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アニメ『エロマンガ先生』各話感想メモまとめ(1話~最終話)

 もういっそのこと辞めてしまおうかと悩んだ「アニメ各話感想まとめ」ですけど、とりあえずは「その季で一番気に入っていた作品」の一本だけに絞って続けようかなと思います。
 そうすると「どの作品を選ぶのか」「どの作品を一番気に入っていたのか」というところに見所が出来ますし、後から振り返った時に「この時期はこの作品にハマってたのかー」というのが分かって面白いと思いますんで。

 ということで、今季は『エロマンガ先生』です!

<ルール>
・1話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・私はまだ原作を読んでいないので、コメント欄などに原作のネタバレを書き込むのはやめてください
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。



#1 「妹と開かずの間」


 第1話からフルスロットルで面白かったこの作品ですけど、ライトノベル原作のアニメの場合「原作の1巻部分は面白いんだけど……」というものも少なくありません。1巻部分で話がまとまっちゃっているので、2巻以降の部分はアニメになってもどうしても「とってつけた話」に感じてしまうことがあるのです。
 まさに同じ原作者の『俺妹』のアニメは私にとってそんなカンジで、最初はすごくハマってたのだけど、どんどん興味を失って、2期の序盤で脱落してしまいました。

 今作『エロマンガ先生』もそうなるんじゃないかなーと思っていたので、放送前の期待値も6枠目にしましたし、第1話の感想も「すげえ面白かったけどこれから先はどうかな?」とまだ様子見をしているのですが……



#2 「リア充委員長と不敵な妖精」


 この『エロマンガ先生』、構造的には「男一人、女のコたくさん」のハーレムアニメではあるんですけど。「色んなタイプの女のコを用意して、主人公と絡ませよう」というよりかは、「女のコ同士の組み合わせで面白くなるようにしよう」と考えられたキャラになっていたなぁと思います。

 この辺は『俺妹』でもそうだったような気もしますが、よりそう特化したチューニングになっているというか……「紗霧」一人でも可愛いけれど、「めぐみ」をぶつけると「紗霧」の新たな側面が引き出されるし。後の話で、その逆も引き出されていました。この回の、めぐみの登場にイライラする紗霧と、その後の電話を通じたやりとりはアニメ全体の中でも好きなシーンです。



#3 「全裸の館と堕落の主(あるじ)」


 この回、実は自分にとって「この作品」の見る目が変わったターニングポイントでした。それは、マサムネがエルフの小説を好きになった理由のエピソードです。

マ 「初めてオマエの本を読んだときな……ちっとも悲しくないめちゃくちゃ笑えるシーンなのに、涙が出たんだ。その頃、オレすげーキツイことがあってさ、どうしたらいいか分かんなくて毎日落ち込んでたんだ。そのすぐ後にまたヒドイことがあって、打ちのめされてた。
 でも、オマエのバカみたいな話を読んで、笑って泣いたら、ちょっと楽になった。それでファンになったんだ」
エ 「そ、そう……って、“バカみたい”って褒めてないでしょ!」
マ 「褒めてる褒めてる、ろくに話進まねーくせに、よくまーあんな面白い文章が書けるもんだ」
エ 「絶対!バカにしてるでしょ!」
マ 「信じてもらえねーかもしんねーけどさ、あんときオレ、小説って人を救えるんだなって思ったよ。ありがとう」


 この作品、一人の人間が書いた小説やイラストや感想が、本人の知らないところで誰かを救っていることを繰り返し描いていて。“創作”の持つ力をこれでもかってほど描いていて。
 創作活動をしている身としてはグッとくるところでしたし、そして何より『エロマンガ先生』って作品も、山田エルフの作品と同様に「バカみたいに読者を笑わせて元気にさせる作品」なんですよね。高尚なものを作ろうというのではなく、とにかく読者(視聴者)を楽しませるエンターテイメントであろうとする姿勢に誇りを持っているんだなと感動したのです。


 だってさぁ……この作品、設定だけ見たら「また妹ものかよ!」「なんつー(男にとって)都合のイイ設定だよ!」「こんなの現実にありえないだろ!」ってツッコミ入れたくなるじゃないですか。冷静になっちゃうじゃないですか。そこに照れがあったら、もっとリアリティをとか、もっと深さをとか、逃げちゃうと思うんですけど。
 この作者は、そこから逃げずに照れもせずに堂々と「これがエンターテイメントだ!」と描ききっているのが本当にすごいと思うのです。



