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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(26話~38話)

 1クール目も2クール目も「感想メモまとめ」の記事を書いていたので、3クール目も書きますよ!4クール目もきっと書きます!ブログが続いていれば!

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(1話~13話)
 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』各話感想メモまとめ(14話~25話)


<ルール>
・26話から38話までの感想ツイートを貼り付け
・“38話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に38話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな

 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。




第26話 新しい血

 感想のテンション、低いですね……(笑)。
 この作品に限らず、私どうも「2期」とか「分割クールの後半」の序盤は上手く作品に乗れなくて……新しい作品の序盤みたいなワクワクはないし、かと言って「1期」や「分割クールの前半」を楽しんでいた頃のようにテンションも高くなれなくて。得てしてこういう感想になりがちなんですね。

 正直、あの……半年前の内容なんて、結構忘れちゃいますしね……



第27話 嫉心の渦中で


 「彼らが目指していた未来」というのは、後にも重要になっていく「選択肢」の話です。1クール目だったと思うんですけど、三日月は文字の読み書きを勉強して将来的には農場の仕事をしたいって言っていたんですね。

 それが「阿頼耶識でバルバトスに繋がっていないと役立たず」と思われてしまうというのは、三日月にとって「選択肢がない」状況じゃないか―――とか言っていたら、この後もっともっと悲惨な展開になっていくんですけど。


 マクギリスに関しては、2クール目のラストだと「真のラスボス」みたいな悪いヤツを地で行くキャラだったのですが……3クール目は「鉄華団」とは違う「もう一人の主人公」みたいな立ち位置になっていて意外でした。3クール目ラストを見ると、このまま鉄華団と仲良しこよしのまま終わるとは思えないんですけど。安易に悪者化&小者化させずに彼には彼の理想を貫いて欲しいなぁと思っています。



第28話 夜明け前の戦い



 3クール目に入って上がらなかったテンションも、ここらでガンガン上がっていきました。
 鉄華団、アリアンロッド艦隊、夜明けの地平線団の三つ巴も「単純な強い・弱いの勝ち負け」に留まらない面白さがあったし、一人一人の描写も丁寧で「しっかり物語がある」のがこの作品の良さですよね。補給に帰ってきたバルバトスにアトラが食べ物を持っていくシーンで、阿頼耶識に繋がっているから右腕が動かせる三日月を見たアトラの表情とか……あぁ!

 2クール目の後半の感想で、自分は「三日月=カミーユ、アトラ=ファ」みたいなことを書いていましたが……ファが自分もパイロットになってカミ-ユの横で戦おうとしたのに対して、アトラはあくまで帰るのを待っていることしか出来なくて。だから、三日月とオルガの間にも入れないし。
 全キャラクターの中でも「アトラの物語」がどう決着つくのか私は気になります。


第29話 出世の引き金


 ヴィダールさん(マスク)に関してはTwitterの140文字では上手く書けなかったので、ここに書きます。
 この段階では、ヴィダールさんが正体を明かして「マクギリスって悪いヤツなんですよ!過去にこんなことをして、あんなことをして、今は出世していますがけしからんですよ!」と言えば失脚させられるんじゃないかと思っていました。証拠はなかったとしても、「ガエリオがそう言っている」だけで反マクギリスの勢力は活気づくだろうし。

 んで、その後「ひょっとしてヴィダールさんの正体ってガエリオじゃないのか?」というブラフの可能性も考えたのですが、火星が裏切りの始まりだったうんぬんかんぬんのような「ガエリオでないと知らないこと」やカルタ・イシューの機体うんぬんかんぬんのような「ガエリオじゃないと怒らないこと」を口にしているのでブラフの可能性も低そう。



 そう考えると……ヴィダールさんの目的って“復讐”じゃないのかなぁと今では考えています。
 この作品、「仲間が殺されたから“復讐”してやる」って考え方を肯定的には描いていません。クランク二尉が殺された後のアインとかね。この後の展開ですが、アストンが殺された後のタカキとかね。

 この作品において「選択肢」が最重要要素だと考えるのなら、「ヴィダールさんの物語」は「大切な人を失った後にどう生きるのか」という選択肢の描き方として実は4クール目の鍵になるのかもなぁと思っています。



