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アニメ『Just Because!』各話感想メモまとめ(1話~最終話)

 3ヶ月に1回、「その季で一番気に入っていた作品」の一本だけに絞って書いているアニメ感想まとめ……正直なところを言うと、「話題騒然だったアニメ」とか「超絶クオリティなアニメ」は他にもあったと思うんですけど。今季選んだ『Just Because!』という作品は、感想をTwitterにつぶやくのが一番楽しいアニメだったんですね。

 派手さは全然なかったのだけど、その地味さが「自分の隣で起こっている出来事」っぽくて。「高校3年生の冬」を過ごしている彼らの青春を、自分も横で一緒に走っているみたいな一体感がありました。


<ルール>
・1話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終わっている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな


 今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
 続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。




#01 On your marks!


 このアニメの制作であるPINE JAMは、2016年冬の『魔法少女なんてもういいですから。』が初の元請制作で、30分アニメを作るのは前季の『ゲーマーズ』が初という、実績がまだまだ少ない会社でした。

 台詞じゃなくて、キャラの動きなど「絵」で説明するアニメと言えば、それこそ京都アニメーションみたいな体力のある会社の真骨頂だと思いますし。ここで比較対象として挙げた『月がきれい』のfeelだって10年以上のキャリアのある会社ですし。PINE JAMにどこまでできるのかなぁと思っていたのですが、最後まで大きな破たんなく走り切ったんじゃないかなぁと思います。




#02 Question


 そう言えば、私は「片想いの連鎖」って題材が結構好きなんですね。『凪あす』とか。
 「登場人物全員が片想いをしている」と、誰と誰がくっつくのか分からないハラハラがありますし。その性質上「全員が幸せになることができない」物悲しさがありますし。日本一モテナイ男な自分としては「片想いをしている」とか「幸せになれない」とかの人の方が共感が持てるワケですし。

 夏目さんなんて絶対モテナイわけがないリア充寄りの完璧超人のはずなのに、「中学の頃からずっと片思いをしている」という設定だけですごく身近に思えてしまいますからね。



#03 Andante



 依子の話は早合点だったのかなぁ……
 私が百合脳だというのを差し引いても、この回で森川さんの顔が近づいて真っ赤になるところはそう見えたのですけど。その後に依子の好きな人の話が出てこなかったということは、「そうとも解釈できるけど作中で答えは見せてあげないよ」ということだったんですかねぇ。

 「瑛太と話すときだけ夏目さんは中学生になる」という話、確か終盤にお姉ちゃんも同じようなことを言っていましたよね。だから、「自分は恋愛対象ではない」と瑛太は思っていたけど、でも「瑛太が一番心を許せているってことじゃん」と視聴者は序盤から気付いていたという。この「視聴者は気付いているのに登場人物が気付いていない」というもどかしさも、私の大好物でした。




#04 Full swing



 漫画原作だったり、小説原作だったりのアニメが悪いワケではないのですが……漫画も小説も「巻数が増えれば増えるほど成功と言えるビジネスモデル」なので、話を引き延ばしていく傾向は多かれ少なかれあるんですね。
 そうした作品がアニメ化されたものと比べると、1クールで完結するオリジナルアニメはポンポンポンポン話が進んで面白いなぁというのがこの『Just Because!』を観ていて思ったことです。

 まぁ……最近はオリジナルアニメでも敢えて未完で終わらせるのもトレンドではありますが……



#05 Rolling stones




 ここで森川さんが夏目さんに相談する件、事情を知っている視聴者からすると「酷い女だ」と思ってしまうし、「どうして依子じゃなくて夏目さんに?」と言いたくなってしまったのだけど……
 最終話まで観た今振り返ってみると、「森川さんと夏目さん」のラインを作るための展開だったんだと分かりますね。夏目さんが唯一本音を話せる相手が、最終的に森川さんになるという。それで、彼女の気持ちの変化(陽斗のことを完全に吹っ切ったこと)が分かるという。




#06 Restart


 森川さん視点でこのアニメを振り返ってみると、色んなことを保留にして後回しにしてきた彼女が「髪型を変える」イベント以降は前向きに取り組めるようになったのかなーと思うんですけど……個人的には、変える前の髪型のほうが好きだったのでいまいちピンと来ませんでした(笑)。

 それはそうと、「入試」というのは物語のハイライトになりやすいところなんですかね。『月がきれい』も最後「入試」がポイントになりましたし。
 当人達の「努力」が見えるから応援したくなるもので、どういう結果になるかは外からは分からないのでハラハラできるし、その結果次第でそこからの数年が変わってしまうと背負っているものも大きいし―――描かれる理由は分からなくはないですね。でも、この作品ほど「応援しづらかった入試」のシーンはなかったなぁと思います(笑)。




#07 Snow day


 とうとう!とうとうですよ!
 「片想いの連鎖」という構図がガラッと変わった瞬間ですよ!

