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Wiiリモコンとクラコンとワイヤレス

 先日紹介した、海外でのワイヤレスクラコン(のフリをしたGCコン)発表のニュースについて…

 Thrustmaster、Wii用ワイヤレスクラシックコントローラ発表

 日本で発売するかは分かりませんが、現在発売されている公式のクラコンが「Wiiリモコンと有線接続なのが不恰好」「ボタン配置がPSのコントローラーみたい」「振動がないなんてありえない!!」とあまり評判が良くないので、発売されたら嬉しいぞって人は多いみたいですね。デザインのことは言ってあげるな。

 ただ……情報元の「それにしても任天堂はなぜクラシックコントローラをWiiリモコンに接続する仕様にしたのでしょうね……。」という文を読んで思うのです。
 いやね、そりゃ僕も消費者としてはWiiリモコンに接続しないクラコンが欲しかったですよ。でも、任天堂としては「クラコンをWiiリモコンに有線接続しなければならない」理由があったのだろうなーと想像はできるワケですよ。

 ということで、今日はクラコンから振り返るWiiの思想と、今後期待することなんかを書いていこうと思います。まずは「任天堂はなぜクラシックコントローラをWiiリモコンに接続する仕様にしたの」かから語ろうと思います。


 1.任天堂はWiiリモコンを1コでも多く売らなければならなかった
 「うわー、任天堂ってホントお金が大好きなんだなぁ」ということではなく(最終的な目的はそっちかも知れませんが)、Wiiの戦略上“1台のWiiに幾つのWiiリモコンが装着されるか”というのは重要だったという話です。

 Wiiを作る前の任天堂というのは、据置機では第3位という危機にありました。
 この辺は以前「「収穫逓増」に挑んだ任天堂の戦略」という記事で書きましたけど、任天堂は一発大逆転のために“今までとは違う操作体型”と“家族の誰もが関係するゲーム機”の二つを実現する必要があったのです。(あとは、PS3が値下げする前に発売する、というのも大切でしたね)

 その為には、イザという時のためにも家族分のWiiリモコンを売っておかなければならなかった―――これがまず一つ。

 もし公式のクラコンが今回のように、単独で無線接続で振動もついているクラコンだった場合……バーチャルコンソールやゲームキューブのソフト、Wiiのソフトでも“従来型ゲームの延長”のようなソフトだけ遊べば良いやという人は、クラコンを人数分買っただけだと思うんですよ。
 喩えば、『スマブラX』を4人対戦するために(Wiiリモコンとヌンチャクは本体に同梱されているので)クラコンだけ3つ買うとかね―――こういう家庭では、任天堂が『Wii Sports』や『マリオパーティ』を売りたくてもWiiリモコンが1つしかないので多人数プレイができませんし、「Wiiリモコンの新しい操作も、クラコンの従来操作も可能」というソフトも従来型操作で遊ばれがちになってしまいます。それでは、WiiはGCのちょっと性能が上がったバージョンという認識に留まっていたでしょうね。



 2.Wiiリモコンは「コアユニット」という名前だった
 「リビングの一部になる」というWiiの思想から考えると―――昔のファミコンやスーファミのようにテレビの前からダラーッと線をのばして遊ぶワケにはいかず、テレビの傍にひっそりと佇むぐらいの存在感になる必要がありました。
 極端な話……よく知らないおじいちゃん・おばあちゃんには、テレビの機能の一部だと勘違いしてもらうくらいが理想だったんですよね。

 そのために、Wiiは消費電力を抑え・小型化し―――コントローラは無線でなければならなかったのです。
 もちろん先に「モーションセンサー付きのコントローラ」というアイディアが出ていた可能性もありますが、重要なのは“無線でなければならない理由があった”ということです。



 こうなると厄介なのが周辺機器の問題です。
 奇しくも最近『ファミリートレーナー』復活のニュースが出てきましたが、それこそファミコンの時代から任天堂機は拡張コントローラを多く出してきました。ファミコン時代は僕はそんなに詳しくないのですが、スーファミ時代にはマウスとかバズーカとかね。DSでも最近『顔トレ』のカメラとか、スライドコントローラとか出てました。


 こうした拡張コントローラを全て無線仕様にするには、相当のコストがかかります。
 無線仕様のゲームコントローラの価格をAmazonで調べてみると……GC用ウェーブバードが4725円、Xbox360用ワイヤレスコントローラも4725円、PS3用SIXAXISが5000円、Wiiリモコンも3800円です。
 もちろん機能によって様々ですし戦略的な価格を取るケースも多いと思うんですが、全体的には値段は高いですよね。拡張コントローラを出す度に、これらのコストを消費者に背負わすのは後々の問題になってきそう……