#4 「エロマンガ先生」


 第1章の完結。
 自分の感想を読み返して面白いのは、第3話の時点では“この兄妹はお互いを好きすぎるし、血つながっていないし、ラブコメとしては「この兄妹をくっつけないための障壁」として他のキャラが立ちまわらなきゃいけないんだもんな”と書いていたのに、第4話であっさりと二人が両想いなことが明かされてしまうという(マサムネは紗霧の真意には気づいていないけど)。

 こういう「ということは○○なんだな!」と思ったことが翌週あっさりひっくり返されるのは、毎週感想を書いているからこそ形に残るのですし、それをこうして記事にまとめる際の一番の楽しみでもあります。「ということは○○なんだな!」→「その通りでした」ばかりじゃ、全然面白くありませんからね。



#5 「妹とラノベ企画を創ろう」



 「ハーレムアニメのメインヒロイン以外は何のために存在しているのか?」
 この『エロマンガ先生』の「マサムネ→紗霧」のように主人公がヒロインに一途な作品が自分は大好きですし、近年のトレンドだと思います。あっちのコも良い、こっちのコも良い、ラッキースケベぐへへへ、みたいな主人公はあまり共感されないのが現代なのかなと思うんですが……

 そうすると、じゃあヒロイン以外に女のコを出す意味がなくない?というところに行き着いてしまうのですが……第2話のところに「女のコ同士の組み合わせで面白くなるようにしよう」と書いたように、この作品の女のコ達って「紗霧のために出てくる」側面もあるんですよね。紗霧と関わって、紗霧の絵のモデルになって、紗霧の友達になって、紗霧を中心に人間関係が出来ていくという。

 ハーレムアニメの主人公が担っていた役割の内、「モテ」の部分は通常通り主人公のマサムネが担っているのですが、「ラッキースケベぐへへへ」の部分はヒロインであるはずの紗霧が担っているとも言えて。「主人公がヒロインに一途な作品」でありながら「ハーレムアニメ」としても成り立っている、すごいバランスの作品だったなーと思います。



#6 「和泉マサムネと一千万部の宿敵」


 ムラマサ先輩登場の回。
 この感想を書いている時は「んー?」と疑問だったことがあって、歯切れが悪くなっているのですが。ムラマサ先輩は、第1話にチラッとだけ映った際に『転生の銀狼』を読んでいたんですね。なので、「この和服の女性はマサムネのファンとして登場するのかな」と思っていたら、こういう形で登場したので戸惑っていたのでした。

 それはそうと、この回は「智恵とめぐみ」「紗霧とめぐみ」「エルフとムラマサ」と女のコ同士の関係性が次々と描写されていくのが好きな回でした。特に「紗霧とめぐみ」の関係性は自分は大好きで、正反対な二人ですけど、最後あそこで笑って紗霧を許してあげられるめぐみは流石にリア充委員長だなーと思います。



#7 「妹と世界で一番面白い小説」


 この戦い、小説家としての「ムラマサvs.マサムネ」というだけじゃなくて、ヒロインとしての「ムラマサvs.紗霧」の対決でもあるんですね。ムラマサ先輩が思いの丈を語る回なんですけど、紗霧も自分の方が前から(マサムネの)ファンだったことを叫んで対抗するという……だから、私の感想が「紗霧かわいい」しか書いていなくても仕方がないのです!

 しかし、この回、本人はストーリーラインに絡んでいないのだけど、ずっとエルフが「全員の気持ちが分かっている」と描かれているんですね。紗霧の気持ちが分かってて、マサムネの特訓に付き合って、ムラマサに本心を言わせて、紗霧が叫ぶのも目をそらさずに見ていて―――
 私は紗霧派ですけど、エルフも「そりゃ人気になって当然だよなぁ」とよく分かります。いや、ホント第一印象はなんであんなだったんだろう(笑)。



#8 「夢見る紗霧と夏花火」



 この回、1クール全体の中でもかなり上位に来る好きな回でした。
 アバンのマサムネが「うっかり地雷踏む」ところとか、Aパートの家でノビノビする紗霧とか、エルフの報われないところとか、Bパートのにぎやかなところとか。でも、やっぱりこの作品の根幹にある「兄妹の意識の差」が見えるところが好きなのです。こんなに互いが好き同士なのに上手くいかない―――

 マサムネにとっては、「これから妹になる女のコ」に一目ぼれをしてしまう話で、だから彼にとって紗霧はあくまで「妹」であって「家族」で、それが彼の支えになっていたんだけど。
 紗霧にとっては、「自分に夢を与えてくれて、ずっと好きだった人」が兄になってしまう話で、だから彼女はマサムネの「妹」にも「家族」にもなりたくなくて、あくまで「好きな人のお嫁さんになりたい」なんですよね。


