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アクションゲームの「上手い/下手」が分かれるポイント

 「10時間以内にクリアできる3DSのゲーム」としてオススメしてもらっていた『ピンチ50連発!!』をクリアしました!2Dアクションゲームは得意なジャンルなので、死亡回数はたったの714回でした。ナイス!

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<画像は3DSダウンロードソフト『ピンチ50連発!!』より引用>


 私はこのゲームをプレイしている間、「アクションゲームが上手いというのはどういうことなんだろう?」とずっと考えていました。

 このゲームは地続きの全50面をひたすら右に進んで突破していくのですが、「こちらからの攻撃手段」とか「お助けアイテム」などは一切なく、トラップ・ギミック・迫りくる敵を身一つで回避して突破していくというシンプルなゲームとなっています。『スーパーマリオブラザーズ』にだって敵を踏んづけて倒したり、キノコを取れば一撃喰らっても大丈夫になったりとかする要素があったのに……!
 分岐要素とか探索して何かを集める要素とかも一切なし。やりこみは如何に早くクリアするかというクリアタイムのランキングだけという潔さ!この割り切りは500円のダウンロードゲームならではで、嫌いじゃないです!

 そして、このように己の腕以外に頼れるものがないシンプルなゲームだからこそ、根源的な「ゲームの上手い/下手」が見えてくるというものです。「何故自分はゲームが下手なのか」「どうすればゲームが上手くなるのか」、そんなことを考えてしまうゲームでした。




 なので、『ピンチ50連発!!』に限った話ではなく、自分が『ピンチ50連発!!』をプレイしながら考えた「自分がゲームが下手な理由」を書くことで、私と同じように(or私よりももっとという人も)「自分はアクションゲームが下手だ」と思っている人のヒントになればイイかなぁと思います。
 アクションゲームが苦手な人はよく「反射神経が鈍いから」「運動神経がないから」「手先が不器用だから」と言うけれど、本当にそれだけでアクションゲームの「上手い/下手」が決まるのだろうかと思うのです。



1.アクションゲームを操作するのは、機械(マシーン)を操作するようなもの
 えーっと……「コンピュータゲームは所詮は機械だ」とか「アクションゲームのキャラはロックマンみたいなロボットが多い」とか、そういうことではなくてね。アクションゲームは、「思ったように動かない機械」をなんとか自分の思ったように操作して動かすゲームなんだと思うのです。

 例えば、『ピンチ50連発!!』の主人公の動きは慣性が効いているので、ダッシュしたり、ダッシュジャンプしたりするとピタッとは止まれません。動き出しはちょっと遅く、ダッシュを続けていると疲れて止まってしまい、ガケにはつかまれるけど長時間ぶら下がっていると疲れて落っこちてしまいます。
 ある意味では「リアルな人間の動き」とも言えます。最初はクセがあって動かしにくいなぁと思うものの、慣れてくるとそれなりに動かせるようになります。

 しかし、私は何のめぐり合わせなのか、この『ピンチ50連発!!』をプレイしている時期にニコニコ生放送で『スペランカー』にも挑戦することになってしまいました。
 この『スペランカー』は『ピンチ50連発!!』とは逆で、動き出しが速くてキビキビ動いてピタッと止まれるのだけど、そのせいでロープやハシゴから落下しやすく、ちょっとの高さから落っこちただけで死んでしまう性能です。ゲームとしてはよく出来ているゲームなのですが、他のアクションゲームのような感覚で遊ぶとどんどんどんどん死んでいきます。


 同じように「2Dアクションゲーム」と分類されるゲームで、似たような操作方法のゲームでも、「十字キーを押した時の挙動」「ジャンプの高さ」「ジャンプの幅」「ジャンプ中に空中制御できるかどうか」「どうしたらミスになるのか」が一つ一つのゲームによって違うのです。

 例えば、自動車の運転も、「自分の車ではない友達の車」を運転しなければならなくなったらすごく緊張しますよね。「車幅が違う!」「車高も違う!」「加速の仕方が違う!」「そもそもマニュアル車だ!」「シフトレバーこんなとこに付いてんの?なんで?」みたいな。