 ということで、Wiiリモコン一つを無線で通信させることによって、周辺機器はWiiリモコン経由で本体と接続すれば良いじゃないかというのが任天堂のとった結論でした。この辺は「社長が訊く Wiiリモコン編 第2回」を読んでもらえれば分かりやすいですね。
 Wiiで『電車でGO!』の専用コントローラが出た際に「Wiiリモコン否定されてんじゃん、ププーッ」とか言っていた人もいましたが、“こうした専用コントローラの価格を抑えたまま無線仕様にできる”というWiiリモコンの特徴を考慮せずにアレコレ言ってもなぁ……と、愕然としたことがありました。


 そう、つまり。
 クラコンの価格を1800円に抑えられたのは、Wiiリモコンに接続するカタチにしたからなんですよね!メデタシッ、メデタシッ♪


 とはいかない。
 今回海外で発表されたワイヤレスクラコンは、何とクラコンと同じ価格で販売するということなんですよ。オイオイ、それじゃ今までの仮説が全部台無しじゃないか。本当にこのワイヤレスクラコンがちゃんと使えるのかはまだ分かりませんけど、普通に使えるのが信じられないくらい、これまでのワイヤレスコントローラの常識を打ち破る安さなんですよ。

 まぁ……よくよく考えれば、ウェーブバードに振動付けてボタン配置入れ替えただけとも言えるので。技術的にはさほど難しくはないんでしょうけどね。これが出来るのならば、任天堂の思惑なんてどうでも良いから、一消費者としては最初からコレを公式に出して欲しかったなぁ。


 だってさ。ウチにあるWii用コントローラってこんな量があるんだぜ?
 ・Wiiリモコン×3(3800円/1コは本体同梱)
 ・ヌンチャク×2(1800円/1コは本体同梱)
 ・クラコン×2(1800円/どちらもプリカセット購入)
 ・GCコン×1(2625円/近所のゲーム屋で半値で購入)

 もうワケが分からん……
 3つめのWiiリモコンと、2つめのクラコンは未だ使ったことがないし、2つめのヌンチャクも『Wii Sports』のボクシングで数回使った程度。そりゃ、オマエに友達がいないからだと言われればそれまでなんですけど。どのコントローラを使うのがイイのか、どのコントローラが使えるのか、正直分かりにくいですよ。

 値段についても文句言ってやろうと思っていたのですが、実際セット販売とかで買うと損した気分にならないのが不思議です。定価単品で買ったのは3つめのWiiリモコンと、2つめのヌンチャクだけだもんなぁ……そして、その2つは禄に使っていないという。



 ただ……これだけのコントローラに囲まれておきながらアレなんですが、Wiiリモコンを「コアユニット」にして拡張させるアイディアというのは面白いと思っています。それこそ無限の可能性を持ったコントローラだと思うし、“Wiiリモコン=振り回すだけ”なんてチンケな発想よりもよっぽど汎用性がある選択肢だと思います(もちろん、拡張させるのには製造コストが必要ではあるんですけどね)。
 まだ1年目ですから仕方ないんですけど、今後はもっと拡張コントローラが出てくるとイイなぁ。『Wii Fit』のバランスボードは単独で無線接続するのか、Wiiリモコンを挿すのかは分かりませんが……ああいうのも一つの形ですよね。もっとシンプルにマイク付けるとかでも良いですけど。

 そう言えば……Wiiリモコンは4つまでしかWiiと接続できないのですが、GCコントローラポートを使えば5つめのコントローラとして使えると『ボンバーマン'94』のページに書かれていました。こっちを使うってのも手か。


 ネットワークについても当てはまる話だとは思うんですけど、Wiiって本当に可能性を秘めているハードだと思うのです。少なくとも“Wiiリモコン=振り回すだけ”なんて発想をされている内は、まだまだなんですよ。
 それはもちろんPS3も同様。Xbox360は1年のアドバンテージがあるから色々と充実しているイメージですが、WiiもPS3もまだルーキーイヤーですからね。シェア的な話は置いといて(笑)、機能面はこれから真価を発揮する頃でしょう。そんなことすら出来ないのならば、日本のゲーム業界はここまで来なかったと思いますし。


 今回のワイヤレスクラコンも、出来れば日本のメーカーから最初に出して欲しかったですよね。任天堂の思惑に反しているのは間違いないから、遠慮したのかも知れませんが……痒いところに手が届く!というのが、日本のモノ作りだったはずじゃないか!

 10枚も保護シートを買った仲なので、とりあえず頑張れ!HORI!

 
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