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ゲーム作りはもっと「使いまわし」をして欲しい

 ニンテンドー3DSのソフト『レゴ®シティ アンダーカバー チェイス ビギンズ』公式サイト)を100%クリアしました!

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<画像はニンテンドー3DS用ソフト『『レゴ®シティ アンダーカバー チェイス ビギンズ』より引用>

 私はWii U版の『レゴ®シティ アンダーカバー』公式サイト ※音が鳴ります)を発売日に購入したのですが、故あってそのソフトに関する記憶を全て消去されていて何一つ覚えていません。そのはずです。なので、3DS版とWii U版を比較してどうこうは語れないのですが……うっすらとした記憶を頼りに少し思い出してみたところ、


 Wii U版と3DS版って、マップ一緒なのね。

 もちろんWii U版の方がスペックも容量も大きいため、Wii U版の方がエリアが多いし、入れる場所も多かったように思うのですが……3DS版に出てくる建物の位置とか形とかはWii U版そのまんまなので「あー、懐かしい。ここには3年前に来たなぁ」と、懐かしい気持ちになりました。


 このゲームを全く知らない人もいらっしゃると思うので、少し解説をします。
 『レゴ®シティ アンダーカバー』シリーズは元々イギリスの会社TT Fusionが開発したゲームで、警察官チェイス・マケインとなって犯人を捕まえるストーリーを追ったり、街を自由に探索したりする3Dアクションアドベンチャーゲームです。

 日本での発売は任天堂がローカライズして、Wii U版が2013年7月、3DS版が2015年3月に発売されました。この経緯から「Wii U版の続編が3DS版」と誤解されてしまうかも知れませんが……元々の海外での発売はWii U版が2013年3月、3DS版が2013年4月です。元々は同時期発売のソフトなんですね。「3DS版の開発はジェバンニが1か月でやってくれました」というワケでもない限り、Wii U版と3DS版は並行して同時に開発されていたのだと思います。


 感覚としては、「続編」というよりかは、「同じソフトが複数のゲーム機用に発売されるマルチタイトル」に近いのです。
 ただ、3DS版にWii U版と同じ内容を入れることは出来ません。スペックも容量も違いますからね。なので、「基本的なマップは共通」ですが「エリアや入れるところは3DS版の方が少ない」という仕様にどうしたってなってしまうところ……ただの劣化版に思わせないために、3DS版のストーリーを「Wii U版の2年前」の出来事と設定することで、そうしたパワーダウンを「2年前だから仕方ない」と納得させる形にしているのが面白いなと思いました。

 同じ街の出来事なのだから、マップは共通。
 同じチェイス・マケインが主人公なのだから、キャラの動きなども共通。

 ただし、3DS版は「Wii U版の2年前」が舞台なので、建物がまだ工事中で入れなかったり、橋が未完成で行けないエリアがあったりするのも仕方ない。
 Wii U版はフルボイスで相棒ハニーがやたら通信で話しかけてくるのが面白かったのですが、3DSの容量ではそれは厳しい。3DS版は「Wii U版の2年前」が舞台なのだから、ハニーとはまだ出会っていないことにしよう!というのも上手い落としどころ(背景にはチラッと見える)。


 また、「同じソフトが複数のゲーム機用に発売されるマルチタイトル」ならば「どれか1本だけ買えばイイや」と思っちゃうところ、3DS版は「Wii U版の前日譚」となっているのでストーリーが気になって両方欲しくなってしまうだろうという策略もあったのだと思われます。
 まぁ……3DS版のストーリーは淡々としているので「エピソード0もの」としてはあまり面白くないのがもったいないところなんですけどね。「ここがこうなってこうなるのか!」みたいな意外性が欲しかったなぁ。



 ということで……『ゼルダの伝説』シリーズで、『時のオカリナ』で作ったものを活かして『ムジュラの仮面』を作ったり、『トワイライトプリンセス』で作ったものを活かして『ボウガントレーニング』を作ったりしたのとはちょっと違っていて。
 最初から2本作るつもりだけど、一部のデータを使いまわすことで、純粋に2本を別々に作るよりかは開発費と開発期間を削減できるようにしようということで、3DSとWii Uの同時開発だった『スマブラfor』とか、別のシステムで2本作った『ファイアーエムブレムif』に近い展開だったのかなと思います。



