やまなしなひび-Diary SIDE-

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理解してもらえる自信はないけれど、私は“リアルな動きをする敵”が怖い

 私はブログに自分の意見を書く際、常日頃「同意してもらう必要はないけれど、理解してもらえるように書こう」と心がけています。
 以前にも書きましたが、私はブログを「みんなとは違う」を書く場所だと思っています。「エビフライは美味しい!」と書けばそりゃ大多数の人が同意してくれるでしょうが、当たり前なことすぎて誰も読みにきてくれないでしょう。わざわざブログを読みに来てもらうためには、みんなが書いていないことを書かなければ―――そうすれば当然「同意してもらえない」ことの方が多くなるのだけれど、それでも「こんな人も世の中にいるんだ」と理解してもらえるように書こうと思っているのです。


 しかし、今日の記事は正直「理解してもらえる」自信がありません。
 上手く説明できないんですね。10年くらい前にどこかに書いて誰かの怒りを買ったことがあるのですが、「同意してもらえなかった」どころではなく「私が何を言っているのかすら理解されなかった」ことがトラウマになっているくらいに説明する自信がありません。


 ですが、10年前のリベンジを目指して今日は書きます。
 この機会を逃すと、これを書ける機会はまた10年後とかになりかねませんからね。



 私は現在Wii Uで『バットマンアーカムシティ』をプレイしています。
 どうしてこのゲームを始めたのかって理由はこの記事のコメント欄を読んでくださいな。

 このゲームが面白いかどうか以前に、このゲームを遊ぶのがすっごくつらくて、起動するのも億劫で仕方がなくて……しかし、それがどうしてなのかを上手く説明できずにTwitterとかニコ生で愚痴っているだけだったので、それで不快な思いをされた方もいたみたいです。それならば、しっかりとちゃんと丁寧に説明しようと理由を考えてみました。


 んで、出た結論が10年前に『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』を遊んだ時にどこかに書いた話と一緒だったのです。


 私、「ゲームに出てくる敵が怖い」んです。
 ほら、理解されそうにないでしょ(笑)。

 それは別に「敵に当たればゲームオーバーになるから怖い」ってことではないんです。
 最近のゲーム―――というには『トワイライトプリンセス』は10年前のゲームなんですけど、ゲームが3Dになってリアルなグラフィックになった最近のゲームって、敵が「リアル」じゃないですか。「本当に生きている」みたいな動きをするじゃないですか。
 例えば『バットマンアーカムシティ』だと道端にチンピラがたむろっていて、私のことを見つけると「バットマンがいたぞ!殺せ!」と私のことを追いかけて殺そうとしてきます。本当に生きているみたいな動きをする敵が、私のことを「殺そう」としっかりと考えて殺しにかかってくるのです。それが私は怖いのです。

 『トワイライトプリンセス』でゴブリンに追いかけられた時もすごく怖かったです。
 敵としてはぶっちゃけ超弱いザコ敵なんですけど、本当に生きているみたいな動きをする敵が私を殺そうとしてきて、私はそういう敵を迎え撃って殺さなければなりません。それがとても気が滅入るのです。
 ロボットアニメとかで主人公が初めて敵を撃墜した時に、「人を……殺してしまった……」と心を病んでいったりしますが、ああいう感覚になるのです。“本当に生きているみたいな動きをする敵”を私が殺したんだ……と。

 ステルスゲームが苦手だという理由も、これが一つあるんじゃないかなと思います。「敵」が自分を「見つける」というのは、これ以上ないくらいに「本当に生きているみたいな動き」ですからね。



 この話を10年前に書いた時は、「じゃーアナタの好きな○○はどうしてイイんですか?」的なツッコミで「マリオだってクリボーを踏みつけて殺しているじゃないですか」と言われたのですが。
 『スーパーマリオブラザーズ』のクリボーって別に「本当に生きている」みたいな動きをしないじゃないですか。マリオがいようがいまいがただまっすぐ歩く。ノコノコも、赤いヤツでさえ「道がなくなったらUターンして戻る」くらいの脳みそしかありません。ヤツらはプログラムで動いているだけのただの障害物だって分かるんですよ。だから全然怖くありませんし容赦なく殺せます。

 ですが、ジュゲムは怖いです。
 『スーパーマリオブラザーズ3』の太陽も怖いです。
 ヤツらはプログラムで動いているんじゃなくて、私を「殺してやる」という明確な意志を持って動いています。だから『スーパーマリオブラザーズ』の4-1をプレイするのは未だに怖いし、『スーパーマリオブラザーズ3』の太陽が出てくるステージはトラウマになっています。



