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やまなしなひび-Diary SIDE-

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ヤムチャが勝ったことのある相手を網羅する

※ この記事は、原作漫画版『ドラゴンボール』全42巻のネタバレを含みます。

 元々は、『ドラゴンボール』関連のもっと大真面目な記事を書くつもりだったのですが……こっちの方が面白そうだなと思ったので、原作漫画版『ドラゴンボール』におけるヤムチャの全戦績を網羅する記事にしました。ヤムチャが戦ったシーンから、「勝ち」「負け」「引き分け」を判定してトータルで何勝何敗何分だったのかを調べます。

 『ドラゴンボール』におけるヤムチャは「ヘタレ」「味方サイド最弱」「悟飯と髪型が被るのが迷惑」と散々に言われるキャラなのだけど、本当に彼が何の活躍もしていないのか確かめてみたくなったのです。印象だけで彼を「ヘタレ」扱いするのは良くない!ちゃんとデータに基づいて「ヘタレ」扱いしましょう。

 ちなみに、参照するのは原作漫画版のみです。
 テレビアニメ版や劇場版アニメ、比較的最近のアニメ版(とそれを原作とした漫画版)などは含みません。

<判定基準>
○ 勝ち
 相手に勝った場合。
 「仲間と協力してやっつけた」なども含みますが、「ヤムチャがやられた後、仲間がやっつけてくれた」はナシで。

× 負け
 敵に敗れた場合。
 殺されたり戦闘不能に追い込まれたりしていなくても、逃げ帰ったなどは負け判定にします。

△ 引き分け
 決着がつかなかった場合。
 誰かの横槍などが入って、勝ち負けがつかなかった時もこれにします。




【ロン毛の盗賊時代】
△ vs.孫悟空
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』1巻8話「ヤムチャおそるべし!!」より引用>

 記念すべき1戦目は「腹を空かせて力が出ない孫悟空」相手に、狼牙風風拳をお見舞いするも、ジャン拳を喰らって吹っ飛ぶなど“互角の戦い”を繰り広げます。しかし、白熱したところで眠っていたブルマが起きて休戦―――流石にこれを「ヤムチャの負け」判定にするのは可哀想なので、「引き分け」扱いにしました。


× vs.孫悟空
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』1巻10話「強盗大作戦」より引用>

 お腹がいっぱいになった孫悟空相手に完膚なきまでに叩きのめされ、前歯を失います。この前歯はしばらく欠けたままなのだけど、その後に治っているところを見ると西の都で直したのか?持つべきは金持ちのガールフレンドですね。


○ vs.チチ
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』1巻11話「フライパン山の牛魔王」より引用>

 幼女をぶん殴って気絶させた後、「オレはロリコンじゃないからな……」と言って立ち去るという―――ヤムチャのヘタレっぷりって、天下一武道会で負けたとか、人造人間に負けたとかじゃなくて、この時点から相当極まっている気がします。


○ vs.ウサギ団
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』2巻17話「オヤブンの得意技」より引用>

 ブルマが人参に変えられて、手も足も出せなくなった悟空を颯爽と助けるヤムチャ達!
 実際に活躍したのはプーアルじゃないのかとは思いますが……


○ vs.大猿悟空
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』2巻22話「悟空の大変身」より引用>

 1回目のドラゴンボール集めのハイライトです。
 満月を見て大猿になってしまった悟空を止めるため、ヤムチャがしっぽを抑え、プーアルが斬り落とすというシーン―――またしても活躍しているのプーアルじゃない?

 しかし、この「悟空の弱点はしっぽ」という情報を尾行していたヤムチャ達だけが知っていて、それをここで使うという構成は見事ですよね。伏線が、主人公達をピンチに追い込むのではなく、主人公達をピンチから救うために使われるという。


 この時期のヤムチャの戦績:3勝1敗1分
 ヤムチャ視点でこの時期を振り返ると、万全状態の悟空には勝てなかったものの、しっぽが弱点という情報を活かして大猿悟空を撃破したとも言えて―――ヤムチャが悟空に勝って終わるんですね。序盤の敗戦も最後に輝くための布石とも言えるので、『ドラゴンボール』の真の主人公はヤムチャだったんだよ!



【短髪・シティボーイ時代】
× vs.ジャッキー・チュン
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』4巻37話「第2試合」より引用>

 ヤムチャ苦難の歴史の始まり。
 世界中から武道の達人が集まる天下一武道会に挑戦するも、(本戦の)1回戦負けとなってしまいます。ここでの対戦相手が優勝したジャッキー・チュンというのは不運なだけだとよく言われるのですが、後のクリリンや悟空と比べて「まったく見せ場もなく敗れた」というのがヤムチャ=弱いという印象につながっているのかなと思います。


○ vs.透明人間のスケさん
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』8巻100話「大流血戦」より引用>

 続く、レッドリボン軍編はほぼ出番なし。
 占いババ編にて悟空の前の副将ポジションで登場するも、透明人間相手に手も足も出ません。そこでクリリンが機転を効かせることで大逆転勝利を収めるのだけど、今だったら「女性の人権うんぬん」で問題になりそうな勝ち方ですよねこれ(笑)。