 この「意識の差」は、「マサムネのWEB小説時代から紗霧はずっとファンだった」ことを紗霧は知っているけれどマサムネは知らないというのが原因なので。いつかどこかで明かされれば変化が起きそうなものなのですが、兄の願う「このままの関係」を維持するためにそれは言えないという。

 この「二人の意識の差」を、アバンからAパート、Bパート、EDテーマまで使って描いたこの回が自分は大好きです。



#9 「妹と妖精の島」

 合宿編は、エルフのターンとムラマサ先輩のターンだ!
 ということで、7話・8話と報われない健気さが目立っていたエルフ先生が、ここでまさかの猛攻を仕掛ける回なのですが、私は紗霧派なので感想が短いですね(笑)。紗霧がいないということもあって、この2話は割と「普通のハーレムアニメ」的で、個人的にはあまり思い入れがなかったんですけど。
 エルフのファンや、ムラマサ先輩のファンのためにも、こういう回は大事ですよね。私は紗霧の次に好きなヒロインは智恵なので、2期があったら智恵メイン回をお願いします!



#10 「和泉マサムネと年下の先輩」

 10話の感想で心配している「伏線」というのは、第1話からにおわされていた「紗霧とマサムネの過去の接点」のことで……この話、どうやら原作ではまだずっと先でやる話だったみたいなんですね。残り話数からしても、それをやることはないかなと思ってココではそう書いていたのですが。



#11 「二人の出会いと未来の兄妹(ふたり)」



 惜しげもなく、原作ではずっと後の話を前倒しで描いてきました!
 これがなかったとしたら「第1話から張られていた伏線が未消化なまま終わった」と消化不良になっていた可能性があるので、よくぞ描いてくれた!と思うのですが……ビジネス的に考えれば「伏線を未消化のまま終えて2期に繋げる」って方法もあったところ、よくちゃんと1期の中で消化してくれたなぁと思います。

 その結果、アニメはアニメ単体でしっかりまとまった作品になりましたもんね。


 しかし、この第11話は「この1話単体」としても、この作品がこれまで描いてきた「一人の人間が書いた小説やイラストや感想が、本人の知らないところで誰かを救っている」ことが凝縮されてて大好きな回です。WEB小説を通じて紗霧が変わっていくところ、紗霧にイラストをもらってマサムネが変わっていくところ、そして最後に二人で夢を誓いあうところ、全部大好きで何度観ても泣いてしまいます。
 まさに神回。『俺妹』ネタも盛り込みつつ、二人が拳を合わせるのも美しいラストでした。これが最終回だったら、なんとなくで「すごい感動的な作品だった!」と押し切られていたことでしょう(笑)。


#12 「エロマンガフェスティバル」


 ということで、真の最終回。
 「エロマンガ先生ってタイトルだけど、別にエロマンガを描くアニメじゃないんだよ!」と言っていたのに、最終回でエロマンガを描いちゃったよ!

 とまぁ、最後にこういうバカバカしい話で笑わせて終わるのがこの作品らしいなーと思うんですけど、感想に書いたように最後のシーンが「紗霧が窓を開ける」「それを眺めてマサムネが笑う」のが!のが!もう最高に好きなのですよ。第1話からずっとマサムネは家を出るとき、紗霧の部屋の窓を見上げて、でも毎回閉じられたカーテンを見てきたのが。最後の最後にそれが開くということは、この1クールの間に紗霧は変わったのだし、マサムネがやってきたことは無駄じゃなかったんだと分かるラストなんですよ!これを最後に持ってくるのがズルイ!


 でも、その後のEDのラストが差し変わってて「やっぱりバカバカしい!」で終わるのも、この作品らしかったです(笑)。


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 いやー、面白かったです!
 1クール全く勢いを落とさずに見事に走りきったと思います。

 ヒロイン達の好き嫌いで感想に差はあるかも知れませんし、私も智恵にももうちょっと出番が欲しかったぜ……という気持ちがないワケではないんですが。全キャラクターを魅力的に描きつつ、「創作をすること」「それを楽しむこと」の可能性をこれ以上ないほど肯定して、とにかくエンターテイメントに徹する姿勢も見事でした。


 画面作りの方向性としては前季の話題を総なめにした『けものフレンズ』なんかとは対照的に、「これまでのアニメ」をひたすらブラッシュアップしたような作品だったんですけど……「視聴者に負荷をかけないストーリー」だったり、「登場人物同士がみんな仲良し」だったり、現在のトレンドとして通じるところはあったかなぁと思います。


 2期があることを信じて、次は原作を読むぜーーーーーっ!


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