 小宮さんは言ってしまえば、「このままだと瑛太と夏目さんはあっさり両想いになってしまう」というストーリーをかき乱す役だったと思うんですけど……彼女がとにかく行動的だったが故に、瑛太と夏目さんの動けなさを際立たせる良いスパイスになっていたと思います。キャラクターとして彼女が魅力的に見えたかは人によってちがうでしょうが、間違いなくストーリーを面白くしてくれた存在でした!相手が完璧超人の夏目さんなのに、よく頑張ったよ……



#08 High Dynamic Range



 まさか本当にそんな展開になるとはね…>ここで夏目さんが進路変えたら笑うがw

 この回は、同じ電車に乗り込んで、「ダメって言ったのに……」「会長の許可いる?」「じゃあ、なんで聞いたの……」というシーンがすごく好きです!自己主張のできない夏目さんと、とにかく行動しまくる小宮さんがうまく対比されていて。第1話でこの2人のやり取りを見た時はまさかこんな風になるだなんて思いもしませんでしたが、勝手に写真を撮られて「訴えるよ……?」としか言えないあのシーンから引き続いているようにも思えますね。




#09 Answer


 「お互いの気持ちを伝えてあげる人がキーになりそう」と書いたのだけど、陽斗も森川さんも口出しはしなかったみたいですね。
 これ、現実に照らし合わせると「言ってあげなよ!」ともどかしい気持ちになるのですが……作劇としては、この2人(瑛太と夏目さん)はずっと片想いをしていたくらいに「自分から踏み出せない流される性格」ですから、第三者から教えてもらうんじゃなくて自分から踏み出さないとならなかったんですね。

 それで、その「踏み出す」きっかけとして“大学に受かったら”と自分に課せていて、それがダメだった瑛太は「踏み出す」きっかけのリベンジとして陽斗に1打席勝負を申し込んだ―――と。全部事情を知っていながら、黙って勝負に付き合ってくれる陽斗はイイヤツじゃないか!
 「いや、夏目はオマエのこと好きだからさっさと行って告られてこいよ」なんて陽斗に言われるラストだったら、ストーリーが盛り上がらないですからね!





#10 Childhood's end


 サブタイトルは『幼年期の終わり』。

 このサブタイトルは誰のことなのか……
 ただ単に「好きだから付き合う」というだけでなく、神奈川と兵庫で遠距離恋愛が出来るのかと本気で考える森川さんと陽斗のことなのか。
 バレンタインのチョコを渡せなくて本気で傷ついていることで、ただただ陽斗の横顔を眺めていた今までの自分とはちがうのだと気づいた夏目さんのことなのか。




#11 Roundabout


 そういや、雪合戦の説明なかった!

 この回のラスト―――夏目さんも瑛太も小宮さんも笑顔だったのだけど、瑛太の笑顔は自嘲気味の笑顔で、小宮さんは「自分の受賞ではなかったけど部は存続させられたから笑顔」というのが上手いところ。1週引っ張っただけあって、そこに意外性のある最終話だったのは良かったと思います。

 しかし、アレですよね……「主人公の受験失敗を全視聴者が望んでいるストーリー」なんて前代未聞じゃなかろうか(笑)。そして、実際に失敗に終わって、全視聴者が安堵するという。
 もちろんここで瑛太が受験に敗れるからこそ、最終話で陽斗と勝負をすることになるのだから「意味のなかった受験」だとは思わないんですけど。もうちょっと視聴者が主人公を応援しやすいものにならんかったかなぁ。




【#12 Get set, go!】



 ということで、3ヶ月間楽しませていただきましたー。

 群像劇が好きでこの作品に期待して観始めた身としては、最後の最後に「写真部の男子2人」がいいところを持っていくのに膝を打ちましたよ。そして、それが作品がずっと描いてきた「あいつを好きな君の横顔が、たまらなく綺麗だったから―――」を象徴するものだったというのも良かったです。


 貴重なオリジナルアニメだからと、秋アニメを紹介する7本の中に加えましたが―――放送開始前のPVではそこまで面白そうではないかなとぶっちゃけ思っていたんですけど。見事にいい意味で裏切られました。



 というか、この予告!
 8月に公開されたものなんですが、最終話までのカットが含まれているし(小宮さんが泣くシーン)。

 何なら最後の桜の中のカットは、(多分)作中では出てこない嘘カットだけどラストシーンを思わせるカットになっていたんですね!


 流石に8月の段階で最終話の作画が始まっていたとは思えないんで、最終話までの内容を踏まえた予告を作るためにそのシーンだけ早めに描いていたってことなんですかね。その予告を「そこまで面白そうではないかなとぶっちゃけ思っていた」と書いたばかりなのにアレなんですけど(笑)、予告の作り方としては面白い仕込みだったと思います。


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