やまなしなひび-Diary SIDE-

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「出力」にこだわった新たなPSコントローラを提案してみる

 スペックが上がったのは分かった。
 次はそのスペックで出来ることを200文字以内で教えてくれ。


 コンピュータの5大機能とは制御・演算・入力・出力・記憶だそうです。バリバリ文系でメカ音痴&アナログ派な僕は「制御って何?」ってレベルなんですが……入力がキーボードとかマウスのことで、出力がディスプレイのことだってことはどこかで聞いたことがあります。

 ディスプレイに映るもの=「出力」なのだとしたら、グラフィックの向上を目指したゲーム業界は「出力」というプレイヤーに直接訴えかけるもので勝負してきたワケです(もちろんより細かい映像を作るためには「制御」「演算」「記憶」の部分が向上しなきゃいけないんですけどね)。


 この流れで「出力」勝負に出てゲームキューブで惨敗した任天堂が、「違いの分かる人だけを相手にしても商売にはならない」と半ば逆ギレのように「入力」側に傾いていったというのは必然だったのかも知れませんね。ゲームキューブとPS2のグラフィックの違いを知っている人がどれだけ居たでしょう。

 それこそ任天堂は横井軍平氏が十字ボタンを作った時から、「入力」装置を作り続けてきたワケで、バリバリの得意分野です。LRボタン、スーパースコープ、3Dスティック……そして、タッチパネルとWiiリモコン。
 PCで言うマウスやキーボードとか、家電製品のリモコンのように、どれだけ技術が進化しても変わらなかった「入力」装置を変えてしまったのだから、もちろん反発も出てくるでしょう。それを差し引いても「新しいゲーム機だ!」というインパクトの方が、「出力」で勝負するよりは商売になると判断した……というのが、なるべく信者フィルターを外した僕の意見なんですが、それでも信者っぽい内容ですね(笑)


 まぁ、それは良い。一方のPS3。
 Wiiリモコンを見てから傾きセンサーなんて中途半端なものをつけて「入力」の方も向いたのですけど、これは非常に残念でした。任天堂は任天堂、SCEはSCEで良かったじゃないですか。その化け物みたいな演算機能をフルに「出力」に向けて欲しかったなぁと思います。
 とは言え、「光をよりリアルにすること」とか「汗や毛穴まで描ける」といった「出力」の向上にどれだけニーズがあるんだというのが僕の考え。それこそどれだけの人が違いが分かるのでしょう……


 ということで僕が、「入力」ではなく「出力」に注力した新たなPSコントローラを提案します。PS3の付属商品として出しても良いですし、PS4の標準コントローラとして出しても良いくらい汎用性の高さと―――他陣営にはマネができないハイスペックなバーチャルリアリティの世界を作れるものを考えました。


 提案1.全身が振動するコントローラ
 PS3のコントローラが振動しないことを知った時、振動大好きな僕は「あーコレはないな」と思いました。振動機能は視覚と聴覚以外で「出力」する数少ない手段だったのですから。
 Wii信者でありながら、未だにバーチャルコンソールの64ソフトが振動しないこと、クラコンが振動に対応しないことに憤っているくらいの僕なので……もうPS3が選択肢になることはないなと見限りました。リアルなゲームならば、振動でよりリアリティを感じさせる必要があったじゃないか、と思ったのです。


 ですが、最近になってこう思うようにもなりました。
 コントローラが振動するのって果たしてリアルか?

 『スターフォックス』で自機が攻撃された時にコントローラが振動する、『グランツーリスモ』はコントローラの振動によって路面の状態を感じ取る……それらは確かにコレまでリアリティだと思われてきたことです。
 でも、実際に自機が攻撃された時に操縦桿だけ揺れるとか、路面の状況によってハンドルだけ揺れることなんてないですよね。本当なら全身が揺れなくてはならないはずです。

 花沢健吾氏の『ルサンチマン』という漫画に、全身タイツを着てバーチャル世界に入り込むゲームが出てきましたが……流石にこれを汎用コントローラにするのはキツイでしょうね。
 「さぁ、ゲームをやるか」と思うこと自体が面倒になっている時代で、ゲームを始める前に着替えなきゃならないというのはありえません。

 “家全体が揺れる”コントローラというのも面白そうですが家族がイイ迷惑なので、ここは“椅子が揺れる”コントローラというのが妥当でしょうか。
 椅子型のコントローラだと「俺はソファでゲームをする」「僕は座椅子でゲームをする」「私は床に寝そべりながらゲームをするわ」という様々なニーズには合わないので、僕は全ての椅子に適合する“毛布型コントローラ”を提案します。

