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やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

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「この作品は完結したら一気に読もう」vs.「いつまでも最終巻が出ない作品」

 「最強の矛」と「最強の盾」。


 最近、『六花の勇者』という小説を読んでいました。

六花の勇者 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 六花の勇者 2 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 六花の勇者 3 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 六花の勇者 4 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 六花の勇者 5 (ダッシュエックス文庫DIGITAL) 六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

 この作品は2015年の夏にアニメ化もされたライトノベルで、ジャンル的には「ダークファンタジー」だと思います。目覚めた魔神を倒せるのは、運命の神に選ばれた6人の勇者だけ―――なのに、集まった勇者は7人いる。から始まる、裏切りと騙し合いと殺し合いを描いた作品です。

 2015年の夏アニメで私がピックアップした7作品には入れていなかったのですが、コメント欄でオススメされて、しかしその季のアニメは『がっこうぐらし!』や『うしおととら』などで視聴している作品が6作品埋まってしまったために2話で脱落してしまっていました。それがずっと気になっていたので、原作をキンドル本で全巻買っておいたのを、今月一気に読んだのです。

 ビックリしました。



 あ……話、完結していないんだ、と(笑)。

 『六花の勇者』の6巻が発売になったのは2015年の7月です。1年に1冊ペースで新刊が出ていたのに、3年間は新刊が出ていなかったようで、更に2016年3月には前日譚と言える外伝が発売になっているので……「ハハーン、これはどうやら話が完結しているっぽいぞ。よーし、1巻から最終巻まで一気に読んじゃうぞ!」と読み始めたら、とんだ迷探偵ですよ。

 ちなみに、アニメになったのはどうやら原作小説1巻分だけで、この部分を描いた漫画版もあって、この漫画版も2015年7月発売の4巻で完結しているそうです(原作小説1巻分なのでストーリーは途中で終わるのでしょうが)。


 原作も漫画版も、アニメ放送のタイミングで発売された巻で終わってるんですね。

 出版社としては「アニメ放送までは盛り上げた」けど、アニメがハネなかったのでそこで商品展開を終わらせてしまったとか。作者としては「アニメ放送までは頑張った」けど、アニメ放送のタイミングという締め切りがなくなったのでモチベーションを失ってしまったとか。そのどっちかですかねぇ。



 「3年間も新刊が出ない」ことなんて、小説の世界では珍しいことではないでしょうし。「作品が完結しない」ことも珍しくはないでしょう。そもそも私が言うなよって話でしょうし、何十年ぶりに新刊が出たという作品もあるのでいつかは新刊が出る可能性も十二分にあると思うのですが……

 『六花の勇者』の場合、色んなタイミングが重なって「続きが刊行される気がしない……」のと。現行での最新刊である6巻の終わりが後味悪くて、救いがなくて、もしこのまま新刊が出なくてこれが事実上の最終巻となるんだったら今までの話は何だったのだと言いたくなるのですよ。


 以前、テレビアニメは原作の最後までをアニメ化できないのならアニメ化するべきではない―――みたいな話が出たことがありますが、そもそも原作そのものが必ずしも完結するとは限らないのですよ!



 そう考えると、まだ漫画の方が雑誌連載という枷がある分だけ「最終回」にたどり着きやすい気がしなくもないです。
 「作者が想定していなかった打ち切り」とか、「商業的な理由で引き延ばされる連載」とかも多いですけど。連載されていた雑誌が休刊になってしまったため「最終巻は描き下ろしで単行本を出します!」と言っておきながら、いつまでも最終巻が出ない作品とかもありますけど!

 久しく読んでいないと内容を忘れちゃうけど、新刊が出るたびに1巻から読み直す時間がない自分は、「最終巻が出たら残りの巻を全部買って一気に読もう」と思っている作品が小説でも漫画でもあるんですけど……そういう作品ほどいつまで経っても最終巻が出なくて、でも最終巻が出るまでは読み始めることが出来ないから「どうして最終巻が出ないのか」が分からないという!



