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アニメのキャスティングはオーケストラと同じ?

 Wii版『パンヤ2』のキャストが発表された頃ですから、既に1ヶ月以上前の記事ですが……
 以前に書いた「俺はアリンに萌えてるのか、川澄綾子に萌えてるのか」という記事にトラックバックを頂き、その記事が面白かったのでご紹介。

 『スケッチブック ~full color's~』の中の人が分からない日本のアニメは本当に世界一か?さん)


 てゆうか、凄いところからトラックバックもらっちゃったな…と恐縮しています。どうも。
 このアニメそのものは僕は観ていないのですが、僕が木村暢脚本目当てで観ていた『ソルティレイ』と同じ監督らしく……キャスティングを観ると、脇役の女性陣はほとんど『ソルティレイ』のメンバーですね。パッと思い出せるだけで、斎藤さん・浅野さん・大原さん・桑谷さん・伊藤さん・広橋さん・田村さん・能登さん。てゆうか『ソルティレイ』に出てた女性陣全員じゃねえか。

 んでんで。
 偶然なのかも知れませんが、skripkaさんが書かれたこの一文がタイムリーに僕の脳を直撃してきたのですよ。

 「音響監督のところには、どの声優がどういう声質をしているとかいうチャートがあって、キャスティングの際には似ている声質の声優が集中しないようにブッキングしているのだろうな、多分。」



 ちょっと話がズレるのですが……
 ちょうどこの記事を読む数日前、僕が毎週愛聴している伊集院光のラジオに前田吟さんがゲストに来ていて……昔の映画(小津映画辺りの邦画)の魅力って何ですかと訊かれた前田さんが、こう言っていたんですよ。

 「昔の役者は声が違う。
 一人一人が違う声を出して、まるでオーケストラのように計算されている」

 そこに続いて、「だから同じ監督作品に続けて同じ役者が出ることが多かったでしょ?」と―――僕はあまり映画には詳しくないのでどのくらいの事例に当てはまるのかは分かりませんが、「一人一人が違う声を出す」という部分が凄く印象的で、上述の『日本のアニメは本当に世界一か?』さんの記事もその直後に読んで食いついてしまったワケです。



 アニメの話に戻すと……
 監督や音響監督が同じだと、以前に共演していた声優さんがやたら出ているということは多いです。
 上で挙げた『ソルティレイ』→『スケッチブック』の例もそうですし、僕が記憶に残っているのは『SAMURAI7』にやたら『ターンエーガンダム』の声優さんが脇役で出ていたことです。(今やシムーンラジオで天下のボケキャラとして定着してしまった)高橋理恵子さんを久々にアニメで見かけた当時は、凄く驚きましたもの。

 もちろん“知った仲だから”とか“演技が信頼できる”とか他の要因もあるのでしょうが、“声質の組み合わせを熟知している”というのもあるのかなと―――



 そう言えば、レギュラーが途絶えることがないくらいの人気声優さん同士でも、何故だか一度も共演したことがないって組み合わせも多いですよね。有名なところだと、田中理恵さんと神田朱未さんはラジオでしか絡んだことがなかったというアレ。

 これも“声質の組み合わせ”の問題なのかも知れませんね。

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 アニメの場合、絵があるから声質が似ていても何とか個体認識出来るような気がしますが……ドラマCDとなるともう“声質”が最重要要素になりますからね。
 今はアニメ化の前にドラマCD化をしたり、アニメのサブエピソードをドラマCDにして出したり、メディアミックス戦略の重要な位置をドラマCDが担っているので―――キャスティングにおいても、「絵があるから何とかなるや」では済まされないのだと思います。いや、済まされた時代があったとも思えませんが。

 ドラマCDの『舞-HiME★DESTINY』を聴いた後に小説版を読んだ時、あー声優さんは偉大だなと思いましたもの。ドラマCDは声と演技でどの台詞がどのキャラか分かるように配慮されているんですが、小説だともうどれが誰の台詞かサッパリというか……


 そう言えば……アニメ版『護くんに女神の祝福を!』の川崎監督が高橋美佳子嬢のネットラジオにゲストで出た際―――高橋さんの鷹栖絢子(ヒロイン役)は最初はないなと思って他の人にするつもりだったのが、主人公の護に木村亜希子さんを決めたことによって、相手役のバランスとして高橋さんを鷹栖絢子(ヒロイン役)に選び直した―――みたいなことを言っていた気がします。
 ※ 半年以上前の話なので記憶違いがあったらゴメンなさい。