第30話 アーブラウ防衛軍発足式典


 ここから地球編。
 地球支部のタカキとアストンを主人公にした話が始まります。1クール目でチラッと顔を見せた「タカキの妹」が3クール目では本格的に登場するのだけど、こういう使い方をするのがこの作品なんですよね……

 3クール目の序盤でチラッと名前が出ましたが、「ビスケット」の名前って鉄華団のメンバーからはほとんど聞かれないんですよね。でも、視聴者としては何度も何度も「ビスケットがいれば、なぁ……」と思わされることで、彼の存在を思い出させられるという。
 「地球支部のタカキたちが利用される」ことも「オルガが誰にも相談できずに孤独にすべてを背負ってしまっている」ことも、もしもビスケットが生きていて「オルガとビスケットの二人体制」だったならこうはならなかったと思いますし。2クール目のツケが鉄華団に重くのしかかっているように思えます。


第31話 無音の戦争



 三日月もオルガもいない「主人公不在」にしてまでなんでこんな話を描いているのか、当時の自分は分かっていなかったんですけど……この作品にとって「選択肢」というものが如何に重要なのかを描くために、ここで「タカキの物語」をガッツリ描いていたんだと思います。つまり、「戦う」以外の選択肢を選んでもイイという物語。

 んで、ここでコレを見せたからこそ……「戦う以外の選択肢を失ってしまった三日月」の重さが増すんですけど、それはまた後で。


 そういうこともあって、この辺はやっぱり観ていてつらいものがありましたね。
 「戦争ってイヤだなぁ……」「兵隊って碌なことがないなぁ……」と、数週間かけて見せつけられたようなものですので。



第32話 友よ



 この感想メモまとめを書くにあたって、1クール目と2クール目の感想メモまとめを読み返していたんですけど……戦闘中に三日月がハッとするシーンは過去にもあって、カルタ・イシューが「マクギリス」の名を呼んだときにハッとしてトドメを刺せなかったことがあったんですね(その後カルタはフツーに死んじゃったのだけど)。

 ここでも、タカキがアストンの名を呼ぶところでハッとして敵を追いかけませんでした。
 誰が死のうが誰を殺そうが気にしていなさそうな三日月ですけど、「誰かが誰かを大切に想っている」姿に躊躇を感じるシーンが続いているんですね。ずーーっとずーーーっと引っぱってきたこの伏線が、4クール目で使われるのかは分かりませんが、「三日月の物語」として重要な要素になるんじゃないかと思います。


 それと、2クール目のラストでガエリオをボッコボコにやっつけてたマクギリスが、味方になった途端に「殺されてはマズイ偉い人なのに前線にしゃしゃり出てきて殺されそうになる人」になっていて、オマエは一体どうしたんだと言いたくなります。
 この回までは「まー、何だかんだ言っても最後はマクギリスがラスボスになるんでしょ?」と思っていたのですが、この人がラスボスでも全然怖くないですよね……どういう結末になるのか、予想がつかなくなってしまった。



第33話 火星の王



 「こう描くということは、いつかは三日月が自分で考えて「選択」する日が来るのだろうし。」と書いたわずか1か月後にあんなことになるとは……

 Twitterでは文字数に限りがあるので語りませんでしたが、元々この作品は「貧困の中にいる子どもは教育を受けられずに選択肢も持てない」というところから始まっています。男の子は使い捨ての兵士になるしかなくて、女の子には売春をするしか生きる方法がないとにおわせる描写もあったりして。
 だから、クーデリアは1クール目で火星から地球までの道すがら三日月たちに文字を教えたり、3クール目で学校を作ったりして、それ以外の選択肢もあるんだよ―――と見せた結果、タカキは「鉄華団を辞める」という選択肢も選べたワケです。これは紛れもなくクーデリアのしてきたこと、オルガが与えてきたことの成果だと思います。


 ということで、すっごい後味の悪かった地球編でしたけど……
 実はこの一点(タカキが鉄華団を辞めたこと)だけは希望を感じるラストだったんですよね。ここまでクーデリア達がしてきたことは無駄ではなかったんだ、と。だから、今後タカキが再登場する展開があったとしても、兵士としては登場して欲しくないなぁと思います。