 あの、誰か……ネタバレしないように教えて欲しいんですけど……
 『バガボンド』ってどうして完結していないんですか?何年か前に「来年完結!」という予告というか広告を見たことがあって、「そうかー。じゃあ最終巻が出たら一気に読もう」と思っていたのに、未だに完結していないっぽくて(Wikipediaを見ても全○巻という表記になっていない)。
 あの予告というか広告を見たのは、別の世界線から移動してくる前の記憶だったのだろうか?俺は『バガボンド』が完結した世界線からやってきた男だ!俺は最終回を読んでいないけれど!



 そう考えると、ゲームは1本でエンディングまで収録されているから「完結しない」心配はないからイイよなー、と言いたいのだけど。
 エンディングのラストが「to be continued...」で締めくくられて、その後に続編は出ないみたいなゲームもありますし。最近主流の「基本無料のオンラインゲーム」はソシャゲ含めて「人気がなくなった時が打ち切りのタイミング」だから、人気がある以上はかつての少年ジャンプみたいに延々と引き延ばされて、人気がなくなった途端にかつての少年ジャンプみたいに突然の打ち切りになったりもするワケで―――


 「最終回」まできっちり楽しみたい、「エンディング」を見ないと気が済まない……という私の嗜好性癖は、商業主義による娯楽作品にはマッチしていないのかも知れないですね。ここはやはり大宇宙意思による統一国家を樹立して管理された社会の中で作品がちゃんと完結するように人間を支配するべきなのではないか―――というディストピア世界に立ち向かうソシャゲとか面白そうですね。「ストーリーをエンディングに持ち込ませようとする敵(運営)」と「それを防いで延々とストーリーが続くように仕向ける主人公(プレイヤー)」が戦うゲームとか。寝てないの、俺?


| ひび雑記 | 17:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

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| | 2018/11/22 21:25 | |

>『バガボンド』ってどうして完結していないんですか?
大人の理由で行くと編集が辞めさせてくれないんでしょう、人気が落ちけど打ち切り完結すると思います。
世の中にはドラゴンボールのようにあとちょっと続くが何十巻になることもあるので深くは考えないほうがいいと思います。

田中芳樹(アルスラーンはこの前終わったか)や栗本薫や佐藤大輔(永眠されました)のファンはよく鍛えられてますからね。

海外の宇宙刑事ローダンシリーズは著者が複数いるので最終巻は出ないでしょう。世の中にはそういう小説もあるってことで。

| ああああ | 2018/11/22 21:42 | URL | ≫ EDIT

諫山創「せや、最終回のラストのコマ先に見せたろ!」

某テレビ番組で進撃の巨人のラストシーンが判明しましたが個人的には綺麗に完結する可能性が示され安心しました。
「読者間で議論生む」「作者自身のモチベーションになる」「引き伸ばしたい編集や偉い人達への『意思表示』になる」
一石三鳥な方法だと思います、諫山先生程のシナリオ構成力のある作家でないと出来ない事ですが。

| Baby Dan Dan | 2018/11/24 22:09 | URL |

>このコメントは管理人のみ閲覧できますさん

 はじめまして―。
 過去の記事も読んでもらえることはうれしいですけど、量が多いですし、昔の記事はさほどタメにならないものも多いと思うので、無理をなさらないように……(笑)。


>ああああさん
>編集が辞めさせてくれないんでしょう

 んー、それだと「予告か広告」は出ないと思うんですよ。そこを出すのは編集の仕事ですから。この世界線ではその「予告か広告」は出ていないのか、出ていたけどまだ続いているのか……それを知りたいのです。


>Baby Dan Danさん
 僕個人としてはあまりそういうのは見たくないんですけどね(笑)。でもまぁ、「ちゃんと完結するんだ」というのが分かるのは安心しますね。

 私はその番組は観ていないんですけど、長編を描く際に「ラストシーンを決めておく」ってのは割とあることかなと思います。そこまでの過程が変わるとか、ラストシーン自体を変えてしまうこともあると思いますが、普通はラストシーンから逆算してキャラクターを配置していきますからね。

| やまなしレイ(管理人) | 2018/11/29 01:04 | URL |















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