 そうした視点から考えてみると……
 アニメのキャスティングが発表された際に、「人気声優・有名声優が何人いるか」とか「原作のイメージと合っているか」だけで判断してしまうのって“木を見て森を見ず”的な一面のみの判断基準だったのかもなぁと思ってしまったり。

 「原作のイメージと合っているか」で言うと、原作者や読者の方で漠然と抱いているイメージというものがあったとしても……それがどれだけ全体の中で調和が取れているかというところまで考えてイメージしている人なんて、そうそういないでしょうしね。

 オーケストラの喩えは僕が音楽に疎いのでムリなので。スポーツで喩えてみると―――ホームランバッターばかりを集めたジャイアンツの打線とか、ボールコントールの上手い選手だけを集めたジーコジャパンのようなものか。そうしたチームをいつもは批判しておきながら、アニメのキャスティングにおいては“調和”ではなく“個”で見てしまった自分も他人のことを言えないなーと反省しました。



 しかし……この論理から言うと、ファン投票で選ばれたWii版『パンヤ2』のキャスティングを全力で否定しかねない結論になるような(笑)。
 べ、別に…そんなつもりじゃなかったんだからねっ!(cv.釘宮理恵)

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| アニメ雑記 | 20:02 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

なるほど。
調和か。
RED GARDEN→紅KURENAI(未放送) も同じようなキャストです。こちらは声に加えて、収録方法も関係しているんでしょう。

| ゴッツ | 2007/10/24 03:41 | URL |

>ゴッツさん

 書き込み、どうもですー。
 『RED GARDEN』自体も『ローゼンメイデン』のキャストを引き継いでいるという話を聞いたことがありますね(僕は『ローゼン』観ていなかったんでよく分かりませんが)。田中理恵さんなんかは演技への信頼が強かったからっぽいですけどね。

 紅KURENAI、聞いたこともなかったので検索して知ったくらいなんですが……非常に面白そうですね。『RED GARDEN』が好きだったのでコチラも(いつから放送か分からないけど)チェックしたいと思います。
 次もプレスコなんですかね。プレスコはプレスコで面白いところはあると思うんですが、『RED GARDEN』は明らかに作画が追いついていないところがあったので……週刊アニメでプレスコをやるのは無謀なんじゃないかと不安です。

| やまなし | 2007/10/24 16:19 | URL | ≫ EDIT

再び失礼します。
たぶん「紅」もプレスコなんだと思いますよ。サブキャラのほうの声優さんもかなりの人がREDに出てらした方ばかりのようですし。慣れてない人を使うのは面倒なんでしょうか?
ローゼン→REDっていうイメージはあんまりなかったんですよね。両方に出てるのは沢城みゆき、田中理恵くらいでしたっけ?2人とも演技には定評のある方だと思います。でもREDでは新谷良子の演技の印象がすごく強いんですよね(クレアが一番好きではあるんですけどね)。
REDの関係者のインタビューとか読んでる限りでは、収録は相当前からやってたみたいなので、作画が追いつかないってのはなんともね。だから、それはプレスコのせいではないんじゃないかと思いますよ。

長々と失礼しました。また、おじゃまするかもしれません・・・

| ゴッツ | 2007/10/26 04:03 | URL |

>ゴッツさん

>「紅」もプレスコ
 マジでか。沢城さんがメインキャストっぽいので、それだけでも期待大です。

>ローゼン→REDっていうイメージは
 後藤さんもそうですね。あと一人くらい『RED』のネットラジオで出ていた人にいたような気がするのですが、流石に半年以上前のことなんで覚えていません。田中さんはご指名だったっぽいけど、沢城さんは普通にオーディション受けたとかだったような……

 個人的には沢城さんの演技に震えっぱなしでしたけど(車の中で泣くシーンが凄まじかった!)、新谷さんも意外と言っちゃうと失礼でしょうが、凄かったですね。それまではどちらかというとアイドル寄りというかバラエティタレント寄りな人だと甘く見ていたので…それ以降印象が変わりました。

>作画が追いつかないってのはなんともね。
 コレはちょっと可哀想な……
 そもそもが週刊アニメなんて常人に出来るスケジュールではなくて、作画だけで1話2~3ヶ月かかるものを1週で放送してしまうのだから。少しでもスケジュールに有利な手順を踏みたいところを、敢えて演技優先で「演技にあわせた作画」をしなければならず、プレスコにすることで作業量は半端なく増えてしまうので……

