やまなしなひび-Diary SIDE-

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『かぐや様は告らせたい』1~3巻が面白い!/告白一歩手前というラブコメの一番美味しいところ!

 週刊ヤングジャンプという週刊誌に連載されている漫画なため、刊行ペースが3か月に1冊というハイペースな上、集英社のキンドル本は「紙の本より1か月遅れ」なのでキンドルで読んでいる私が新刊を読む頃には「2か月待てば(紙の本の)次の巻が出る」という状況で……一体どのタイミングで紹介すればイイんだ!と思って紹介できなかったのですが。

 これを紹介しないまま2016年が終わるのもアレなんで、紹介します!
 1月にはもう(紙の本の)4巻が出ちゃいますけどね!



【三つのオススメポイント】
・“恋愛”を描くからこそ、面白いネタが尽きない!
・「主人公がヒロインを好きすぎる」のも「ヒロインが主人公を好きすぎる」のも好きだ!
・天才、ボンボン、お嬢様だらけなのに、どうしてこんなにキャラが愛おしいのか


【紙の本】
かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) かぐや様は告らせたい 2 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) かぐや様は告らせたい 3 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)

【キンドル本】
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


【苦手な人もいそうなNG項目の有無】
この記事に書いたNG項目があるかないかを、リスト化しています。ネタバレ防止のため、それぞれ気になるところを読みたい人だけ反転させて読んでください。
※ 記号は「◎」が一番「その要素がある」で、「○」「△」と続いて、「×」が「その要素はない」です。

・シリアス展開:×
・恥をかく&嘲笑シーン:△(恥をかかないように必死になる作品ではあります)
・寝取られ:×
・極端な男性蔑視・女性蔑視:△(固定観念をネタにしているところはあります)
・動物が死ぬ:×
・人体欠損などのグロ描写:×
・人が食われるグロ描写:×
・グロ表現としての虫:○(グロくはないけど虫と戦う回はあるw)
・百合要素:×
・BL要素:×
・ラッキースケベ:△(本人は自覚していないけど……)
・セックスシーン:×


◇ “恋愛”を描くからこそ、面白いネタが尽きない!
 この漫画は、集英社のミラクルジャンプ→ 週刊ヤングジャンプへと掲載誌を移して連載されているラブコメ漫画で、現在のところコミックスが3巻まで発売されていて来月にはコミックス4巻の発売が予定されています。

 舞台は富豪名家に生まれた者達が集まる超エリート校:秀知院学園という高校で、主人公はその超エリート校の中でもトップ2の超天才の生徒会長と副会長という男女です。絵に描いたような「お金持ち学校」なため、出てくるキャラはちょっとしたモブみたいなキャラでも「社長の子ども」と徹底しています(例外はあるんですが、それはまた後で)。

 そんな超エリートの中のエリートな2人ですから、非常にプライドが高く。
 お互いにお互いを「そっちがどうしても付き合いたいと告白して来たら付き合ってやってもイイかな!」と思っていたのだけど、どちらもそう思っているから2人とも全然告白しなくて、いつからか「どうにかして相手から告白させてやる」という心理戦をずーーっとずーーーっと生徒会室で繰り広げるようになったという作品なのです。


 なので、この作品。
 文字が多くて、登場人物も少なく(生徒会長の白銀くん、副会長の四宮さん、書記の藤原さんの3人が基本)、半分以上の話は「生徒会室」という狭い空間の中だけで行われていて―――なのに、面白いんです。ネタが尽きないんです。


 具体名は挙げませんが……こういう「シチュエーションを限定したコメディ漫画」って最初の頃はものすごく斬新で面白いのだけど、ずっと同じことをやろうとしてもネタギレするし、全然ちがうことをやろうとすると「好きだったのとちがう」とコレジャナイ感が出てしまいますし、新キャラを投入して新しい風を起こそうとすると最初に頃に持っていた面白さの密度がどんどん薄まってしまって。

 1巻はとてつもなく面白かったのに、2巻・3巻と続いていく内にどんどん面白くなくなっていくなーという作品も世の中には多いんですけど……



 『かぐや様は告らせたい』は「恋愛」という何からでもつなげられる普遍的な題材を描いているため、全然ネタが尽きずに巻数が進んでもパワーが落ちないのです。
 極端な話、人間が2人いれば「恋愛」話は描けるワケですからね。お昼にお弁当を食べるとか、Gが出てきたので退治するとか、携帯電話を買ったのでLINEのIDを聞きたいとか、そんな些細な日常の出来事からでも恋愛にはつなげられるので、「見栄の張り合い」「相手に見下されないように」「相手に自分を好きになってもらうように」「でも、自分の好意はバレないように」という攻防戦が始まるのです。

 また、『ババ抜き』『20の質問』『NGワードゲーム』みたいなアナログゲームで対戦する回もお気に入りです。シンプルなゲームだからこその読み合いの面白さがしっかり描かれているし、真剣に見栄を張る2人の本気が面白いのです。

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<画像は『かぐや様は告らせたい』2巻18話「生徒会は言わせたい」より引用>


◇ 「主人公がヒロインを好きすぎる」のも「ヒロインが主人公を好きすぎる」のも好きだ!
 この作品の正式タイトルは『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』と、頭の良い人達の心理戦がクローズアップされていますし、実際に心理戦の面白さもあるんですけど……この作品の本質は、「お互いに好き同士なのに2人とも素直になれないからなかなかくっつけない」というラブコメど真ん中なところにあると思うんですね。


 この2人――――「そっちがどうしても付き合いたいと告白して来たら付き合ってやってもイイかな!」みたいなスタンスだった割に、他の女や男には一切興味がなく、相手が他の女や男と仲良くなりそうだと(勘違いすると)全力で阻止しようとしていて、キミたちお互いがお互いを大好きだよね?と言いたくなります。

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<画像は『かぐや様は告らせたい』2巻12話「かぐや様は止められたい」より引用>

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<画像は『かぐや様は告らせたい』2巻17話「かぐや様は愛でたい」より引用>


 主人公がヒロインを好きすぎる作品、が好きです

 昔こんな記事を書いたことがあるのですが、「“誰か”を好きなことがハッキリしているキャラクターはそれだけで魅力的」なのかなぁと思うんですね。「食べ物を美味しそうに食べるキャラは善人に見える」みたいな話で、「誰かを好き」とか「熱中するものがある」とか「大切な人がいる」とかの情報を読者・視聴者に見せるということはそれだけで“裏表のないキャラ”と親近感を抱かせる―――上の記事にはそう書いてありました。


 『かぐや様は告らせたい』の2人は、超天才だったり超お嬢様だったりするし、喋っていることのほとんどがブラフだったり、相手を罠にハメようとしたり(自分に告白させようとする罠)するのですが―――「だって、相手のことが本当に大好きだもんな」ということが読者にも分かるからこそ、応援したくなっちゃうんですね。

 「白銀くんは四宮さんのことが大好き」「四宮さんは白銀くんのことが大好き」、その両方を知っているのは読者だけだからこそニヤニヤ出来る―――って考えれば、これも一種の「読者だけがすべてを知っている」からこその面白さなのかも。

(関連記事:「視聴者だけが全てを知っている」というシチュエーションに私は弱い



◇ 天才、ボンボン、お嬢様だらけなのに、どうしてこんなにキャラが愛おしいのか
 この作品の説明で、冒頭の私は“舞台は富豪名家に生まれた者達が集まる超エリート校:秀知院学園という高校で、主人公はその超エリート校の中でもトップ2の超天才の生徒会長と副会長という男女”と書きました。登場人物のほとんどが親が社長みたいな世界観ですし、主人公2人は超天才ですから、この説明だけだと鼻につきそうだなって思う人も多いかなって思います。私も読み始める前は、その辺が不安でした。


 でも、実際には主人公の一人:白銀御行(しろがねみゆき)くんだけは一般階層の生まれで、「ひたすら努力をする」ことで超エリート校のトップ1まで上り詰めた努力の人なのです。1日10時間の勉強と、バイトの日々と、それでいてお人よしだから困っている人を助けることに労を惜しまなくて、だから生徒会長なんかをやっている人なのです。
 
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<画像は『かぐや様は告らせたい』3巻30話「白銀御行は負けられない」より引用>

 しかし、本質的には普通の人なので、「泳げない」「虫が苦手」「運動音痴」だし、「詰め込んだ勉強以外は得意ではない」と思えるところもあるし―――実は無茶苦茶弱点が多くて、でもそれを人には見せないように人一倍の努力をしている主人公なのです!



 もう一人の主人公、というかヒロインというか。
 四宮かぐやさんは超巨大財閥グループの令嬢で、勉学・芸事・音楽・武芸すべてにおいて生まれながらの超天才と白銀くんとは対照的なのですが。「お嬢様キャラ」の鉄板で世間知らずなところもあって、「何でも知っているかぐや様だけど我々が知っている当然のことを知らなかったりする」その隙が彼女をこんなにも愛おしくしているのかなぁと思います。

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<画像は『かぐや様は告らせたい』1巻5話「かぐや様はいただきたい」より引用>



 白銀くんも四宮さんも、全校生徒が憧れて尊敬する「超天才」の側面と、その裏にある「普通の高校生」の側面とのギャップがしっかりあって―――この漫画のキャラは(数は多くないけど)、みんなそうしたギャップを持っているからこそ魅力的なのかなーと思うのです。

 書記の藤原さんはゆるふわ天然キャラで、実際に白銀くんと四宮さんの心理戦の間で「超天才が計算できない不確定要素」としてかき乱してくれるんだけど、実は生徒会の中では一番しっかりしている常識人とも言えるし。そもそも、四宮さんからはかなりひどい仕打ちを受けていると思うのに全く気付かずに仲良くしているのがすごいし。

 会計の石上くんもコミックス3巻にてようやく本格的に登場し始めて、「男キャラが増えても全然嬉しくねーな」と登場する前は思っていたのだけど登場4ページ目で「がんばって生きてくれー(涙)」と応援したくなっていたくらいです。
 他の作品に出ていてたら、クール系のイケメンライバルキャラみたいなポジションに収まりそうなルックスしているくせに!

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<画像は『かぐや様は告らせたい』3巻28話「かぐや様は入れたい」より引用>


 たまにしか登場しないけれど、四宮さんの護衛と召使と雑用を一人でこなす早坂さんも良いキャラ。このコの前だけでは四宮さんは素を見せるというのもあるけど、早坂さん自身も冷静沈着なようでいてただの仕事じゃなくて四宮さんのためになることをしようとしていて、キャラ紹介のページにも書かれているけどどっちかというと「姉妹ポジション」のキャラなんですよね。



 3巻までの時点ではメインキャラと呼べるのはこの5人で、この作品の主題である「白銀くんと四宮さんが互いに自分に告白させようとするラブコメ」からズレさせずに、色んなことを起こす良いバランスの5人になっているのです。
 連載が長期化していくとその内に新キャラ投入とかもしていくのかも知れないけど、キャラが増えると主題がブレてしまいそうで、やっぱり今のこのバランスが最高だと思います!


 「くっつきそうでくっつかないラブコメ」って、くっついたら終わりですから(※1)「如何にしてくっつけないか」という引き延ばしが必要なのだけど、離れすぎちゃうと告白一歩手前のドキドキ感は薄れてしまうので面白さを保つのが難しいと思うんですけど。
 「互いが互いを告白させようとする」この作品は、くっつきそうでくっつかないのに常に告白一歩手前が続くので、ラブコメの一番面白いところがずっと続いているような作品だと思います。

(※1:この2人が主人公ならくっついた後を描いても面白くなりそうですけどね)


 12月11日現在、「となりのヤングジャンプ」で5話まで試し読みできるみたいなので……興味のある方は是非!(スクロールした真ん中あたりにあります)
 キンドルだと現在全巻が20%ポイント還元対象ですし、今の内に買って年末年始のお供にでもどうぞ!キンドル版は紙の本から1か月遅れでの発売ですけどね!


【紙の本】
かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) かぐや様は告らせたい 2 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) かぐや様は告らせたい 3 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(4): ヤングジャンプコミックスかぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(4): ヤングジャンプコミックス
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【キンドル本】
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| この漫画が面白い! | 18:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

>「白銀くんは四宮さんのことが大好き」「四宮さんは白銀くんのことが大好き」、その両方を知っているのは読者だけだからこそニヤニヤ出来る
二人とも相手の好意に気づいてはいるようなw 石上会計と早坂さんもわかっているようですし

| K | 2016/12/13 13:38 | URL |

>Kさん

 いや、まぁ……この文の意図は「全ての情報を持っているのは読者だけ」という意味なんで。詳しくは関連記事を是非どうぞ。

| やまなしレイ(管理人) | 2016/12/14 01:29 | URL | ≫ EDIT















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