 アクションゲームの主人公も自動車と同じで、一つ一つのゲームで微妙に性能が違っていて、その「性能の違い」を理解・把握・制御できるかでアクションゲームの「上手い/下手」が分かれるのだと思うのです。2つのアクションゲームを同時並行でプレイすると、これがごっちゃになってしまって大変。
 自動車の運転も、自分の車でも友達の車でも会社の車でもすぐに乗りこなせる人がいるように……アクションゲームも、上手い人ならばちょっと触っただけですぐに自分の手足のように動かせるようになるのですが。私なんかは、今までのゲーム経験を振り返っても「思ったように動かない!イライラする!」と性能の違いを理解できていないことが多くて、「最初からキビキビ動かせるクセの少ないゲーム=操作性の良いゲーム」と勘違いしていたと思います。


 でも、自動車と戦車とジェット機と宇宙船と潜水艦の動かし方がそれぞれ違うみたいに、アクションゲームのキャラもそれぞれ動かし方が微妙に違っていて、そうした「ゲームごとのクセ」を理解・把握・制御していくことこそが面白いんだという人も多いんですよね。

(関連記事:「上達」が楽しいのか、「攻略」が楽しいのか


 私も含め、アクションゲームが苦手な人はまずここを勘違いしている人が多いんじゃないでしょうか。「アクションゲームは最初から思ったように動かせるもの」ではないのです。
 ということで……とりあえず私は「アクションゲームは2つのゲームを同時並行でプレイしない」「1つのゲームに集中して、そのゲームのクセを理解・把握・制御していく」ことを意識していこうかなと思います。『スペランカー』をクリアするまでは、とりあえず他の2Dアクションゲームは遊ばないようにしようと。



2.アクションゲームは推理力・判断力がモノを言うジャンルだ
 これは「1」ともつながっている話ではあるんですが、実はアクションゲームってものすごく頭を使うゲームだと思うんですね。ぶっちゃけた話「レベルを上げて物理で殴る」でクリアできる難易度のRPGよりも、頭を使うゲームだと思います。

 まずは「1」で述べた「ゲームごとにちがうキャラクターの性能を理解する」ために頭を使います。
 そして、「その性能で出来ること」を把握して、例えばここからあそこの足場まではジャンプで届くのか、届かないのなら下のルートを行くべきなのか、しかし下のルートには敵がうようよしているのでどうにかして当たらないように進まなくては―――と、攻略方法を自分で考える必要があります。


 『ピンチ50連発!!』は「ひらめきとアクションテクで切り抜けていく」というジャンルなので特に「どうやって突破するのか」を考える必要があって、実はアクションパズルに近いゲームだったと思うのですが……
 その他のゲームでも、例えば『ゼルダの伝説』で「何もボタンを押さなければ盾を構えているので敵の攻撃を喰らわない」ことに気付かないで攻撃ボタンを押しまくって敵からの攻撃も喰らいまくっていたり。『スペランカー』でジャンプの幅を考えなしにジャンプして足場を飛び越して死んだり―――私の「ゲームが下手」な原因って、その場その場の状況で「何をするべきか」を考えることが苦手なことが原因じゃないのかって思うのです。

 これは一人用のゲームだけじゃなくて、『Splatoon』だって『スマブラ』だって『ストリートファイターII』だってそうで。対戦相手の行動から「自分はこうするべき」と考えて判断するのが上手くない(というか、考える引き出しが少ない)ことが原因だったと思うのです。


 まぁ……そもそもスポーツとかもそうですよね。
 一人用のスポーツでも、対戦相手がいるスポーツでも、チームメイトがいるスポーツでも、体を鍛える・技を鍛えるだけじゃなくて、状況に合わせて「何をするべきか」を考えなくてはなりません。「走るだけ」「泳ぐだけ」に思える陸上や水泳だって、レース展開に合わせたペース配分なんかをしっかり考えなければなりません。

