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後ろで見ているギャラリーが口出ししたくなるゲーム

 唐突な話ですが、最近ウチの父親が『マリオブラザーズ』にハマっています。
 1983年に発売されたファミコン版の『マリオブラザーズ』です。

 事の起こりを説明しますと……小学1年生の甥っ子(父から見たら孫ね)は少年サッカーをやっているのだけど、それを見た兄(甥っ子から見たら親ね)は「オマエはサッカーの動きが分かっていない!」と思い、サッカーの動きを教えるには「よし!ウイニングイレブンだ!」と考えたのですが。兄の家には現役で動くゲーム機がなかったため、安く買えるゲーム機を探したところ中古のWiiが1500円で売っていたので購入。その中古のWiiには以前の持ち主がダウンロード購入した『マリオブラザーズ』が入っていたらしく、初めてマリオと対面した甥っ子は『ウイニングイレブン』そっちのけで『マリオブラザーズ』を夢中になって遊んでいる―――

 という話を聞いた父が、甥っ子(父から見たら孫ね)が実家に遊びに来たときに一緒に遊ぶため『マリオブラザーズ』を居間のWiiでもダウンロード購入して特訓し始めたのでした。


 甥っ子、そんなに何か月間も『マリオブラザーズ』に熱中してないんじゃないかなぁ。
 遊びに来る頃にはすっかり飽きているんじゃないかなぁ……とは思ったのですが、まぁそん時はそん時。




 『マリオブラザーズ』は、私の部屋のWii Uにも既に入っていて、数年前に「まるごとバックアップを駆使して100面以上プレイしたらどうなるのか」を調べたくらい私一人でも散々プレイしたゲームなのですが……他人がプレイしているのを見て初めて気づいたことがありました。


 このゲーム、「ゲームをしていない人」が後ろから声をかけたくなるんです。

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<写真はファミコン版『マリオブラザーズ』(Wii Uバーチャルコンソール)より引用>

 このゲームをプレイしたことがない人もいるかも知れないので説明すると、このゲームは「画面の左端」と「画面の右端」が繋がっていて味方も敵も「右端」に行くと「左端」から出てくる仕組みになっています。そうすると、右端の敵がいつの間にか左端から出てきて殺されるといったように、「ゲームをしている人」の盲点から敵が出てくるようになっているんですね。


 だから、「ゲームをしていない私」が後ろから見ていると……
 「お父さん!後ろ!そっちからカメ来ている!」と声をかけて、父が慌てて下の段に降りて、下の段にいたカメに当たって死ぬ―――みたいなことが起こるのです(笑)。


 「オマエが声かけたせいで死んだじゃないか!」
 「下に降りろとは言ってねえ!」




 子どもの頃は何とも思っていなかったんですが……今になって考えると、多分これは「狙ってそう作った」んじゃないかと思います。『マリオブラザーズ』は宮本茂さんと横井軍平さんが共同で作ったゲームですが、横井軍平さんはゲーム以前の任天堂で「おもちゃ」をたくさん作って大ヒットさせてきた人です。
 この商品がどうやって遊ばれるのかをとても大事にしていた人なので、『マリオブラザーズ』も、「1人目がマリオを操作して」「2人目がルイージを操作して」「3人目以降の人は後ろから声をかける」ことでその場にいる全員が一緒になって楽しめるゲームとして狙って作ったんじゃないかと思います。



 後のファミコンの主流になっていく『スーパーマリオブラザーズ』みたいな2Dアクションとか『ドラゴンクエスト』以後のRPGなどでも、こういう遊ばれ方をしたゲームってそれ以降はあまりなかったんじゃないですかねぇ。
 “「ゲームをしている人」の盲点から敵が出てくる”って、普通のゲームだったらマイナスポイントでしょうし。ゲームがどんどん高速化していくと、ギャラリーが声をかけている余裕もなくなっていきますしね。格闘ゲームを遊んでて後ろから「今だ!波動拳だ!」と言われても、言われてからコマンド入力していたんじゃ遅いでしょうし。





 さて、時代は30年以上が経過して現代の話です。
 最近の私はニコニコ生放送でゲーム実況プレイをすることにハマっているのですが、どういうゲームを実況プレイで遊ぶと楽しいかというと「ギャラリーが口出ししたくなるゲーム」が楽しいなって思います。

 もちろんニコニコ生放送でゲームをプレイすると、ゲーム機からPCに映すまでに1秒のラグがあって、それをニコニコ生放送に配信するのに数秒の遅れが発生して、それを見た視聴者がコメントを打つのに数秒かかって、と考えると……「後ろからカメ来てるよ!」というコメントをもらっても、それを私が読んでいる頃にはすでにカメに食い殺されているのですが(笑)。

 『ゼルダの伝説』で「そこにハートの器があったような」と教えてもらったり、『ロマサガ』で「○○に行くか××に行くか悩んでいるなら××の方がイベント多いかな」みたいに相談したり……みたいなことだって「ギャラリーが口出ししてくれている」ことだと思いますし、そうすることでみんなで一緒に遊んでいるような感覚になれるのが楽しいのです。



 『マリオブラザーズ』の頃は「ゲームセンター」とか「各家庭の居間」にいるギャラリーと一緒になって楽しめるかどうかって話でしたが、今ではインターネットを通じて観ている日本中(もしくは世界中)のギャラリーと一緒になって楽しめるのです。

 『ドラクエ』以後のゲームはどんどん「一人で遊ぶもの」という方向性が強くなっていくので、私も長年「ゲームは一人で遊ぶもの」という感覚でいて(対戦ゲームはもちろん別ね)、だからゲームのプレイ動画とか生配信とかには否定的だったのですが……
 『マリオブラザーズ』を後ろから見たり、ゲーム実況の生配信をしたりしている内に、「やっぱりゲームはみんなで遊んだ方が楽しいんだな」なんて改めて思ったので。


 「子どもの頃は友達の家にみんなで集まって遊んでいたからゲームが楽しかったけど、大人になって友達の家に遊びに行く時間が無くなって一人で遊ぶしかなくなったからゲームがつまらなくなった」という人は、生配信を始めればイイと思いますよ!

(関連記事:「ゲームがつまらなくなった」という話に納得してしまう、ただ一つの理由


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| ゲーム雑記 | 17:52 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

ライブモニター付きのアーケードゲームなんかは、そういう遊ばれ方も期待してたのかも知れませんね。現状は店内にいる客への広報だけになってますが。
陽気な欧米人とかだと違うのかな?

| 児斗玉文章 | 2016/08/08 20:41 | URL |

>児斗玉文章さん

 あぁ、上手い人だったらすげえ興奮しそうですよね、ああいうの。
 僕はゲームの腕に自信ないので「なるべく人に見せたくない……恥ずかしい……」って思っちゃうし、人のプレイを観ても何が起こっているのか分からなかったりするのだけど……eSportsみたいな盛り上がりがある国だとおっしゃる通り違うような気がしますね。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/08/10 22:56 | URL | ≫ EDIT















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