× vs.ミイラくん
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』9巻102話「孫悟空見参」より引用>

 よくヤムチャがネタにされる「天下一武道会一回戦負け」は、対戦相手が強敵なため仕方がないと思うのですが……占いババ編での「敵の中堅クラスに手も足も出なかった」のは言い訳のしようもないと思います。実際、ヤムチャもこの惨敗が堪えたのか、亀仙人のところでの修行を決めたくらいですからね。


○ vs.1番の選手
○ vs.4番の選手
○ vs.8番の選手

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<画像は漫画版『ドラゴンボール』10巻114話「予選サバイバル」より引用>
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』10巻115話「予選サバイバル その2」より引用>

 ということで、亀仙流を学んだうえでの2回目の天下一武道会の予選です。
 182人からトーナメントで8人に絞り込むためには182→91→46→23→12と、恐らく少なくとも4戦(多い人は5戦)しなくてはならないと思うのですが、明確に描写がある3試合だけを記録に残しました。


× vs.天津飯
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』10巻118話「ヤムチャ破れる!!」より引用>

 そして、始まった本戦は1回戦負け。
 しかも、この敗戦はただの敗戦ではなく、ここで脚を折られてしまったため次のピッコロ大魔王編で他の全員が命をかけて戦っている間カメハウスでお留守番しているしかなくなるのです。レッドリボン軍編もそうなんですが、肝腎な時に戦ってすらいないというのが「ヤムチャ=ヘタレ」というイメージを作っているのかなと思います。


 この時期のヤムチャの戦績:4勝3敗
 かろうじて勝ち越してはいますが、「天下一武道会の予選で戦った名前のないキャラ」が3人含まれているので、ネームドキャラで勝ったのは「透明人間のスケさん」だけです。ヤムチャはレッドリボン軍ともピッコロ一味ともまったく戦っていないというのも、驚き。



【ロン毛の十字傷時代】
○ vs.天下一武道会の予選で戦った相手 その1
○ vs.天下一武道会の予選で戦った相手 その2

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<左の画像は漫画版『ドラゴンボール』14巻167話「波乱の天下一武道会」より引用>
<右の画像は漫画版『ドラゴンボール』14巻168話「8勝者 決定す!!」より引用>

 ブルマに言われて髪を短く切っていたヤムチャだが、武者修行の旅に出て再びロン毛に戻りました。そして、この頃から顔に傷がついてトレードマークになるのだけど、あらゆる傷を一瞬で治す仙豆でも治らない傷って一体。ひょっとしてこれフェイスペイントなのでは……?


× vs.シェン
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』15巻175話「シェン」より引用>

 はい、ということで3大会連続で天下一武道会1回戦負けですよ。
 この戦いでシェンさんから「あなたは素晴らしい素質をもっている」「もう少し修行なさい」と言われるのだけど、この後のヤムチャの活躍を見るに「神様なんてアテにならねーな」と思いますよね。


△ vs.栽培マン
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』18巻215話「ヤムチャの予感」より引用>

 シェンさんからのアドバイスも虚しく、「相手のことをふんいきやしぐさで判断する」「技を決めたあとに油断してしまう」クセが抜けきれず、栽培マンの自爆を喰らって相討ちになってしまいます。
 レッドリボン軍編ではブルマに置いていかれ、ピッコロ大魔王編では足を骨折して戦えず、そしてナメック星編ではあの世に行っているために出番がないという―――「亀仙人」→「カリン塔」→「神様」→「界王様」と、悟空がした修行を1周遅れで追いかけているにも関わらず、それを活かす機会がまったくないというのが不憫極まりないです。


 この時期のヤムチャの戦績:2勝1敗1分
 とは言え、まだ勝ち越してました(笑)。
 このまま退場していれば、生涯成績でも勝ち越しだったのでは……?



【短髪・十字傷時代】
× vs.人造人間20号
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』29巻339話「ヤムチャ 間一髪!!」より引用>

 ドラゴンボールで生き返り、西の都に戻ったからなのか再び髪を短く切りました。
 コミックスで言えば11冊ぶり、話数で言えば124話ぶりに戦ったヤムチャですが、みんなを呼ぶ前に口を塞がれている間にやられるという……どうも栽培マン辺りから「最初に敵にやられるのはヤムチャ」みたいな定番が出来ていたのか、劇場版アニメとかでも真っ先に敵にやられていたような気がしなくもない。2年半ぶりに原作漫画で戦ったヤムチャが瞬殺されたのも、その逆輸入と言えるのかも知れなくもなくもない。


× vs.セルジュニア
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』34巻407話「セルジュニアの地獄」より引用>

 悟飯の真の力を目覚めさせるため、「仲間を痛めつければこのガキも本気になるだろう」とセルが使わせた子分達。そうは言っても、一人一人がベジータやトランクスと互角なんだからヤムチャが勝てるはずがありません。

 歯が欠けたり、骨が折られたり、ドラゴンボールの世界でもしょっちゅう重傷を負う人だよねヤムチャ。



× vs.魔人ブウ
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<画像は漫画版『ドラゴンボール』41巻493話「異次元からの脱出」より引用>

 最後はとうとうやられる姿すら描かれず、チョコにして食べられていました。
 ヤムチャとか亀仙人とかはどうでもイイんだけど、ブルマとかをチョコにして食べるってエロくない?


 この時期のヤムチャの戦績:0勝3敗
 後半は見せ場なく、「病気で倒れた悟空を運ぶ」くらいにしか出番がなかったヤムチャ。まぁ、この時期になるとクリリンや天津飯ですらマトモに戦えない状況になるし、チャオズに至っては置いていかれるばかりなので、ヤムチャだけが弱いと言われるのは可哀想だとは思うのですが。







 生涯戦績:9勝9敗2分

 まさかの勝率5割。
 実際に勝ったことのある相手はというと……

・チチ
・ウサギ団
・大猿悟空
・透明人間のスケさん
・1番の選手
・4番の選手
・8番の選手
・天下一武道会の予選で戦った相手 その1
・天下一武道会の予選で戦った相手 その2


 後半ほとんどモブじゃねえか!
 最後に勝ったネームドキャラは「透明人間のスケさん」なのだけど、これはクリリンの機転がなければ負けていたし。「ウサギ団」や「大猿悟空」もプーアルの力を借りていたので、ヤムチャ一人で勝ったことのあるネームドキャラは「チチ」だけということになりました。

 私が想像していた以上に勝っていなかった、ヤムチャ!


 ちなみに、テレビアニメ版だと「原作の連載に追いついてしまいそうになる」ためアニメオリジナル展開でいろんなキャラと戦わせられているみたいですね、ヤムチャ。それはそれで不憫である。




 この機会に『ドラゴンボール』全42巻を駆け足で振り返ってみたのですが、『ドラゴンボール』って必ずしも「強いキャラ」だけが活躍するワケではないんですよ。最初の大猿悟空をヤムチャとプーアルが倒したように、弱くても活躍できるはずだという描き方をすることが多いのです。ただ、そのポジションはクリリンとかヤジロベーとかミスターサタンに奪われてしまうため、ヤムチャの見せ場がほとんど残らなくなってしまったんですね。

 そう考えると、ヤムチャというキャラは「強さのインフレについていけなかったキャラ」というよりかは、どんどんキャラが増えていったことで「情けないキャラがここぞという時に活躍する」ほどに情けないキャラではなかったという象徴なのかなと思います。どちらかというと、中途半端に強いことで「調子に乗って油断してたらやられてしまった」ことが多いですし。

 

| 漫画読み雑記 | 17:51 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ヤムチャはブルマにも振られるしダメ男のイメージがついちゃいましたね。
だけど初期の悟空とクリリンの兄貴的なポジションは大好きです。
けっこう熱くて仲間を大事にするし、相手の実力をはかるために最初に犠牲に
なる所も良いですね。(クリリンがそんな事をサイバイマン戦でいってました)
でも思ったより戦績が良かったんですね。見直しました。

| ああああ | 2019/05/25 00:34 | URL |

ドラゴンボールのゲームなどでユーザーキャラになる場合は、必ずヤムチャを強くしてたなぁ…
キャラ的には、同作者前作の「あられちゃん」に出ていた「つんつくつん」というキャラのコンセプトそのものだったと思うのですが(キャラの立ち位置も女性が苦手であることなども含め)、せめて怒った時だけでも主人公より強いなどの見せ場があればなぁ…と少し可哀想に思っていました。
単なるラッシュに、「狼牙風風拳」と名付けるセンスが本当に好きだったなぁ
まぁでも、弱すぎてスピンオフ作品も作られてるみたいだし、愛されキャラとして活躍してるなら、それはそれでヤムチャ的には良かった…のかな?

| ああああ | 2019/05/26 08:22 | URL |

>ああああさん( 2019/05/25 00:34)

 あー、ブルマとの関係も「ヘタレ」イメージの一因かも知れませんね。最終的にフラれる前も、ケンカしてたり、追い出されたり、仲良くしているところほとんど見ませんでしたし。

>でも思ったより戦績が良かったんですね。見直しました。
 勝ってる相手、ほとんどがモブですよ!?


>ああああさん(2019/05/26 08:22)
 つんつくつん、懐かしいですね!

 言われてみて思い出しましたが、初期の性格はむしろ逆で「つくつんは普段は優等生、怒ると怖い」「ヤムチャは普段はアウトロー、化けの皮がはがれるとギャグキャラ」だったと思うのですが……髪を切ってつくつんに似てきたあたりから、ヤムチャも優等生になってキャラとして使いどころがなくなってしまったのかなぁと思います。

 ヤムチャの歴史を見ると「ロン毛の時は調子乗りキャラ」「短髪の時は優等生」と、髪型によって微妙に性格がちがうと思うんです。
 個人的には短髪の方が好きなんですが、ロン毛の時の方が「ザ・ヤムチャ」とみんなの記憶に残っているような気がするので、鳥山先生としてはそっちの方が使いやすかったのかなぁ。

| やまなしレイ(管理人) | 2019/05/28 01:14 | URL | ≫ EDIT















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