 頭を使わないとスポーツでは良い成績を残せないし、アクションゲームも同様なんだと思います。



3.アクションゲームは「記憶力」を酷使するゲームだ!
 『ピンチ50連発!!』は「初見殺しの覚えゲー」なところもあって、ここの地点からはダッシュジャンプしないと届かないけれど、ここはダッシュせずにこのタイミングでジャンプして、ここまでツタで登って、数秒休憩して、このタイミングで一気に登った後に飛び移って、あのガケにつかまっている間に大岩が転がっているのをやり過ごす―――みたいな「こうすれば突破できる」という攻略法を、何度も死んで覚えていく必要があります。

 しかし、後半に入ると1つの面が長くなるので……どこで何をするべきなのかもう覚えられないよ!となってしまいます。私にとって『ピンチ50連発!!』は『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』のような、記憶力をものすごく酷使するゲームでした。


 これって何も『ピンチ50連発!!』に限った話じゃなくて、アクションゲーム全般において言える話ですよね。『ピンチ50連発!!』のように「ここはこうしなければ確実に死ぬ」みたいにシビアなものじゃなくても、「ここの敵はこう攻略するとダメージをほとんど喰らわない」とか「ここは上のルートよりも下のルートを進んだ方が楽」とか「ここに隠しアイテムがある」とか覚えなくてはいけないことが結構あるのです。
 私の『スペランカー』の実況プレイでは、「先に進めるようになった」のに「序盤でうっかり死ぬ」ことがよく起こっていますが……それは今まで行ったことのないステージの攻略法を考えて覚えた分、序盤の「ここは歩いて渡ろうとすると落下する」とか「ここはちょっとだけロープで上に登ったところからジャンプすると楽に飛び移れる」とかの攻略法を忘れてしまうからなのです。

 記憶できる容量が小さいというか、新しいことを覚えると一つ何かを忘れなければならないというか……なので私、「1ステージが長いゲーム」とか「ミスした時のリスタートが随分前のゲーム」があまり好きじゃないんですね。時間的な問題もあるんですけど、何より脳が酷使されるのがつらいのです。

(関連記事:記憶に残るアクションゲームの場面とは


 『ゼルダの伝説』の実況プレイをタイムシフトで観ていた時も思いましたもの。「コイツ、さっきもらったアドバイスをすぐ忘れるよなぁ……」と。電撃で剣を封じられたら笛を吹く!ライフがなくなる前に薬を飲む!敵の飛び道具は盾で防げる!何度、自分に対して叫んだことか。「オマエ、わざと下手にプレイしているのか!?」と思いましたもの。全部、自分のことですけど(笑)。

 また、こういうステージクリア型のゲームでなくても、『Splatoon』とか『スマブラ』とか『ストリートファイターII』みたいな対戦ゲームであっても覚えなければいけないことはたくさんあります。この技はどのくらいのスキが出来るのか、この攻撃はどのくらいの射程があるのか、ここの地形はどうなっているのか、敵の能力はどうなのか、味方の能力はどうなのか……
 そうしたたくさんの情報を覚えることが苦手なため、考えるための引き出しが少なく、勝つためにとれる作戦が1~2コしかなくて、この作戦がハマらない限りは対処が出来ないみたいなことになるのかなぁと思うのです。


 ということは……
 私がゲームを上手くなるためにやらねばならないことは、『鬼トレ』ということか。

 「服を買いに行くための服を買う」みたいな話で、「ゲームが上手くなるためのゲームをプレイする」必要があるということか。

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 という、以上3つのポイントを踏まえた上で。

 「なるほど!やまなしさんがゲームが下手なのは、頭が悪いからなんですね!」

 と言おうものなら、私がとても傷つくのでやめてください。



 もちろん、今日の記事に挙げた以外のポイントもあるでしょうし、「反射神経が鈍いから」「運動神経がないから」「手先が不器用だから」というのがアクションゲームにおいて不利にならないとは私も思いません。そうした要因ももちろんあるのでしょう。
 しかし、アクションゲームの「上手い人/下手な人」を分けるポイントに、あまりにも「頭を使う」ことが軽視されていると思うのです。アクションゲームは体を使うゲームで、RPGやシミュレーションやアドベンチャーやパズルは頭を使うゲームだ、みたいに言うのは、アクションゲームの本質を見ていないと思うのです。アクションゲームだって頭を使わないとクリアできないのです!


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| ゲーム雑記 | 17:57 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

これ読んで、やっぱりやまなしさんは「ゲームの下手な人」ではないと確信しました。セオリー通りにやれば伸びる余地があります。私は攻略法を知っていても実行自体が無理です。

本当にゲームが下手な人は「画面を見てから脳が現状を認識するまで秒単位の時間がかかる」「複数の物に同時に注意を払えない」「そもそも一瞬で何が起きているか理解できない」ため頭を使う前に死んでしまい、「アクションゲームは頭」以前の問題なのです。だから将棋みたいに考える時間のあるターン制じゃないと嫌なのです。

「アクションゲームを操作するのは、機械(マシーン)を操作するようなもの」とおっしゃってますが、車の運転が下手な人は他車の位置関係など現状把握が後手後手になって現状の変化についていけないのです。極端な話、サイドミラー見る=わき見運転で事故ります。

そもそもアクションゲームが下手な人はやまなしさんと違ってカケラも楽しめないから手間かけて配信しようという考え自体が出なかったり。

| 太田拓也 | 2016/05/24 19:47 | URL | ≫ EDIT

>太田拓也さん

 世界が貴方を基準にしてまわっているワケじゃないんですよ。


>そもそもアクションゲームが下手な人はやまなしさんと違ってカケラも楽しめないから手間かけて配信しようという考え自体が出なかったり。

 この理由は過去の記事で書いているのでそちらを読んでくださいね。

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/blog-entry-2064.html
http://yamanashirei.blog86.fc2.com/blog-entry-2075.html

| やまなしレイ(管理人) | 2016/05/25 22:34 | URL | ≫ EDIT

>世界が貴方を基準にしてまわっているワケじゃないんですよ。

それは貴方にそのままお返しします。
自分が「できる」から「できない」人の気持ちが全く理解できていません。

以前の記事で「FFは戦闘がアクションっぽくて嫌」という話がありましたがそれこそがやまなしさんと「アクションが根本的にダメな人」との決定的な差なのです。

| 太田拓也 | 2016/05/26 06:46 | URL | ≫ EDIT

>太田拓也さん

 このブログを読むのがそんなに不快なら、無理して読んでもらわなくて結構です。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/05/26 19:51 | URL | ≫ EDIT

状況に合わせて判断、ということがありましたが、これは頭のよさではなく、頭の柔らかさではないでしょうか。つまり、遊ぶべきは「鬼トレ」ではなく「やわらかアタマ塾」?(笑)
ついでに、否定的に思えるコメントも柔軟に受け入れていかなければ、柔らか頭は程遠いと思いますよ。端から賛同コメント以外受け付けないのなら、紛らわしいのでコメント欄を設けない方がよいと思います。記事を読んで思うことを書いてくれた読者に対し、不快なら結構って、あまりにも失礼だなあと感じました。

| ん | 2016/05/29 09:53 | URL | ≫ EDIT

>んさん

>ついでに、否定的に思えるコメントも柔軟に受け入れていかなければ、柔らか頭は程遠いと思いますよ。

 このコメントをした人が過去何年にもわたってどんな書き込みをしてきたのかを全てコピペしてお見せしたいです。

 このコメント一つで怒っているのではなく、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も歩み寄ろうと私はしたのだけれど、最後にすべてを台無しにすることを言われたので「もう限界だ」と諦めたのです。

 やりとりの最後だけ見て断罪しないで欲しいです。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/05/29 10:18 | URL | ≫ EDIT















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