 私は、こういう「使いまわし」はもっと積極的にやってイイと思っています。
 1本のゲームのために一から全部作るんじゃなくて、このゲーム用に作ったものをあれにもあれにもあれにも使おうみたいなことをやって、開発を「楽」にして欲しいと思うんです。ゲームエンジンとかだけじゃなくて、『レゴシティ』の例のようにマップが一緒とかでもイイと思うんです。
 ゲームに入る容量が増えて、3Dになって、HD画質になって、1本のゲームを開発するのに人数も時間もお金もものすごくかかるようになってしまったと言うじゃないですか。それなのにゲームを遊ぶ人の数は増えないし、ゲームソフトの価格は上げられないから、有料DLCなどで「追加でお金を払ってもらう仕組み」を作るしかないと言われていて。でも、それならまだマシな方で、新作ソフトが全然作られなかったり、会社によってはゲーム機用のゲームからどんどん撤退していったりしているじゃないですか。

 『レゴ®シティ アンダーカバー』も、「Wii U版だけ出す」のでも、「3DS版だけ出す」のでも、この予算は出なかったと思うんです。「同じマップで2本作る」としたからこそ、これだけ広大でかつ作りこまれたマップのゲームが出来たんだと思うんです。
 Wii U版をプレイした時に「すごいなー、大して売れないであろうWii Uオリジナルのゲームでどうしてこんなマップを作りこむ予算が出たんだ」と思った記憶がうっすらあるのですが、カラクリは「2本作っていたから」という分かりやすいものでした。



 私は極端な話、例えば任天堂が『ゼルダの伝説』の新作を5年もかけて作ったのなら、同じマップで『マリオ』も『メトロイド』も『カービィ』も『ファイアーエムブレム』も『ポケモン』も『どうぶつの森』も『マリオカート』も『F-ZERO』も『Splatoon』も『Wii Fit』も作っちゃえばイイと思っています。ついでに『ゴーバケーション』とか『ファミリーフィッシング』も作ってもらえばイイと思っています。

 まぁ……これは権利の問題とか、ゲームバランスの問題とか出てくるから現実的ではない「極論」ですけど(笑)。ゲームごとに「一から全部作るのには予算がものすごいかかります。だから新作は出ません」というのなら、上手いこと予算を削減するためにどこか「使いまわし」をしてでも新作を出してくれないかなぁと思います。


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| ゲーム雑記 | 17:59 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

なるほどー

| ああああ | 2016/05/13 20:12 | URL |

「スーパーマリオブラザーズ」の使いまわしでできた「スーパーマリオブラザーズ2」や
「スーパーマリオギャラクシー」の使いまわしでできた「スーパーマリオギャラクシー2」みたいな作品って妙に惹かれるんですよね!
短い開発期間で新しいゲームが作れることは良いことです。

| 風来人リョウ | 2016/05/14 16:52 | URL |

凄くいい発想ですね。
「ウーフーアイランド」みたいに、見慣れた懐かしい土地に帰ってくる感じがして、僕は好きです。
(ウーフーアイランドは素材を使い回してはいなさそうですけど)

マップだけじゃなくて、例えばポケモンだと、Wiiウェア時代の、ポケダン冒険団、ポケモン牧場、ポケモンスクランブルの三タイトルは、
デフォルメされ簡略化されたポケモンの素材を共通的に使っていますね。
なおかつ、冒険団では大きさを調整して「乗っかりシステム」という、新しい要素を入れたり(大きさ3の上には大きさ2と1のポケモンが乗れる、みたいなシステムです)
ポケモンスクランブルでは「おもちゃのポケモン」という独自の世界観の演出に使っていたりと、
同じデフォルメ素材を使っても、色々な表現法があるなあ、と関心しましたね。