第34話 ヴィダール立つ



 ヴィダールがサブタイトルにまでなっている回ですが、ラストはマクギリスとアルミリアのイチャイチャで終わる回です。
 マクギリスの思想って正直まだよく分からなくて、ここでアルミリアに語ったのは「生まれに関係なくみなが平等に競える世界」と、クーデリアの目指す「貧しい子どもにも教育を授けて選択肢をたくさん持って欲しい」未来に近いと思うんですが―――アインの件といい、三日月の件といい、「阿頼耶識によって戦闘以外が出来なくなってしまった人間」を肯定的に捉えているようにも思えるんですよね。ここはクーデリアとは違います。

 「民衆に無限の選択肢を与える」ために、「英雄はその身を犠牲にする義務がある」ってところですかね……


 2クール目のラストでガエリオを殺したこととか、親友を失っても目的を果たさなければならないとか、マクギリスは(自分も含めて)犠牲になる者がいても仕方ないという考え方な気もしますし。まぁ、もちろんマクギリスの真意はこの作品にとって最後の最後で重要になってくる話でしょうから、4クール目に期待しています。



第35話 目覚めし厄祭



 ここからがモビルアーマー戦。
 「モビルスーツ」と「モビルアーマー」のちがいや、「人間ではなく機械が動かす機体」は、ガンダムシリーズではお馴染みのネタではあるんですが……『鉄血のオルフェンズ』の解釈は今までのシリーズとはちょっとちがっていて、それがまたしっくりくる設定で面白いなと思いました。

 この世界では、人間を必要としない「モビルアーマー」が先にあって。
 これが人間を虐殺し続けるようになったため、それを倒すために人間が乗り込む「モビルスーツ」が作られ、「阿頼耶識」によって人間が機械を自在に扱えるようになったのだけど、それは「人間が機械になってしまった」とも言えて。

 モビルアーマーの主力武器がビーム兵器だったために、「モビルスーツ」はビーム兵器が効かないように作られていたので、これまでの「モビルスーツ」同士の戦いにはビーム兵器が登場せずに実弾兵器とか鈍器で殴るとかばかりだった―――とか。


 この作品世界の謎だったところが一つ一つ氷塊していくみたいで面白かったです。
 面白かった……けど、この時ですらまだ「この後のヘビーな展開」は予想していなかったよ……
 


第36話 穢れた翼



 プラントの人達の話はその後、特に何もなかったですね……

 イオク様はこの後もずーっと「死んでいった部下達のために」を連呼していて、オルガもたまに似たようなセリフを言うこともあるのですが、作品としてはこれは否定される価値観なのかなーと思っています。
 “復讐”にとらわれたアインがああなっちゃったみたいな話で、アストンが殺されたけど「真の黒幕に復讐する」ことよりも「妹との生活を守る」ことを選んだタカキのように、この作品は「死んでいった者よりも生きている者を大切にする」ことを繰り返し描いているのかなぁと。


 あと、ちょっとライトな話もしておきますと……私は『鉄血のオルフェンズ』の女性キャラで言えば、ロリ勢を除けばジュリエッタちゃんが一番好きです。しかし、ジュリエッタちゃんが可愛いせいで、「すべてを失ったはずのヴィダール」に悲壮感がないというかむしろ羨ましいのがキャラ配置的には間違っているんじゃないかと思っています。



第37話 クリュセ防衛戦



 鉄華団の普段は目立たないメンバーや、マクギリス・石動・ジュリエッタちゃんなど、本来なら味方ではないキャラ達が手を組んでのモビルアーマー戦は燃えるべき展開のはずなんですが……全員あっさりやられて結局は三日月頼みだというのが、なんとも。

 いや、でもマジな話……これだと「超強いラスボスがいて、それを主人公(=三日月)がやっつける」みたいな分かりやすい結末にはなりそうにないですよね。リミッター外した後の三日月より強いヤツが作中に全く存在しないので……それともこれから現れるのか、アインみたいに「そうでなかった人がそうなってしまう」のか。



第38話 天使を狩る者



 30年前の『Zガンダム』の頃は「戦いによって精神が壊れていく」人達が描かれたし、10年前の鬱アニメ全盛期の頃は「大切だった仲間がすべていなくなる」みたいな孤独で主人公を追い詰めていたのだけど、最近は「戦いの果てに、戦いには勝ったけど障害を背負って生きてゆかなければならない」作品が多くなってきましたよねー。ちょっとしたトレンドなのかしら。


 「選択肢」という観点で「三日月の物語」を見ると、人殺ししかできなかった彼が読み書きなんかを覚えていって未来の選択肢を増やしていったのに、二度の阿頼耶識で右半身を動かせなくなってしまった―――けど、バルバトスに繋がれば人殺しは出来る……と、またそこに戻ってきてしまったと言えるんですね。

 「人を虐殺するだけの機械」だったモビルアーマーと、かつてのアインやこれからの三日月は何がちがうのか?

