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エロ萌えに隠された青春物語『どきどき魔女神判!』紹介

ニンテンドーDS用/アドベンチャー
SNKプレイモア
2007.7.5発売
公式サイト
B000J0R3O2どきどき魔女神判! 特典 お守り型携帯クリーナー「どき魔女、まほの開運お守り!」付き

SNKプレイモア 2007-07-05
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 ちょうど一年前、確か東京ゲームショウでの話だったと思うのですが……女のコの体をタッチペンで触りまくって「ひゃあ!わたし知りませ~ん!魔女じゃありませ~ん!」と言わせるゲームが発表されました。それこそがこの作品で、当時は『どきどき魔女裁判(仮)』というタイトルでした。
 当時の記事も残っていて、この時点で「ある意味直球ど真ん中のタッチスクリーン用途」と紹介されていましたね。この衝撃はネットを中心に駆け巡り、Amazonの予約ランキングで1位になったり、海外のコアなヲタクから「何故日本でしか発売しないんだ!」という声が聞こえたり―――小規模ではありましたが、一種の“祭り”のような楽しさがありました。

 この作品は“見た目は普通の人間と変わらない魔女を探し出す”ゲームであって、そのために前述の魔女チェックモードやバトルやアドベンチャーパートなどがあるんですが………煩悩全開のエロ萌え路線に隠されて、遊んでみると実は結構しっかりとした内容で。少年少女の青春物語として、グッとくるお話でした。
 “見た目は単なるエロゲーのヌルい版みたいなのに、実はポイントポイントがよく出来ている傑作”という印象です。もちろんヲタ寄りというか、アニメ寄りの構成になっているから楽しめる人は限られているとは思うんですけど―――

 僕個人としては、本当に久々に「あー、終わらせたくないな」と終盤寂しくなったゲームでした。
 面白かった。こういうゲームが生まれてくる今って幸せな時代なんだなーとつくづく思いました。


↓ 以下、感想はクリックで。




 ○ ひょっとしたらコレ、スルメゲーなんじゃないのか?
 このゲームは「第○話」単位でターゲットとなる魔女候補が決まっていて、アドベンチャーパートでそのコの情報を集めて「オマエは魔女だな!」と追い詰め、バトルパートでその魔女と対決し(タッチペンを使ったアクションとなります)、弱らせた魔女を魔女チェックモードで体中を触ったり凝視したりして“魔女の印”を浮かび上がらせる―――と、見事に魔女を見つけ出せたら、次の「第○話」に進むって流れが基本になります。

 基本的には一本道のストーリーを進めるだけとも言えるので、“自由な解き方”とか“本格的なアドベンチャー”などを求める人には物足りないかも知れません。横道にはいっぱい逸れられるんですけど、それによってストーリーが大きく変わることはないっぽい(多分…)。エンディングは変わるみたいですけど。

 キャラデザインがアニメ寄りなところから分かる通り、いわゆるアニメファン向けの配慮が様々なところで垣間見えます。
 そもそもが「第○話」という構成だったり、テンプレ通りの展開を崩していくストーリーだったり、どうでもいいところをクリックしてもイチイチ反応がある凝り様だったり、ヲタっぽい会話が散りばめられていたり、何だかんだ熱いトコだったり、それでもエロを見捨てないトコだったり………「子どもからお年寄りまで楽しめる!」が謳い文句のDSにおいては、確かにピンポイントで特定の層を狙い撃ちするゲームではあります。


 その分、それがピンポイントに直撃すると「物凄く好きだ!!」という人が出てきて。
 実は僕もその一人だったのだと思います。そのくらい、僕はこのゲームが好き。

 エロ面だけでなく純粋にゲームとしても侮れない作品で、「実は噛むだけ味が出てくるスルメゲームなんじゃないか?」と思っているところです。アドベンチャーパート、バトルパート、魔女チェックパートのどれもが実は結構奥が深いのです。

【アドベンチャーパート】
 学校や自宅などのエリアの中から行きたい場所を選んでイベントを起こすタイプのアドベンチャーなんですが、常に何処にでも行けるというワケではなく、ストーリー展開や時間帯によって行ける場所が「イベントアイコン」か「キャラの顔アイコン」で表示されるようになっています。行動を起こすごとに「午前」「午後」「放課後」と進み、それが終わると次の日―――って流れで。イベントは大抵“午前しか起こらないイベント”や“放課後しか起こらないイベント”と決まっているみたいです。

