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「『脳トレ3』は出さない」発言の真意

 前回のエントリで「“Touch!Generations”の続編は売れない」という話を書いたところ、『カイ氏伝』さんから反応をもらえました。この反応が流石というか、何というか……僕が書くのを忘れてて書かなかった要素にきっちり触れられている辺り、「しまった!先を越された!」な気分で(笑)


 実際にえいご漬けに関してはプレイした私からすると、前作より明らかにいいデキなのは間違いないし、あくまで数人の感想ではありますが、「えいご漬け」を経験した人はほぼ「もっと」のほうがいいデキだという感想を漏らしている。
 (Touch! Generationsの憂鬱/『カイ氏伝』)



 僕もネットでの評判を回って見ているくらいのレベルなんですが、実は売上げ不振と叫ばれている『もっとえいご漬け』『世界のアソビ大全』『Wiiでやわらかあたま塾』の3本は、買った人の評判は高いんですよね。

 売れた数が違いすぎるので参考にすらならない評価かも知れませんが、『NintendoDS mk2』『Wii mk2』両サイトの5月8日現在の数字を見てみると―――

 ・『えいご漬け』72点(49件)
 ・『もっとえいご漬け』74点(2件)
 ・『アソビ大全』65点(46件)
 ・『世界のアソビ大全』74点(2件)
 ・『やわらかあたま塾』62点(25件)
 ・『Wiiでやわらかあたま塾』83点(3件)

 もちろん2~3件のレビューが一般的な評価にはならないと思いますし、mk2ではその辺りも考慮してレビュー数が少ない状態ではランクが付かないようになっているというのも忘れちゃいけないんですが―――とりあえず現時点で続編を購入された人達は満足しているみたいなんですよね。

 昨日は「“Touch!Generations”の続編はどんなゲームか想像が付くのでワクワクしないから売れないのでは」と書きましたが、それって裏を返してみると「“Touch!Generations”の続編を買う人は、どんなゲームになるかを把握した上で買う」のですから、買った後の満足度は自然と高くなるんじゃないかなぁと思います。

 メーカーやお店は困るでしょうけど、ユーザーにとっては「自分に合ったソフトかどうかを判断した上で購入できる」という状況は良いことですから、無闇やたらに“Touch!Generations”のソフトがミリオンをバシバシ超えるよりも正常だと思うんですよ。
 そもそもさ……「知育ソフトは開発費がかからないから、さほど売れなくても元は取れる」みたいなことを言っていた人もいたじゃんか。それなのに任天堂ソフトの売上げが以前ほどじゃなくなっただけで、「ほら見たことか!」と言うのってどうなのよ……


 “Touch!Generations”だけが特異な例というよりも、ゲームの歴史って元来そうだったと思うんですよ。
 詳細なデータがあるワケじゃなくて、あくまで小学生当時の僕らが肌で感じていたことなんですけど―――『ドラクエ』シリーズのヒットで90年前後はRPGが乱発したじゃないですか。ウルトラマンとかゴエモンですらRPGになってましたし。で、多分それらはRPGというだけで売れたと思います。そして、その実績を引き継いで『○○2』というRPGも沢山出ました。
 でも、『○○3』まで出た作品って限られていたんじゃないでしょうか。そして、そうした作品は名シリーズだと認知されていきました。

 1作目は時勢とかブームに乗れば出せる。そうした作品が上手く売れれば2作目は出せる。でも、1作目の評判が良くないと2作目は売れない。3作目の頃にはそのジャンルのブームも収束しているので、1作目・2作目でファンを囲い込んでいなければ3作目は作れない―――子どもながらに、僕らはそう考えていました。

 これはRPGだけじゃなくて、あらゆるジャンルのブームはそうでしたよね。シリーズ化されているタイトルのほとんどは2作目の評価(売上げだけではなくて)が高かったものだと思います。
 『ロックマン2』『バーチャファイター2』『バイオハザード2』……『FF』ですらも2作目の評判があってこその3作目だと思うし、くにおくんは『ドッジボール』か『熱血物語』が転機でしたよね。ナンバリングタイトルじゃないけど、ゼルダは『神トラ』、エムブレムは『紋章の謎』があったからこそ(『リンクの冒険』と『エムブレム外伝』をどう考えるのかというのもあるけど…)。


 そう考えると、岩田社長が以前に仰っていた「売れているからという理由で安易に『脳トレ3』を出すことはありません(笑)」という言葉も、深い意味があるんじゃないかと思えてきました。
 売上げとか完成度の問題とかもありますけど、それ以外の理由で今(DS版でもWii版でも)3作目の『脳トレ』を出すのは非常に危険だと判断しているのかも知れませんね。

 『脳トレ3』を出してしまえば、『脳トレ』が定番シリーズとして確立されてしまう。一ソフトメーカーならばそれで良いかも知れませんが、任天堂はハードメーカーとして満遍なくソフトを売りたいワケですよね。DSを『脳トレ』だけ遊ぶゲーム機にはしたくないんだと思います。だって、“DSで『脳トレ』だけ遊ぶ人”は『脳トレ』に飽きたらゲームをやめてしまいますからね。

 この岩田発言の真意って、「1作目が売れたから2作目、2作目が売れたから3作目という従来の続編商法は“Touch!Generations”ではやりませんよ」ということだったのかも。
 それなら、続編が売れないことに対する危機感が、他のメーカーと違うのも合点がいきます。


 結局……大量に発注してしまった小売店とか問屋さん以外には、今回の『もっとえいご漬け』『世界のアソビ大全』『Wiiでやわらかあたま塾』の売上げ不振で困った人なんていないんじゃないかな。
 買った人の大勢は満足、メーカーへの評価は上がって、続編ではない別の新作を買う際にプラスに働く。サードからすると、買わなかった人々の財布を狙う絶好のチャンスで―――一体、誰が迷惑したの?


 あ…そうか。『世界のアソビ大全』でWi-Fi対戦をしたい人にとっては、売上げがモロに対戦相手の数に跳ね返ってくるのか。それはまぁ文句言っても良いかもね。



 こっからは蛇足。
 『もっとえいご漬け』のプロモーションが悪かったというのも、カイ氏伝さんに全力で同意です。正直、CMとタイトルだけじゃ前作と何が違うか消費者には分かりませんでしたしね。

 そもそも…「前作の『えいご漬け』は教科書チックな英語だったけど、今回の『もっとえいご漬け』は実践的な英語だ!」という謳い文句を聞いた時から違和感があったんですよね。それって前作を買った150万人に失礼でないの?と。
 そうした葛藤がプロモーション側にもあったのか、CMは前作との違いを上手く出せず、タイトルも『もっと脳トレ』に便乗した『もっとえいご漬け』にしてしまったという顛末。カイ氏伝さんの仰る通り、タイトルを『使えるえいご漬け』にしたり、セガのような自虐CMを打ったりすれば印象は違っていたんじゃないと。
 『お料理ナビ』と『DS献立全集』のように棲み分けて成功した前例もあるのに…



 いずれにせよ。次の“Touch!Generations”の目玉ソフトはお盆前の7~8月じゃないかと睨んでいます。『ヘルスパック(仮)』は秋らしいので『Wii Music』かなぁ。
 去年は『お料理ナビ』で革命を起こした夏商戦…何が起きるのか、楽しみにしたいと思います。

| ゲーム雑記 | 14:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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