 この話が「理解してもらえなさそう」なのは、まず「ゲームの中の敵が怖い」という感覚が多くの人に伝わりそうにないからなのと、「何をもって“本当に生きているみたいな動き”なのか」が人によってちがうからです。
 何を言っているんだやまなし、ジュゲムも太陽もゴブリンもチンピラもみんなプログラムで動いているだけだぞと思った人もいるかと思います。私にとっても明確な線引きがあるワケじゃなくて、「何が怖くて」「何が怖くない」のかがケースバイケースだったりしますからね。

 “クリボーって別に「本当に生きている」みたいな動きをしないじゃないですか。”と先ほどは書きましたが、それは2Dのマリオに限った話で、3Dのクリボーはマリオを見つけて追いかけて殺しにかかってくるから結構怖いです。
 しかし、それ以上に2D→3Dになって怖くなったのはパックンフラワーです。2D時代は「土管の横に立てば出てこない単なる障害物」くらいの感覚だったのですが、『スーパーマリオギャラクシー』だったかの3Dパックンフラワーはマリオを視認してこちらに向かって噛みついて殺そうとしてくる食人モンスターになっていました。怖い怖い怖い怖い怖い。『ダンジョン飯』でマルシルが喰われかけたアレみたいな恐怖ですよ。



 じゃー、敵が出てくるゲーム全般ダメなのかというとそういうことではなくて、動きが記号的というか「ルールに則った動きしかしない」ことが分かるとそれほど怖くなくて。コマンドRPGの戦闘なんかは「どの敵も1ターンに1回しか攻撃できない」というルールだから恐怖は感じません。
 ただ、『ロマンシング サ・ガ』でとあるボス敵をやっつけたら、そのダンジョンのザコ敵(シンボルエンカウント)が「よくも○○様を殺したな!」と超スピードで追いかけてくるようになったのはものすごく怖かったです。「ルールに則った動き」ではなく、本当に意志を持って私を殺しに来ているような感覚がして。



 ゲームの中で殺されそうになったからって気にすることじゃないって恐らくみなさんは思われることでしょう。私だって他人がそう言っていたら「ゲームと現実は区別つけようよ」と思ったと思います。
 でも、例えばブログなんてものを続けていれば「死ね」とかしょっちゅう言われるじゃないですか。その言葉によって実際に私を殺すことなんて出来ませんけど、「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」と頻繁に書き込まれればどんどん気が滅入ってくるじゃないですか。

 それと同じようなことで、どこに行っても私を殺そうとするチンピラであふれているゲームって遊んでいて全く心が休まらなくて……ただただプレイして心が疲れていくというか……


 争いのない世界に行きたい!
 もう私、ずっと『ピクロス』やることにする!!



 ゲームが進化して、グラフィックがリアルになって、キャラの動きもリアルになって、ゲームならではの記号的な部分をどんどん取っ払うようになってきて――――それで描かれるものが「可愛いにゃんこ」だったら、本当に生きているみたいでゲームの進化って素晴らしいなぁと思えるのですが。「自分を殺そうとするチンピラ」を本当に生きているみたいにものすごくリアルに描かれても、ただただ気が滅入ってくるだけです。




 ただ、この話が誰にも理解されないだろうことに……こんなことを言っている人は、私は私以外に見たことがありませんし、「本当に生きているみたいなリアルな動きをする敵」と殺し合うゲームは世界中で大人気なワケです。ハッキリ言って、私だけが異端で、ただ私だけが世の中の流れについていけていないだけなことは自覚しています。

 それで私が困るのかというと、実はそうでもなく……「敵の出ないゲーム」なんて世の中にたくさんあって、アクションパズルだって、スポーツゲームだって、シミュレーションゲームだって構いませんし。「敵の出るゲーム」であっても記号的なコマンドRPGやシミュレーションRPG、極端な話ノベルゲームだったら怖くありませんし。単に苦手なジャンルのゲームは遊ばなければイイだけの話です。世間で人気のゲームを遊ばないといけない義務もありませんからね。
 『バットマンアーカムシティ』は「オープンワールドでオススメのゲーム」として紹介されてこれだったので、今後もうオープンワールドのゲームはやらなくてイイかなと思いました。「敵の出ないオープンワールドのゲーム」ならばイイんですけどね。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も、正直もういいかな……ゲームってつらい思いをしてまで遊ぶものじゃないですし。



 問題は、既に購入しているけどまだプレイしていない53本の積みゲーの中にも「本当に生きているみたいなリアルな動きをする敵と殺し合うゲーム」がいくつかあることです(笑)。考えなしに買うからこうなるんだ!