と、話がキャラに逸れましたが、マップを共通化するのは、とても夢が広がります。
ただ、欲を言うなら、そこに物語性があったりすると、より面白そうです。
(手抜きのため、という意図からは外れちゃいますけどね)
こう例えば、スプラトゥーン、ワリオ、ゼルダの順に発売されたら、
最初のスプラトゥーンでは、ただ壁があって「こっちは行き止まりかー」で終わって、
ワリオだと、タックルで壁にヒビを入れれるけど壊す事までは出来なくて「あれ? なんだったんだろう?」と気になる感じにして、
ゼルダで、爆弾で壁を壊してようやく壁の向こう側が見えて、
スプラトゥーンがアップデートで「緑の勇者によってマップが少し変わったようだ」みたいなアップデートがされる、
みたいなシリーズを横断して楽しめたりしたら、夢が広がりそうです。(内輪ネタすぎて、嫌いな人もいると思いますけどね)

| aukusoe | 2016/05/14 16:58 | URL |

>ああああさん

 どうもー。


>風来人リョウさん
 『マリオギャラクシー2』は、まぁ……色々ありましたんで(笑)。

 最近3DSで展開している『どうぶつの森ハッピーホームデザイナー』とか『ゼルダの伝説 トライフォース三銃士』も、僕はプレイしていないんですけど、恐らく『とび森』や『神トラ2』の素材を活かして別の遊びを提案しているってカンジですよね。

 僕は「遊び」を色々提案して欲しいので、グラフィックなんかはホント使いまわしでイイと思っています。『ゼルダ』新作も、オープンワールド化した新作よりも、その素材を作ってスピンオフ数本出してくれないかなぁと期待しているほどです(笑)。


>aukusoeさん
 ウーフーアイランドは確信が持てなかったので記事内には書きませんでしたが、3DSの『パイロットウィングスリゾート』は既にある島を舞台にしたからこそハード初期の早い段階で発売できたんじゃないかなぁと思っています。


>Wiiウェア時代の、ポケダン冒険団、ポケモン牧場、ポケモンスクランブルの三タイトルは、デフォルメされ簡略化されたポケモンの素材を共通的に使っていますね。

 へぇ!全く知りませんでした。
 ポケモンは種類も多いですし、一作品ずつ作るのは非常に大変でしょうし、賢くて効率的な展開ですね。


>最初のスプラトゥーンでは、ただ壁があって「こっちは行き止まりかー」で終わって、ワリオだと、タックルで壁にヒビを入れれるけど壊す事までは出来なくて「あれ? なんだったんだろう?」と気になる感じにして、ゼルダで、爆弾で壁を壊してようやく壁の向こう側が見えて、スプラトゥーンがアップデートで「緑の勇者によってマップが少し変わったようだ」みたいなアップデートがされる、みたいな

 何これ、超面白そう。
 『Splatoon』1作目は「任天堂らしさ」を消すためか他のゲームのマップなんかは登場させませんでしたが、こういうコラボステージも良さそうですよね。純粋に『ゼルダ』の世界観をインクに塗りたいという気持ちもありますし(笑)。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/05/15 01:32 | URL | ≫ EDIT

ポケモンのマイナーチェンジ(金、銀からのクリスタル)の要領ですね。今回のXYのマイチェンは結局でないようですがリメイクも同じ要領ですかね。ポケモンの3D素材をXYから引っ張ってきたのもあって、オメガルビー、アルファサファイアは一年で作れたそうです。
あと、妖怪ウォッチも1作目と2作目のマップを使いまわしてるはずです。

| ああああ | 2016/06/06 02:26 | URL |

>ああああさん

 あー、そうか。
 僕は何故だかアクションゲームに思考が限定されていましたが、RPGの方がレベルデザインに縛られない分「マップの使いまわし」も難しくなさそうですね。

 ポケモンの3D素材に近い話だと、『どうぶつの森』のHD画質バージョンを『こもれび広場』で作っていたのはそういう狙いだった(未来に出るHD版『どうぶつの森』に備える)とどこかで聞いたこともあります。

 この話、任天堂の昨今の「キャラクターIPに力を入れる」という話に通じるのかもですね。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/06/06 22:31 | URL | ≫ EDIT















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