 ストーリーを進めるだけならばサクサク進むのですが………直接ストーリーに関係のない場所に行っても、「逆パンダ」を見つけたり、ストーリーに無関係なサブイベントを起こしたりすることが出来ます。「逆パンダ」は集めた数だけクリア後にオマケがもらえ(オマケについては後述します)、サブイベントはヒロインごとのエンディングに関係してくるみたいです。また、全然無関係な場所に行ってそこら中をクリックしてもイチイチ反応が返ってくるのも面白いです。
 僕が1周遊んでみたところ、日数経過によるペナルティはなかったみたいなので……適度に横道に逸れるのがオススメの遊び方じゃないかと思います。終盤は展開が熱かったので、どんどんストーリーを進めたくなっちゃいましたけどね。


 1周クリア後に検索してみたところ、狙ったヒロインごとのエンディングを見るのには相当複雑なフラグを立てなければならないそうです。中には「攻略本がなければ絶対ムリ!」というヒロインもいるみたい……ちなみに僕は“誰ともくっつかないノーマルエンド(バッドエンド?)”でした。ギャルゲーですら、いつも一人ぼっちでエンディングだぜ!!伊達に日本一の非モテを目指しちゃいねえ!!


 ………という人生に対する愚痴はさておき。
 僕はエンディング目当てにアドベンチャーゲームを何周もできない人間なんですが、この作品は時間を置いて内容を忘れた頃にまた遊んでみようかなと考えています。1周するのに10時間もかからないので、その辺の手軽さもまた魅力かも知れませんね。


【バトルパート】
 プレイ前とプレイ後で評価が180度変わったのがコレ。
 一人称視点で魔女と対峙し、タッチペンのアクションで攻撃(時には防御も)しなければならないんですが……「ギャルゲーにアクションバトルかよ、そんなことをするくらいなら女のコのイベントを一つでも増やした方が良いんじゃないかい?」とプレイ前は思っていました。そしてまぁ、それを見事に裏切る出来でしたよ。

 タッチペンで出来るアクションは「タッチ」「スライド」「チャージ」「キープ」の4つで、使うキャラによって出来るアクションが違います。最初はアクジ(とルル)しか使えないバトルパートなのですが、ストーリーを進めてヒロインを仲間にして切り替えると出来ることも増えてきます。どのキャラの能力にも使い道があるので、バトルパートがちゃんと“キャラ立ち”の一要因になっているのです。
 難易度設定も(個人的には)絶妙で、ファーストプレイでは「こんなヤツどうやって倒すんだ?」と思った相手も回数をこなすとコツが分かってくるもので……気が付けば、ゲーム内で一番バトルパートが楽しかったかも知れませんね。ラスボス戦は燃えたわぁ……

 ちょっと難があるとすれば、デフォルトの天使剣が万能過ぎることかな……。ただまぁ、主人公特権と難易度を考れば、妥当なところとも言えるんですが。


【魔女チェックモード】
 んでんで、ある意味でこのゲームの象徴みたいな魔女チェックモードです。
 発売前にどうもテンション上がらなかったのは、「絵が可愛すぎるのでエロイ気にならんなー」と思っていたからで。今でも、まほとかれんげでエロイ気分にはなれませんし、ゆーまは言わずもがなで(笑)。そういう需要もあるとは分かるんですけど、自分としては魔女チェックモードは一番キツかったです。どうにも作業色が強いですしね。

 ………というのが、序盤の感想。
 スイマセン。終盤はムチャクチャエロかったです。
 半端ねえって。詳しく書くとネタバレになっちゃうから書きませんけど、アレはツボに来すぎましたよ。

 ファーストインプレッションで「乳が揺れないー!」と騒いでいましたが、クリア後に検索してみると実は簡単な条件があるそうなので……その辺りは2周目を遊ぶモチベーションにしようかなと思っています。いやホント、侮っていました。「魔女チェックモードさえなければ傑作だったのになぁ」とか思っていた過去の自分を殴りたいくらい、今は魔女チェックモードのことばかり考えています(笑)