 だからこそ、アトラは「子どもを作る」ことを提案したのかなぁ……と。
 「人を殺す機械」になりかけている三日月に、「命を作る行為」をさせたいのかなと。それでなんでアトラ自身じゃなくてクーデリアに言うのか、というのは来年明らかになるでしょうからそれを楽しみに待ちますが。本当に子どもが出来たら三日月がどうなっていくのか、すごく気になりますね……ロリ姉妹とのやりとりなんかを見るに、意外に子どもを溺愛しそうな気もする。


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 一年前も「うわあああああ!ここで年をまたぐのかよおおおおお!」と叫んでいましたが(三日月とクーデリアがチューした回)、今年もまた「ええええええええ!ここで年をまたいじゃうのかよおおおお!」と叫んでいました(主に子づくりの話が気になって)。

 序盤はなかなかテンションが戻らなかったり、中盤の地球編はひたすら戦争の悲惨さを描いていたりで重苦しかったんですが、やっぱり振り返ってみると「あのシーンがあったからここにつながっている」みたいなことがしっかり構成されているのが分かって面白いですね。
 そして、何より「続きが気になる」作品ですよねぇ……毎週毎週息を呑んで観ているのに、次の回は1月15日ですって。3週間もお預けですよ!3週間もあれば子ども作れちゃいますよ!(?)


 まぁ、何より「怒涛の展開になるであろう4クール目」を楽しみに待とうと思います。

| アニメ雑記 | 17:50 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ゼルエルを食ってる初号機のようなグネグネしたバルバトスと裏腹の半身不随のミカヅキ。
主人公が力と引き換えに人間やめちゃうアニメは多いけど、ここまで描写を突き詰めたのはあまりないですよね。
オルガもミカヅキも頼られ慕われはしても孤独で、面白いんだけど痛々しくて見てられない3クール目でした。
見てられないとかいって見ますけどw
ええ、1月が楽しみですけどw

| 児斗玉文章 | 2016/12/28 20:02 | URL |

アトラがクーデリアに三日月との子作りを依頼したのは、自分がまだ初潮が来ていないからだ、というのをTwitterでみて納得してしまいましたね。あくまで素人の仮説でしかないですが参考までに。

| ああああ | 2016/12/29 00:54 | URL |

>児斗玉文章さん

 記事にも書きましたが「身体機能が失われていく」という作品は最近の流行りだと思うんですが、『オルフェンズ』の場合は世界設定だったり散々描いてきた教育の話だったりが「このためにあったのか」と全部かかってくるので、おっしゃる通り突き詰め方が半端ないと思います。

 この「見るのがつらいくらい心をえぐられるけど、心をえぐられているので見ないワケにはいかない」ってのが、まさに岡田さん脚本のらしさですよねぇ……


>ああああさん
 そのツイートは僕も見かけましたが、正直それはないんじゃないかなぁ。仮にその理由だと、夕方アニメでどうやって説明すればいいのか……(笑)。

 もちろん「貧困による栄養不足での成長の遅れ」みたいな話も、この作品にとっては描かなきゃいけない話かも知れませんが……

| やまなしレイ(管理人) | 2016/12/30 01:21 | URL | ≫ EDIT

選択肢の話が繰り返し出ていますが、そういえば岡田さん(というか、本作の脚本スタッフの多く)は以前そのものズバリ「セレクター」という作品を手がけていましたね。だから何だと突っ込まれても上手く答えられませんが。

| ああああ | 2017/01/01 19:28 | URL |

>ああああさん

 『WIXOSS』のアニメは全く観ていないので分からないんですけど、テーマ的に通じるものがあるんですかね?

| やまなしレイ(管理人) | 2017/01/03 00:33 | URL | ≫ EDIT















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