 そりゃ、他のアニメはやりたがらないのも当然というか……


 ではでは、また気軽にコメント下さいな。

| やまなし | 2007/10/26 18:47 | URL | ≫ EDIT

そっか後藤沙織里もか。でも3人だけだから、このくらいはよくあることかもしれませんね。
新谷良子は私もバンビポップのアイドル声優だと思って見てたんですが、ちょっと見方が変わってしまいました。結局は私も沢城みゆきが好きなんですけどね。

おっしゃるとおり作画には1話で最低で2ヶ月くらいは必要なんでしょうね。京アニみたいにクオリティーの高い作品にしようとすれば4ヶ月以上かけてるんでしょうか?5ヶ月?半年??
しかもREDは2クールだったからかなり早めにスタートしなきゃいけなかったでしょうし。作画スタッフを見てないので何班でやってたかは知らないんですが、3班で各話2ヶ月弱とすると、放送開始半年以上前には作画が始まってないといけないわけで、4班いても放送開始5ヶ月くらい前にははじめてなきゃいけないんでしょうからね。
アフレコでもしっかりした作画ができてる作品は多くないし、とにかく時間も、お金も足りないんでしょうから、プレスコなんてやりたがらないのはわかるんだけど、そんなのも見越してスケジュールは組まれてるはずだからと思って、ちょっと厳しい言い方をしてしまいました。とにかく日本のアニメの環境では難しい作り方ですよね。

「紅」は台本があがったみたいなので、1月開始なら普通にアフレコ、4月放送開始ならプレスコなのかもしれません。あがったと言ってもどこにあがったのかがわかんないんですがね。不正確な情報で申し訳ないです。

すみません。すっかり松尾衡作品の話になってしまって。REDって放送時間もあるんだろうけど、視聴率がかなり低かったみたいなので、見てる人が少ないのか、なかなかお話できる方がいなかったもので、ダラダラとすみません。でもRED見てた人はこの作品をあんまり嫌いって人はいなくて、結構評価高い人が多い気がするので、良い作品なんでしょうかね。
見てる人少ない→DVD売れない→制作費が回収できない・・・ってことで現場の人は大変だったわりに製作委員会からの評価はよくなかったんだろうと思いますが。

でも、スケッチブックはこの2年で出てきた若手を除くとびっくりするほどソルティーですね。言われるまで全然気づきませんでした。

| ゴッツ | 2007/10/28 05:05 | URL |

やっぱプレスコじゃないのかもしれないッす。
前読んだ記事が見つからなくなってました。どこかけっこう大きなサイトだった記憶だったんですが・・・。ほかに、プレスコだっていう噂もないし。
ごめんなさいです。

| ゴッツ | 2007/10/28 18:04 | URL |

>ゴッツさん

 『RED』の場合、放送開始前のイベントの時点で12~13話まで収録は終わっているとキャストの方が仰っていたんですが、それでも結構危ういスケジュールですよね。スタッフ側の「コレで万全だろう」というスケジュールも、終盤は追いつかなくなってしまったということなんでしょうね。
 それでもラスト2話の作画は良かったので、そのために「その前」は捨てたのかも知れませんが……

>REDって放送時間もあるんだろうけど、視聴率がかなり低かったみたいなので
 当時もあんまり話題にはなってませんでしたしねー。理由は間違いなくキャラデザでしょうけど。
 僕はかなり好きでしたが、100%僕の不手際で終盤1話ビデオ録画を忘れてしまったのでポッカリ1話分を観ていないんですよ(刑事が真相に気付きかけた次の回)。なので、諸手を挙げて「面白かった!」と言いづらいというか(笑)。アレ、あいつどうなったんだ?みたいな。

 シナリオ的には群像劇が好きな人はたまらなかったと思うのですが、キャラデザが合わないとか、作画重視の今の視聴者には向かなかったとか……売れなかった理由も分からなくはないです。
 逆にソコを乗り越えて観続けた人は、そうしたことを気にしない人だったでしょうしね。アレです。ネットではWiiよりもXbox360の方が評判高い、みたいなことです多分(笑)

| やまなし | 2007/10/29 18:03 | URL | ≫ EDIT

「紅-kure-nai-」ですがやっぱりプレスコでした。(公式ブログより)
何度もすみませんでした。

| ゴッツ | 2007/10/31 00:41 | URL |

>ゴッツさん

 ホントだ……いつの間にか公式ブログが開かれていましたね。
 「松尾監督、前作でもプレスコでTVシリーズをトライしており、
今回はその時の良いところと、反省点を生かして取り組んでいます」
とのことなので、期待をしています。

| やまなし(管理人) | 2007/10/31 19:37 | URL | ≫ EDIT















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