 ○ 学校って楽しい場所だったんだなーと思いだせる作品
 今時「魅力的なキャラクター」とか「個性豊かなヒロイン達」とか書かれても、ハッキリ言ってそんなキャッチコピーにはみなさん食傷気味だと思います。僕も、『どき魔女』のキャラ表を発売前に見ていた時には「何か……どれもこれも味の濃すぎるバランス悪い食事みたいだ」と思っていました。

 しかし、公式ブログでプロデューサーが「こんな学校に通いたい!と思わせるような作品を目指した」と仰っていたのも納得で、一つ一つのイベントの会話が楽しくて。濃いキャラのヒロイン達も、実は誰か一人が欠けても物足りないくらい絶妙な配置になっていて―――ゲームの終盤は、「あぁ、コイツらと過ごす楽しい時間はもう終わりなのか」としんみりしてしまったほどです。


 そもそも、学校内を探索するということが、オッサンになっちゃうとそれだけでノスタルジーだったりするんですよね。
 もちろんこんな学校はそうそうないと思いますし、自分の学生生活がこんなに楽しかったとは思えないんですけど(…)。でもやはり、学生の頃にしか感じられないものがあって、オトナになって分かったそうしたものをしっかり描いているこのストーリーが大好きです。ギャルゲーというよりも僕としては友情ゲーという意味で、凄く楽しかったです。


 しかし……どのキャラもいいキャラだったなぁ。一番可愛かったのは主人公のアクジに間違いないけど(笑)。

 ひょっとしたらギャルゲーの常識なのかも知れませんが、どのヒロインも主人公のアクジに対する呼び方が違うんですよね。また、ソコだけポイントにボイスが入るというのもイイです。個人的には、あやめの「キミ」とれんげの「あーたん」が好きでした。
 これだけ話題作だったのだから次回作が出る可能性もありそうですが、喩えWiiでおっぱいまさぐっている振動がWiiリモコンから伝わってくる神仕様になったとしても、ボイスは今回みたいにポイントポイントで使うのがイイんじゃないかと思います。フルボイスで作るよりもシナリオを自由に変えられるし、演技力よりも声質とか声のイメージで配役できるし。



 ○ クリア後も充実のオマケモード(ネタバレです)
 本編で見つけた逆パンダの数によってオマケモードが追加されました。
 どうやら逆パンダの数は2周目以降も持ち越されるらしく、何周も繰り返せば全部揃う仕様なのかな??

 逆パンダ10匹単位でオマケシナリオが1コ追加―――僕はまだ3つしか出していないのですが、どうやら選択肢によって各ヒロインとのエピソードが入っているみたいなので、1コ辺りのボリュームはなかなか。

 逆パンダ25匹以上で「サバイバルモード」が追加―――本編のバトルパートだけ切り抜いたモードで、最初から仲間が全員揃った状態で戦えるのが嬉しいですね。「バトルパートだけ遊べるゲームがないかなぁ」と思っていたので、このモードが出てきた時はガッツポーズでした。欲を言えば、勝ち抜きではなく好きな相手と戦いたかったかも。僕の腕がアレなのもあって、どうしても途中で力尽きてしまいます。
 ちなみに、サバイバルモードを勝ち抜いた数によってもオマケシナリオが追加されるみたいです。1つ目は出しましたが、2コ目・3コ目は僕には不可能っぽい………

 逆パンダ50匹以上でフリー神判モードが追加だそうです―――どうやら、1周クリアしただけではギリギリ出せない数だそうで。2周はしないと好きなだけ女体をまさぐれないみたいです(笑)。この辺の寸止めっぷりは流石。こんな言い方ですが、本気で誉めています。



 ○ 総評
 ハッキリ言って、好き嫌いは分かれるとは思います。
 エロ萌えを期待して勝った人でも、「ストライクゾーンに来た!」って人と「なんじゃこりゃ…」って人は分かれたと思います。間違っても万人に薦めたいゲームではありません。でも、僕は大好きだった。この空気、このキャラ、この会話、このバランス―――全てが僕にとって小気味良く、幸せな時間を作ってくれました。そして多分、忘れた頃にまた2周目・3周目を遊ぼうと思っています。

 DSでもWiiでも良いので、「続編が出ると良いなぁ」と思った久々の作品でしたよ。

4840240345どきどき魔女神判!ざ・こんぷり~とがいど (デンゲキニンテンドーDS)

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| ゲーム紹介 | 17:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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