 2巻
sd-ame1.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版2巻15話「ある雨の日」より引用>

 名作『スラムダンク』の中でも特に印象的な場面でもないので、「どこだ…このシーン」と思われる人も多いかも知れません。柔道部からの刺客が桜木花道を待ち伏せしているシーンです。この回はずっと雨が降っているのですが、今日の記事でとりあげた雨のシーンの中でも最も「特に雨でなくても構わない」シーンのように思えます。心理描写に使われているワケでもなければ、水を使う能力者も出てきません。

 強いて考えるなら、「雨の中での待ち伏せ」というのがどことない「事件」のにおいを感じさせるのかなぁと思います。雨が降っているとなんとなく人通りが少なくて、血なども流れてしまって事件の証拠も残りづらいですし、この画像の後に彼らは傘を放り投げて桜木花道の前に立ちふさがりますし。

 後にも書きますが、「雨」というのは「この後に不穏なことが起こるような気がする」という演出にもよく使われるのでその一つだったのかなと推測します。


○ 15巻
sd-ame2.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版15巻133話「責任問題」より引用>

 これは分かりやすい演出。
 海南戦の後にこれ以上ないほど落ち込んでしまった桜木花道が、彷徨うように学校に戻ってきてしまうシーンです。傘もささずにずぶ濡れになって、そのことを気にする余裕もなく、ひたすら落ち込んでいる姿が分かります。先の幽助のシーンにも通じる演出で、「迷い」「悩み」「苦悩」「哀しみ」といった心理描写を感じさせるために雨が降っているのだと思われます。

 この後、桜木花道が「迷い」から脱して前を向くと、雨があがっていて空が晴れているというのが分かりやすいですね。


○ 21巻
sd-ame3.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版21巻183話「メガネ君」より引用>

 木暮の回想シーンより。
 言うまでもなく、部員がどんどんいなくなってしまった木暮君の「不安」を描写している雨だと思うのですが……もう一つ、この回のように次々とカットが変わって過去を回想する際、「さっきのカットとこのカットは別の時期だ」と分からせなくてはなりません。そのため、カットとカットの切り替わりには「空を描くコマ」が入っているのと、服装や髪型が変わっていることで、時間が経っていることを読者に分かりやすくさせているのですが……

 「雨が降っている」のも、前後のカットとは違う時期を回想していると一目で分かるようにしているのかなぁと思います。


○ 26巻~30巻
sd-ame4.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版26巻233話「怒涛の後半」より引用>

 山王工業戦の後半に入る回です。
 これは先の2巻のところにも書いたように「この後に不穏なことが起こるような気がする」という演出の雨だと思われます。最強の敵である山王工業との試合も、前半は味方チームが予想外の健闘をしたのだけど……というところにこの演出から始まるため、「ここから先は一筋縄ではいきそうにないぞ」と思わせる効果がありました。


sd-ame5.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版26巻233話「怒涛の後半」より引用>

 その回のラストのコマ。
 あっという間に沢北のスリーポイントが決まって逆転された後、この土砂降りの雨でこの回は締められます。この後、とてつもなく大変なことになりそうだぞと読者に思わせて終わるんですね。



 そして、この山王工業戦では、要所要所で「外は土砂降り」なことが描かれます。27巻の魚住が来るシーン、28巻の三井のスリーポイントが決まったシーンの後にも描かれています。味方チームに反撃ムードが生まれたタイミングでも、まだ雨は降っているんですね。しかし、


sd-ame6.jpg
<画像は『スラムダンク』通常版30巻264話「救世主」より引用>

 沢北のシュートを桜木と赤木の連携でブロックした次の回、あれだけ降っていた土砂降りの雨がやんでいることを見せるシーンから始まります。「この後に不穏なことが起こるような気がする」と降り始めた雨がすっかりあがっていて、逆に晴れている空を描くことでここからの晴れやかな未来を予感させる演出になっています。

 そして、とうとうこの回から「観客も味方チームを応援し始める」という。



 まとめてみると……
 『ドラゴンボール』は全42巻で1か所。
 『幽遊白書』は全19巻で2か所。
 『スラムダンク』は全31巻で4か所。

 こんな感じだと思われます。
 まぁ……『スラムダンク』の最後はコミックス4冊分ずっと雨が降っていたとも言えるのですが。

 今回は時間がない中でもチェックできる三作品だけを調べましたが、いろんな年代・掲載誌・ジャンルの作品を調べて比較するのも面白そうですね。
 同じスポーツ漫画であっても、室内競技であるバスケ漫画と違って、野球漫画やサッカー漫画は「試合中の雨」が使われることが多々あると思いますし。例えば『よつばと!』みたいな日常系の漫画ならば、雨が降っている・降ってくる回も「雨が降っている日常」として描写されると思います。

 興味があったらみなさんも調べてみてください。


 ‟FOOD理論”にも‟FUMIKIRI理論”にも言えることなんですけど、演出アイテムは「これはこう使わなければならない」という決まりがあるワケではなく、このアイテムをどう使えば読者に伝えられるだろうと描き手のセンスが問われるところだったりするんですね。だから、今日の記事で書いたことが全てではなく、いろんな演出を発明して使っていってほしいのですが……