 “毛布型コントローラ”と言っても、コントローラは従来型の両手に持つコントローラで、毛布の機能は振動だけで構わないでしょう。デュアルショック2は振動モーターが2つでしたが、PS3のスペックならば毛布をミリ単位で振動させることもできるはずです。


 コントローラに重要なのは汎用性なので、椅子を揺らすだけで終わらせてはなりません。
 恋愛ゲームを出す場合は美少女型抱き枕を付属品にして、それに毛布型コントローラを巻きつければ良いでしょう。二の腕を触れば二の腕の感触が、お腹を触ればお腹の感触が振動によって感じられます。コレはヒット間違いなしですね。

 こうした体感ゲーム用のコントローラは往々にして置き場所に困ることがありますが、“毛布型コントローラ”ならば、PS3の電源を落とした後は毛布としても使えます。利点だらけ!むしろ製品化しない理由が思いつかないくらいです!
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 提案2.匂いの出るコントローラ
 先週土曜の久米さんラジオ(@TBSラジオ)のゲストは、パフューマーという“匂いの専門家”の方だったのですが……その方の話によると、科学的に合成できない匂いはもはや存在しないとのことでした。

 とは言え、ゲームで匂いを作ってリアリティを感じさせるというのは相当ムズかしいです。
 喩えばファミコン版『ドラクエ3』くらいのグラフィックだとしても、主人公である勇者の体臭があって持ち物の匂いや服の匂い、仲間がいればそれの人数分倍で、町を歩けばまた人、家の中から夕飯の匂い、酒場の中からは酒と酒飲みの匂い、町には町特有の匂いがあったり……もう大変ですね。「くさったしたい」が出てきたら、ちょっとした家庭内テロです。

 裏を返せば、こうした理由があるのですからテレビ番組などで「匂いのする番組」を作ることはムズかしいでしょう。テレビにそんな演算処理はムリ。ですが、PS3なら、PS3のスペックならば何とかしてくれるはずです。


 他のゲーム機にはもちろん、テレビにすら出来なかったことを、PS3はやってくれる!こう評判になれば、PS3が売れないワケがありません。コレはヒット間違いなしです。


 ただ、幾つか問題があります。

 喩えば、日本の健康な男児に「間桐桜のおっぱいを触りたいか?」と尋ねた場合、まぁ8割以上は「もちろん」と答えることでしょう。こんなことは当たり前なことなので改めて統計をとるまでもありません。
 ですが、「間桐桜の体臭を嗅ぎたいか?」と尋ねた場合、数値は5~6割まで下がってしまうんじゃないかと思います。作るのが大変な装置の割に、あまりニーズがないというのがネックになります。

 そして、「この世界の誰もが間桐桜の体臭を嗅いだことがない」という問題も生まれてしまいます。もしゲームの世界に「匂い」が持ち込まれた場合、ディレクターやキャラクターデザインの人名と同じくらい、「匂いを作る人」が重要なクレジットになることでしょう。ゲーム会社各社は、今から「美少女の体臭を科学的に合成できる専門家」を育成しなくてはなりません。

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 提案3.味のするコントローラ
 これまたラジオで知った話なのですが……数年前に伊集院ラジオで、「科学的に味を作る方法」が取り上げられたことがありました。合成調味料とかそういうことではなく、舌に電流を流すことで様々な味を感じさせることが出来る技術が既にあったのです。

 匂いの出るコントローラは現実的ではなさそうなので、僕は是非この3番目の「味のするコントローラ」を本命として推したいと思います。
 ゲームの中では様々な食べ物・飲み物が出てきます。ハンバーガーを食べて体力が回復したり、骨付き肉を食べて最大HPを上げたりする度に、プレイヤーもその味を感じられたらプレイヤー=操作キャラになりきることが出来るでしょう。
 RPGで世界中の国を回っても、街並みと人の台詞が変わっているだけでは旅気分がイマイチ味わえませんよね。ご当地の名産を食すことで「あーオレは遠路はるばるここまで来たんだ」という気分に浸れるものです。

 可能性は無限に広がります。DSが築き上げた「お料理ソフト」という分野も、このコントローラがあれば“料理作る前に大体の味が分かる”んですから凄いですよね。『龍が如く』とか『GTA』のように箱庭を自由に動き回れるゲームは、「今日は何を食べようかな」という楽しみも増えます。
 また、この技術は元々過食症の人向けに作られた技術らしいので、ダイエット対策にもなるでしょう。


 問題はコントローラの形状でしょうね。
 従来型のコントローラを口に含むのは衛生上問題がありそうなので、思い切って最初から口に含んだ状態のコントローラにしましょう。『幽遊白書』に出てきた魔封環のように、常時咥えておけれるように“おしゃぶり型コントローラ”が理想ですね。

 ここは思いきって、口の中の動きだけで簡単な操作くらいは出来るようにしてくれるとありがたいですね。移動と決定/キャンセルくらいは口だけで動かせるので、両手がフリーになります。Wiiリモコンの片手がフリーとかの比じゃありません。RPGを操作しながら写経まで出来ます。

 これはヒットしないワケがありません。

 唯一の問題は、このコントローラを使っているとボイスチャットがしにくいということですが。このハイスペックで画期的な技術の前には、大した問題ではありません。

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 まとめ。
 1.全身で振動を体感できる毛布型コントローラ
 2.匂いの出るコントローラ
 3.味がするおしゃぶり型コントローラ

 実際にコントローラで味を作りたいのならば、味は舌だけじゃなく嗅覚における部分も大きいと言われるので「匂い」と「味」の両方をカバーした方が理想的ですが、そこまで来るともう何がなんだか分からなくなりそうですね。

 これらのコントローラの良さはあくまで「出力」の話なので、使いたくなければ匂いも味も振動もない従来のコントローラを使えば良いだけの話です。「入力」を革新させたWiiリモコンと違って、従来のゲーマーを見捨てないというメリットがあります。

 まさか本気にしている人はいないだろうなとは思いますけど。
 ハイスペック、リアルな世界を目指すならゆくゆくはこっちに向かうしかないんじゃないかと、冗談だけど冗談ではない話だと思います。10年後、20年後、30年後……映像の進化だけでは進めなくなる場所がいつ来るのかは分かりませんが、10年前、20年前、30年前の技術を思い出してみれば「速度」というものが分かると思います。

 別に「オレが最初に考えたアイディアだ!」と言う気もありませんし、誰かが先に考え付いていたり、既にアメリカのどっかの会社が特許を取っている可能性もありますし……商品開発はご自由に。

| ゲーム雑記 | 18:24 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

次の世代は毛布型か……

 この記事は面白かった。凄い笑いました。
 メラゾーマを食らうと、めっちゃ毛布が熱くなるとか、そういう方向ですよね(笑)>毛布型コントローラ。

 個人的なジャッジですが、この前おっぱい記事を書いてからレイくんの文章の切れが格段に上がった気がします。たぶんおっぱいパワーとレイくんの潜在能力は何か関係してるんですよ(笑)。

| あいば | 2007/07/02 18:56 | URL | ≫ EDIT

味を感じる時には、匂いの情報も重要で、味覚に多分に影響するのではないかと。

バーチャルリアリティの世界では匂いというのは結構重要で、作る分には大体カバーできるらしいですが、排気に問題がある物が多く、現実的ではないとのこと。

なので、鼻に直接入れる鼻栓型インターフェイスなんてのはどうでしょう。
匂いの発生装置が小型化できれば、実用になるかもしれません。

ということで、鼻栓して、おしゃぶりして毛布にくるまりながらゲームをする時代がくるはずです。

| tsukihito | 2007/07/02 19:49 | URL | ≫ EDIT

>あいばたん
>メラゾーマを食らうと、めっちゃ毛布が熱くなるとか、
 その手がありましたたか!!
 実はゲームに合わせて部屋の温度を変えるコントローラというのも考えたのですが、イフリートの後にシヴァでも召還しようものなら電気代が半端なくなってしまうなと泣く泣くボツにしました。
 ですが、部屋全体ではなく毛布の温度を変えるだけならば財布にも優しいし、同居人に迷惑をかけることもない!これは売れますよ!!

>おっぱいパワーとレイくんの潜在能力
 多分「どんなに書きたくてもおっぱい話は週に1回のペースに抑えよう」と、自分に抑制をかけているのがイイ方向に転がってくれているんじゃないかと……半笑いで書いています(笑)

>tsukihitoさん
>排気に問題がある物が多く、現実的ではないとのこと。
 なるほど、コレは盲点でした。
 そう言えば、ピラミッドからジパングにルーラで飛んだりしても、まだピラミッドの匂いが部屋に残っているみたいな事態も起こりかねませんね。これではちっともゲームに感情移入できません。

 そういう意味で、鼻栓型のコントローラというのは面白いと思いますね!
 唯一の心配事は鼻栓とおしゃぶりを同時にすると呼吸が苦しそうだということだけですが、逆転の発想で『メタルギアソリッド』のように水中で呼吸できないゲームは鼻と口をふさいで呼吸が出来ないようにすれば、命がけで楽しめて感情移入度も上がりそうですね。呼吸が荒くなると、敵の兵士に見つかってしまうとか。

 是非SCEには頑張って実現してもらいたいです。

| やまなし | 2007/07/02 23:33 | URL | ≫ EDIT















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