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| ゲーム雑記 | 17:58 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

なんとなく、子供の頃トラウマだった敵キャラみたいな話ですね。マリオ3の太陽とか。
自分も昔クラッシュ・バンディクーの最初のステージの横に往復するだけのカニが怖くて進めなかったり、攻略本では「こんなおばけじゃ怖くないよね」って書かれてるおばけキャラが怖くてその先に進めなかったりしました。
ただ今はそうでもないですし、なぜ怖かったかというと確かにうまく説明できないけど、なんか怖かったんですよね。なんなんでしょうね……

| ああああ | 2016/10/14 18:23 | URL |

やまなしさんの言っている「怖い」と私の言う「怖い」はもしかすると食い違っているのかも知れませんが……そういったゲームが好きな人の多くは「怖くない」のではなく「怖さを楽しんでいる」のではないでしょうか。
例えばホラーゲームや遊園地のジェットコースター(怖さの種類が違いますが)などでは「適度に怖がりな人が一番楽しめる」とよく耳にしますが、丁度そのような感じだと思っています。もちろん、本当に苦手な人は楽しめないでしょうし、怖さへの耐性以前に「好み」の比重が大きいとは思いますが。

余談ですが、マリオ系で一番怖かった敵と言えばマリオUSAの「カメーン」に一票。

| Shiki | 2016/10/14 21:21 | URL |

やまなしさんがVRのゲームを遊んだらどうなるのか…

| ナポリ | 2016/10/15 00:08 | URL |

>ああああさん

 『クラッシュ・バンディクー』やったことがないので動画検索してみたところ、なるほど私の言っている「怖い」とはちょっとちがいますが、子どもはこれ「怖い」でしょうね。
 蟹とか蜘蛛とか、本当ならそんなに大きくないものが巨大になって3D空間を動きまわっているのってすげえこわいですもん。


>Shikiさん
 あー、いや、私が上手く説明できなかった部分を説明してくれている表現だと思います。
 多分「ステルスゲーム」とか「4-1のジュゲム」とかは、怖さとか緊張感を楽しんでプレイする人が多いと思います。怖いからこそ楽しいというか。

 それを「怖いから楽しい」と思えるか「怖いからイヤだ!」と思えるか人によってちがうというのも、お化け屋敷やジェットコースターに例えると分かりやすいですもんね。

 ただ、僕の場合は更にプラスして「普通の人が怖くないであろう道端のゴブリン」も怖いので……「怖い」の範囲が人より広いことが問題なのかも。


>ナポリさん
 「かわいいにゃんこと戯れるVR」とかだったら大歓迎ですよ!
 「リアルなチンピラに追いかけまわされて殺されるVR」とかだったらすごくイヤですけど、正直それは私だけじゃなくてみんなもVRにしてまで遊びたくないんじゃ……??

| やまなしレイ(管理人) | 2016/10/16 01:32 | URL | ≫ EDIT

かわいいチンピラと戯れるVRだったら大丈夫なのでは(名案)

| ヨサ | 2016/10/16 02:18 | URL |

話題が若干ずれますが私はモンハンがプレイ出来ません。
怖いのではなくて可哀そうでゲーム出来ないんです。
私にはモンスターでなく恐竜(動物)に見えてしまって…。
でもPRGで動物っぽい敵は平気。
バイオは平気ですが(成仏をさせるという意識)、でもアンディットナイツは苦手です(ゾンビ=死者を道具に使うに拒絶感)

人によってリアリティを感じるポイントがあって、そこでリアルな感情とリンクしてしまうのではないでしょうか。

| ああああ | 2016/10/17 22:25 | URL |

>ヨサさん

 暴力さえふるわれなければ(ゲームオーバーなどのペナルティを受けなければ)チンピラも可愛いものですよ!


>ああああさん
 いや、ズレるというか僕もまさにそうです。
 『モンハン』は生態系とかも考えているみたいな話がありますが、ちっちゃいモンスターとか狩るの可哀想に思えてしまいます。んで、デカイモンスターは怖い(笑)。

 RPGでは別に気にならないのも僕と一緒なので、ここのリアリティラインの理由を自分でも知りたいですね。「コマンドRPG」だと自分で殺しているという感覚がないのかしら。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/10/20 21:09 | URL | ≫ EDIT















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