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アニメ3期が始まる前に、“今からでも追いかけられる”初心者のための『BanG Dream!(バンドリ)』講座(前編)

 1月23日から、アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』の3期が始まります(公式サイト)。

 しかし、ここで私がどんだけ「観てくださいね!」と言ったところで、アニメ1期、アニメ2期、ゲーム版と続いてきたコンテンツだからこそ「いきなり3期から観始めるのもなー」とハードルの高さを感じてしまう人も多いことでしょう。
 「そもそもBanG Dreamと書いてバンドリと読むのって分かりづらくない?」という人もいるでしょう。私も未だに「どこが大文字でどこが小文字だっけ」と混乱するのでブログで話題にするときはいつも検索しています。『ドラえもん』もどこまでカタカナか分からなくなるし、「キュゥべえ」なのか「キュウべぇ」なのか分からなくなることがあります(何の話)。


 そんな人のために、「アニメ3期が始まるタイミングで」アニメでもゲームでもイイから『バンドリ』の世界に入ってほしいと思って、初心者講座を書くことにしました。今週と先週の全2回で、これさえ読めばアナタも「バンドリ通」と言えるようになることでしょう!言うだけならタダです!
 飽きっぽい、忘れっぽい私にしては、アニメ1期→ ゲーム版→ アニメ2期としっかり追いかけている珍しいコンテンツなんですね。ゲーム版は1年10ヶ月ほどのブランクがありましたが、その間のイベントストーリー・バンドストーリー・メインストーリーは全部読みました。伊達に、『ポケモン緑』のレベル上げを何十時間もやっていないぜ!『ポケモン』が難しくて良かった!(良くない)




◇ 『BanG Dream!(バンドリ)』は、メディアミックスプロジェクト

 まずは、基本情報からいきましょう。

 『BanG Dream!(バンドリ)』とは、ブシロードが展開する「声優さんを軸にしたメディアミックスプロジェクト」の総称です。アニメが原作のゲームでも、ゲームが原作のアニメでもなく、その両方が同時に制作されて連動している作品です。一応、プロジェクトの最初に「漫画」や「小説」があったのですが、キャラクターの性格などは大きくちがうので「原作」というよりか「原案」ってカンジですかね。

 近年は、アニメやゲームでキャラクターを演じた声優さんが、実際にライブをしたり、演劇をしたり、「作品」と「現実」の境界を曖昧にする作品がトレンドですが……この作品も、キャラクターを演じている声優さんが実際に楽器を演奏してリアルライブをするのが特徴です。
 アニメやゲームが始まったのは2017年ですが、Poppin'Partyのメンバーは2015年の時点で集まっていて、2016年にはCDを出して単独ライブも行っていました。


 一行で分かる説明をするのなら―――
 『ラブライブ!』のガールズバンド版、ですね。

 登場するのは女性キャラばかりで、男性キャラで登場するのは父親や小学生の弟くらいです(セリフだけですが、はぐみに「兄ちゃんがいる」という設定はある)。




◇ テレビアニメ1期、ゲーム版、テレビアニメ2期、そしてテレビアニメ3期の流れ

 2017年1月からはテレビアニメ1期がスタートします。
 しかし、仕掛人の木谷さん自ら「こんなに話題にならないものなのか」と後に語ったくらいに当時の反響はイマイチでした。テレビアニメ1期が失敗した理由って色々あったと思うんですけど、今にして思うと「丁寧すぎた」と思うんですね。

 ブシロードとしては「バンドリは10年戦えるコンテンツだ」と考えて、その最初の物語なんだからと「楽器との出会い」「仲間との出会い」「バンドを結成すること」「ライブに出ること」を一つ一つ丁寧に描いて、アニメ1期は5つあるバンドの1つPoppin'Partyしかほぼ出番がありませんでした。でも、アニメ視聴者は「最初の1話」で観るかどうかを決める生き物だから、10年先のことなんて考えてくれなかったんですね。

 ちなみに、テレビアニメ1期と同じストーリーはゲーム版のバンドストーリー0章で読むことができるので「ゲームから入った」という人も、今からでも読むことは出来ますよ!


 2017年3月からスマホ向けリズムゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』が配信開始になります。
 これがとてつもない大ヒットを飛ばし、プロジェクトを一気に蘇らせます。
 ゲーム版が大ヒットした理由には、「(アニメとちがって)5つのバンドが描かれている」「カバー楽曲がリズムゲームで遊べた」などたくさんの要因があるとは思うのですが……配信開始日からプレイした私の印象としては「丁寧に作られていた」ことが大きかったのかなと思います。

 Live2Dで動きまくるキャラがフルボイスで喋りまくって、育成ゲームとしてもリズムゲームとしても初心者でも楽しめるように配慮してあって、ストーリーがしっかり面白い上にイベントストーリーがどんどん展開されていく……同じブシロードで『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』を作っていただけあって、スマホ向けリズムゲームのポイントをよく分かっていて、どこにクオリティを注げばプレイヤーに喜ばれるかが上手くハマったのかなぁと。

 ちなみに、バンドストーリー0章のような例外はありますが、基本的には「アニメ」と「ゲーム」は同じキャラ・同じ世界でありながらストーリーは別の出来事を描いているというカンジです。アニメで起こった出来事についてゲームの中で言及があるなど、両方の出来事が正史なんですね。
 しかし、ストーリー的には「アニメ1期」の続きが「ゲーム版」の扱いなのだろうけど、アニメ1期のラストが確か7月とかなのに、ゲーム版の最初のイベントが花見なんです。「お前らは7月に花見をしているのか……?」となりかねないので、深く考えてはいけない!



 声優さんによるリアルライブやCDの売上なども絶好調で……
 2019年1月からはテレビアニメ2期が放送されます。
 テレビアニメ1期とちがってフルCGアニメに変わり(出番の少ないキャラや服装などは手描きのところもあるけど)、5つのバンド全てが登場するだけでなくゲーム版のイベントストーリーなども活かしたストーリーになっているなど、ありとあらゆる面がアニメ1期からパワーアップしていました。

 アニメとゲームは作っている会社はちがいますが情報交換を密に行っていて、「ゲーム版」でのストーリーが「アニメ2期」に活かされていたり、「アニメ2期」で各キャラが進級したことを受けて「ゲーム版」も進級したり、しっかりと連動しているんですね。


 ということで、2019年3月からはゲーム版も「シーズン2」に入ります。
 各キャラの学年が1つ上がったことでストーリーも進み、例えばシーズン1でRoseliaは「FUTURE WORLD FES.」のコンテストに落選するのだけど、シーズン2で見事に合格するなど、話が大きく展開しました。



 そして、2020年1月23日から始まる「アニメ3期」。
 「アニメ2期」と「アニメ3期」は同時に発表されていたので、実質「分割2クール」と言って過言ではないと思います。アニメ2期では伏線が消化されなかったり(6つ目のバンドと言えるRAISE A SUILENのメンバーが最後までそろわなかった)、シリーズ構成の綾奈ゆにこさんはインタビューで「3期は集大成になる」と言っていたりするので……

 え? じゃあ、3期の最初から観ても話が分からないんじゃない?

 そう思った人もいるでしょう。
 ぶっちゃけ、そうです。

 なので、公式も1期や2期の再放送や期間限定配信をガンガンやっていたのですし、出来ることなら1期から通して観てほしいのは本音です。でも、この記事は「1期や2期から観る時間なんてないよ」「ゲーム版も3年近くかけて配信されたシナリオがあるので追いかけられない」という人に向けた記事です。


 「アニメ3期」も「ゲーム版」も、ここからが一番面白くなるところだと思うのです。
 つまり、今までの話を知らない人は、今から見ることで「ストーリーの一番盛り上がるところ」だけ楽しめると言えるのです。

 私はそれでイイと思うんです。
 それでキャラを好きになってもらったら、その内また再放送されるであろうテレビアニメ1期から観るとか、ゲーム版は今までのストーリーを全部追えるようになっているから最初から観てみるとか、最新作をきっかけに過去作に遡るのも手だと思うんです。ということで、深く考えずにみんなもアニメ3期を観よう!




◇ 「5つのバンド」が主人公なことで、全くテイストのちがう「5つの作品」が楽しめるのが魅力

 事務的な話、データ的な話はここまでで全部語ったので……ここからは「どうして私がバンドリを好きなのか」を語っていきます。他の作品にはない魅力とはどこなのか、ぶっちゃけ読んでほしいのはここからの話です。

 『バンドリ』について最初の項目で“キャラクターを演じている声優さんが実際に楽器を演奏してリアルライブをするのが特徴”と書きましたけど、これは半分ホントで、半分ウソです。『バンドリ』には現在「5つのバンド」があって、その中で「声優さんが実際に楽器を演奏する」のはPoppin'PartyとRoseliaの2組だけです。その他の3バンドはボーカルやコーラスは声優さんが行いますが、楽器は演奏しません。


 「そこまでして、どうして5つもバンドがいるのか?」というのが、私は『バンドリ』の魅力だと思うんですね。アニメ版ではPoppin'Partyが主役になりますが、ゲーム版では5つのバンド全部が同格に扱われていて5つのバンド全てに「バンドストーリー」や「イベントストーリー」が用意されています。

 それぞれのバンドのストーリーは全然テイストがちがうので、全くちがう作品が5つ入っているようなゲームになっているのです。「アニメ2期」はそうしたゲーム版のキャラが総出演したため、各回によって「豪華客船に乗って空を飛ぶ回」もあれば「商店街を盛り上げるためにライブをする回」もあって、同じアニメだとは思えませんでした(笑)。


 具体的に紹介します。
 紹介するのは「バンドごと」です。「キャラクターごと」紹介するのは来週の「後編」をお楽しみに。

popipa-2020-1-1.png

 Poppin'Party(ポッピンパーティ)、略して「ポピパ」。
 アニメ版のメインとなるバンドです。戸山香澄が高校入学を機に「新しいことを始めたい」と思っていたところ、Glitter*Greenのライブを見て感銘を受けて、クラスメイトなどを集めて結成したバンドです。

 高校で出会った友達とバンドを結成していく―――という流れは、『けいおん!』的な「女子高生が4~5人集まって何かの部活をやるアニメ」っぽいんですが、練習はマジメにやるので『けいおん!』というより『ラブライブ!』に近いかなと思います。挫折や苦悩もしっかり描きますしね。



roselia-2020-1-1.png

 Roselia(ロゼリア)。
 恐らく、『バンドリ』の中でも一番人気のバンドだろうと思われます。

 湊友希那が「最高の音楽を奏でる」ため、高い技術と高い意識を持ったメンバーだけを集めたバンドです。作中でもものすごくレベルの高い超一流のバンドと描かれている一方、その一人一人の内面はそれぞれ「父親の無念を晴らすため」だったり「絶対に敵わない妹から目をそらすため」だったり、全員何かしらのコンプレックスを持っているという。

 Roseliaが人気なのって、そのビジュアルや楽曲の素晴らしさもあるのだけど、私はこの「一番レベルの高い人達」が「一番コンプレックスを抱いてもがいている」という物語性も大きいと思っています。『SLUM DANK』でいう「海南に天才はいない。だが、海南が最強だ!」みたいなヤツですよ。



afterglow-2020-1-1.png

 Afterglow(アフターグロウ)、ファンの間では「アフロ」と略す人もいますが公式の略称ではないですね多分。

 こどもの頃からの幼馴染5人が中学時代に結成したバンドです。
 「仲良し5人組のバンド」という点ではポピパと近いのですが、アニメのキャラとしての特徴がすごく立っているポピパと比較すると、どのキャラも「その辺にいそうな」等身大のキャラクター達として描かれているのがアフターグロウかなと思います(モカちゃんはちょっとぶっ飛んだキャラですけど)。

 関係性も、蘭と巴はしょっちゅうケンカしてたり、ひまりちゃんが毎回ライブの前に「えい、えい、おー」と掛け声をかけるのを他の全員が無視するのが定番になっていたり、記号化された「仲良し」ではないリアルな女子高生5人の「関係性」っぽいのです。なので、イベントストーリーには「好きな漫画について話すだけ」の回とかもあったりして。

 そういう意味では「女子高生5人が仲良くする日常系アニメ」っぽいキャラクター達かも知れないです。キャストも佐倉綾音さんや加藤英美里さん、日笠陽子さんなど、それっぽいメンバーが揃っているし。



paspalle-2020-1-1.png

 Pastel*Palettes(パステル パレット)、略称は「パスパレ」。

 芸能事務所に所属するアイドルバンドで、面識のない5人が集められて結成されたバンドです。
 5つのバンドの中では唯一のプロのバンドで、ライブ活動以外でもテレビ番組や映画などにも出演していたりします。しかし、事務所があまりに無能すぎて、せちがらい芸能界の厳しさに直面させられることも多く、その困難を乗り越えることによって結束していく姿が描かれています。

 ポピパが『ラブライブ!』なら、パスパレは『アイマス』みたいなカンジですかね。

 「『ラブライブ!』と『アイマス』って何がちがうの? どっちもアイドルアニメでしょ?」と言われたら、そこから説明しなくちゃならなくなりますが……(笑)。



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 ハロー、ハッピーワールド!、略して「ハロハピ」。

 ありとあらゆる意味でぶっ飛んだキャラ:弦巻こころが「世界を笑顔にしたい」と、どんどん周囲を巻き込んで結成していったバンドです。メンバーにクマがいます。バンドのはずが、マジックをしたり、空を飛んだりします。何を言っているのか分からないかもですが、私にも分かりません。

 「深いことは考えちゃダメだ!」というラノベに近いぶっ飛んだ世界観で、イベントストーリーも突然怪盗が現れたり、突然無人島で宝探しを始めたりするコメディ要素の強いバンドなのだけど……こころの言うことは時に心を打つものだったりするし、バンドストーリーで描かれる話は感動的だったりします。2章の「私のことも笑顔にしてよ、ミッシェル……」はむっちゃ泣いたわ。



 以上、
 これが現在『バンドリ』に出ている5バンドです。

 が、実は6バンド目が存在していて―――
 「アニメ2期」では最後までメンバーが揃わなかったのですが、恐らく「アニメ3期」で正式に結成されて、「ゲーム版」にも実装されるんじゃないかと予想しています。

 RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)、略して「ラス」。
 Poppin'PartyやRoseliaと同様に「中の人が楽器を演奏する」バンドで既にライブも行われているのですが、「声優さんの中から楽器が出来る人を探して起用する」というより、元々バックバンドとして起用していたミュージシャンにメンバーを加えてバンドにして、そこからアニメにも出演するようになったそうです。なので、演奏はプロ、声優さんとしての演技は……がんばれ!って人もいる。


 既にライブが行われているので、中の人情報から視聴者は全員「RAISE A SUILENの5人目が誰になるのか」は分かっているのだけど、アニメを観る際には「誰が5人目になるんだろー」と知らない体で観た方がイイと思います!



◇ 1つのバンドの中で完結しない、「バンドの外の世界」が描かれている

 『バンドリ』にテーマというものがあるのかは分かりませんが、私がこの作品で思うのは「人間を成長させるのは、他人との出会い」ということです。氷川日菜がパスパレに入って丸山彩に出会い、「自分とはちがって努力しても出来ない人間がいる」「でも、この努力しても出来ない人間は絶対に諦めない」ことに衝撃を受けたように、自分とはちがう人間に出会うことは成長なんだと描いていると思うのです。

 だから、バンドストーリーはそれぞれのバンドで「5人の仲間が出会って成長していく」様を描くのだけど……「他人との出会い」というのは、何もバンドの中だけで完結するものではありません。『バンドリ』のキャラは、他のバンドのキャラとも関係性を持っていてそこで成長していくのです。


 ジャンプでもマガジンでもイイですけど、漫画雑誌っていくつも作品が載っているじゃないですか。コメディもあればシリアスもある、テイストはそれぞれちがう。そしたら、その「別々の作品のキャラクター達」が作品の垣根を超えて喋りだし、その出会いの中で成長し始めた……例えるなら、『バンドリ』ってそんなカンジの作品なのです。




 ということで、私なりに『バンドリ』キャラ25人の相関図を作ってみました。
 「他バンドのキャラとも関係があるんだよ」というのを見せるためなので、バンド内の関係性は最小限しか書いていません(書くとキリがなくなるので……)。


 さぁ!どうぞ!


bangdream-soukanz.png

 自分でも、もう何が何だか分からない……

 これでも一部なので「○○と××がないじゃないか!」と怒られるかも。
 自分はりみりんと美咲ちゃんの関係が好きなんだけど、この2人はゲーム配信開始時から掛け合いボイスがあった割にどういう関係なのかよく分からないんですよね……美咲ちゃんはハロハピメンバー以外は基本的に「苗字+さん」で呼ぶのに、りみりんだけは「りみ」と下の名前で優しく声をかけるので「え!? 2人、付き合ってんの?」といつも思ってしまいます。


 というのは、まぁ置いといて(笑)。
 「いろんな人間がいるから世界が面白い」と思っている自分としては、「いろんな人間との出会いで成長していく」『バンドリ』の世界はそこにものすごく説得力を感じるし、だからこそこの作品は「一人一人の個性をバカにしない」のが好きなのです。

 例えば有咲の趣味は盆栽なのだけど、作中の人物の誰もそこをバカにしません。「盆栽が趣味だなんてカッコイイ!教えて!」というのがこの作品のキャラクターなのです。『けもフレ』1期とか『ゆるキャン△』なんかでも描かれた「人それぞれ得意なことはちがってイイんだ」「人それぞれ好きなものはちがってイイんだ」を、25人のキャラを使って描いているから私は『バンドリ』が好きなのです。



◇ で、百合なの?

 その話をするほど、今日はもう時間がないので来週書きます!
 来週は後編(キャラクター編)をやります!


  

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