 とりあえず今日の記事で紹介した例をまとめると――――

・「迷い」「悩み」「苦悩」「哀しみ」といった心理描写に使う
・「この後に不穏なことが起こるような気がする」という演出にも使われる
・時間経過などの表現にも使う


 こんなところですかね。
 あと、「雨に濡れて服が透けて下着が見えている女性がエロイと思う」という誰かの声が聞こえた気がしましたが、聞こえなかったことにします。

雨色の京都―雨などの降りてつれづれなる日 (SUIKO BOOKS)雨色の京都―雨などの降りてつれづれなる日 (SUIKO BOOKS)
水野 克比古

光村推古書院 2004-10
売り上げランキング : 289389

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| 漫画読み雑記 | 17:56 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

映画セブンでもほとんど雨で不気味な雰囲気を演出していて面白かったなー。確かに現実ではただ降るだけですけど(農業では大事)作品を作るとなると大事な要素ですね。雨が降ると余り外に出たくないですし。

| ナポリ | 2016/04/23 19:27 | URL |

面白いですね、AME理論。
こういう演出は集合知的に共通理解となってあらゆる作品に適用できて読解可能になるのが楽しいなあと思います。

まどマギTVシリーズ8話だったかと思いますが、話が通じないとわかったほむらが屋根のあるバス停から雨のなかへ踏み出すことで一旦まどかと決裂の意思表示をしたものの、まどかも雨のなかへ飛び出し「待って!」と歩み寄ることで濡れないことよりほむらとの対話を優先したという意味合いを帯びたシーンが面白いなと思った記憶があります。
まだ全然わかりあえなかった頃なので意外性となっていました。ちょっとうろ覚えですが。

いずれ読めるはずのやまなしさんの作品の雨シーンがどういうふうに使われているか楽しみですw

| ねぎ | 2016/04/23 19:31 | URL |

>ナポリさん

 実はこの記事を書いている間に、雨を演出に使っている映画をネット検索してみたら真っ先に『セブン』を挙げている人が出てきました。かなり印象的な雨だったみたいですね。
 僕も『セブン』は観ているはずなのですが、「ずっと不気味な映画だった」くらいにしか覚えていなくて(笑)、でもその不気味さの正体が雨だったんですね。


>ねぎさん
 一度こういう記事を書いたからには、今後漫画やアニメや映画で雨のシーンを見かけたらメモを取っておきたいですねー。もっと数が増えてデータベース化できたら、いろんな使い方を分析できそうですし。


>まどマギTVシリーズ8話
 どんな回だったっけ……と公式サイトを見てみたら、ストーリーのところにもがっつり雨についての描写があって、「雨」と「雨宿り」の対比が演出の鍵になっていたことがここからも分かりますねぇ。
http://www.madoka-magica.com/tv/story/08.html


>いずれ読めるはずのやまなしさんの作品の雨シーンがどういうふうに使われているか楽しみですw

 しまった、手の内を晒しているということじゃないか(笑)

| やまなしレイ(管理人) | 2016/04/24 23:35 | URL | ≫ EDIT

ジョジョは雨を利用するキャラクターが何人かいるので結構雨のシーンが多いような気がしますね。

しかしこうなってくると逆に「この作品雨ばっか降ってるな!」って思えるような作品があるのか気になります。

| 風来人リョウ | 2016/04/26 01:46 | URL |

>風来人リョウさん

 コメント欄で、映画『セブン』の例が出ていましたが、サスペンス系の映画とかゲームはずっと雨のシーンの作品もありそうですね。『弟切草』とかそうじゃなかったっけ。

 長期連載の漫画だとあまり思いつきませんね……
 雨が多すぎると、それはそれで演出効果が下がるようにも思えますし。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/04/26 21:47 | URL | ≫ EDIT

アニメ『精霊の守り人』では、雨そのものが作品のキーポイントとなっているため、作中では全く雨が振らず、最終回のラストシーンでのみ雨が降っていました。
ただ、物語自体はハッピーエンドなので、晴れ間が見えつつも雨が降る、いわゆる『狐の嫁入り』が描かれるという、かなり珍しい部類の作品でしたね。

やまなしさんの仰るように、キャラの心情を描く助けや、バトルの舞台としての雨は比較的多そうですが、この作品のように、一般的な演出と逆のことをする必要がある場合は描き手の技術も問われそうで、雨に関する考察はなかなか面白くも深いものですねー。

| HIZU | 2016/04/28 09:30 | URL |

>HIZUさん

 あぁ、そうか……雨がキーになっている作品もありますね。
 『それでも世界は美しい』とかもそうか。

 そういう作品にとっての雨は「恵みの雨」的な意味を持つので、他の作品の「不穏な」演出効果とは違う役割なのは面白い話ですね。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/04/28 21:12 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/2089-b043e8ae

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT