やまなしなひび-Diary SIDE-

変わらない価値のあるもの

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「興味はあるけど、現実には手が出せない」こそがゲームになりえる

 Wii.comに『フォーエバーブルー』の紹介ページが出来ました。

 紹介映像・体験映像・TVCMが公開中。
 任天堂販売というだけでこの力の入れようですし、開発元のアリカは任天堂との仕事に「良い仕事が出来ました」と大満足だったそうですし。この関係はイイですね。
 『応援団』作ったiNiSもそうですが、外部の開発会社と組むことは任天堂にとっても“自分たちには作れないタイトル”を生み出しますからね。実は、任天堂最大の強みはココなのかも。


 とは言え……凄く観たいのだけど、僕はネタバレ防止のためにWii.comの映像は観ていません(笑)。うーん……この程度ならばネタバレにならんとは思いつつ、一時の欲望に負けてネタバレ観ちゃって楽しめなくなった作品も多いので。ここはガマン、ガマン。

 ダイビングを扱ったこの作品ですけど―――「ダイビングが大好きでしょっちゅう潜っている人」「ダイビングに興味はあるけど、なかなか潜れない人」「ダイビングに興味がない人」と人間を3つに分類した場合、メインターゲットは2番目のグループなんですよね。リアル世界でダイビングをするとなると時間と金がかかるので興味はあっても躊躇している人は多いでしょうし……目の付け所は面白いと思います。
 『Wii Sports』とかも「実際にスポーツをした方がイイ」という批判は的外れで、野球をやりたいけど18人集められない人とか、下手くそだからボウリング場には行きたくない人とか、実際にボクシングやったら痛いのは嫌な人とかを対象にしてるワケで――――――比較するべきは「現実にスポーツをやること」ではなく、「現実にスポーツをやらないこと」だと思うんですよ。

B000T4ORTMフォーエバーブルー

任天堂 2007-08-02
売り上げランキング : 23

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ちょっと前の話。
 E3で任天堂の講演を観ていた際。『マリオカートWii』の映像にテンション上がりまくった直後、レジーがWiiリモコンをハンドル型にする“Wii Wheel”を出した時「ん?」と違和感を覚えたのを思い出しました。

 何だろう、この置いてけぼり感は……と。

 んで、その翌日に各サイトさんのE3感想なんかを読み漁っていたら、毎度のごとく『カイ氏伝』さんで目から鱗が落ちるような言葉が使われていて「あぁ!俺が感じていた違和感はこれだったのだ」と感服しました。凄く…胡麻をすっているみたいですね(笑)。



 「ただ、Wiiリモコンを使ったハンドル操作っぽいのがちょっと怖いなあ……。マリオカートの面白さはレースのリアリティではなくて、むしろ対戦アクションゲーム感覚な楽しさにあるので、そこで変にリモコン操作を要求されるとしんどい……。」(カイ氏伝「ヘルスパック改め「Wii Fit」発表」より)

 もちろん『マリオカート』はアーケード版も出ているし(僕は未プレイです)、タッチペンオンリーのDS版『ゼルダ』のように新たな風を生む可能性もあります(僕は未プレイです)。
 でも、やっぱり『マリオカート』をハンドル操作にするのって、今までの『マリオカート』がどうして人気だったか読み違えていないかい?と思ってしまいます。


 まぁね……基本的に僕は車の運転が苦手というのはあるんですけど、日本では18歳未満の人間は公道を車で走れませんから、全てのプレイヤーが「ハンドル操作=直感的」とは思えませんよね。
 加えて、レースのリアリティを求めるのなら別に『マリオカート』である必要はなく、リアルな車を運転するとか『グランツーリスモ』などの他機種のリアル系レースゲームをやれば良いじゃんに繋がりかねないと思うんですよ。


 ハンドル操作が直感的に思える人は、リアル車に乗るんじゃ…と思いますし。
 リアル系のレースゲームのように「憧れの外車に乗れる!」でも、ありませんし。

 『マリオカートWii』がリアルなハンドル操作を目指したなら、これまでの長所だったハチャメチャさとリアルさのバランスが壊れてしまうんじゃ……と危惧しています。


 まぁ…蓋を開けてみたら「ゲームに慣れていない人にはハンドル操作」「ゲームに慣れている人にはボタン操作」みたいに棲み分けてくるんじゃないかと思いますが……『パワプロWii』みたいにモードごと分けたりはしないでね。


 そういう意味で『マリオカート』はあまり不安じゃないんですけど……Wii=体感ゲームという認識に引っ張られると、思わぬ落とし穴に落ちかねないと思うんです。これはWiiリモコンだけじゃなく、バランスボードも一緒。
 「興味はあるけどなかなか手が出せない」ジャンル―――喩えば、『Wii Fit』のスキージャンプというのは分かりやすいですよね。素人の僕がやろうとしたら死にかねないです。でも、スノーボードだったら「スノボが好きな人は雪山で滑るんじゃ……」と思っちゃう。この辺の線引きは非常に難しいですね。

 「興味はあるけど、現実には手が出せない」

 別にWiiじゃなくても、ゲームってそういうところを狙ってきたのかもなぁ。剣持って魔王と戦ったり、ストリートファイトしたり、可愛い幼なじみとイチャイチャしたり。現実では絶対に出来ないこと(泣)を、画面の中でだけでも実現してくれることに喜びがあったのですものね。

 そう考えると『お料理ナビ』とか『顔トレ』とか、ある人にとっては「そんなのゲームでやる必要ないじゃん」というジャンルが、一部の人にとっては立派にゲームになるというのは凄く論理的なことだったのかも。

B000T4VG46フェイスニングで表情豊かに印象アップ 大人のDS顔トレーニング(顔認識カートリッジ「フェイスニングスキャン」&ニンテンドーDSシリーズ専用スタンド同梱)

任天堂 2007-08-02
売り上げランキング : 34

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 この論理だと、やっぱり『みんなで漫画制作チャンネル』は出そうな気がするなぁ……「一度は漫画を描いてみたい人」っていっぱいいると思いますもの。

| ゲーム雑記 | 23:29 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

ごきげんよう、やまなし様。

やまなし様はとても興味深い文をお作りになりますわ。
私もついついコメントをしたくなってしまいます。

連日のコメント、お許しくださいね。

やまなし様が思ったような違和感、私も常々感じております。やはり私のような
生粋のヘビーゲーマーは、ボタンを駆使して操作しないとゲームをしている気分には
なれないのですわ。

今までの家庭用体感ゲームはおもちゃレベル、という先入観も手伝っているせいだとは
思いますけど、どうも大雑把に見えてしまいます。ボタンを使って精密に動かせないと
不安になるのかもしれませんわ。

でも、Wiiの購入層を考えますとハンドル操作で動かせるのはさすがだと思えました。

といいますのも、私には小学6年になる妹がおりまして…あ、本当の妹ですからね(艶笑)
その妹とGCのマリオカートで遊んだのです。普段ゲームなど滅多にしない子ですから、
楽しそうに遊んでいたのですけど、次の日誘ってみたところ断られてしまいまして。

何でも理由は「楽しいんだけど…操作がむずかしい。疲れちゃう」とのこと。

Wiiは普段ゲームをやらないような方まで購入されるくらい人気ですよね。
私の周りでもそうですし。
そのような人たちがゲームに素早く溶け込めるようにするには、やっぱり直感的に
動かせる操作方法しかないと思いましたわ。

とはいえ、そういう大雑把なことではヘビーユーザーにとって物足りないものかも。
だからやまなし様が仰るとおり、ユーザーの棲み分けをさせる用意もしておかなければ
いけないということですね。

それから、最後にもう一つ言わせていただければ…私に対してはさんを外してもらえると
喜ぶかもしれません(艶笑)

それでは、ごきげんよう~

| おねえさま | 2007/07/24 03:53 | URL |

>おねえさま

 やはり、「さん」は要りませんでしたか。
 ゴメンなさい、ちょっとしたイタズラ心でした(笑)

 コメントは連日でも嬉しいですよー。

>私には小学6年になる妹がおりまして…
 小学6年……ハァハァ。というのは置いておきまして。
 『パワプロWii』でリモコン振るモードならばコンピューターをボコボコに倒せるくせに、通常操作のモードだと最弱難易度で互角な僕にとっては、妹さまの気持ちはよく分かります。楽しいゲームでも、自分の思ったように動かせないゲームは疲れてしまうんですよね。
 『Wii Sports』のように「動かせる場所を限定する」(テニスの場合はラケットしか動かせないとか)というのは、ボタン操作のゲームにも参考になる話なのかも知れませんね。

 ただ…小学6年生の女のコにとって、「ハンドルだから操作しやすい」とは思えないんですけどね(笑)

>そういう大雑把なことではヘビーユーザーにとって物足りないものかも。
 ですね。これはRPGのシステムにも言えることなのですが、『ドラクエ1』くらいのシンプルなシステムだと物足りないし。僕みたいに何年もRPGをやっていない人からすると、最近のRPGのシステムは複雑に思えてしまう。

 こうした線引きは本当に難しいですよね。
 理想は各ジャンルごとに「初心者用」「中級者用」「コアゲーマー用」とソフトが揃っていて、そうした情報が消費者にもちゃんと届いて自分に向いたソフトを買えるってのが良いんですけどね。雑誌とかには「初心者から上級者まで楽しめる!」とどのソフトにも書いてあるから分からない……

 ではでは、ごきげんようですー。

| やまなし | 2007/07/24 20:14 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://yamanashirei.blog86.fc2.com/tb.php/353-0e1eed20

TRACKBACK

マリオカートマリオカート (MARIO KART) は、任天堂より発売されたマリオシリーズの世界を舞台にしたレースゲームのシリーズである。このゲームの大きな特徴は、コースに仕掛けられたギミックやアイテムによる妨害で、他のレースゲームと比べて単純な速さや腕を競うのではな

| ゲーム情報局 | 2007/07/28 16:40 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT